酷暑の中の日本学生選抜 宮本裕喜ら早大のエース選手が活躍!

射撃

 日本学生選抜大会が、気温と湿気が高い伊勢原射撃場にて行われた。早大から出場したのは選抜された8人。男子総合団体は4位。女子では個人参加となる佐藤琳(スポ2=東京・成立学園)がさすがの実力を発揮。女子部では優勝と、好成績を残した。

ミックスチーム種目に取り組む紙田(写真右)と岡本(写真左)

 初日の50mライフル伏射60発競技には杉山瑞季(スポ4=神奈川・横須賀学院)が出場。本人も「散々」と振り返るように、いつもの調子が戻らず。597.4で14位に終わった。10mエアライフルミックスチーム種目には紙田梨華子(社3=茨城・清真学園)と岡本健人(教育2=千葉・専大松戸)が出場。紙田が「チークが汗でふわふわしている感じ」と語るように、両者共に銃を固定しきれなかった様子。会場のコンディションが災いし、4位という悔しい結果になった。10mエアピストル立射60発競技には佐藤琳(スポ2=東京・成立学園)が出場。553点と実力を見せつけ、見事優勝。翌日のファイナルに進むこととなった。

伏射競技を行う杉山

 2日目には杉山が50mライフル三姿勢60発競技で好成績を残し、ファイナルに出場。ファイナルでは385.2点で7位に終わったが、「初めてSBでファイナルに出て、すごく楽しく撃てた。自分の経験としてはすごくいい経験になった」と充実感がみなぎっていた。佐藤は前日に優勝した10mエアピストル立射60発競技でファイナルに出場。男女混合でファイナルを行うピストル競技。ファイナルは惜しくも3位となり、優勝は逃してしまった。10mエアライフル立射60発競技には岡本健人、宮本裕喜、廣島温弓が出場。廣島が592.1と早大トップの成績を残し、28位。宮本が590.0点、岡本が580.4で33位だった。三人の合計が1762.5点で、4位に終わった。

ファイナル競技を行う佐藤

  3日目は10mエアライフル立射60発競技女子に杉山が出場。唯一の三日連続の出場となった杉山は、611.6で14位。ファイナルに進むことはできなかった。50mライフル三姿勢60発競技には宮本裕喜主将(政経4=東京・早稲田)、松本零(社4=東京・早稲田)、須田智晴(先理4=茨城・茗渓学園)が出場。宮本が551点を撃ち7位に入り、ファイナルに進出。須田は515点で23位、松本は514点で24位という結果になった。ファイナルに進出した宮本は最後の1射を残し、5位と1.5点差の4位。しかし、課題の「最後の1発」が決められず、5位で大会を終えた。

50mライフル三姿勢60発競技にて躍進を遂げた宮本

 次の大会は、8月18~20日に長瀞射撃場で行われる関東学生スポーツ射撃選手権秋季大会予選。今回出場し課題が見つかった選手も、出場できなかった選手も更なる活躍に期待したい。

10mエアピストル立射60発競技ファイナルの上位3選手。写真右が佐藤

(記事、写真 臼井恭香 写真 橋口遼太郎、朝岡里奈)

全出場選手結果

男子総合団体 3342.5点(4位)

【男子10m立射60発競技】

▽団体 1762.5点(4位)

岡本 健人 580.4点

宮本 裕喜 590.0点

廣島 温弓 592.1点

【男子50m三姿勢60発競技】

▽団体 1580点(5位)

宮本 裕喜 551点(7位) ※ファイナル 395.2点(5位)

松本  零 514点

須田 智晴 515点

【女子10m立射60発競技】

杉山 瑞季 611.6点

【女子50m三姿勢60発競技】

杉山 瑞季 565点(7位) ※ファイナル 385.2点(7位)

【女子エアピストル10m立射60発競技】

▽個人

佐藤  琳 553点(1位)

【10mエアライフルミックスチーム種目】

▽団体 605.3点(8位)

岡本 健人 300.7点

紙田梨華子 304.6点

【50m伏射60発競技】

▽個人

杉山 瑞季 597.4点

コメント

宮本裕喜主将(政経4=東京・早稲田)

――SBから振り返ってください

すごく暑くはありましたが、自分的にはそこまで暑さはマイナスではないというか。他の人ほど影響を受けないのかな、となんとなく思っていました。K(膝射)も入りは良くて、今まで長く構え過ぎてしまうのをすぐに真ん中に止まったと思ったら引く、と意識して、特に2シリーズ目はそこを意識できて、良かったと思います。P(伏射)は最近ちょっと良くなかったのですが、セッティングを一度別のに変えてから、もう一度戻したところでしっかりとはまった感覚があって。今までで一番いいPが撃てたのではないかと思います。最後のS(立射)は、またSが課題なのですが、試射からあまり定まらなくて。良くないSを撃ってしまったなというところと、最後の1発がいつも良くなくて。今回も5点という良くない1発を撃ってしまいました。点数的には去年の自分くらいの点数には戻ったので、春関本戦よりは成長できたかなと思います。

――ファイナルでも最後の1発が決まりませんでした。最後の1発には課題感を感じているのですか

そうですね、今までもシリーズの最後の1発とか、Kの最後とかSの最後があまりうまくまとまらないことが多くて。そこは秋に向けて修正していきたいと思います。

――SBのファイナルの振り返りをお願いします

無事にファイナルに出られてというか。全体的に暑くて点数が落ちている中で出られたファイナルで、出られると予想していませんでした。もちろん狙ってはいたのですが、実際に出られると楽しかったです。Kも良くはなかったのですが悪くもないみたいな感じで。Pは自分は得意としているので、少し他の人と差がつけられたかなと。Sもみんなファイナルで点数が下がっている中で、それなりを取り続けて。最後はまた5点で終わったのですが、本戦7位からファイナルで5位まで上がったというのはひとつ収穫というか。良かったかなと思います。

――ファイナルでも点数は大きく変わらなかった印象があります

思ったよりも緊張しないのかわからないですが、点数は特にPなんかは本戦と同じくらい撃てたというのはいいことかなと思います。

――歓声の中でしたがいかがでしたか

意外と自分の(応援の)声がはっきり聞こえるというか。特に後ろに須田とか慶応の黒木くん(黒木聡太・慶大)とか、知っている子が叫んでくれたので。人数的には早稲田は少なかったですが、声援を受けて、ちょっと楽しかったというか。やる気につながったかなと思います。

――最後の1射の直前のアナウンスは耳に入っていましたか

聞こえてはいたのですが、自分の方が下なのか上なのか良くわかっていなくて。ただ、それは気にしてはいけないかなと思って撃ってはいたのですが…5点を撃ってしまいました、という感じです。

――気にしない、とはいえ頭の片隅には残ってしまいますか

1.5点差、みたいなアナウンスは聞こえていて、もしも自分が下だったら1.5点は結構大きいな、というのはちょっと考えてしまっていたかもしれないので、そこは自分の1発に集中できていなかったと思います。

――ただ、5位。この結果はどうでしょうか

今までの中では一番いいというか。そこそこ満足ではあるかなと思います。

――率直に、今回の結果を受けて日本の学生の中で5位ということになります。素晴らしい結果なのではないでしょうか

そうですね、一応今回出られていないすごい選手もひとりふたりと思い浮かぶのですが、それでも5位というのは変わらないので。そこは「ヨシ」と思って受け止めようかなと思います。

――大学から競技を始めてここまで上り詰めるのはすごいことなのではないでしょうか

そうですね、そこはうれしいです(笑)。

――今回大会、早稲田としてはいかがでしたか

団体は男子が出場できて。ただ、団体として(点数が)良くないというのが正直なところです。順位が確認できていないので何位なのかはわかっていないのですが、少なくとも本戦よりも点数が落ちているので、秋に向けて直していかなければならないと思います。

――4年生を中心に楽しそうな雰囲気が伝わってきました

特に選抜で人数も少ないので、いつも通り楽しい雰囲気があったかなと思います。

――8月には秋関予選などもあります

予選もありますし、その前に夏合宿もあります。そこでしっかりと、自分だけの力を上げるのではなく、後輩の育成だとか、そこでSBを持つ後輩も出てくると思うので、そこでしっかり団体としての力を補強していきたいと思います。

――今回大会の感想を最後にお願いします

やはりさっきのファイナルが頭に残っているので「楽しかった」というのが率直な一言です。

杉山瑞季(スポ4=神奈川・横須賀学院)

――初日の伏射から振り返りをお願いします

伏射は散々でした。最後になんとか意地で104.8点とか撃って、意地は見せたけど…。なんか笑えてきました、逆に(笑)。1発目に7.6を撃っちゃって「あ、きょうダメだ」と。まあこういう日もあるかな、と思って楽しく。そのあとはずっと気楽に撃っていました。

――前回の大会の試合後に「初日は良かったけど、2日目はすごく緊張していた」というお話がありました。逆に今回大会は初日が良くなかった中で、翌日にSBがありましたが、いかがでしたか

今回は女子に関しては団体がなくて。私は個人で出ていたので、自分の点数だけだったので、なんの競技も緊張しなくて楽しく撃っていたので、全部の種目で楽しく撃っていました。

――SBはファイナルにも進まれました。競技を振り返ってください

ファイナルが、一般の東日本大会でこの前ARで出られたのですが、それで一回経験を積めたというのもあって、緊張というよりも楽しむメインでいけたかなと思って。でもやっぱりゆっくりやるよりも時間に合わせて、結構早いスピードでやらないといけないので、自分のいつもの姿勢じゃないまま撃ち続けちゃったりとか、そういうので全然点数がひどくて。そういうのもファイナルに今後出る機会があれば、そういうところもちゃんとできればもう少し上位が狙えるかなと思います。

――5発刻みは自分のテンポではなくなってしまいますか

やはり時間の制限があって、そうすると時間が気になっちゃうので、無理してでも撃っちゃえ、みたいなのが多くて。それで結構外してしまっているのもあって。そこももうちょっと自分で時間の感覚とかもつかみながら、余裕を持って撃てればいいかなと思いました。

――他の選手だと5発終わったタイミングで顔を上げているような選手も多かった中で、杉山選手は常に銃を構えている印象でした。その辺りは何か意識している部分がありましたか

姿勢にずっと違和感を感じて全姿勢で撃っていて。休むというか、とりあえずいつもの姿勢に戻そう、と思って、構え直しというところでずっと構えていました。

――5発終わったタイミングで微調整、という感覚ですか

5発終わってちょっと調整して、また5発同じ姿勢で撃てるようにという感覚でやっていました。

――結果としてはいかがでしたか

結果としては…結局7位という結果になったのですが、初めてSBでファイナルに出て、すごく楽しく撃てたので、結果としては7位で終わってしまいましたが自分の経験としてはすごくいい経験になったかなと思います。

――やはりいつものSBとは違いますか

そうですね、机もないですし…、セッティングの時間と試射が一緒なので、いかに早くセッティングを変えるかとか、そういう部分もあるし。時間が決まっている分、立つのが怖くて。結局変な姿勢のまま撃ち続けちゃったりとかもあったので。難しいなと思いました。

――(佐藤)琳さんが後ろから声を出していましたが届いていましたか

全部聞こえていて。ああいうのを言ってもらうと、私は緊張してしまうとかではなくて結構うれしくて。後ろで聞きながら頑張ろうと思っていました。

――最終日、ARがありました。いかがでしたか。

ARはなんか…多分紙田も言っていたと思うのですが、汗でチークがツルツル滑っちゃって(笑)。私はタオルを今大会忘れてきて、タオルもなく、お水も射座に持っていくのを忘れて、お水もタオルも無いという状況で。ずっとグローブとかで顔拭いて、チーク拭いてみたいな感じでやっていたのですが、やっぱりずっと暑くて。心拍数が上がっちゃってて。それで銃が揺れ続けちゃって。最初はもう全然ダメで。という感じだったので、悔しい結果になっちゃったなと思います。

――点数的に後半は盛り返していったかなと思いますがいかがでしょう

そうですね、後半に突然汗をあまりかかなくなってきて。そしたらちゃんとチークもつくようになって、安定した射撃ができるようになったので(笑)。いつも通りの射撃に5シリーズと6シリーズは戻ったかなという感じでした。

――それは…熱中症とかではなく…、暑さに慣れたとかそういうことでもなく、でしょうか?

んー(笑)。水も飲んでいなかったので、多分もう汗も出なくなっちゃって(笑)。

――例えば後ろに(記録のため)座っている後輩に水を頼んだり、ということはないのですか

しようと思えばできるのですが…。結局射座に入ってもらうことはできなくて。自分が動くのが嫌で。結局動かずに。そんなに辛くはないなと思って撃ち切ってしまいました。

――射座を出るのが嫌なタイプなのでしょうか

んー。本当に酷すぎる時は出ようかなと思うのですが、揺れていたけど感覚が悪くて、姿勢が悪くて揺れていたとかではなくて。本当に暑くてドキドキしちゃって揺れていたという感じだったので、あんまりきょうは出たくないなと思って。でも水は取りに行けば良かったかなという気はします。

――これだけ暑いと…やはり変わりますか

そうですねもうドキドキしちゃって。銃も手もずっと揺れていました。

――琳さんは「寒さで揺れることはあっても、暑さで揺れるとは」とおっしゃっていました

私も全く同じ感想で。暑くてこんなに揺れるんだって思いました。

――来月も学連の試合があります

はい、秋関予選があります。ただ秋関予選は、私は免除段級を持っているので、P60だけ出ようと思っていて。それくらいなので、気楽に。本番は秋関本戦でという感じなので、そこに合わせて夏休みとかも練習できればなと思います。

――夏も一般の大会に出場なさったりとなりますか

8月の頭に世界選手権の選考があるので、それに今は出ようかなと思っています。そこでやっぱりいい点を取りたいなというのがあります。

――そこでは暑さ対策ができるといいですね

ちょうど世界選手権の選考はナショナルトレーニングセンターでやるので、涼しく撃てるので、そこは気軽にです。

――8月、9月の目標や目指すものを教えてください

ARは620点は超えたいなという目標があって。最近練習などでは安定して超えるようになってきているので、それをちゃんと試合にどう持ってくるのかというのを、自分の中で練習しながら探せたらなと思っていて。SBも今、570点の壁が立ちはだかっていて。今回とかもKとPがすごく良かったのに、帳尻合わせかのようにSが悪くて。いつも通りの点数に戻っていってしまったので、KとPはこのままの点数で、Sをもっと強化していけば570と言わずに575点とかも狙っていけるのではないかと思うので、そこの練習をちゃんとやっていきたいなと思います。

――練習で570点を超えながらも本番で超えないのはもどかしいかと思います。どのように対策をしていくのでしょうか

そうですね、練習は結構気楽に撃てて、当てようという感覚よりかはちゃんと止まった時に。ちゃんとこういう練習で、とか、きょうはトリガリングの練習しようとか、そういう感じでちゃんと練習できるのですが、本番になるととりあえず当てなきゃという気持ちが強いです。練習で身につけたものを、本番で当てなきゃという感じではなくて、自然と出せるようにしたいなというのが今は目標になっています。

――先輩の選手には団体戦ということは意識せず、自分との戦いと思って取り組んでいる、とおっしゃる選手もいらっしゃいました。杉山選手はどのような考え方で取り組まれていますか

私も、最近は特にそう(団体戦と)思わなくなっています。前田(留那、令4スポ卒)さん、鈴木(志佳、令4人卒)さんとやっていた時は、やはり団体メンバーだなという気持ちで撃っていたのですが、今はとりあえず自分が気楽に撃って、引っ張っていける点数を撃てたらいいかなという感じです。自分との戦いで今は考えていて、後輩たちにはまず抜かれないようにだし、ちゃんと引っ張って早稲田の点数をあげられるように、みたいな感じで思っています。今は個人でのファイナルや優勝を狙っているので、そこの感覚はより個人戦を意識しているのかなと思います。

――それは4年生になったから、という部分でもあるのですか

4年生になったからというのもあるのですが、自分でいうのもアレなのですが、早稲田のエースかなと自分では思っていて(笑)。そういう面もあって、追いかけるという気持ちよりも自分が引っ張っていくという気持ちが強くなっていったので、そういう意味でも団体というより個人を意識できるようになっていったのかなと思います。

紙田梨華子(社3=茨城・清真学園)、岡本健人(教育2=千葉・専大松戸)

――MIXという競技に参加したことはありましたか

紙田、岡本 初めてでした。

――試合を戦っていかがでしたか。モチベーションは個人戦と大きくは変わらないでしょうか

紙田 ちょっと楽しいというか。一緒にやれるので、いつものひとりで撃つのとは違った感じがあります。

岡本 孤独な感じがだいぶ薄くなった感じはします。

――競技自体は弾数が少し減りますが、その辺りはいかがでしたか

紙田 弾数が減るというよりかは、30分で30発を撃たなくてはいけなくなるというのが、ちょっといつもと違いました。いつもは60発を1時間15分なので、ちょっとやっぱり時間が短いので、たくさん(銃を)置いていると「時間大丈夫かな」みたいな焦りが少しありました。

岡本 60発の競技でも30分で撃ち終わったりすることが結構あるのですが、きょうに関しては時間の2、3分前に終わるという感じでギリギリで。やっぱりMIXと立射60発とは違うんだなと感じました。

――普段は結構早撃ちな方ですか

岡本 はい、早いと思います。

――紙田さんはいかがでしょうか

紙田 私は試合だと1時間かからないくらいで、練習だとわりと40分くらいで撃ち終わるかなくらいの感じです。

――きょうの1回目はいかがでしたか

紙田 1回目は割といい感じで、自分のいつも通りで。あと安定して、シリーズで100を切ったり103にいったり、そういうガタガタがなくて結構いい感じではあったかなと思います。

岡本 全体的に良くはなかったのですが、2回目と比べればまだマシだったかなと思います(笑)。疲れもまだなかったと思うので。

――岡本さんは1回目の3シリーズ目で少し落としてしまいましたが

岡本 9点が最初の方に続いてしまって。普段でもなかなかないくらいだったので。チークが…。ものすごい汗の量が出て滑ってしまって。全然使えていないというか、当たっていない状況であったので、2回目ではこまめに拭いて対応しようと思ったのですが、それでもあまり良くはなかったので、課題が見え辛いのですが頑張っていこうと思います。

――紙田さんもかなり頻繁に顔を拭いている様子がありました

紙田 本当にチークが汗でふわふわしているというか、そんな感じで。拭いて拭いてどうにか、毎回拭いてという感じでした。

――2回目はいかがでしたか

紙田 2回目は、すごく止まっていないとかそういうわけではなかったのですが、やはり暑さでボーッとしていたりというのはあって。普段出さないような8点とかを飛ばしちゃって。「うわあ、どうしよう」みたいな。「でも時間がない、どうしよう」みたいな感じになってしまいました。

岡本 集団が2つ3つに分かれたりして、多分当たっていないといえば当たっていないのですが、3つに分かれているということは多分自分では集団しているところそれぞれを中心だと思えて引いている、見えちゃっているということだと思います。それもきっとチークだと思うので、毎回同じように引いて、同じところに集められるようにしたいと思います。

――暑さはいかがでしたか

紙田 すごく暑かったです。やはり普通にしていても暑いのにインナーを着てコートを着るとサウナみたいだったよね(笑)。

岡本 本当にすごかったです(笑)。

紙田 痩せたんじゃないかなと思うくらい暑かっったです。

――なかなかこんな試合はないでしょうかね

岡本 ただ秋関予選が…。

紙田 秋関予選が次は長瀞で8月にあるので。去年はこの時期はコロナで無くて、真夏の試合は出なかったので、こんなに暑い中での試合は初めての経験だったので。チークが汗で滑るとか、そういうのも全然経験したことがなかったので、学びを得たかなという感じでした。

――今回の大会は後ろでみなさんも見ていらっしゃったりチーム感がありましたね

紙田 そうですね、うれしいよね

岡本 なんかちょっとワイワイしてて、ちょっとイベントっぽいというか。普段撃っているとひとりで山を登っているような感じなので、そういう面では楽しかったです。

佐藤琳(スポ2=東京・成立学園)

――ファイナル、いかがでしたか

前よりもちゃんと10点に入っていて。1回すごく外しちゃったんですけど、そこまではよかったかなと思います。

――あの1発がなければもうひとつ…

そうですね…、か…優勝もあったかもしれないですが…、まあエキシビジョンマッチなので。しっかりと本戦は撃てて良かったです。

――本戦の点数もそれなりに良かったですか

点数は微妙でしたけど、内容的には4シリーズ目まですごく良くて。5シリーズ目ですごくこけてしまって。それがちょっと悔しいですが、それ以外はよかったです。

――みなさん暑い中で苦労していらっしゃいましたが大丈夫でしたか

寒いよりは私は暑いほうが大丈夫ですね。ただ昨日初めて、撃ってて、「暑くても筋肉って震えるんだ」と。暑くて逆に止まらないのは初めて経験しました。

――選手の皆さんが汗とかを拭いている中でひとり飄々(ひょうひょう)としていらっしゃいました

そうですね。汗…出ますけど、拭かないです。

――次回に向けてこの先はどう取り組みますか

今回、一応優勝はしたのですが、まだ満足がいかないところはあるので、安定してスコアを維持できるようにしたいです。

――今回は佐藤選手以外の早稲田の選手のファイナルもありました

応援好きなのでうれしいです。

――人一倍声を張っていらっしゃるなと感じました

ファイナルってああいうもので。コロナで静かになってしまったり、そういう雰囲気を知らない人も多くなっているので、盛り上げていこうかなという気持ちでした。

――ご自身がやっている時は聞こえてくるものですか

聞こえます聞こえます。

――耳に(栓を)つけていらっしゃっても入ってくるものなのですね

あれ全然。じゃないとコールされるじゃないですか、あれが聞こえないとわからないので聞こえてるんです。

――なら全然聞こえているんですね

聞こえています。

――ご自身が「ワー」っと言われるのはいかがですか

言われない方が、逆に他大で(良い点を)撃った時によろこんでもらえているのに自分の時に無反応だと辛いです。

――では10点代が出ている時はちゃんと盛り上げてほしいですね

そうですね、盛り上げてほしいです!