完封負けでリーグ戦は4位に沈む

アイスホッケー

 3カ月にわたって行われた関東大学リーグ戦(リーグ戦)も、ついに最終戦を残すのみとなった。順位を一つでも上げるために負けられない中大戦だったが、序盤から防戦一方の展開に。中大の前に見せ場をつくることもかなわずに完封負けを喫し、4位でリーグ戦を終えた。

 まさに、中大の独壇場だった。第1ピリオド(P)開始直後こそパワープレーのチャンスを得た早大。しかしチャンスを得点に結び付けることができずにいると、9分8秒にゴール前のパックを押し込まれ先制点を許してしまう。この1点で、流れは完全に中大に傾いた。相手のパスを細かくつなぐホッケーに翻弄(ほんろう)され連続得点を奪われる。反撃の糸口をつかめないまま、気づけば4点のビハインド。試合の大勢を決めるには十分すぎるほどの点差だった。

DFの柱として戦った石川

 落ち着きを取り戻せないまま始まった第2P。何とか巻き返しを図りたい早大だったが、その思いとは裏腹に相手陣地に攻め込むことさえできないもどかしい時間帯が続く。狂った歯車を元に戻すことはできず、1対1の場面を簡単につくられさらに得点を追加された。第3Pでは局面を打開しようとFW池田一騎主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)がドリブルで果敢に切れ込んでいくも、ネットを揺らすには至らない。そして最後まで一矢報いることはできずに迎えた試合終了の瞬間。「本当に何も言えないくらい大敗してしまった」(DF石川貴大副将、スポ3=埼玉栄)。この言葉が試合の全てを物語っていた。シュート数は中大の44本に対し、わずか16本。リーグ戦初の無得点に終わるなど、内容の上でも完敗だった。

中大の猛攻を受け、なすすべなく敗れた

 リーグ戦前期は首位で折り返したものの、終盤の優勝争いを繰り広げる他校との3試合で3敗と大失速。勝負どころでの連敗が優勝を逃す要因となった。だが、「自分たちの力がそのまま表れた結果」(FW三浦亮、教4=青森・八戸商)と選手たちは厳しい現実を受け止め、前を見据えている。長丁場のリーグ戦で得た収穫と課題を還元し、どこまでチーム力を高めていけるか。「試合に対して臨む姿勢などチームの中で改革すべき部分が多い」(池田)との言葉通り、問題点は山積みだと言えるだろう。それでも、日本学生氷上競技選手権(インカレ)で再び頂点に輝くために――。現チームで戦う最後の大舞台であるインカレで、チーム一丸となって昨年度の再現を成し遂げて見せる。

(記事 角田望、写真 川口真由)

関東大学リーグ戦
早大 ピリオド 中大
0(8) 1st 4(15)
0(3) 2nd 1(16)
0(5) 3rd 2(13)
0(16) 7(44)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
中大 09:08 坂本颯 越後 伊藤
中大 14:58 古橋 鈴木
中大 17:02 鈴木
中大 17:46 中島 越後
中大 22:48 中島 坂本颯
中大 40:21 越後 伊藤
中大 55:28 古橋 鈴木 笹渕
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
池田 金子立 青木 石川 新井
寺井 三浦 森田 堰合
加賀美 横町 田中 松本 斜森
坂本 佐藤 瀬戸 村上 志村
GK遠藤→中川
関東大学リーグ戦ディビジョンIグループA順位表(全日程終了)
順位 校名 勝点 試合数
明大 34 14 11
中大 32 14 10
東洋大 28 14
早大 26 14
法大 20 14
慶大 11 14
日体大 14 10
日大 14 13
コメント

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――関東大学リーグ戦(リーグ戦)を終えて

結果は4位ということで、当然優勝を目指してやっていたのですが、結果が出なかったということで残念というか悔しい思いです。

――中大に0-7の大差で敗れましたが、振り返っていかがですか

第1ピリオド(P)は失点ゼロでいこうということを共有してやったんですが、先制点を取られてしまいました。入りは良かったのですが、1点取られたところで無失点でやろうという気持ちが少しがっくりきて、連続失点したというのが反省点だと思います。

――先制点をどちらが取るかということは、試合に大きな影響を及ぼしましたか

そうですね。明大戦も東洋大戦もシュートを倍以上打たれて点を先に取られて焦りや悪循環があったので、きょうの試合に関してもそこを反省した上で第1Pは失点ゼロでいこうというゲームプランだったのですが、そこがうまくできなくて残念でした。

――きょうは当たっていくプレーが少なかったように見えましたが、プレーに関してはどのように見ていましたか

特にディフェンディングゾーンで足が止まっていて、詰めの甘さが見受けられたかなと思います。全体的に少し重かったかなと。

――中大に自由にプレーさせてしまったという感じでしょうか

そうですね。前回と同じように中大の勝ちゲームのプランにやられてしまったと思います。

――リーグ戦の前半と後半では対照的な結果になりましたが、その要因はどんなところにあると思いますか

明大や東洋大には勝っているし、どこのチームにも勝てる力はありますが、逆に負けてしまうのも実力だと思います。第1Pに良いゲームをして点を取るような流れをつくっていけなかったことが反省点だと思います。

――日本学生氷上競技選手権(インカレ)に向けて

与えられた時間は他のチームと一緒ですし、関東リーグで4位のチームが日本一を狙うというのは並大抵のことではないと思います。意識を変えて秋の反省点を改善して、優勝を目指してチームをつくっていきたいと思います。

FW池田一騎主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――リーグ戦を4位で終えましたが、この結果について

決して満足のできる結果ではないですし、自分たちが求めていた結果とは全く違います。リーグ戦のスタートは良かった部分もありましたが、後半は大失速というか、良い部分が出せないまま終わってしまったので、チームの中で改革すべき部分が多いなと思います。

――改革すべき部分とは具体的には

試合に対して臨む姿勢などです。(試合に向けた)準備が他の大学よりも良くて、きょねんやおととしはタイトルを取れていたと思います。そういう部分をもう一度見直してやっていければと思います。

――練習から意識を変えていく必要があると

そうですね。練習の中で馴れ合いになってしまうと成長していくことはないので、試合を想定しながら、ピリピリしたムードをわざとつくっていくくらいの気持ちでやっていければなと思います。

――リーグ戦の前半戦は好調でしたが、終盤失速してしまったのはどんなところに要因があると思いますか

長い期間の中でやっていたので、陸トレや練習が流れ作業のようになってしまっていた部分があったのかなと感じています。それが悪影響というわけではないですが、チームを下降気味にしてしまったと思います。

――リーグ戦でポイントになったと思う試合は

最初の日体大戦を引き分けたというのは、後からすごく大きく響いたと思います。

――この秋の収穫はどのような部分だと思いますか

中大以外には勝ち点3を取っているので、そういうところは選手みんなの自信につながったと思います。ただ、それを慢心や過信にしないでやっていくことが大事かなと思います。

――早大は組織力のチームと言われていますが、その点についてここまでの評価はいかがですか

チームワークだけではやっぱり勝っていけなくて、いままではリーグ戦の中でそれだけでやっていこうと思っている選手が多かったのかもしれないですが、もっともっと個人のスキルのレベルアップをしていかないと、いまチームワークだけで戦ってきた自分たちですが、結果が出ていないので、個人個人のレベルアップを求めながら日々練習していければと思います。

――最後に勝ち切れなかったのは、相手の個人技に屈してしまったという部分が大きいのでしょうか

東洋大戦など1点差のゲームで最後の1点を取れるかは、個人の能力だったりスキルの高い選手に懸かっていると思います。そういうところが自分たちにはまだ足りないのかなと思います。

――池田選手はリーグ戦を通して多くの得点を稼ぎましたが、ご自身のプレーを振り返って

周りを頼るだけじゃなくて、自分一人でも点を取れるようにガツガツいかないといけないですし、自分がチームを背中で引っ張っていかないと周りはついてこないと思うので、普段の努力からしっかりもう一度見直して、インカレに向けてやっていければと思います。

――きょうの中大戦を振り返って

チームの方針として、第1Pをしっかりゼロで抑えて、自分たちの流れにしていこうということだったんですけど、4点取られて完全にチームのプランとは違うものになってしまいました。それで少し歯車が狂ったのかなと思います。

――前節で優勝の可能性がなくなってしまったことは、気持ちの面で影響しましたか

それは中大も同じなので。自分たちは5点差つけて勝てば2位で全日本選手権(全日本)への出場権もあって、それを意識しながらやっていましたが、その点数を取りたいという気持ちの裏を突かれて失点したというのが多かったのかなと思います。

――インカレに向けてどのようなチームづくりをしていきたいですか

きょねんはチーム全員にインカレ優勝したい、タイトルを取りたいという気持ちがあったと思います。まずはそういう選手のベクトルを同じ方向に向けていければと思います。

FW森田哲朗副将(教4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返って

まず、自分たちの課題が第1Pを無得点でいいから無失点で抑えようということでした。しかし、また同じ繰り返しをしてしまって4失点ということで、そこから大量失点につながったと思います。

――苦手な中大が相手ということでしたが、何か意識した点はありますか

まずは苦手意識を持たないようにすることから入りました。中大は第1Pが良いチームなので、こちらの苦手なところと相手が得意なところでこちらが負けなければ、良い展開になるとコーチも言っていました。しかし、そこがうまくいかなかったのでずるずると、結局1点も取れずに終わってしまいました。

――きょうの試合の前の時点で優勝がなくなってしまいましたが、この試合へはどのような心境で臨まれましたか

5点差で勝てば、2位になれて全日本がありましたが、それを意識してしまうと前のめりになって失点も多くなってしまうので、選手たちにはなるべく言わないようにして、まずはしっかり守ってからということを意識していました。インカレもありますし、まだこれで終わりではないというモチベーションの上げ方をチーム全体でして、次につなげるということを意識して試合に臨みました。

――きょうはリーグ戦最終戦。1次リーグは首位で折り返しましたが、2次リーグはなかなか苦しんだ部分もあったと思います

1次リーグはうまく1位で折り返せましたが、1次リーグの日体大戦や、2次リーグの大事な法大戦、明大戦、東洋大戦と星を取れなかったので、それが失速の原因なのかなと思います。

――リーグ戦を振り返って、副将の立場からはチームはどのように映りましたか

夏合宿からここまでノンストップで来ましたが、全員が同じ方向を見て、同じ目標に向かってやれているのかと言われたら、先程もロッカールームで話しましたが、正直そこは自信を持って言うことができない部分があります。4年生は4人しかいないですし、石川(DF石川貴大、スポ3=埼玉栄)がアシスタントマークを着けていて、上級生の力不足もありますし、きょねんのチームとの雰囲気に差を感じてしまっています。でも、先制点を取って良い流れに乗るとチームの雰囲気も良いですし、ベンチに入れない何人かは上の選手に勝ってやろうという気持ちも見えますし、それが上手くかみ合ったときは良い方向に行くことができました。

――リーグ戦は終わってしまいましたが、最後のインカレに向けて4年生として、副将として一言お願いします

自分はインカレが終わったらもうホッケーはやりません。十数年やってきた競技ホッケーの最後なので、自分が活躍して勝つことが1番良いですが、体張っても何しても勝つこと。この負けを引きずることなく前を向くしかないと思うので、1回オフを挟んでからまた集合して、しっかり全員が切りかえて同じ目標を持って進めたらいいなと思います。

FW三浦亮(教4=青森・八戸商)

――リーグ戦最終戦でしたが、この試合にかける意気込みは

優勝はなかったのですが、中大には1次リーグで負けていますし、これから先のこともありますし、ずっと負けが続いていたので一つここで勝たないとという思いで臨んだのですが、結果が思うようにいかなかったので、反省して次に向かいたいと思います。

――きょうの試合の感想は

シュート数も全然負けていて守っている時間が長かったですし、まずチャンスが少なすぎました。要所要所を守り切れず、自分たちの力が相手より上というわけではないので、集中してプレーしないとこういう結果は起こり得ることです。きょうは最後の試合にして、自分たちの力がまだまだ足りないということが分かりました。

――最終順位4位という結果について

前半を首位で折り返して安心したわけではないと思うのですが、自分たちの力がそのまま表れた結果だと思います。全員がホッケーにしっかり向き合ってやらないと、自分たちの力はこれくらいなのかなという感じです。

――中大に対しては苦手意識のようなものがあったのでしょうか

そういうわけではなかったのですが2連敗してしまったので、ただ単に力不足です。完全に向こうの方が力が上でした。それに対して何の工夫もできずに、きょうの試合は淡白に負けてしまったという感じなので、もっと頭を使って自分たちのアイスホッケーをやらなければ勝てないと思うので、しっかり対応していきたいと思います。

――リーグ戦全体でポイントになった部分は

どこがポイントになったというよりも、どこか自分たちに足りない部分がありました。技術的なこともそうですし、ワセダはチームワークと周りから言われている中で、4年生の力が足りないというのが第一にあるのかもしれませんが、チームがまだそこまでできていないのかなと思います。まだまだもっとやれることがあるのに、やらないというのが、全部の試合で見えていると思います。全部の試合で押し込まれているし、自分たちが優位に進められている試合がほとんどないので、それだとやっぱり一生勝てないと思います。インカレまでもう時間が1カ月くらいしかないのですが、考え方の次元も技術的なものも一段上げないと、いま上位を争っているチームに比べて全部が一段劣っていると思うので、自分自身から意識を変えていきたいと思います。

――1次リーグと2次リーグで流れが変わってしまったように感じましたが

1次リーグは内容の悪い試合もあったのですが、チャンスを物にして相手の攻撃が長くてもそれに耐えて、ということがしっかりできていたというのもありますし、2次リーグになってくると、相手のチームの意識も変わって、優勝争いもあって全員の集中力が上がってくる中で、いまはやっぱりまだ自分たちの力不足だったという風にみんな痛感していると思います。自分たちが悪くなったというよりは、相手がもっと質を上げてきたのに対して、自分たちは何も変われなかったというところだと思います。

――インカレに向けての意気込みは

個人的には2次リーグで2点しかとっていないですし、2つ目のセンターとしてセットをうまく回せず点を全然取れなかったというのは、自分がやらないといけないところがあったと思うし悔しさがあるので、プレーもそうだし、もっと言うことは言わないと駄目だし、4年生のために頑張りたいと後輩にも思ってもらえるようにしたいです。そしてインカレは本当の意味で全員で向かっていって勝ちたいと思います。

FW横町翔太(スポ4=青森・八戸工大一)

――優勝が消えた状態で臨んだ最終戦。チームとしては、どのように臨んだのでしょうか

優勝の望みはきょうの試合でなかったんですけど、5点差以上をつけて中大に勝利すると全日本の出場権があったので、最初はそれを目標にスタートからしっかりやっていこうというチームの目標はありました。

――結果として大敗。序盤の失点で気持ちが切れてしまった部分はあるのでしょうか

2次リーグになってから第1Pでの失点が多くて、きょうも試合前のミーティングで、第1Pの失点をなくして、良いかたちで試合に入ろうと話していたんですけど、そういう決まりごとがチームで徹底できなくて、良い流れにできなかったというのは反省しなければいけないと思います。

――5点差で勝たなければというのが頭にあったぶん、第1Pで落ち込んでしまい、大量失点となったというのはありますか

そうですね…。ただ、4年生としてしっかりプレーしなければいけないというのがあったので、全日本の出場権が望み薄になったとしても、まだ最後の大会じゃないですし、インカレもありますし、次につながる試合にしようとプレーしていました。

――1次リーグを首位で折り返し、後半失速してしまいました。いま振り返って、失速したきっかけはありましたか

1次リーグのときからもプレーの面だったりチームの雰囲気的にもうまくいっていない部分はあったんですけど、結果的に勝利していて、そういう目立っていなかった粗が2次リーグで顕著になって、それが失速につながったのかなと思います。

――いま振り返って、ここから流れが悪い方に変わってきたという試合はありましたか

2次リーグに限って言えば、法大戦の引き分けからチームとしてこのままで大丈夫なのかな、と雲行きが少し怪しくなってきました。

――最後、チームとしてあまり良くない状態で大会を終えました。インカレまでに重点を置いてやっていきたいことはありますか

シーズンの初めから、スペシャルプレー、パワープレーだったりでしっかり得点をあげて接戦を制していこうという話だったんですけど、その精度をもっと高めていくこと、あとは立ち上がりの失点を少なくして、第2、第3Pをしっかり守った上で勝っていく、ロースコアの展開を制していくような練習をしていくことが大事だと思います。

――4年生、最後のインカレとなります。意気込みをお願いします

ことしはまだひとつもタイトルを獲れていません。きょねん、おととしと、秋だったりインカレだったりでタイトルを取れたのですが、ことしの1年生はそういうものを味わったことがありません。4年生として、最後しっかりタイトルを取って、らいねん以降良いチームづくりができるような手本となるように、自分たちのためにもですけど、最後の大会でしっかり優勝して、有終の美を飾りたいと思います。

DF石川貴大副将(スポ3=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返って

本当に何も言えないくらい大敗してしまって、最後に気持ち良く勝ちたかったのですが残念です。

――中大への苦手意識などはあったのでしょうか

結果秋リーグで2試合共負けているのですが、苦手というよりも自分たちの気持ちの部分が大きいかなと思います。試合始まってすぐに4点取られて、そこからのメンタルの弱さがあるのかなと思います。苦手意識というよりも試合の流れに自分たちが飲まれてしまったと思います。

――第1Pについて

ゴール前のDFのバトルが甘いというのと、コーナーから入ってくる選手に対してのマークの甘さがなっていなかったと思います。

――試合の中で話し合われたことはありますか

ピリオド間、ゲーム中にもゴール前でバトルしていこうとか、ターンオーバーが多いからなくしていこう、ラッシュで攻めてくるときのナンバーカウントという点はあったのですが、二枚も三枚も相手のほうが上手だったと思います。

――リーグ戦全体を振り返って

前半自分たちはいい戦いができていた中で後半戦大失速して、優勝という見えていたものも自分たちの手からこぼすことになってしまいました。最後インカレもありますが、インカレはノックアウト方式で次があるということも言っていられなくて、一戦一戦戦うチームにしていかなければいかないと思うので、一騎さん(池田)や森田さんの4年生を中心にチームを立て直すことが必要になるので頑張りたいと思います。

――後半戦、失速の原因は

1次リーグに比べて失点が多いということが自分たちの勝つチャンスを減らしてしまった、そこが負けの要因だったのではないかと思います。

――インカレへ向けて

インカレは釧路でリンクサイズが新しい規格なので、ディフェンスゾーンでのバトルを激しくして早くパックを取ってアタッキングゾーンにエントリーするということが重要になってくると思うので、DFはいままで以上にアグレッシブに守って、コーナーバトル、ゴール前バトルをしっかりすることが失点を減らすために得策だと思います。まず僕自身もDFの意識を変えていくことが大切だと思うので、DFを中心に守りの強化をしていきたいと思います。4年生の最後の大会なので、タイトルを取れるように頑張ります。

GK遠藤秀至(社2=東京・早実)

――リーグ戦を振り返って

前半は調子が良かったのですが後半はあまり勢いがなくて。基本的にワセダの流れでプレーできず、相手の流れになってしまったことで受け身のホッケーになってしまい、インカレに良い流れでつなごうと思っていましたがあまり良くなかったので少し残念です。

――ご自身のパフォーマンスについてはいかがですか

全体的に見たら悪くはなかったのかもしれませんが、きょうのような試合や接戦で勝ち切れない試合があったので、そのようなところは最後まで集中できたら良かったなと思いました。

――きょうの試合に関してはどのあたりがうまくいきませんでしたか

第1Pは全体的に良くなくて、自分がもう少し後ろから指示を出せれば良かったです。こっちとしてはかなり悪いかたちでシュートを打たれていたので、相手に自由にプレーさせず、こちらがシュートを打たせたというようなかたちにできたら良かったと思います。

――ご自身で調子の狂いなどは感じましたか

練習ではあまりありませんでした。正直第1Pの最初は緊張で体が動かなかったりしましたが、それ以前にまず来るシュートも多かったですし、ディフェンディングゾーンでプレーする時間が長かったのでかなりぶつかりとかも出てしまって、やはりもう少しプレイヤーというかディフェンスに指示を出して良い流れにできたら良かったのではないかと思います。

――途中でベンチに下がったことに関しては

途中で代わるとは思っていたので特にないです。

――ここからインカレに向けてどのように調整していきたいですか

インカレまであと1カ月ちょっとで、年末には合宿も予定されているので、そこでインカレに向けて秋に駄目だった部分をしっかり修正していけたらいいなと思います。

FW金子立樹(スポ2=北海道・駒大苫小牧)

――1次リーグを首位で折り返したものの、リーグ戦の結果は4位で終えましたが、分岐点となった部分はありましたか

周りの評価が低い中で1次リーグを首位で折り返した時に自信がついて、2次リーグもこのままの流れでいけるのではないかという選手たちの過信が2次リーグに出てしまい、勝てる試合を落としてしまったことが4位への転落を招いてしまったのだと思います。

――早大内でポイントランキング3位という結果について

3位という結果は満足のいく結果ではなくて、第1セットのセンターとして試合に出ている以上、得点であったりポイントではなく、チームのために働けるような選手にこれからインカレまでになりたいと思っています。得点とかよりもそういうチームに貢献できる選手の方が重要だと感じています。

――第1セットで池田主将や実力のある選手と共にプレーをし続けている中で、何か得たものはありますか

池田主将が第1セットを引っ張っていくというところがあったんですけれど、やっぱり第1セットがキャプテンに頼りすぎていたところも多かったです。キャプテンが調子の悪い時などは2年生や3年生が代わりに引っ張っていかなければいけないということに気づきました。

――このリーグ戦を通じてご自身が成長した点は

第1セットというのはチームの看板でもあるので、結果を残すようなプレーをしようという意識を持てるようになったというのが収穫ですが、良い結果を残せなかったのが課題だったと思います。

――他に課題点は見つかりましたか

得点以外のプレーでもっとチームを引っ張っていけたり、1セット目のセンターとしてしっかりしたプレーをするというのが課題だと思いました。

――リーグ戦を通してご自身が印象に残った試合はありますか。

11月16日の東洋大戦ですね。そこで勝てば、優勝の可能性がまだ残っているという試合で3点目と4点目が自分のミスで決められて、それでチームの勝利を逃してしまったということがすごい印象に残っていて。そういうミスが終盤の試合で、重要な試合で出るということがまだまだ甘かったなというところが印象的な試合でした。

――インカレに向けて

これからチームは2週間オフになるので、そこでしっかり秋リーグで見つかった課題を見つめて、インカレまでにそこを直せるように準備して頑張りたいと思います。

FW寺井敏博(国教2=米国・チョートローズマリーホール高)

――きょうの試合を全体として振り返っていかがでしたか

0-7という結果は最悪なものだと思います。第1Pから良いスタートを切って頑張ろうと話していたのに、一気に4失点してしまい、悪い展開となりました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

シュートに行けない場面が多く、点を入れられなかったので、すごく悔しいです。

――きょうは完封負けとなりましたが

攻めの意識も甘かったですし、攻めてからのトランゼッションで入れられる場面が多かったので、そういったところを直していきたいです。

――リーグ戦全体を振り返っていかがでしたか

良い雰囲気でスタートを切れて、1次リーグを首位で折り返したのですが、後半からは意識が薄れたのか、負けが続いてしまい、チームとして自信がなくなってしまったのではないかと思います。個人的には、点につながるプレーを続けてしていけなかったので、そこは反省しています。

――インカレに向けての改善点は

反省したり修正したりするところは非常に多いと思います。まずは個人個人でどういったところを直すべきか反省して、何かを変えた上で4年生のためにインカレで戦っていきたいです。

――インカレに向けた意気込みをお願いします

4年生にとって最後の戦いとなるので、がむしゃらと言いますか、絶対負けない気持ちで挑みたいと思います。