新人拳士が奮闘

少林寺拳法

 緑豊かな中央大学多摩キャンパスにて1、2年生の拳士たちが集う関東学生新人大会が開催された。多くの1年生拳士にとっては初めての大会であり門出ともいえる今大会。合計7組が出場し男子有段の部で水永章(社学1=和歌山・神島)・源川拓美(スポ2=東京・城北)組が4位に、男子白帯茶帯の部で安部宏哉(政経1=東京・麻布)・藤田元就(政経1=東京・早実)組が4位にそれぞれ入賞した。そして単独段外の部では佐竹望愛(商1=宮城・仙台第二)が5位入賞を果たす。

 全組が午前中に行われた予選を通過し午後の本戦に出場。安部・藤田組が息の合った演武を披露し男子白帯茶帯の部で4位に入賞を果たした。一方佐竹はキレのある懸命な演武を披露し単独段外の部で5位に入賞。全日本学生大会における段外の部門の活躍に期待が持てる結果となった。

息の合った演武を披露した水永・源川組

 男子有段の部では1年ながら関東学生大会や東京都大会で活躍してきた水永と2年の源川がペアを組み迫力のある演武を披露し4位に入賞。この結果について源川は「練習で最後まで詰めることが出来なかったが、それでもある程度形に出来て良かった」と振り返った。

試合後の集合写真

 今大会の結果について田部井祐介主将(創理4=東京・早実)は「1位、2位という結果が取れなくて非常に悔しい」と話した。しかし上位入賞者こそ出なかったものの、大学から少林寺拳法を始めた選手が入賞しておりチームの育成力が見られた大会であった。「全体で後輩の指導をしていくという体制が確立している」(田部井)というように、上級生が後輩を積極的に指導しチーム全体の底上げを図っていることの現れなのであろう。厳しい夏の練習を終えた早大少林寺拳法部はいよいよ次戦、全日本学生大会を迎える。 選手たちのより一層の活躍に期待したい。

(記事、写真 辻本紗支子)

結果

▽男子有段の部

第4位 水永章(社学1=和歌山・神島)・源川拓美(スポ2=東京・城北)

▽男子白帯茶帯の部

第4位 安部宏哉(政経1=東京・麻布)・藤田元就(政経1=東京・早実)

▽単独段外の部

第5位 佐竹望愛(商1=宮城・仙台第二)

コメント

田部井祐介(創理4=東京・早実)

ーーきょうは上からご覧になっていかがでしたか

早稲田の大学から始めた拳士は昨年に比べてレベルは上がったものの他大学のレベルもかなり上がっていて、思うように1位、2位という結果が取れなくて非常に悔しいです。

ーー良かった点はありますか

良かった点は、昨年この時期の新人大会は大学から少林寺拳法を始めた拳士が入賞することすらできなかったのですが、今回は最高で4位に入賞することが出来たのでその点に関しては良かったです。

ーー夏の練習を終えてチームの状態はいかがですか

夏休み明けにいきなり夏合宿があるんですけど、夏合宿を終えて体力だけでなくてチームの団結力も高まったような気がしております。今回の結果には繋がらなかったものの全体で後輩の指導をしていくという体制が確立しているのでこのまま全日本学生大会、早慶戦にむけて頑張りたいと思います。

ーー次戦への意気込みをお願いします

全日本学生大会で目指しているのは早稲田大学として総合で良い結果を残すことです。そのために必要なのは部員ひとりひとりが上位入賞することなのでそれに向けて頑張っていきたいと思います。

源川拓美(スポ2=東京・城北)

――今大会に向けての意気込みはありましたか

早稲田大学として結果を残さないといけないということで練習に励んできてとりあえず賞状はもらえたので良かったなと思います。

――きょうを振り返っていかがでしたか

合宿が終わってから時間がなかったので最後まで練習で詰めることが出来なかったんですけどそれでもある程度形に出来て良かったなと思います。

――合宿中に力を入れたことなどありますか

合宿中はひたすら走ったり筋トレしたりだけだったので今回結構不安はありました。

――全体の結果についてはいかがですか

最近大学始めの人があんまり結果を残せていなかったのである程度入賞出来たのは良かったかなと思います。

――先輩からは何か声をかけられましたか

とりあえず頑張れというシンプルな一言を頂きました。

――次戦への意気込みをお願いします

大学として6連覇に貢献できるように頑張りたいと思います。