新入生インタビュー最終回に登場するのは吉本玲(国教1=兵庫・芦屋国際中教校)。スケートについての話のほか、大学での授業や今後の目標について語っていただいた。
※この取材は6月15日に行われたものです。
ポーズをする吉本
競技について
――スケートを始めた時期ときっかけを教えてください
スケートを始めたのは小学校1年生くらいで、本格的に練習を始めたのは小学校3年生くらいです。姉が先にスケートをやっていて、自然に私も始めました。
――イギリスにも住んでいらっしゃったそうですが、スケートを始めたのは日本とイギリスのどちらですか
始めたのはイギリスです。姉は先に東京でスケート教室に通っていたのですが、その後香港に1年間行っていて、その後イギリスに行き、そこでスケートを始めました。
――競技の魅力は何だと思いますか
滑るというところだと思います。できないときは落ち込んだり悩んだりするのですが、ジャンプが跳べたときはすごく気持ちがいいですし、滑るだけでも、ちょっと動きを変えると滑りやすくなるなど色々な発見があるので、それが楽しいです。
――ご自身の強みを教えてください
イギリスにいたときはアイスダンスの選手が多くて、(そこで)スケーティングを習っていたので強みはスケーティングだと思っています。
――早稲田大学のスケート部に入部した理由、経緯を教えてください
高校時代もずっと本格的に競技としてスケートはやっていたのですが、大学に入ってからも変わらず続けたいと思っていたので、部活に入ってやるのが一番かなと思い、入りました。
――憧れの早稲田の選手はいますか
島田高志郎くん(人通4=岡山・就実)と西山真瑚くん(人通4=東京・目黒日大)です。スケーティングが本当にきれいで。高志郎くんは全日本選手権で生で見たことがあるのですが、テレビで見るよりもすごく滑りが速かったり、ランビエール先生にどのように教わっているんだろうと思うようなすごく見惚れてしまうスケートなので、憧れです。あとは、イギリスにいたときに永井優香さん(令3社卒) をジュニアグランプリシリーズで見て、ジャンプがすごく大きいのにキスクラなどで見える性格がすごくかわいらしくて、そのギャップが好きで。スケートもすごく好きです。
――先輩方とは交流されましたか
西山真瑚くんは最初の部活紹介のZoomにいらっしゃったので、少しお話しました。
――フィギュア部門への印象はいかがですか
すごく力が入っていて、たくさんOBOGの方がいらっしゃることも知りませんでしたし、月1の部練でも毎回福原先生や八木沼先生が来てくださるので、印象が思っていたのと良い意味で違いました。あと、今まではクラブの選手しか知らなかったのですが、色々な級の人たちとも関わることができるので、「部活の練習でこういうのがあるんだ」と思い、面白いです。
大学生活について
――大学生活には慣れましたか
ぼちぼちです(笑)。
――高校生活と比べていかがですか
授業の長さが倍なので、途中結構眠くなってしまいます(笑)。
――国際教養学部ですが、何を勉強していますか
今は必修の授業が少ない方なので、自分が興味あるものを取っています。今日(インタビュー当日)だったら必修の言語の授業でフランス語、国際関係学や心理学がありました。あと恐竜学という授業は、先生が本当に恐竜に詳しくて化石を持ってきてくれたりする面白い授業です。分野はバラバラで、面白そうなものを履修している感じです。
――特に印象に残っている授業はありますか
やっぱり恐竜学です(笑)。「こんなことするんだ!」と思ったので印象に残っています。あとは、セミナーBという授業は色々な種類があるのですが、私はその中でイギリスと日本の戦後の関係を学ぶものを選びました。先生が100分間レクチャーするもので、ちょっと眠くなってしまうのですが、イギリス人の先生で、すごく興味がある分野なんだなと思うくらい熱を入れて教えてくれるので印象に残っています。
――大変な授業はありますか
心理学は、読んで理解したり、自分で実験できたりするのは面白いのですが、結構暗記が多いので中間テストでは「生物やっているのかな?」と思いました(笑)。あと国際関係論ではエッセイを試験時間内で書かなければいけなかったので、理解できてもそれを自分なりに考えて書くというのが難しかったです。
――学業と部活の両立はいかがですか
今は部活以外ではずっと東伏見のリンクでクラブに入って滑っているのですが、朝と夜に貸切があります。私はもともと神戸にいたのですが、そこでは長い時間貸切を取って夜か朝にまとめて滑っていました。今は短くて45分を朝と夜で滑るという感じなので、練習の仕方を変える必要があって。電車でも車でもアクセスは良いのですが、(両立は)これからちょっと頑張らなきゃなという感じです。
――スケート以外で、大学4年間でやってみたいことはありますか
国際教養学部は2年生で留学が必須なのですが、1年間何を学んだら良いのか困っているので、それに向けて、もちろん(留学先に)「スケートリンク近くにあるかな?」と考えてしまうと思うのですが、それとは別に自分なりに熱中できることを見つけたいです。あとは英語はイギリスに住んでいたこともあって強みにしたいと思っているので、そこはレベルをあげていきたいです。
今後について
――今シーズンの目標を教えてください
今シーズンはシニアに上がるのですが、ジュニアとは色々ルールも違って、上の選手の表現力やスケーティングもすごく上手だと思うので、そこでも自分がしっかりと戦えるように、大事な試合に合わせて自分の調子を整えたいです。あとはスケーティングや表現力に磨きをかけられるように、コンディショニングも含めて、準備から試合に向けて頑張っていけるようにしたいです。
――今シーズンのプログラムは決まっていますか
ショートプログラムは『展覧会の絵』という曲で、フリープログラムは『ロミオとジュリエット』です。
――大学4年間の競技に目標やビジョンを教えてください
試合では絶対に全日本選手権に行って、フリーまで滑り切って、自分の納得のいく滑りをしたいです。あとは、ジャンプはトリプルが2種類までしか降りられないので、それも大学の間でルッツまで、欲を言うとアクセルまで跳べるようにしていきたいです。スケーティングが強みと言っていたのですが、ジャンプだとどうしても力が入ってしまうことが今まで多かったので、スケーティングとジャンプがうまく合わさった良い演技ができるようにしたいです。あとは、自分的にインカレに関して、年が空けてすぐの試合なので調整どうしてるんだろうと思っていたのですが、今まで試合を楽しむというよりもどうしようと緊張していることが多かったので楽しんで滑るということを意識して、インカレにも出場して結果を残せるようにしたいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 吉本朱里)
◆吉本 玲(よしもと・れい)
芦屋国際中教校出身。国際教養学部1年。所持級はシングル7級。