9月16日の慶大戦が悪天候により延期となったため、この日大戦が関東大学リーグ戦2戦目となった。第1ピリオドから3点を取り、流れを完全に早大に引き寄せる。1失点は許したものの、終始主導権を握り続け、5-1で勝利した。8月のサマーカップでは日大に対して、PSに持ち込む接戦の末に辛勝。この試合では圧勝となり、本来の実力を見せつけた。
第1ピリオド開始直後、寺井敏博(国教1=米・チョートローズマリーホール高)が得点を決め、早々から早大がリードする展開に。さらに5分53秒には、金子立樹(スポ1=北海道・駒大苫小牧)も2点目を加える。1年生2人の快進撃によって、序盤からチーム全体が波に乗った。中盤、守備とGKの間を抜かれて1点を落とすも、ペースを乱されることはない。その後はキルプレー中も危なげなく守り切り、ほとんど自陣には寄せ付けず、常に早大がパックの行方を支配する。16分28秒にゴール前の混戦から三浦亮(教3=青森・八戸商)が押し込んで追加点を入れ、3-1で第1ピリオドを終えた。
後半に進行するに従って、激しいものとなっていった。当たりも強くなり、双方ともにペナルティを取られることも増えていく。第2ピリオドの2分5秒、キルプレー中に、池田一騎(スポ3=北海道・駒大苫小牧)がゴールをするが、そこからはパワープレーも生かし切れず、第1ピリオドほどの勢いはない。しかし、数的不利の状況の中でもしっかりと守り通したDF陣やGKの遠藤秀至(社1=東京・早実)の精度の高さは光った。第3ピリオドの前半も、自陣を攻め込まれる時間帯を堅実な守備でくぐり抜ける。前戦の東洋大戦で勝ち越しのゴールを決め、好調の勝田貴之(国教4=米国・ライ高)が終盤に5点目を奪い、5-1で試合終了。サマーカップでの歯がゆい思いを晴らす、すがすがしい快勝となった。
得点を決めた金子立や寺井、60分間出場し続けて失点を最小に抑えた遠藤など、リーグ戦初出場の1年生の活躍が目立ったこの試合。彼らにとって収穫も多かったが、「最後の方は足が止まってしまった」(金子立)などと、それぞれ課題も明確に見えたはずだ。次戦の相手は、昨季リーグ戦では1勝1敗で、難しい戦いも予想され得る法大。リーグ戦連覇に向けて、「負けられない戦い」(勝田)であることは絶対に間違いない。
(記事 大水渚、写真 尹眩晶)
結果
○早大5-1日大
コメント
金子立樹(スポ1=北海道・駒大苫小牧)
――きょうの試合を振り返って
第1ピリオドの最初の方に得点できて、そこからはあまり動きは良くなかったのですが、チームとして勝てたので良かったと思います。
――初のリーグ戦出場となりましたが、大学の試合には慣れましたか
春(関東大学選手権)とサマーカップを経験して、2つの大会よりは慣れたのかなとは思いますが、まだまだ全然なので、しっかり練習していきたいなと思います。
――きょうの自分のプレーで良かったところは
試合最後まで走り切るということを目標にしていて、最初の方は走れていたのですが、最後の方はちょっと足が止まってしまったので、これからもっとやっていかないと駄目かなと思っています。最初の方に走れたことは良かったかなと思います。
――ペナルティも見られましたが
ペナルティに関しては、本当にチームに迷惑をかけてしまうので、これからどんどん強い相手と当たっていくので、本当になくしていこうと思いました。
――きょうの日大の印象は
サマーカップのときに同点まで持って来られて、きょうはチームみんなで絶対に60分で倒し切ってやるということを目標にしていたので、その点では、気持ちで負けていなかったのでこのような点差になったのかなと思います。
――法大戦に向けた意気込みをお願いします
法大は日大よりももっと強くなるので、もっと気持ちを入れてやっていきます。
遠藤秀至(社1=東京・早実)
――お疲れ様でした。きょうはリーグ戦初出場ということでしたがどのような意気込みで臨みましたか
いつもと変わらない気持ちで、気負わないで、練習通りにやろうと思いました。
――きょうの自分のでき具合はどうでしたか
そうですね、75点です。
――75点ということは何か課題点は見つかりましたか
最初なので、ちょっと緊張してしまって動きが悪かったので慣らしていって集中してしっかり初めから入っていけたらよかったと思いました。
――相手の日大の印象は
前に何回かやったことがあるんですけど、他の明治大学とか中央大学とかに比べると少しスピードが遅くなるんですけど、その分タイミングが取りづらくなるのでその辺を気をつけて試合に出ました。
――次の法政大への意気込みは
次は試合に出場できるかまだわからないですけどしっかり準備して、前半戦を突き放す感じで折り返せるように集中していきたいと思います。