3級女子で土屋が2位!千葉は初のインカレで20位/インカレ3級・6級女子

フィギュアスケート

 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となった日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)。今年は2年ぶりの開催となり、新春の帯広に学生スケーターたちが集まった。競技1、2日目には早大から、3級女子部門に土屋凜菜(国教3=東京・頌栄女学院)、6級女子部門に千葉紫織(文構1=東京・筑波大附)が出場。優勝を目標として掲げていた土屋が悔しい2位、初のインカレとなった千葉も20位と悔しさが残った。

 初日、最初の競技となった3級女子部門に出場したのは、予選である東日本学生選手権大会(東インカレ)でこの部門優勝者の土屋。インカレでも優勝を目標に演技に臨んだ。
 コーチの言葉に頷いてリンク中央へ。笑顔で演技をスタートすると、ストリングスの音色に合わせて加速し、スピード感そのままに流れのある1回転アクセルを着氷。続く2回転サルコウも美しく決め、加点を得る。甘美なピアノの音色に合わせて、上半身を柔らかく使って音楽を表現していく。
 硬くてはまりづらかった、という氷の感覚に苦戦し、スピンはレベルを落としてしまったが、演技後半の美しいコレオシークエンスでは、リンクサイドの関係者からは拍手が送られる。終盤の3連続ジャンプも決め、持ち前の笑顔輝く演技となった。
 結果は37・45点で2位。前回大会の3位からは順位を1つ上げたが、東インカレより点数を落とし、「悔しい気持ちが大きい」と振り返った。3年の土屋は来年がラストシーズンとなる。今年の悔しさを糧に、「毎日の練習を大切に」最後のシーズンに挑んでいく。

表彰台に立つ土屋(写真左)

 千葉は2日目の6級女子部門で、出場者28人中の2番手で登場。落ち着いた表情でポジションにつくと、曲に合わせた柔らかな動きで滑り出す。冒頭の2回転ルッツー2回転トウループのコンビネーションジャンプは美しく着氷し、0・14の加点を得る。体を大きく使って音楽を表現し、迎えた次の2回転アクセルは回転が足りず、堪えるような形に。直後の3連続ジャンプは決めるも、続く2回転ループではまた着氷が乱れてしまう。
 得意とするスピンでは加点をもらい、丁寧に音を柔らかく包み込むような千葉の表現力が生きた演技。しかし、「今まで加点をもらっていた要素で沢山取りこぼしてしまい、(中略)練習不足を痛感した」と、大きなミスはなかったものの、ジャンプでの細かい減点が重なり、得点は伸びなかった。
 初めてのインカレ。納得のいく演技とはいかなかったが、リンク内外で大きな経験を積んだ。「また来年もインカレに出場したい、と終わってすぐに思った」という千葉。今年の経験は、また来年以降に生きてくるに違いない。

演技を行う千葉

(記事 及川知世、写真 本人提供、紀洲彩希)

結果

▽3級女子


土屋凜菜 2位 37・45点


▽6級女子


千葉紫織 20位 56・95点


コメント

▽3級女子


土屋凜菜(国教3=東京・頌栄女学院)

――表彰台おめでとうございます。演技を振り返ってみて、いかがですか

正直悔しい気持ちが大きいです。公式練習から氷がいつもより硬く、はまりづらい感覚があったのですが、案の定本番でもスピンでのミスが目立ってしまったので、悔しいです。ですが、あまり緊張せずに最後まで楽しく滑ることができたのでよかったです!

――東インカレ以降、どういったことを意識して練習してきましたか

ジャンプの確率を上げる練習を徹底していました。今まではスピードと勢いで跳んでいたのですが、東インカレ以降はジャンプを極力小さく跳ぶことを意識していました。

――表現面で意識したことがあれば教えてください

表現面では伸びるスケーティングを意識していました。クロスの数を減らしたり、チェックを滑らすようにしたりなどです!

――今後の目標を教えてください

来年はラストシーズンになるので、ひとまずの目標は後悔なく引退することです! 毎日の練習を大切にして、頑張って4級も目指したいです!


▽6級女子


千葉紫織(文構1=東京・筑波大附)

――今日の演技を振り返ってみて、いかがですか

公式練習で思うように動けず、かなり精神的にもやられていたので、そこから気持ちを立て直すことができたのは、大きな収穫となり、良かったなと思います。ただ、普段の練習のようにはまだまだ出来ていないですし、反省点も多く残る試合となったので、また次に活かしたいと思っています。

――順位、点数に関してはいかがですか

今まで加点をもらっていた要素で沢山取りこぼしてしまい、点数・順位が伸びなかったので、練習不足を痛感しました。また0から頑張ろうと思います。

――初めてのインカレはどんな大会になりましたか

今までの試合は両親がついてくれることが多かったのですが、今回はコーチと2人で帯広まで行き、コーチや先輩、監督や顧問先生のサポートももちろんありましたが、2人でやるたくましさが少し身についたかなと思います。悔しい気持ちもありますが、出場できて良かったと思っています。

――今後に向けての意気込みをお願いします

また来年もインカレに出場したい、と終わってすぐに思いました。来年はもっと自信をつけて、自信があるからこそ感じる緊張や高揚を感じたいと思います。沢山の方に応援していただいた恩返しをスケートで表現できるよう頑張りますので、今後とも宜しくお願い致します!