エイワ杯関東大学リーグ戦 10月13日 東京・東大和スケートセンター
TEAM | 1P | 2P | 3P | 計 |
早大 | 0 | 0 | 1 | 1 |
日大 | 2 | 0 | 2 | 4 |
先週の日体大戦を6-1で快勝し、エイワ杯関東大学リーグ戦(リーグ戦)初勝利を収めていた早大。課題だった得点力も改善され、このまま勢いに乗るかと思われたが、今試合の対戦相手・日大に対しては苦しい試合を迫られることとなった。
1ピリオド(P)開始から積極的な攻撃を見せていた早大だったが、7分に先制点を許してしまう。この悪い流れを断ち切りたいところだったが、残り10分を切ってからも思うように攻めきれず、もどかしい時間は続いた。さらにアクシデントは重なり、ここまでのリーグ戦でゴールキーパー(GK)を務めてきたGK大塚斗琶(スポ1=北海道・苫小牧中央)が負傷により交代を迫られる。1P終盤は相手ペナルティーによって数的有利に攻撃出来る時間も長かったが、ここでも得点に結びつけられない。17分、早大ディフェンスが手薄になったところに攻め入られると、日大に少ないチャンスをものにされ、追加点を許してしまった。0-2で1Pを終える。
2ピリオドは序盤から体を張った激しい戦いが繰り広げられ、度々削れた氷が宙に舞っていた。その激しい戦いには両者が一歩も引かず、得点に動きがないまま2P10分が経過。1PからGK大塚に代わって入っていたGK飯見拓未(社3=東京・早実)も、遠間からのシュートを確実にキャッチし、ゴールを固く守る。さらに残り3分を切ってから早大はまた1つギアを上げ、積極的に攻撃をしかけた。しかし2P終了間際になっても枠を捉えることが出来ない。結局膠着(こうちゃく)状態のまま2Pを終えた。
3Pは開始早々から早大のペナルティーが目立った。なんとしてもこの最終ピリオドで得点を入れ、早く追いつきたい早大だったが、次に得点を挙げたのは日大だった。互いにペナルティーにより1人を欠いた状態だったものの、痛恨の3失点目を許してしまう。その後は日大にもペナルティーが重なり、5対3という優勢な状況があったものの、ここもチャンスは生かせなかった。
待望の初得点が生まれたのは3P10分ちょうど。早大はゴール前で攻撃を続け、ディフェンスをかき乱し、最後はFW林幹汰(文4=東京・早実)がついにゴールを奪った。スコアは1-3で2点差に迫る。
残り1分と少しになり、タイムアウトをとって勝利のための準備を整えた早大。しかし直後、まさかの4点目を決められる。早大が長く攻撃を続けていた直後、カウンターで日大に決定打を許してしまった。最終スコアは1-4で、リーグ戦5敗目を喫した。
連勝を期待されていた早大だったが、リーグ戦前半で課題としていた得点力を克服できず、1点しか奪えなかった今試合。主将のDF棚橋俊太(スポ4=愛知・東海)は「技術云々よりもチーム全体として足りない部分が多すぎてこのような結果を招いてしまった」と反省を語った。1部でのセカンドリーグ進出のためには、絶対に落とせない次戦、最終戦の大東文化大戦。他チームの試合結果によっては勝利の他に、得点量でセカンドリーグへの進出可否が決定する。しかしその全ての条件を「絶対にくぐり抜けて、次のステージに上がれるように」(棚橋)、最終戦こそ早大の底力を見せて欲しい。
(記事・写真 濵嶋彩加)
◆試合後コメント◆
DF棚橋俊太主将(スポ4=愛知・東海)
ーー先週、リーグ戦初勝利を収めた後の今試合でしたが、どのような気持ちで臨みましたか
残された試合は全部勝たないといけないというのはチーム全員分かっていたので、もちろん今日も先週に引き続き勝つ気持ちで臨みました。
ーー掲げていたテーマがあれば教えてください
今年の早大のチームはどんな相手にも全力でプレーしないと勝てないというのが分かっていたので、そこは徹底して、リーグ戦前半に課題であった得点力というところにもフォーカスをして練習をしていました。全力でプレーして得点を取るというのをチームの共通認識として掲げていました。
ーー序盤から積極的なプレーも見られたと思いますが、今試合全体を振り返っていかがですか
掲げていたことについて、その姿勢は見られたシーンもありましたし、出来ていたと思うのですが、最終的に30本打って1得点ということなので、技術云々よりもチーム全体として足りない部分が多すぎてこのような結果を招いてしまったのかなと思っています。
ーー今後、どのように改善していきたいですか
今はチームのあり方を見つめ直す機会かなと思ったので、シーズン終盤になってしまいましたが、ここからまた改めていきたいと思います。
ーーリーグ戦1巡目最終戦に向け、改めて意気込みをお願いします
次の試合までは2週間くらい時間が空くのですが、その試合では他チームの結果によって、得失点も気にしないといけないので、そこも絶対にくぐり抜けて、次のステージに上がれるように、チーム全体としてまた改めて良い練習をしていきたいと思っています。