【連載】 新体制特集 『PASSION』 ~兄弟対談~ 青木優之介×加賀美太一×青木孝史朗×加賀美俊介

アイスホッケー

 2組の兄弟対談が実現した!今春チームに加入したFW青木孝史朗(スポ1=埼玉栄)とFW加賀美俊介(スポ1=北海道・釧路江南)。それぞれことしのチームを率いるFW青木優之介(スポ4=埼玉栄)とFW加賀美太一(商4=東京・早実)の実弟だ。青木孝,加賀美俊にとっては1年目、青木優,加賀美太にとっては集大成として臨む今シーズン。異なる境遇である4選手にこの1年に懸ける思い、そして兄弟だからこそ聞けるエピソードも語っていただいた。

※この取材は5月12日に行われたものです。

「普段の練習から先頭に立っていけるように」(青木優)

青木兄弟

――兄弟同士でそれぞれの他己紹介をお願いします

加賀美太 高校3年間弟が北海道に行っていて、自分は東京にいたのでほとんど会わなかったんですけど、気づいたら身長が抜かれていましたね(笑)。あと、電話の声が同じって言われます。実際聞いてみると違うんですけど、電話だと親にも「どっち?」って言われるくらいすごく似ているみたいです。おばあちゃんくらいになると分かんない。

加賀美俊 おばあちゃんとかに電話すると「あれ、どっち?」って言われて、「俊だよー。」って答えるんですけど、反応がいまいちなんですよね。

加賀美太 「ほんとか?」みたいな感じで(笑)。最近(加賀美俊選手が)同じバイト先に入ってきて、店長に電話すると「どっち?」って言われます。

――加賀美兄弟は仲がすごくいいのですね

加賀美太 加賀美兄弟の愛情はものすごく一方的ですね(笑)。兄から弟へは大好き愛してるみたいな感じなんですけど、弟はツンデレなので。

加賀美俊 使えるときに使う感じです(笑)。外に出てて、雨降りそうだったら洗濯物入れといてとか。

加賀美太 入寮してからそれ3回くらい言われました。最近は僕が部屋にいると、2回に1回は飯に連れに行って。だいたい(話し掛けられる言葉は)「飯連れてって。」か「バイトどうすればいい?」か「髪切りたい。」か。その3つしかない(笑)。

――青木兄弟はいかがですか

青木優 カピバラに似てるとかかな(笑)?身長は僕が高校のときには抜かれていました。あと個人的にはあまり分からないのですが、似ているとは言われます。風呂に入るときも、身長がこんなに違うのに、どっちか分からなかったって言われるんで。自分からしたら似てないと思うんですけど。性格は、僕の方がたぶん明るいです(笑)。普段の生活も僕が一方的にいじって、弟が適当に返すって感じなので。

加賀美太 お前相手にされてなくない(笑)?

青木優 そうだね。スルーされてる(笑)。

青木孝 優之介は普段の生活では、常にぼーっとしている感じで。自分が部屋に行ったときは、ベットで寝ているところしか見ない。でも、試合のときとかベンチでは自分に強く当たってきます。

――普段はあまり二人でお話はしないのですか

青木優 するんですけど、めちゃくちゃ普通の会話しかしないです。寮内で『クラッシュ・オブ・クラン』っていうアプリが流行っていて、それで盛り上がっています。

――青木兄弟から見た加賀美兄弟の似ているところはありますか

青木優 アニメが好き(笑)。同じアニメが好きなんで。

加賀美太 たしかに、気づいたら同じだったんでね(笑)。

――では、加賀美兄弟から見た青木兄弟の似ているところはありますか

加賀美太 いやぁ・・・見た目ですかね(笑)。

一同 やっぱり(笑)。

加賀美太 見て、(どっちか)分かんないよ。

青木優 分かるよ(笑)。

加賀美太 間違えて(青木孝選手に)「優之介!」とか言ったりするもんね(笑)。あとは・・・あんまり似てないんじゃないか(笑)?顔だけ似ていて、中身は似てない。

――加賀美兄弟は性格が似ていると思いますか

加賀美太・加賀美俊 似てないですかね(笑)。

――兄弟げんかはされますか

青木優 昔はしましたね。最近はないです。

加賀美太 お互い大人になったってことだね。

――けんかをしていたときはどちらが先に謝りましたか

加賀美俊 自分ですね(笑)。謝らせるんですよ。(加賀美太選手が)小6で中学受験のとき、自分が小3で遊び盛りで。からかいたがりじゃないですか。勉強しているときに部屋に忍び込んだら、ものすごく怒られたりとか(笑)。大きくなるにつれて、だんだんお兄ちゃんの方が構ってくるようになって、うっとうしいって感じです。

加賀美太 ただの嫌な兄貴じゃん(笑)。

――太一選手はその頃の俊介選手のエピソードありますか

加賀美太 さっき(加賀美俊選手の方が先に)謝ったって言ったんですけど、絶対違うんですよね。けんかをすると、やっぱり兄貴なんで勝負では勝つんですけど、俊が母親にそのことを言って、母親が僕に言って、結局負けるみたいな。だから先に謝ってはいるんですけど、謝った上で「ねぇ、母さん・・・。」って(笑)。年を追うごとに母親を利用することを、こいつは覚えはじめて(笑)。

――青木兄弟はいかがですか

青木優 けんかは小学校のころはよくしてました。物の取り合いだったり。そんぐらいだよね。

青木孝 怒ると、自分の一番大切にしている物を壊したがるんです(笑)。

青木優 そのころ遊びに行ったりすると、絶対お土産にぬいぐるみを買ってたんですよね、自分に。

青木孝 ぬいぐるみが小っちゃいころ大好きで、そのぬいぐるみを投げたりするんで。腕がちぎれちゃったりとか、そういうのはありましたね。謝るっていうのはお互いなかったです。

青木優 時間が経てばって感じです。

加賀美太 寝たら忘れんだろ?

青木優 お互い寝たら忘れる(笑)。

――他にご兄弟はいらっしゃいますか

一同 いないです(笑)。

――では、他に兄弟がほしいと思ったことはありますか

青木優 お姉ちゃんがほしかったです。二人ともポンコツなんで(笑)。しっかりしたお姉ちゃんほしかったって思います。

加賀美太 上はいらないですね。

加賀美俊 上はいいですね(笑)。下もいらないです。たぶん次男が一番いいポジション。やっぱ3年離れていると兄貴が歩んできた道で、失敗した過程とかを見るから、同じ道を歩まないいい教訓ができるというか(笑)。生きる教訓です。

加賀美太 今ここにいるのを見て分かるように、なんだかんだ兄の背中をついて歩くかわいい弟なんですよ。上は絶対いらない、間もいらないです。

――家にいるときと入寮してからで、キャラが変わったと感じることはありますか

加賀美太 猫かぶっているというか、よそ行きの顔をずっとしている感じがします(笑)。入ってすぐなんで、そりゃそうなんですけど、すごい違和感を感じます。あと、入って一週間くらいは、何か思うところがあったのか(加賀美俊選手が)ずっと敬語を使ってたんですけど、すぐ使われなくなった(笑)。

加賀美俊 母親に言われたんですよ。「入った以上体育会なんだから、1年生が4年生に敬語を使わないのはあり得ない。」って言われたんですけど・・・。

加賀美太 一週間後には、「太一、飯!」(笑)。

一同 (笑)。

青木優 (青木孝選手は)一日もなかったよな、敬語使ったの(笑)。

――寮では、他の選手の部屋に遊びに行くことは多いのですか

加賀美太 今就活中なので、午前中に寮を出てていることが多いんですけど、帰ったら絶対優之介が僕の布団で寝ているんです。100パーセント、寝ているんです。で、帰ったら「お!おかえりー!温めといたよー!」って(笑)。しれっと僕の冷蔵庫にある飲み物とか飲んでるし、お菓子とか食べてるし、誰の部屋だよって(笑)。

青木優 自分の部屋が二段ベットの上で、上るのめんどくさくて。そしたらちょうどいいところにベットがあって、そのまま入っちゃったら楽なんで(笑)。

加賀美太 まず他の人の部屋に行くっていうのが違うでしょ(笑)?

青木優 (加賀美太選手の部屋は)部屋に向かう階段の上のすぐのところにあるんです。上ったらすぐの所に、部屋もベットもあるから・・・。

加賀美太 なんなら朝の練習が終わって、ご飯を食べたりシャワー浴びたりするんですけど、部屋に帰ったら僕よりも先に寝てるんです(笑)。

一同 (笑)。

青木優 朝早くて眠いんで、ご飯食べてシャワーしたらそのままお邪魔しています。

――太一選手はその間どこにいらっしゃるのですか

加賀美太 ソファーに(笑)。虐げられてます(笑)。僕は自分の部屋が一番好きなんで。自分のベットとソファーが一番寝心地がいいと信じています。

――他の部屋によく行く人は決まっているのですか

青木優 部屋から出ない人は出ないよね。

――1年生はいかがですか

加賀美俊 よく孝史朗の同部屋の大石(FW大石浩之、教1=東京・早実)のWi-Fiを借りにお邪魔しています。僕めんどくさがりなんで、ちょっと入るだけならサンダルを脱がないんですけど、それを孝史朗が見つけると怒ります。

青木孝 サンダルのまま部屋に入られるのは嫌なんです(笑)。

加賀美俊 結構細かいんです。

加賀美太 お前の兄貴、人の部屋でマック食べるんだぞ。

青木孝 ご飯なら自分も許します。

加賀美太 マックだよ、マック?帰ってきたら部屋の中、マックのにおいだよ(笑)?同部屋の烈(FW飛田烈、商2=東京・早実)に、「太一さん、マック食べました?」とか聞かれて、「食べてないよ。今帰ってきたとこだもん。」「でもマックありますよ?」「優之介だ!」って(笑)。

一同 (笑)。

加賀美太 自分の部屋で食えばいいじゃん。

青木優 立樹(FW金子立樹主将、スポ4=北海道・駒大苫小牧)怒るんだよね。

加賀美太 俺も怒ってるよ!烈も怒ってるよ(笑)!

加賀美俊 孝史朗はずっと寝てるよね。

青木孝 自分はずっと寝てます。

加賀美太 ふらっとNHL(ゲーム)しに来るよね。たまーに。

加賀美俊 優之介さんは、兄貴の部屋にサンダルがあるか、自分の部屋にあるか、クニさん(GK草島邦彦、社3=東京・早実)の部屋にあるか。

青木優 基本はその3か所です(笑)。

加賀美太 割合がおかしいんだよなー(笑)。

「後輩たちに何かを残したい」(加賀美太)

加賀美兄弟

――名字で呼ばれるとどちらのことか分からなくなりそうですが、寮内ではそれぞれどのように呼ばれているのですか

青木優 名字で呼ばれることは少ないです。入ったころから下の名前です。

加賀美太 バイト先ではあります。今まさにこんがらがってます(笑)。

加賀美俊 自分は厨房で、一緒のシフトに入ったとき「加賀美!」って呼ばれると「はい!」ってお互い返事するんですけど(笑)。「兄貴の方だよ。」って言われます(笑)。

加賀美太 部活ではないね。まず名前で呼ばれることがあんまない。

青木優 あだ名だね。

――俊介選手はお料理をよくされるのですか

加賀美俊 します。母親が家にいなくて太一が寝てるときとかあるんですけど、僕が作って、太一がまた寝るって感じでした。

――得意料理はありますか

加賀美俊 強いて言うなら親子丼ですかね。

加賀美太 あー!あれはおいしかった!

――お兄さんたちは、ことしの1年生にどういった印象をお持ちですか

青木優 個性が強い。あと、慣れるのが早い。

加賀美太 就活が忙しくてあまり絡めていないんですけど。見ている感じだと、1年生の中でも探り合ってる感がある(笑)。実際どうなの?1年生の中で。

加賀美俊 まだそうかもしれない(笑)。

加賀美太 どこまでいじっていいのかとか、まだ分かりきってない感じがある。ぎくしゃくとは違うけど、探り合ってる感はあって。見てて懐かしいなって思います(笑)。

――お兄さんたちが1年生のときもあったのですね

青木優 僕たちの代は人数が多かったですし、もっと個性強い人が多すぎたので、慣れるまでに時間がかかりました(笑)。かなり長かったです。

加賀美太 優之介がポンコツだって気づくのは、みんな早かった。真っ先に、優之介とまっちゃん(DF松本逸輝、商4=滋賀・光泉)はいじっていいやつだなって(笑)。

――弟さんたちから見た4年生の印象はいかがですか

加賀美俊 自分は太一の影響もあって、4年生の皆さんは前から知ってる人とか、知り合いが多かったんです。聖さん(FW金子聖、スポ4=埼玉・立教新座)とか秋都さん(FW佐藤秋都、教4=北海道・駒大苫小牧)とか。高校生からですけど、秀至さん(GK遠藤秀至、社4=東京・早実)とか志村さん(DF志村慎次朗、社4=東京・早実)はよく知っていました。やっぱり昔の印象からだと、皆さん変わっていて。自分が言うのもなんですけど、大人になったなと(笑)。

加賀美太 秀至に言っとくわ(笑)。

加賀美俊 違う違う(笑)!言い方が難しいんですけど、自分が昔関わっていたときは、今から見たら年下じゃないですか。だから高い存在になったなって感じです。

青木孝 自分が高校に入ったときの3年生でさえ大人っぽく見えたのが、さらにもう一つ離れてるとなると、大人なので・・・。高校生のときの3年生みたいというか、ちょっと怖いイメージを持って入学したのですが。いい意味で個性があって、面白いなと思いました。明るくて、優しくて・・・。

加賀美太 めっちゃ付け足したな、今(笑)!

一同 (笑)。

――お兄さんたちが1年生のときも、当時の4年生に怖いと感じることはありましたか

青木優 僕たちが入ったとき(の4年生)は、みんな本当にうまかったし、有名な方で。話しかけれないみたいな感じです。

加賀美太 お風呂とか入っても、すぐに端っこに行って(笑)。

青木優 向こうからは積極的に話しかけてくださったんですけど、こっちはもう「はい!」って感じで(笑)。すごいということを最初から意識してたので、最初は怖かったです。

――チーム内で、推しメンはいますか

青木孝 自分は同じ部屋の先輩でもある鈴木ロイさん(FW、教2=北海道・苫小牧東)です。普段は食堂とかでも周りを笑わせているような面白い存在のですが、陸トレや氷上になると一生懸命全力でプレーしていて、見習いたいというか尊敬しています。

加賀美太 推しメンだったら、まっちゃんかな。1年のころ同部屋で、同じ学部で、いろいろ一緒にやってきたんで。もし女の子とかから「ホッケー部でいい人紹介して。」って言われたら、まっちゃんを絶対紹介します(笑)。すごくいいやつだし。でもこれ言うとあいつ調子乗るからな(笑)。

青木優 僕は同じ部屋の金子立樹です。学部も一緒ですし、1,2,3年と取っている単位数も全く一緒なんで、なんか運命なのか。部屋も一緒ですし、よく飲みとかにも行きます。

加賀美俊 自分は同学年の大崎大祐(DF、先理1=青森・八戸)を。先輩に一人理系の村上さん(DF村上晃平、平28先理卒)という方がいらっしゃったんですけど、大崎もまた賢くて頭いい高校から早稲田の理工学部に入ってきて、勉強もホッケーもすごい頑張ってるなって。ホッケーも勉強も高いレベルでやっていて、本当に尊敬できるなと思っていつも接しています。

和やかな雰囲気で行われた

――お兄さんにお伺いします。関東大学選手権(選手権)を振り返ってみていかがですか

青木優 4位というのは、個人としてもチームとしても全然納得のいく結果ではなかったです。今大会を通じての反省点というのは見えたので、それを夏の合宿から秋リーグ(関東大学リーグ戦)、インカレ(日本学生氷上競技選手権)に向けて修正していけるような大会だったかなと感じています。

加賀美太 チームとしては優勝という目標を掲げながらも、それに及ばず4位という結果になったので、満足はできていないです。明大,中大,東洋大といった4強のチームに対してどう勝っていくかということを、これから秋リーグとインカレに向けて準備していくことが重要なのではないかと感じています。

――昨年度と同じ4位という順位の中でも、何か違いは感じましたか

青木優 昨年よりはスタートが良くなったと思うのですが、最終戦の東洋大戦で第1ピリオド(P)にあれだけ失点してしまったらワセダとしても苦しい展開になるなと感じました。

加賀美太 明大との準決勝、東洋大との3位決定戦といった昨年と同じ組み合わせで戦ったのですが、(東洋大戦で)昨年は最初から第3Pまでずっと崩れきって大敗してしまった中、ことしも結構序盤は崩れてしまったのですが、(第3Pで)踏み止まったということは一歩前進したのかなと感じます。でもまだまだ足りていないので、そこはしっかりと修正していくことが必要なのかと思いました。

――選手権を終えて、チームや個人としての課題は見えましたか

青木優 昨年もそうだったのですが、スタートが良くないと、チームとしても第1Pのスタートが悪くなってしまうと思っていて。僕自身も第1セットでやらしてもらっている中、個人としても第1Pの最初は意識してやっていたのですが、最終戦は思うようにいかなかったというのが、今後の課題かなと思っています。

加賀美太 チームとしてはロースコアで勝ち切るというプランを組んでやっているのですが、ロースコアで勝ち切るにしても点数を取らないといけないと思うので、ほしいところで点数を取れていなかったかなという印象を受けました。PP(パワープレー)の練習を結構しているのですが、本番でPPが取れないことが多かったので、そこもしっかり考え直して対策をうっていかなければいけないんじゃないかと思います。

――では、弟さんにお伺いします。お二人にとって選手権はどういう大会になりましたか

青木孝 大学に入って初めての大会だったので、とても緊張ました。印象としては、自分の思うようなプレーが今大会ではできなかったというのが大きいです。

加賀美俊 自分はホッケー人生でベンチ外という経験は初めてで。初めてチームメイトがやっている姿をスタンドから見て、試合を見ていてあの空間にいないのは悔しいなと改めてかみしめた大会でした。

――プレー面において、大学と高校の違いは感じましたか

青木孝 高校と比べて、自分がパックを持ってから与えられた時間が少ないということと、全体的にスピードと体の強さの違いを感じられた大会でした。

加賀美俊 スピードやプレーも全部違ったのですが、高校のときとは違って選手が自分たちでこうしたいというのを考えているのが良く伝わってきました。今までだと高校の先生とかが指示してくださっていたのですが、大学生になると自分たちでやっていくホッケーが見られて、面白いなと思いました。

――お兄さんにお伺いします。4年生になって気持ちの上での変化はありましたか

青木優 最高学年になったので、後輩を引っ張っていけるよう、普段の練習から先頭に立っていけるようにというのは意識してやっています。

加賀美俊 自分も青木さんと同じような感じはあるのですが、付け加えるとするなら、ことしは今までと比べて4年生の人数がすごく多いので、4年生10人が別々のことを言っていたり、違う向きを向いていたりしたら、チームもまとまらないと思っていて。まず4年生がしっかり一つに固まってまとまってやっていこうというのは、個人的にも意識をしてやろうとしています。

――これから陸トレ期間に入りますが、どういったところに力を入れていきたいですか

青木優 まあ、痩せる(笑)。毎年夏になると体重管理部門というのができるのですが、毎回そこに入れられて、たぶんことしも入れられると思うので、夏の期間に痩せようかなと思います。頑張ります(笑)。

加賀美太 いまけがをしてしまっているので、とりあえずは早く治すことです。その間にみんなは自分の力をつけていると思うので、それに追いつけるように治して、治ったあとは他の人よりトレーニングしたいと思っています。

加賀美俊 自分も優之介さんと同じで、まず痩せると(笑)。春に入ってきたときに結構太って入ってきて、入って一週間くらいして体重計に乗ってちょっとこれはまずいなって思って。自主トレを増やしたら2,3キロ減ったので、この調子で頑張ろうと思います。

――何キロまで落とさなければいけないといった具体的な数値は決まっているのですか

加賀美太 決まってないんですけど、優之介は75キロ超えたら出荷ってことになっています(笑)。 上限はあります。

青木優 痩せすぎても良くないと思うので、適度に。

加賀美俊 自分は今同期にタヌキタヌキって言われているので、そこを脱却したいと思います(笑)。

青木孝 自分は体重を逆に増やしたいと思っています。走ったりするので、体重が落ちるかもしれないのですが、陸トレ期間中にたくさん食べて筋肉量を増やしつつ、80キロを目指せるように頑張りたいです。

――最後に、今後に向けて一言お願いします

青木優 僕自身も大学ラストシーズンですので、秋リーグ,インカレ優勝に向けて夏の期間にしっかり走りこんで、チームの勝利に貢献できるようにしたいです。また陸トレ期間が始まりますけど、一から頑張っていきたいと思います。

加賀美太 僕たちの代は、偉大な先輩のおかげでインカレ優勝を経験できたのですが、僕らより下の代は優勝を経験したことがないので、春の大会は終わってしまったのですが、秋リーグ,インカレと2回チャンスがあるので、そこでなんとか優勝して後輩たちに何かを残したいと考えています。個人的には、ここまで振り返ってみるとあっという間だったんですけど、あと少しなので、振り返ったときに後悔しないようにやりたいと思います。

青木孝 自分はホッケーを始めてから13年で、兄貴は15年経つんですけど、自分が大学1年、兄貴が4年でこれから先の人生で一緒のチームでプレーすることは最初で最後だと思うので。4年間でことしだけ頑張るということじゃないんですけど、特に思いはあるので、この陸トレ期間でしっかりパワーアップして、まずは必ず秋リーグで優勝することを目標にして頑張っていきたいと思います。

加賀美俊 自分もやっぱり大学を意識したときに嫌でも太一の存在が出てきて(笑)。 太一が1年生のときのインカレの試合は、準々決勝まで生で見ていて、そのときのワセダに惚れてすごいいいチームだなって憧れたんです。でもそこから数えて1年生だった太一がもう4年生になっていて、もう就活で、就活も終わって卒業しちゃうと考えると、やっぱ大学も早いんだなって思って。まだ1年生ですけど、後悔しないようにしっかり自分自身と戦って頑張ろうと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 冨田千瑛、中村ちひろ)

真ん中の色紙には『We are Brothers Forever!』という文字が!

◆青木優之介(あおき・ゆうのすけ)(※写真左)

1994(平6)年8月18日生まれ。168センチ、73キロ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部4年。毎回、早スポのインタビューに笑顔で応じてくださる優之介選手。試合中に見せる真剣な表情とのギャップが、とても素敵です!

◆青木孝史朗(あおき・こうしろう)(※写真中央左)

1997(平9)年4月22日生まれ。180センチ、77キロ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部1年。選手権では1年生ながら第2セットで活躍していた孝史朗選手。兄・優之介選手と一緒のチームで戦える今シーズンに懸ける思いは特別です!

◆加賀美太一(かがみ・たいち)(※写真中央右)

1994(平6)12月4日生まれ。163センチ、67キロ。東京・早実高出身。商学部4年。弟・俊介選手への愛情がとても伝わってきました。選手権ではけがに苦しんでいましたが、リーグ戦では復帰して、さらにパワーアップした姿を楽しみに待っています!

◆加賀美俊介(かがみ・しゅんすけ)(※写真右)

1997(平9)8月29日生まれ。171センチ、76キロ。北海道・釧路江南高出身。スポーツ科学部1年。選手権では氷上で活躍する仲間をベンチの外で見て悔しさを味わったという俊介選手。リーグ戦で兄・太一選手と一緒に活躍する姿に期待しています!