TEAM | 1P | 2P | 3P | PSS | 計 |
早大 | 2 | 1 | 3 | 1 | 7 |
大東文化大 | 2 | 2 | 2 | 0 | 6 |
10月19日の日大戦を1-4で落とし、リーグ戦5敗目を喫した早大。1部でのセカンドリーグ進出のためには、ファーストリーグを6位以内で終える必要がある。試合前時点で1勝5敗で5位の早大は、最終戦である大東文化大戦に勝利することが絶対条件だ。試合は両者譲らない激しい得点の奪い合いとなったが、最後は早大がペナルティーショットシュートアウト(PSS)を制し勝利を収めた。
第1ピリオド(P)から激しい攻防となった。早大は積極的に敵陣に攻め込み、相手陣内からのフェイスオフの場面を多く作り、第1P序盤を有利な試合展開で進める。すると7分、一気に敵陣に攻め込むとFW仲見颯太(スポ4=北海道・苫小牧東)が先制点を決める。さらに9分にはFW飯塚創哉(教1=東京・早実)のアシストを受けたFW共田野安(国教3=カナダ・ジョージエリオット)が2点目を奪う。しかし、第1Pも終盤の14分、15分と続けざまに2点返され、2ー2の同点で第1Pを終える。シュート数は、早大16、大東文化大5と大きく差をつけながらも、少ないチャンスをものにされる形となった。ただ、2度の反則による退場で数的優位を作られた場面でも、終始攻撃に徹し流れを渡さずに第2Pへとつないだ。
第1ピリオドで攻め続けるも、1点しか取れず迎えた第2ピリオド。4分にFW林が抜け出し、相手GKと1対1の状況になる。しかし、シュートが阻まれてゴール裏で跳ね返ると、逆に相手に速攻を仕掛けられて同点ゴールを奪われてしまった。試合は1-1の振り出しに。流れを引き寄せたい早大は8分、相手陣内でのフェイスオフからFW高見澤英翔(スポ1=埼玉栄)がゴール前へ運ぶと、アシストを受けたFW上山響平(スポ4=北海道・駒大苫小牧)が決めて勝ち越しに成功。続く10分には、FW飯塚創哉(教1=東京・早実)が自ら斬り込んでゴールを奪った。さらに第2ピリオド終盤には、またも上山がシュートを決めて4点目。このピリオドでも、数的優位の場面で無得点など我慢の時間を過ごすこともあった早大だが、流れをつかむと一気に引き離した。第2P開始1分、またしても先制したのは早大だった。ブルーライン付近からのシュートが相手GKにはじかれると、ゴール付近で待っていた林幹太(文4=東京・早実)が拾い3点目を決め、再びリードを奪う。しかし、FW上山響平(スポ4=北海道・駒大苫小牧)がチャージングにより5分間の退場となる。相手に一方的に有利な展開は作らせなかったものの、ペナルティー時間が残り1分となった5分に1点を返され再び同点に。さらに、11分にもう1点奪われこの試合初めてリードを許した。中盤以降は両者決め手に欠け、3ー4と早大劣勢の状態で運命の第3Pを迎える。
第3Pはここまでの試合を象徴するような展開となった。試合1分に両者1名ずつ2分間の退場者が出ると、相手陣内でのフェイスオフから試合が再開。相手ゴール裏から一気に攻めるとDF有賀峻(社4=北海道・白樺学園)が1点を追加し同点に。さらにその30秒後には、FW林がこの試合2点目となる逆転のシュートを決め、第3ピリオド開始わずか2分で逆転した。10分にDF棚橋俊太(スポ4=愛知・東海)主将がスラッシングにより2分間の退場となると、自陣内からのフェイスオフで手数多く攻められるが、ここも防ぎ切り流れを渡さない。第3Pも中盤の12分には、FW上山が相手ディフェンスをかいくぐり、体勢を崩しながらのシュートで大きな追加点を決めた。この追加点で試合が決したかと思われたが、18分に1点差に迫られると、残り1分を切った19分4秒、相手の反則の有無でビデオ判定となるも、判定は覆らず土壇場で同点に追いつかれる。そのまま第3Pは6-6で終了。試合の決着は両校5選手によるPSSに委ねられた。PSSでは、1本目のFW上山はセーブされたものの、2本目のFW林、3本目のFW笹沼葵(教2=東京・早実)、4本目のFW清水が3本連続で決める。さらに、GK大塚斗琶(スポ1=北海道・苫小牧中央)が1本目から3本連続でセーブし、PSS3ー0で最終スコア7ー6で勝利した。
1部でのセカンドリーグ進出を決めた早大。ここからはファーストリーグで早大より上位だったチームとの戦いとなる。ファーストリーグでの雪辱を果たすとともに、上位進出を期待したい。
(記事 小島大典、写真 大村谷芳、指出華歩)