「チームワーク」で4年ぶりのインカレ制覇

アイスホッケー

 決戦のときが来た。全日本氷上選手権(インカレ)もついに最終日。早大は日本一の座を懸けた大一番を迎えた。対戦相手は、優勝候補筆頭であった中大を倒し、勢いに乗る明大。その勢いは決勝でも続き、試合全体を通じてペースを明大に握られてしまう。しかし、幾度のアクシデントを乗り越え、勝負の行方はゲームウィニングショット(GWS)へ。持ち前の勝負強さでこの場面を制し、早大が4年ぶりのインカレ優勝という快挙を遂げた。

歓喜のとき

 「1年間このために頑張ってきた」(勝田貴之、国教4=米国・ライ高)。インカレ決勝という最高の舞台は、熱気に包まれたリンクで幕を開けた。序盤から流れに乗りたい早大だったが、自慢のパスがこの日は通らず。個人で突破を試みても、明大の屈強なディフェンス陣を前にパックを維持できない。そのまま明大の猛攻を受けてしまうが、GK遠藤秀至(社1=東京・早実)を中心に何とか守り切り、0-0で第1ピリオド(P)を終えた。

 流れを引き寄せたい第2P。開始直後、相手が反則を犯しパワープレー(PP)のチャンスを得る。前日の準決勝では成功率100パーセントを誇り、早大が得意とするこの場面で、ルーキーたちが躍動。GK遠藤が出したパックを堰合芳貴(社1=青森・八戸工大一)が受けると、青木優之介(スポ1=埼玉栄)へ絶妙なパス。それを青木がゴール前まで運び、そのまま冷静に得点を決めた。ついに先制点を取り、試合の主導権を握ったかと思えた早大だったが、その直後のプレーでまさかの失点。さらに、明大のシュートの嵐に自ゴール前にくぎ付けに。苦しい時間が続くがGK遠藤が好セーブを連発。1-1で試合は第3Pへ。

 第3Pが始まると、徐々にパスも通り始め、早大が自らのペースを取り戻し始める。そこでまさかのアクシデント。6分21秒にこの日何度もピンチを防ぎ、ゴールを死守してきた守護神・GK遠藤が負傷退場。しかし、「遠藤の負傷でまたチームが一丸となった」(山田虎太朗副将、社4=北海道・駒大苫小牧)。チーム全体で声を掛け合い、緊急出場したGK中川悠輔(教2=東京・早実)を支える。この日早大の倍以上のシュートを放った明大の容赦のない攻撃をもしのぎ、同点で第3Pが終了。その後の延長戦も両校譲らず。決着はGWSに委ねられた。

予想外の交代出場ながらチームを救ったGK中川

 最初の3人のシュートが終わり、互いにゴールは1ずつ。GWSはサドンデスに突入。先攻・早大の4人目、池田一騎(スポ3=北海道・駒大苫小牧)は惜しくもシュートを外してしまう。しかし、明大の4人目もシュートを外し、5人目に登場したのは、DFの山田。「4年の意地で押し込んだ」というシュートはゴールに吸い込まれ、会場の熱狂は最高潮に。次を止めれば日本一という場面でGK中川は、「俺がヒーローになってやる」との言葉の通り決死のセーブ。早大の勝利が決定し、リンクに勝利の『紺碧の空』が響き渡った。

GWSを決めた山田

 思えば、最悪のスタートだった。サマーカップでは6位に終わり、関東大学リーグ戦の2部降格すら覚悟した。それでも早大は、試合を重ねるにつれ成長を遂げ、悲願の日本一まで上り詰めた。決して恵まれた環境にない早大の強さ、それは互いに支え合い、共に成長していく「チームワーク」( 羽刕銘主将、スポ4=北海道・駒大苫小牧)。来季は多くの主力選手が卒業し、より厳しい戦いが予想される。しかし、その戦い方を忘れなければ、インカレ連覇も夢ではない。今季を最高のかたちで締めった早大は、新たなスタートも最高のかたちで切ってくれるはずだ。

(記事 辻玲乃、写真 尹眩晶)

★ベスト6と最優秀選手賞

4年ぶり15度目の頂点に立った早大は個人タイトルも席巻した。大会ベスト6の中、早大からは5名が選ばれた。DF部門では「ワセダのツインタワー」の羽刕銘(スポ4=北海道・駒大苫小牧)と山田虎太朗(社4=北海道・駒大苫小牧)が。FW部門では松浦晃(人4=北海道・釧路工)と池田一騎(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が。GK部門には1年生ながら遠藤秀至(社1=東京・早実)がタイトルをつかみ取った。さらに、大会最優秀選手賞では1年間チームを引張ってきた主将羽刕が選ばれ大学時代最後の大会で有終の美を飾った。

左から池田、松浦、羽刕、山田

日本学生氷上競技選手権(決勝)
早大 ピリオド 明大
0(5) 1st 0(14)
1(7) 2nd 1(21)
0(10) 3rd 0(12)
0(3) 延長 0(3)
1(1) GWS 0(0)
2(26) 1(50)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 25:06 青木 堰合 遠藤
関大 25:16 大津 上野滉 松金
早大 GWS 山田
※PKはキルプレー、PPはパワープレーを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
ゲームウィニングショット
TEAM
明大 上野滉
×
高橋
×
大津
上野滉
×
大津
×
早大 松浦
×
池田
勝田
×
池田
×
山田
※明大GKは伊藤優人、早大GKは中川
※4本目以降はサドンビクトリー方式により、先攻は早大に変更
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
池田 勝田 青木 山田 堰合
松浦 三浦 寺井 羽刕 石川
森田 坂本 金子立 龍ノ口
加賀美 金子聖 佐藤 斜森 松本
GK遠藤→中川
コメント

草島武彦監督(昭62教卒=東京・早実)

――優勝おめでとうございます

ありがとうございます。1年間、この大会で優勝することを最大の目標にやってきました。リーグ戦は優勝には一歩届きませんでしたが、インカレで優勝してシーズンを終えることができて本当によかったです。

――序盤から明大の激しいチェックに苦しみましたが

立ち上がりは明大の方がよくて、終始シュート数も上回っていました。我慢してチャンスが来たときに得点するホッケーを目標としました。我慢比べの中、守り切れたことが勝利につながったと思います。

――我慢の中での先制点とその直後の失点に関していかがでしたか

得点した後、失点した後というのは気をつけなければいけない中でのあの失点は反省点でした。

――第3ピリオド途中ではGKが負傷交代で遠藤選手から中川選手になりましたが

遠藤に関しては今大会で一番伸びた選手かもしれません。途中交代を余儀なくされたのは残念でした。しかし、代わりに入った中川がきっちり役目を果たしてくれました。大変な場面での登場でしたが、GWSまで持ち込み勝利できたことを考えると彼の役割は百点満点でしたね。

――GWSはどのようなお気持ちで見ていましたか

GWSはどちらに転ぶか分からないものです。運に任せる部分もあり、どちらが勝ってもおかしくないとは思いました。決めた選手も止めた選手もあっぱれでした。

――この1年間を振り返って

昨季の主力が残った中で、1年生がこれだけ出場したシーズンは過去にあまりなかったと思います。GKをはじめ1年生が結果を残してくれました。大会を経ていくごとに成長を見せたチームだったと思います

――引退を迎える4年生に一言お願いします。

「ありがとう」の一言に尽きます。競技を続ける羽刕と山田に関しては、ワセダでの経験を活かしてさらに飛躍してほしいです。本格的な競技からは身を引くメンバーもこの4年間での経験を今後の人生につなげてほしいと思います。

――来季の目標をお聞かせください。

常々目標にしていることです。春の選手権、秋のリーグ戦、そしてインカレの三冠です。

DF羽刕銘主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――4年ぶりの優勝おめでとうございます。きょうの試合を振り返って

ありがとうございます。すごく、タイトな試合でしたけど、勝てて良かったです。

――点数の取り合いではなく、ロースコアーの試合になりました

ロースコアーと言ってもこれまでこんなにも緊迫な試合になるとは思わなかったんですけど、我慢すべき所で我慢できたのがきょう、勝った要因かなと思います。

――試合全般的にシュート数は明大の方が圧倒的に多かったですが、DFとしてどういう気持ちで臨まれましたか

完全なスコアリングチャンスは作らせないというのを意識しました。

――キーパーが途中で交代しました

不安な所もなくはなかったのですが、中川(悠輔、教2=東京・早実)を信じていました。

――昨季関東大学リーグ戦優勝の時、最終戦の最後の最後まで優勝できるという確信ができなかったとおっしゃいましたが、今回は優勝への確信はありましたか

明大は準決勝でもすごく勢いがあったので、やっぱり簡単には勝てられない相手だとは思ったのですが、やっぱり最後の大会だったので絶対勝ちたいという気持ちがいい結果につながったと思います。

――ゲームウィニングショットで山田選手(虎太朗、社4北海道・駒大苫小牧)がシュートを打ちましたが順番は

最初監督から僕が行くかと言われたんですけど、自信なかったので、虎太朗が前から冗談で4番目は俺って言ってたので、言って来いと出してもらったらいい結果になりましたね。

――今回の大会では接戦が多かったのですが、今大会を振り返って

タイトな試合が多かったですが、タイトな試合だったからこそチームが一丸になって優勝できたと思います。

――大学生活ホッケー人生を振り返って

高校とはすごい違う環境で、入ってきて困ることとかもありましたけど、カラーが合ってたので、本当に楽しくホッケーができたと思います。ワセダじゃなかったらたできなかったと思います。

――困ったこととは

授業が大変だっこととかですかね。(笑)

――ワセダのカラーとは

チームワークです。

――後輩へのメッセージをお願いします

やっぱりそんなに強くないと言われてる中でも、自分たちより強い相手に対して絶対に勝てないと思うと勝てないし、勝つと思えば勝てないことはないと思うので、これからも頑張って欲しいです。

――4年間いっしょに戦ってきた同期へのメッセージをお願いします

本当に色々迷惑もかけてきたんですけど、自分がやりたいことを受け入れてくれたので、最高の同期だったと思います。

――ファンへのメッセージをお願いします

これまで支えてくださって本当にありがとうございました。最後は優勝できて、少しは恩返しできたのかなと思います。これからも応援よろしくお願いします。

――ご自身はこれからトップリーグでプレーすることになります

優勝していい状態でトップリーグに上がることになりました。色々課題はありますけど、トップリーグでも活躍できるように頑張りたいと思います。

勝田貴之(国教4=米国・ライ高)

――優勝おめでとうございます。いまの気持ちを聞かせてください

インカレ優勝するなんて信じられなくて、本当に言葉が出ないくらい嬉しい気持ちです。1年間このために頑張ってきたので、4年生として同期といっしょにチームを引っ張ってこられたのも嬉しいし、後輩たちも僕たちを支えてくれて、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

――きょうの試合を振り返って

明大は本当にすごく良いチームで、スピードもありますし攻撃もすごくしてきてやりづらいチームなのですが、明大の流れのときにも我慢して、僕たちにもチャンスが来ると信じていました。我慢した結果、追加点も入れられなかったし、みんな足も動かしていたし、すごく良い試合だったと思います。

――関東大学リーグ戦(リーグ戦)で戦ったときと、明大の印象に違いはありましたか

チームはそこまで変わらなくて、いつも通りすごく強いチームだったのですが、インカレの決勝戦ということでプレッシャーは結構ありました。本当にこれが最後の最後の試合だったので、緊張感はありました。

――パスがあまり通っていない印象でしたが、明大の守備について

明大のDFにはすごくうまい選手がいっぱいいて、他のチームに比べて結構前に出てくるので、パスも通しにくいし、相手のディフェンシブゾーンに入ってもすごく抜きにくくて、すごく強いと思います。

――スケート部での4年間を振り返って

長い4年間でしたが、ある意味短かったと思います。アメリカから日本に来たのが本当にきのうのことのように感じます。早慶戦は残っていますが、いつの間にか4年間終わってしまって、本当に自分がアイスホッケー選手としても人間としてもすごく成長したと思います。日本に来てこんな経験ができたこともありがたいと思うし、これからはアイスホッケーからは離れますが、自分も新しいページをめくって、頑張っていきたいと思います。

――後輩たちに何かメッセージはありますか

いままで4年生を支えてくれた後輩たちには本当に頑張ってほしいし、僕らはいなくなってしまいますが、これからはチームを引っ張っていってほしいし、らいねんもまたインカレ優勝してもらいたいと思います。らいねんは春と秋のリーグ戦もインカレも優勝してもらいたいです。後輩たちにはありがとうとしか言えないです。

――最後の早慶戦に向けて意気込みをお願いします

本当に最後の最後の試合で、慶大も結構頑張ってくると思います。なので絶対に油断はしないように、自分が15年間ホッケーをプレーしてきた最後の試合なので、自分の100パーセントを出して絶対勝ちたいと思います。

DF龍ノ口弘陽(社4=東京・早実)

――優勝おめでとうございます

ありがとうございます。この1年間は最後に日本一になるということを目標としてやってきたので、大学4年間を優勝で締めくくれたというのは本当にうれしいです。チームメイトだったりスタッフだったり応援してくれた周りの人に感謝の気持ちでいっぱいです。

――きょうの明大戦はサドンデスまでもつれこむ接戦でした。振り返っていかがですか

明治も気持ちがすごく入っていて、最初はそれに圧倒されてしまったところもあったんですけど、やっぱりワセダのプレーをすれば勝てるとみんな信じていたので、その周りを信じるということが最後の結果につながったと思います。

――最後までDFがよく守り切りました

大会を通してFWは点数をいっぱい取ってきてくれてて、あとはDFが守れば勝てるというのは感じていたので、羽刕、山田を中心に絶対失点しないという強い気持ちで戦いました。最後GKが変わった後もみんなでシュートブロックしたりして気持ちの入ったプレーができたんじゃないかと思います。

――GKが途中で変わったことについていかがですか

アクシデントでいままであまり出番がなかった中川が出たんですけど、やっぱりいままで一緒に練習してきた中川のことを信じて、大丈夫、大丈夫と声を掛けてみんな一つになって戦えたのが良かったんじゃないかなと思います。

――インカレの前に、勝つためにはチームが1つになることが大事とおっしゃっていましたが、それについてはどのように感じていますか

きょうの試合はずっと苦しい展開だったんですけど、試合に出ていない選手だったりベンチの選手が本当に声を出して周りの選手を盛り立てていましたし、最後のゲームウイニングショットのときもみんなで肩を組んで一つになれて、それが結果につながったと思います。

――今シーズン全体を振り返って

春も惨敗して夏も負けたりして、4年生として悩んでみんなでミーティングを重ねたりしてすごく話し合って、後輩もそれに文句言わずについてきてくれて、自分がやりたいプレーとかよりもチームを優先してできたのがここまで来れた要因だと思います。

――4年間一緒だった同期はどんな存在ですか

僕は高校が早実でそんなに強くないチームから来て、周りは本当に全国でも名が知れた選手ばっかりで、最初は萎縮していた部分もあったんですけど、やっぱりそうしたうまい選手がいるワセダにうまくない選手が入って優勝できないっていうのは申し訳ないなっていうのがあったので、同期に同じチームで良かったって思われる選手になりたいと思って4年間やってきて、こういう風に優勝できて感謝の気持ちでいっぱいだし、ありがとうと言ってもらえたのが自分にとってうれしかったです。

――アイスホッケー人生の集大成となる大会でしたが

これで自分が15、6年間続けたホッケー人生を未練なく気持ち良く終われるかなという感じです。

――これからのワセダを背負っていく後輩に向けてメッセージをお願いします

昨シーズンに秋リーグ優勝して、ディフェンディングチャンピオンというのはすごく難しいというのは実感があります。来季は追われる立場で難しい立場になると思うのですが、ことしみたいにチームみんなを信じて自分を信じて、応援してくれる人の気持ちを背負って戦えば絶対結果はついてくると思うので頑張ってほしいなと思います。

松浦晃(人4=北海道・釧路工)

――大学日本一です。いまのお気持ちをお願いします

嬉しいの一言につきます。若干実感はないですけど、やはりチーム全員が優勝に向けて一つになって優勝できたことが、本当にうれしいです。

――明治の猛攻を防ぎ切りました。どんな気持ちで戦い抜きましたか

最初から向こうのペースになってしまって、厳しい時間が続いたのですが、そこでみんな焦らずに我慢すればいつかチャンスが来るということで、しっかり守りを意識してプレーできました。本当にきつかったですけど、そういうところでチーム力というか、一つになって意思を共有できたことが守れた要因の一つだと思います。

――声掛けもされましたか

ベンチで4年生を中心に、我慢の時間だから頑張ろうと声掛けて。それをみんなで実行できたのがすごく良かったと思います。

――最初の方はパックが手についていないようにも見えました。緊張などもありましたか

1点のゲームになるということは予想できていたので、いかにリスクを背負わないでプレーをするかというのは考えながらプレーしました。得点して、失点をすぐにしてしまったときに、僕らのセット(編注:第2セット)が出ていたので、僕自身すごく弱気になってしまって、いい攻めだしっていうのはできなかったのですが、2ピリ終わって、虎太朗が最後楽しんでプレーしようと言ってくれたので、最後は強気にプレーして3ピリは1、2ピリよりはいい動きができたかなと思います。

――GK遠藤選手の負傷がありました。チームに動揺はありませんでしたか

動揺がなかったと言えば嘘ですが、本当に中川にシュートを打たせない、絶対に守りきる、と逆にチームが一つになってまたプレーできました。アクシデントをしっかり乗り越えるだけの力があったのかなとは思います。

――ゴールに近づかせない、という気迫は見ていても感じました

僕ら全員が中川に代わった時点で、絶対に打たせない、失点させないという気持ちを出せたので、そういう部分では4年生が普段からいろいろ言っていることが実行できているので今回もそういうところが実行できたのかなと思います。

――最後はGWSになりました

1大会でこんなに何回も打つとは思っていなかったので、2回までは自分の好きなコースに打てたのですが3回目は相手のキーパーも読んでくると思って、強気に攻められず、自分の好きなところに打てずに外してしまいました。これで負けていたらすごく後悔が残っていたと思うので、あの後池田や虎太朗が決めてくれて本当に良かったです。

――ワセダでの4年間を振り返って

入ったときはもっと人数もいましたし、エースプレーヤーがいてその人が何とかしてくれるという雰囲気がありました。学年が上がるにつれて段々人数が少なくなって、全員が北海道出身でもなくエース級の人が入ってきたわけでもない中で、どんな勝ち方をするかっていうのを全員で考えてチーム一つになって勝つことは、ワセダだからできたと思います。自分は上手くなくても精一杯自分のプレーをすることができたのがワセダのいいところだと思いますし、勝った要因だと思います。4年間でタイプの違うチームになりましたが、そういうのを経験できたことは、今後の人生においても本当に誇りであり宝物です。このチームで、先輩や後輩とプレーできて本当に楽しかったなという思いが一番です。

――後輩へのメッセージはありますか

僕ら4年生は5人ですが、主力で出ていた5人が抜けるので、来年はいままで出ていなかった選手がいかに活躍できるかだと思いますし、いままで出てた後輩がどれだけ引っ張れるかだと思います。また作季より弱くなったとかいろいろ言われると思いますが、そんなこと気にせずにワセダができることを精一杯やれば他の大学と渡り合える力はあると思うので、ぜひ頑張って優勝してほしいです。

山田虎太朗(社4=北海道・駒大苫小牧)

――4年ぶりの日本一ですが率直な感想は

最高です。本当にうれしいです。

――今大会を振り返って

延長が2試合など、接戦が多くて厳しい試合が続きましたし、関大にもリベンジをすることができて、最高のかたちで終わることができたと思いますし、ワセダとして出せるプレーを全て出すことができて、良い大会だったと思います。

――明大戦は押される場面が多かったですが

苦しい場面でGKを中心によく守ったと思いますし、本当にピンチの後にチャンスが来たというか、耐え忍んだ結果がきょうの優勝につながったのではないかと思います。

――GKの交代もありましたが

遠藤の負傷は想定外だったのですが、抜擢された中川もよく戦ってくれたと思いますし、遠藤の負傷でまたチームが一丸となったのではないかと思います。

――ゲームウィニングショットの出場は自分からだったのですか

機会があれば行きたいとは冗談で言っていたのですが、本当に回って来ると思っていなくて、最後は4年の意地というか、気持ちで押しこんだという感じです。本来は自分の役目ではないですし、ここまでつないでくれた後輩や同期、守ってくれた中川のおかげなので、こうして貢献できたことはすごくうれしいです。

――大学4年間を振り返って

今までインカレで優勝したことはなかったですし、下級生として優勝するよりも何倍もうれしいと思いますし、後輩にもいいものを残せたと思います。大学ホッケー人生を最高のかたちで終わることができたと思います。最高の4年間だと思える締めくくりができました。

――後輩の皆さんへメッセージ

ことしのこの経験を糧にして、ワセダは王者ではなくて常にチャレンジャー精神でいてほしいみ思うので、来年もその気持ちを忘れず、ワセダらしいホッケーを展開して、二連覇できるように頑張ってほしいです。

――卒業後は実業団に入られますが、その意気込みを

らいねんからは新人として、今までとは全く違う環境でプレーすることになりますが、ここで培ったことを生かせるように頑張りたいと思いますし、ここで教わったことを今後のホッケー人生の糧にして、さらにレベルアップできるようにチャレンジしていきたいと思います。

FW池田一騎(スポ3=北海道・駒大苫小牧)

――優勝しましたが、率直な感想をお願いします

すごく厳しい試合だったんですけど、4年生のために、最後なので優勝させてあげたいという気持ちでやっていたので、チームの全員が思っていたことが繋がったと思うので、素直に嬉しいです。

――延長戦の末のGWSのとき、どんな気持ちで臨みましたか

いつもの順番とは違ったんですけど、とりあえず入れることだけ考えて、相手の裏をかくことばかりを考えて、それが結果良い方向に転んだので、それがチームのためになれたのがすごく嬉しいです。

――インカレを通して個人で、チームで成長できた部分はどんなところですか

今までリーグ戦を長くやってきて、少し中弛みというか、全てに関して気持ちが入っていなかったところもあるんですけど、今大会は全ての試合を通して、そういうメンタル的なことが成長できたのと、やはりスピードを持ってプレーするということが、自分の中で成長できたかなと思います。チームでは、短い期間の中で技術的なところが成長するのは難しいと思うので、そこもやはりチームワークだったりメンタル的なところがすごく成長できたと思います。

――4年生を良い形で送り出すことができましたが、4年生へのメッセージはありますか

4年間お疲れ様ですということと、やはりことし1年間リーダーシップを取ってくれて。そこに自分の身を預けるだけというか、全員そういう気持ちでやれるくらい大きい器で僕たちの全部を受け止めてくれていたので、リーダーシップを発揮してくれて、僕たちにもこういう優勝を味わわせてくれて、本当に感謝していますということを伝えたいです。

――来季に向けての意気込みをお願いします

4年生がチームの主力でいま出てるんですけど、来シーズンはそこが大きく抜けて、周りからはすごく力が落ちるんじゃないかと言われていると思うんです。でもそういうのを覆してきたのがワセダなので、個人の力ではなくやはりチームワークを成長させていくのに、シーズンの始めから、自分たちが中心となって団結するというか、それを序盤から作って、最終的には、今回の4年生と同じように、最高の形で終わりたいと思います。

中川悠輔(教2=東京・早実)

――いまの気持ちを率直にお願いします

やっぱりとても嬉しいですね。

――インカレという大舞台で急遽出場となりました

最初は本当に驚きましたね。先発の遠藤(秀至、社1=東京・早実)が怪我するなんて全く考えていませんでした。それでもやっぱり、4年生の為に不甲斐ないプレーをしてはいけないな、と思いリンクに立ちました。

――どのタイミングで交代を告げられましたか

怪我した時に、コーチから交代の指示がありました。

――正直、不安でしたか

そうですね、やっぱり不安でした(笑)。失点しちゃうのではないかと思ったんですが、リンクに立った時に先輩方から「取られても取り返してやる」と言ってもらえたので、それでかなり気持ちが楽になりましたね。

――試合はゲームウイニングショットまで進みましたが、どう思われましたか

ここまで来ればなんとかなる、と思いましたね。仲間を信じていました。

――最後は中川さんが守れば優勝が決まる場面でしたが、その時の気持ちをお願いします

俺がヒーローになってやる、と思いました。あまり緊張せず、リラックスして臨めました。

――きょうは好セーブを連発していましたね

いやいや、全然身体が動いていなかったですよ。ガチガチに固まってましたね。

――来年度の目標をお願いします

今度は最初からリンクに立ち、そして優勝したいです。

――四年生に向けて、メッセージをお願いします

自分のせいで負けた試合もありましたし、何度も同じミスで注意を受けたこともあり、申し訳なかったと思っています。ですが、先輩達と過ごした時間は一生の宝物ですし、本当に感謝しています。先輩方もこれからそれぞれの舞台で頑張って欲しいです。