新人拳士がデビュー、いざ全日本制覇へ

少林寺拳法

 外では初夏の日差しが照り付ける中、東京武道館にて少林寺拳法の東京都大会(都大会)が行われた。小学生から社会人まで幅広い年齢層が集まり、独特な雰囲気の中行われたこの大会。下級生拳士の育成に重点を置いた早大は、男子運用法の部で尾形桂吾主将(基理4=城北埼玉)が2位、大学生男子の部では2組が入賞。4組に分かれて出場した大学生団体の部では早大Cが4位、早大Dが1位に輝いた。

 都大会においては他の学生大会のような階級別の部門がないこともあり、『後輩育成』のテーマを掲げ、段級位の異なる拳士同士で演武を行った早大。11組が出場した大学生男子の部では鈴木隼(スポ4=埼玉・川越東)・伊藤勇輝(政経2=東京・早実)組が6位、村上健(人4=埼玉・川越東)・岩田悠一朗(人2=埼玉・川越東)組が5位に入賞した。4組に分かれ、1年生から4年生まで全ての学年が共に演武を行った大学生団体の部では早大Cが4位入賞。早大Dが1位に輝き、ワセダの強さを見せつけた。

大学生団体の部で1位に輝いた早大D

 早大からは男子の部に3拳士、女子の部には2拳士が本戦に出場した運用法の部では、尾形主将が2位。惜しくも1位には及ばず、「とても悔いの残る結果となりましたが、今後の課題が自身としても見えたかな」と尾形主将が言うように、上級生たちにとっても自身の演武を見つめなおす良い機会となった。

運用法で2位となった尾形主将

 「全日本へ向けての部全体の気持ちの統一が大事」と試合後に尾形主将が語ったように、悲願の全日本制覇に向けて部の結束は必須。新人拳士も加わりさらに厚くなった早大にとって、下級生からの底上げができるかで全日本の結果も大きく変わってくることは自明である。次に行われる大会は9月15日に行われる関東学生新人大会。ここへ向けても『後輩育成』をテーマに鍛錬を積む早大少林寺拳法部は、『名実共に日本一』へ向け歩みを続ける。

(記事 涌井統矢、写真 成瀬允 山本小晴)


大会後に部員全体で記念撮影!

結果

▽大学生男子の部

5位 村上・岩田

6位 鈴木隼・伊藤

▽大学生団体の部

1位 早大D:鈴木七波(国教4=東京・早実)・小林和真(先理3=東京・早実)・水永章(社3=和歌山・神島)・芝田健自(商1=東京・城北)・田中知里(基理4=早稲田佐賀)・砂川侑花(商3=大阪・四天王寺)・西山知里(政経3=山口)・山口琴弓(教育2=神奈川・桐蔭学園)

4位 早大C:常盤馨(東京・城北)・刈屋壮基(人3=埼玉=川越東)・岩田・市川可奈子(政経4=東京・早実)・鈴木隼・幸村安里沙(商2=静岡・聖隷クリストファー)

▽男子運用法の部

2位 尾形


コメント

尾形桂吾主将(基理4=城北埼玉)

――今日の部全体としての出来はいかがでしたか

今回は『後輩育成』をテーマに大会に臨みましたが、伸びた後輩とそうでない後輩にばらつきがあったので、100点満点とは言えないかなという感じです。

―1年生も多く出場していましたが、彼らの印象はいかがでしたか

この大会は大学から競技を始めた子たちにとってはデビュー戦で、団体の部で有段者と共に演舞を行なっていく中で成果も出ているので、このまま全日本、新人大会に向けて頑張ってほしいです。

――ご自身は運用法が2位という結果でしたが、演武なども振り返っていかがでしたか

個人の演武に関しては予選落ちをしてしまい大変悔しかったです。運用法も2位ということで、とても悔いの残る結果となりましたが、今後の課題が自身も見えたかなという感じです。

――夏の練習へ向けて何か課題は見つかりましたか

夏はフィジカルの強化と、全日本へ向けての部全体の気持ちの統一が大事かなと思います。

――新人戦へ向けて、主将としての意気込みを感じお願いします

全ての種目で優勝し、新人育成賞を獲得します。