一丸となって多数受賞!次世代へと望みを託す

少林寺拳法

 昨年、同大会で悲願の2連覇を果たした早大。3連覇に向けて拳士たちは鍛錬を積んでいたが、今年は新型コロナウイルスの影響により結果を出さない形で大会が行われた。そのため、夢の3連覇に挑むことは叶わなかったが、「結果が出ていたら早稲田が総合優勝を取っていたと思わせられるよう部員一人一人が誇りを持って戦うというマインドでこの大会には臨みました。」と岩田悠一朗主将(人4=埼玉・川越東)が語ったように、困難の中でも頂点を目指す志は揺るがなかった。 

 

息の合った演武で健闘

 

 基準点を超えた演武者に優秀賞が与えられる形で行われた今大会。単独茶帯の部での氏平鷹子(政経2=千葉・船橋)に加え、女子白帯緑帯の部では関音葉(文構1=東京・西)・橋本あかり(法1=福岡雙葉)、男女白帯緑帯の部では江川小次郎(商1=東京・保善)・小圷紗愛(法1=茨城・水戸一)と、新人拳士たちも優秀賞を獲得し、デビュー戦ながら実力を見せつけた。また、女子初段の部で小西清香(法3=茨城・東洋大付牛久)・首藤けい(スポ3=神奈川・横浜共立学園) 、女子二段の部で幸村安里沙(商4=静岡・聖隷クリストファー)・上重美桜(商3=新潟・長岡) 男女二段以上の部では井上将(基理3=埼玉・城北)・籾美吹(社2=大阪産業大附)も優秀賞を獲得し、早大の選手層の厚さを発揮。加えて男子三段以上の部では岩田主将・宇田樹(教1=東京・早実)、三人掛けの部では大橋知直(文構4=東京・早実)・渋谷錬(法4=新潟第一)・芝田健自(商3=東京・城北)も受賞。「練習期間も短い中、最高のパフォーマンスを見せてくれたと思います。」と岩田主将が語ったように、それぞれが仕上げたレベルの高い演武を表す結果となった。 

 

三人掛けの部で優秀賞を受賞した大橋・渋谷・芝田

 

 未曾有の状況下で思うように活動ができなかった1年間。4年生は今大会で引退となるが、「部員一丸となって乗り越えられたことはかけがいのない経験となりました。悔いは全くありません。」と岩田主将は語った。上級生による下級生への寄り添った指導や、一人一人に勝たせることを重視してきた早大。4年生から受け継がれたものは、新体制の早大少林寺拳法部にとって大きな力になるだろう。「今年は結果が出なかったものの、他大学のライバル校の強さを切に感じたので、この大会で出た新たな課題を克服すると共に、新体制で一致団結して、来年は必ずや全日本学生総合優勝を獲得して欲しいと思います。」と、岩田主将は後輩に望みを託した。強い思いを継承し再スタートする少林寺拳法部から、これからも目が離せない。 (記事 高鳥希実、写真 部員提供)

結果

▽演武

【単独茶帯の部】

氏平【優秀賞】

【女子白帯緑帯の部】

関・橋本【優秀賞】

【男女白帯緑帯の部】

江川・小圷【優秀賞】

【女子初段の部】

小西・首藤【優秀賞】

【女子二段の部】

幸村・上重【優秀賞】

【男女二段以上の部】

井上・籾【優秀賞】

【男子三段以上の部】

岩田・宇田【優秀賞】

【三人掛けの部】

大橋・渋谷・芝田【優秀賞】

コメント

岩田悠一朗主将(人4=埼玉・川越東)

――今大会を振り返っていかがですか

今年はコロナ禍での開催にあたり、例年とは異なる大会でしたが、部員同士団結して臨めた大会になったと思います。

――チーム(部)としての目標はありましたか

今年は結果が出ない為、当初目標としていた全日本学生大会総合優勝が果たせなくなってしまいましたが、このような情勢の中でも、結果が出ていたら早稲田が総合優勝取っていたと思わせられるよう部員一人一人が誇りを持って戦うというマインドでこの大会には臨みました。

――コロナ禍で思うように活動ができない期間が長く続いたと思いますが、どのような気持ちで練習に取り組んでいましたか

特に自粛期間中は、みんなで一緒に練習ができない為、モチベーションが保ちづらい状況でしたが、全員で練習の成果を共有したり、zoomなどのアプリを用いて定期的にミーティングを開いたりすることでこと辛い自粛期間を乗り越えられたと思います。

――どのような思いで今大会に臨まれましたか

最後の1年は中々思うように活動ができない状況でしたが、主将である私の責務は部員のモチベーションを常に高く保ち、来年以降に繋げることができるように部員一人一人を成長させることだという思いで臨みました。

――新入生にとっても初の大会になったと思いますが、手応えはいかがでしたか

今年は新歓も十分に行えない状況下でしたが、後輩達が熱心に勧誘活動を続け8人もの新入生が入部を決めてくれました。今年はやはり新入生のエントリー数が例年よりも少ない状況でしたが、練習期間も短い中、最高のパフォーマンスを見せてくれたと思います。

――部全体の達成度としてはどのくらいですか

今年は練習期間が短かったため、全体の仕上がりは例年よりも劣る部分は御座いますが、この期間部員達は本当によくやってくれたと思います。

――ご自身の達成度としてはどのくらいですか

この4年間は多くの辛いことや大変だったことばかりでしたが、同期とも協力し合い本当に貴重な経験となりました。特に最後の1年はコロナ禍の中で全てが例年通りには行かないことばかりでしたが、部員一丸となって乗り越えられたことはかけがいのない経験となりました。悔いは全くありません。

――新体制で臨む次の大会について一言お願いします

今年は結果が出なかったものの、他大学のライバル校の強さを切に感じたので、この大会で出た新たな課題を克服すると共に、新体制で一致団結して、来年は必ずや全日本学生総合優勝を獲得して欲しいと思います。