昨年のリベンジを果たして決勝進出!

アイスホッケー

 早大が関西の雄・関大を破り、2年ぶりの決勝進出だ。昨年の日本学生氷上競技選手権(インカレ)と全く同じカードで行われた今回の準決勝。関大は徹底したシステムを持ち、昨年は1-7の大差をつけられて完敗した相手だ。あれから1年、ついにリベンジマッチが実現した。試合開始早々に先制点を奪った早大は、その後もパワープレーやペナルティショットを成功させて確実に得点を追加。最後までリードを守り切り、6-3で決勝への切符をつかみ取った。

先制点を決めた三浦

 「絶対にリベンジするという気持ちで臨んだ」という羽刕銘主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)。決勝進出をかけた試合、それも昨年のインカレで敗れた関大が相手ということで、選手たちの士気は否応なしに高まっていた。早大は立ち上がりから集中してパックを保持し、第1ピリオド(P)開始56秒でいきなり先制。しかし12分、キルプレーの場面で1点を返され試合は振り出しに戻る。第1P14分、相手選手がダブルマイナーペナルティを犯して4分間の退場になると、PP(パワープレー)の精度を強化してきた早大の猛攻がスタート。パスを回しながら隙をうかがうと15分27秒、ゴール正面に構えていた池田一騎(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が空いたスペースに鋭いスラップショットを放ち待望の追加点。さらにその直後、堰合芳貴(社1=青森・八戸工大一)もゴールを決め、スコアを3-1とした。終盤のキルプレーの危機も守り切り、2点リードした状態で第1Pを終える。

 このまま関大を突き離したい早大は、第2Pも積極的にゴールを狙う。23分37秒には石川貴大(スポ2=埼玉栄)の絶妙なパスが得点機を生むと、羽刕のシュートが決まり4-1。この後の関大のたたみかけるような攻撃もしっかり防ぎ、相手にペースをつかませない。38分20秒には早大がペナルティショットを獲得。法大戦のゲームウィニングショットで決勝点を決めた松浦晃(人4=北海道・釧路工)が放ったシュートは、GKの脇を抜けてゴールへ吸い込まれる。5-1。順調にスコアを伸ばし、最後の第3Pへ。第3Pは関大が勢いを盛り返し、早大は防戦を強いられる。50分と55分に連続失点を喫し、5-3と2点差まで詰められた。勝負を決定づける1点が欲しい早大。ここでこの試合2回目のパワープレーのチャンスが訪れる。松浦、三浦亮(教3=青森・八戸商業)、寺井敏博(国教1=米国・チョートローズマリーホール高)のFW陣の連携プレーがさえわたり、ダメ押しの6点目。リンクに試合終了を告げるブザーが鳴り響いた。

1年ぶりにリベンジに成功したワセダ

 決勝戦の相手は宿敵・明大。早大と同様、昨年準決勝で敗れた中大にリベンジを果たしてここまで勝ち上がってきたチームだ。帯広出身の選手が多いことも相まって、チームの勢いは計り知れない。しかし、今季の早大は明大に対して無敗の強さを誇る。悲願の日本一へ。いよいよ最後の戦いが幕を開ける。

(記事 末永響子、写真 落合修平、宮西祐香子)

日本学生氷上競技選手権(準決勝)
早大 ピリオド 関大
3(20) 1st 1(10)
2(7) 2nd 0(15)
1(10) 3rd 2(16)
6(37) 3(41)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 00:56 三浦 羽刕 石川
関大 12:00 飯田 津久家 浪岡
早大 15:27 池田 山田 勝田 PP
早大 16:37 山田 青木 池田 PP
早大 23:37 羽刕 松浦 寺井
早大 38:20 松浦 PS
関大 50:02 晒谷 浪岡
関大 55:01 浪岡 晒谷 館田
早大 57:05 寺井 三浦 松浦 PP
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
メンバー
セット FW FW FW DF DF
池田 勝田 青木 山田 堰合
松浦 三浦 寺井 羽刕 石川
森田 坂本 金子立 龍ノ口
加賀美 金子聖 佐藤 斜森 松本
GK遠藤(60分)
コメント

草島武彦監督(昭62教卒=東京・早実)

――きょうの試合を振り返って

準決勝はどちらのカードも昨年と同じの組み合わせで、第一試合は明大が勝利しました。早大も関大に対して昨年負けてずっとどこかで借りを返したいと思っていました。サマーカップでそのチャンスがあったのですが、対戦の機会がありませんでした。今回は借りを返すには最大のチャンスであると思いました。もちろん、優勝が目標なのでそれを目標にやってきた訳ではないのですが、準決勝をしっかり勝利して決勝に進もうという思いはありました。

――リーグ戦終盤同様にパワープレーが効果的でしたが

パワープレーに関しては、リーグ戦終了後も力を入れて練習してきました。この試合もチャンスをものにできたのは、練習の成果が出たと思いました。

――トーナメントで連戦が続いていますが、選手達の疲労はいかがでしょうか

疲れないと言ったら嘘になります。1回戦、2回戦は格下の相手ということで4セット目まで全て回すことができました。しかし、準々決勝の法大戦では厳しい試合展開で若干の疲労はありました。ただ、疲労に関しては対戦校も同じ条件ではあるので。

――法大戦の劇的勝利がチームに勢いを与えている部分はありますか

そうですね。GKの遠藤の成長は大きいと思います。きのうもきょうも落ち着いて処理してくれて勝利に結びつきました。

――決勝に向けて意気込みをお願いします

気持ちが勝敗を分けると思います。明大はリーグ戦でも苦戦した相手で、きょうの試合を見てもとても気持ちが入っていてリーグ戦とは違うプレーをしていました。我々も優勝を目標にやってきましたし、気持ちの面で負けずにプレーして優勝したいです。

DF羽刕銘主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――昨年度のインカレで完敗した関大にリベンジしました。きょうの試合を振り返って

みんな気持ちも入っていて絶対にリベンジするという気持ちで臨んだので、本当に勝って良かったです。

――関大の印象はいかがでしたか

昨年と同じようにシステムをしっかりしてくるチームなので、選手がその場その場で対応できないというか、監督の指示がなかった時が弱点になるのではないかなとは思いました。

――いい試合となった要因は

守りの面で数的な優位を多く作られたのが大きいと思います。あと、スコアリングチャンスにおいてしっかり決めれたことはよかったと思います。

――きょうPPの成功率が100%でした

練習した通りにできて良かったです。

――ご自身のゴールシーンを振り返って

僕自身のゴールはしっかりミートはしなかったんですけど、入って良かったなという感じはします。法政戦では得点に絡むことができず、失点にしか絡めなかったので、こういう形で第一セットを支えられたのが良かったです。

――きょうの試合で反省点はありますか

防げる失点だったのかなと思います。あと、バックチェック、ターンオーバーに対しての対応がまだまだ足りないなと。きょう一日で大きく修訂するのは難しいと思いますが、反省はしっかりしていきたいです。

――昨日の法政戦に続いて、きょうも第3ピリオドで連続失点がありました。体力的な問題はありましたか

体力的な問題というか、体力がなくなって、考えられる力がなくなって外れたのかなとは思います。

――あす勝つと大学日本一になります。あすの試合の明大戦に向けて意気込みをお願いします

今季は負けてないですし、向こうも久しぶりの優勝ということで、気持ちは入ってくるとは思います。本当に気持ちのぶつかりになると思いますけど、負けられないのでチーム一丸になって頑張りたいです。

FW松浦晃(人4=北海道・釧路工)

――決勝進出が決まりました。いまのお気持ちをお願いします

秋リーグが終わって1カ月間インカレ優勝だけに向けて練習してきて、やっと決勝の舞台に立てたなと。

――ほっとしたという感じでしょうか

いや、どうですかね。きのうの法政戦は勝たなければいけないというプレッシャーがあったのですが、きょうはリベンジという部分があって挑戦者の気持ちで臨めたので、ほっとしたというよりは勝てて良かったな、という気持ちです。

――関大は昨年の準決勝で1-7で敗れたチームです。そのチーム相手に6-3というスコアでリベンジを果たせた要因は何でしょうか

昨年は最初に入れられて全員が浮き足立ってしまったのですが、きょうは逆に先制点が取れたのも大きかったです。失点してからもみんな落ち着いて声を掛けてプレーの確認をベンチでできていたので、そういうところも良かったと思います。

――先日の特集で、羽しゅう選手から、システムがしっかりしているチームでも弱点はあるのでその弱点を突きたいというお話が出ました。関大の弱点が突けた部分もありましたか

向こうがやってくるシステムを研究して、それに引っかからないためにどういうブレイクアウトをしたらいいかだとか、中でどういう攻撃をしたらいいかというのを全員で共有できたことがシステムに引っかからないことにつながったと思います。

――PPの成功率が100%でした

5-5でそこまで得点力があるチームではないので、5-5でしっかり守って、PPでのチャンスを生かして点を取るために、練習でも3つ目だったり4つ目だったりに長い時間PKをやってもらってPPの練習をしてきました。それがしっかり実ったことがチームとしては良かったです。

――法大戦に引き続き、第3ピリオドでの連続失点がありました

きょうは点差が離れていたので点数を入れられてもまだ大丈夫、と焦りがなかったと思うのですが、あれが同点や1点差というゴールだとこっちも焦って浮き足立ってしまうと思います。ああいうところで点数を入れられないためにも、バックチェックなど相手にいい攻撃をさせないためのフォアチェックだったりをいろいろ考えてリンクの上でコミュニケーション取っていかなければいけないなというのは全員がきょうの試合で思っていることだと思うので、あしたはしっかりとつめて勝てればいいと思います。

――松浦選手個人としては、昨日はGWS、きょうはPSを決めました

試合中に点数を取ってチームのために得点できていなかったので、昨日は絶対入れるという気持ちでやりました。きょうは点数は離れていましたが、もっと離すことに越したことはないのでしっかり決めるという意識で。自分の一番得意な形でシュートを打てたので、運よく入って良かったです。

――いまおっしゃったように試合の流れの中での得点はここ3試合ない状況です

調子が悪いわけではないですし、自分の中ではいいと思います。チャンスで決めきれていないという思いは自分の中にもあるのですが、それよりもチームが勝つためにどういうプレーをするかを考えています。プラス自分が得点してチームが勝てればそれが最高ですが、誰が入れても1点は1点なので。そういう気持ちを持って最後、チームの勝利のためにできることを精いっぱいしたいです。

――決勝に向けて意気込みをお願いします

最後の大会ですし、早慶戦を除けばタイトルのかかった試合は泣いても笑ってもあと1試合だけなので、全員でおいしいお酒が飲めるように、しっかり勝って終わりたいと思います。

DF山田虎太朗(社4=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの試合を振り返って

きょねん大敗(●1-7)してしまった相手ですし、そういう相手に昨年の反省を踏まえて戦えたと思うので、本当にいいゲームだったと思います。

――前日の法大戦(5-5、PS2-0)は劇的な展開でしたがその後のチームの雰囲気はいかがでしたか

ああいう接戦を制したのは選手たちの自信にもつながったと思いますし、それがきょうのゲームにつながってると思うので、そういう面ではこの2試合タフなゲームを物にできたのは良かったと思います。

――昨年敗れた関大でしたが、試合前のチームの状態はいかがでしたか

きょねんあれだけの負け方をしてるので、逆にチャレンジャー精神で思い切って臨めましたし、そういう雰囲気で試合に入れたのがチームにとっても良かったんじゃないかなと思います。

――試合の入りに関してチームで話したことはありますか

関大はシステムがしっかりしているので、それに対して自分たちも対応できるようにケアをするよう心がけました。

――第2ピリオド終了時点で5-1と優位に試合を進めましたが、何が大きな要因だと思いますか

やっぱりシンプルに攻めれたのが良かったと思います。足を使って走り負けず、運度量で相手を上回って戦えたのがうちらしさなので、そこで相手を上回れたのが大きかったんじゃないかなと思います。

――第3ピリオドでは法大戦、関大戦と連続で複数失点してしまいましたが、課題などはありますか

終盤の弱さはここ2試合で露呈してしまってるので、またあした試合があるのでそういうところを修正して臨みたいと思ってます。

――あしたの明大は中大を破って(5-2)決勝に進出するなど勢いがありますが、決勝に向けての意気込みをお願いします

自分たちがいままでやってきたことをしっかり出せれば勝てると信じてますし、自信と誇りを持ってプレーしたいと思います。どんな試合であれ、選手とベンチに入ってない選手、スタッフや親子さんを含めて戦えれば結果が付いてくると思うので、最後精一杯戦いたいと思います。

FW池田一騎(スポ3=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの試合を振り返って

第1ピリオドはすごく動きが良かったので、第3ピリオドまで通して同じプレーをするのが目標だったのですが、第3ピリオドではミスから失点が重なってしまったので、もう少し修正することがあるかなということで、決勝では修正してしっかり優勝したいと思います。

――きのうの法大戦は大接戦でしたが、何かその後修正したことはありますか

相手の攻撃のラッシュのときにマークにつく選手を確認し直して、それをきょうしっかり守れていてそういう失点はなかったと思うので、修正できた点はそこかなと思います。

――関西大の印象は

きょねんとまったく同じチームというわけではないですが、やっているシステムはほとんど同じだったので、いろいろとこっちも対応というか対策というものをしっかりできたことが印象強かったです。相手に合わせずにこっちのプレーができたことが良かったかなと思います。

――得点も決められましたが、きょうのプレーで良かったと思えるところはどこですか

得点はラッキーだったものもあったのですが、フォアチェックだったりスピードを持続して相手の体に当たったりするプレーを、得点には直接絡まないですが、チームのためにできたかなと思います。

――あすの決勝戦に向けて、意気込みをお願いします

4年生とプレーする最後の大きい大会なので、しっかり自分のプレーをすればチームのためにもなると思っていて、帯広はアイスホッケーが盛んでいろんな人が見ると思うので、そういう舞台で自分のプレーができるようにしっかりときょうからコンディションをつくっていきたいと思います。

FW三浦亮(教3=青森・八戸商業)

――きょうの試合を振り返って

全体として自分たちのやろうとしたことができたので良かったと思います。でも3ピリにやらなくてもいい失点を与えてしまったので、決勝を勝つためにはやはりそういったところをしっかり直していかなければいけないなと。決勝に向けてまた話し合いをして、頑張っていきたいなと思います。

――「自分たちのやりたいこと」とは、具体的にはどういったことですか

関西大にはきょねんもやられていたので、相手のパワープレーとか、守りのトラップとかでどういったことをやってくるんだろうと予想して、キャプテンを中心に話し合って考えていたので。そういったところを、話し合った通りに自分たちでしっかりできたのが良かったと思います。

――きょねん大敗した関西大にことしは勝利しましたが、この1年でどういった変化がありましたか

4年生を中心に本当によくまとまって、秋リーグからチームをどんどん良い方向に進めてこれたというのも一因だと思いますし、やっぱりきょねん負けている相手なので、もう絶対負けられないと思ってみんなきょうの試合に臨んだので、それが大きかったと思います。

――三浦選手は先制点を決めて、その後流れが良くなったように 思いますが
シューターが銘さん(羽刕銘、スポ4=北海道・駒大苫小牧)だったので必ず良いシュートのリバウンドが出ると思ったので、ゴール下に突っ込んだら、身体に当たってくれたというか、運が良かったといえば運が良かったんですけど。自分たちのやりたい形で、ディフェンスを使って上からシュートを打って、という良い形でできたので、良かったと思います。

――あすの明大戦に向けて、意気込みをお願いします

あとはもう自分たちを信じて、持てる力を全部出して、3年間お世話になった4年生を絶対勝たせたいので、チームで一つになって、勝ちに行きたいと思います。

DF石川貴大(スポ2=埼玉栄)

――決勝進出が決まりました

きょねんインカレ準決勝で同じカードで負けてて、きょねんのリベンジをしようという気持ちでした。結果的に決勝進出できたことがすごく嬉しいです。

――試合にはどのような気持ちで臨みましたか

向こうはしっかりとしたシステムを実行してくるチームなので、向こうのシステムにはまらないように、走ってあたって自分たちのプレーを一つ一つやって1点も与えないことを大切にするという風に試合に臨みました

――早大がリードする展開でしたが、勝因はどこにあると思いますか

パワープレーをしっかり決める、相手のリズムに乗らないで自分たちのリズムでホッケーをするというのができたことが勝因だと思います。でもPK(キルプレー)で失点してしまったり終盤失点してしまうという課題も残ったので、修正してあしたにつなげたいと思います。

――石川選手のパスから得点につながる場面もありましたが、ご自身のプレーを振り返って

自分が出ているときに失点してしまったというのは反省すべき点が多いと思います。得点につながるパスを出せたというのは評価できるところですけど、得点に関しては水ものなのでそれは忘れて余韻にひたることなくあしたしっかり臨みたいと思います。

――きのうの法大戦は接戦の中を勝ち切りましたが、いま振り返っていかがですか

自分のオウンゴールからチームの流れが悪くなってしまって、負けるんじゃないかっていう心配もあったんですけど、晃さん(松浦、人4=北海道・釧路工)がGWSを決めてくれたのと遠藤(秀至、社1=東京・早実)が3本しっかり止めてくれたので本当に救われました。

――きのうの法大戦では第3ピリオドに失点を重ねてしまう場面もありましたが

コミュニケーションをうまく取れていなかったりしたことが失点につながってしまったと思います。

――あすの決勝に向けて

まず一つ一つのプレー、一本一本のパスを大切に戦っていきたいと思います。そして最後に4年生と支えてくれたスタッフに恩返しできるようなプレーをして優勝できればいいと思います。

――明大に対してどのようなホッケーをしていきたいですか

明大は個人技の高い選手がたくさんいて、どのセットでもしっかり点数を取ってくることができると思うので、点の取り合いにしないでロースコアの試合にして、少ない得点でも勝てるように失点を減らしてプレーしていきたいと思います。

GK遠藤秀至(社1=東京・早実)

――今大会ここまでを振り返って

秋のリーグ後半から良い試合ができていて、その流れでインカレにも入ることができました。きのうの試合も追い付かれてしまったのですが、内容はかなり良かったので、みんな集中して足も動いていて、ワセダらしいホッケーができていると思います。

――きのうの法大戦のゲームウィニングショットにはどのような気持ちで臨まれましたか

最後の最後で追い付かれてしまったので、絶対勝とうという気持ちで臨みました。また、自信もあったのでそんなに気負わずにかなり楽な気持ちで、特に緊張もせずにできたと思います。一人目を止めた後に、1点決めてもらってかなり気持ちが楽になって、その後はもう決められる気がしなかったです。

――昨年負けた関大にリベンジしましたが

昨年は、実際には見ていませんが、決められて悪い流れになってしまってそのまま負けてしまったと聞いていたので、ことしは序盤から集中していこうと思っていました。昨年はいなかったので、リベンジという気持ちはなかったのですが、関西には負けたくないと思ってやりました。

――終盤の関大の猛攻をかわしていましたが

必死だったのでよく覚えていないのですが、きのうも終盤に決められてしまってそのまま追い付かれてしまったので、終盤はどんなに疲れていてもしっかり集中して構えてやろうと思っていました。

――きのうから続けて3Pでの連続失点がありましたが

3Pはどうしても疲れてしまって、周りが見えなくなっての失点だったりするので、しっかりプレイヤーとコミュニケーションを取って、失点をなくしていきたいと思います。

――あすの決勝に向けて意気込みを

毎年ワセダはリーグ戦は良くてもトーナメントは良くないと言われているので、そういうイメージを払拭(ふっしょく)するために、全力を出して、4年生を優勝させたいです。

FW寺井敏博(国教1=米国・ブランズウィック高)

――きょうの試合にどのような気持ちで臨みましたか

きょねん大差付けられて負けていたので、やっぱりどうしてもリベンジしたかったですね。

――チーム全体がリベンジに燃えていたのですか

もちろんリベンジしたいって気持ちも強かったですが、とにかく勝つことを目標に、チームが一つになっていましたね。良い雰囲気でした。

――きょうの試合をチームとして振り返って、いかがでしたか

失点して反省する場面もありましたが、攻撃の機会を与えないなど、全体的に相手に思い通りのプレーをさせなかったのは良かったと思います。

――試合を個人として振り返っていかがでしたか

反省点はたくさんありますが、四年生のために絶対優勝するぞ、って意識でがむしゃらにプレーしました。得点を奪えたのは良かったですね。

――関大に傾きかけた流れを寺井さんのシュートが止めましたね

まあ、自分はネット前にいただけです(笑)。三浦さんのパスのおかげです。でもやっぱり、あの場面で決めることができたのは素直に嬉しかったですね。

――実際に戦った上での関大の印象をお願いします

システムがしっかりしているチームだったので、やりづらい部分もありましたね。

――きのうきょうと良い流れが続いてますね

きのうは熱い試合でしたね(笑)。おっしゃる通り、良い流れに乗れているので、次戦もこの勢いのまま臨みたいです。

――明大とはリーグ戦で何度か戦っていますが、改めて印象をお願いします

明大は個人技が優れているチームなので、高い攻撃力を持っていますね。ただ、ディフェンスに綻びがある場面が何度かあったので、少ないチャンスを確実にものにしたいです。

――あと一勝で大学日本一ですが、意気込みをお願いします

初めてのインカレということで、いつもと違う雰囲気を感じましたが、チームのため、四年生のために貢献して、絶対優勝します。