部訓は『挑戦』。創部史上初となる全日本学生選手権(全日本インカレ)4連覇へ、早大ヨット部への期待は高まっている。しかし部員たちに余念はない。変わらない挑戦者の気持ちで、目の前の目標に向かうだけだ。今回お話を伺ったのは、全日本インカレでのレギュラーの座をつかんだ元津志緒(スポ3=長崎工)、未経験者出身ながら部のピンチクルーとしてチームに貢献する松岡嶺実(先理3=東京・国学院久我山)、そして次期エースとして圧倒的な信頼を寄せられる田中美紗樹(スポ2=大阪・関大第一)の三人。数少ない女子部員の、仲睦まじい華やかなトークにも注目だ。
※この取材は10月21日に行われたものです。
「自分自身も成長できる環境を4年生がつくってくれている」(田中)
冷静に今季を振り返る田中
――まず、先日行われた関東学生選手権(関東インカレ)での優勝おめでとうございます。あらためて振り返ってみてどのような大会でしたか
元津 結果的にはいい結果で終えることができたのですが、個人としては悔しいレースも多くて、満足できるレースはできていないです。インカレにつながる大会だったなと思います。
松岡 私はピンチクルーとして初めてこういう大きな大会に出て、最終レースにしか出なかったのですが初めてトップでフィニッシュできたというのはすごくうれしかったです。けど、やっぱり自分としてはまだまだ詰めれるところがあるというのは感じています。福井もあまり風がないということで自分が使われる機会もあるかなと思うので、それに向けて詰められるところを詰めてインカレに向かいたいと思っています。
田中 個人的にはMVPを獲ることができたというのがすごくうれしかったのと、苦手にしていたスタートを全部決められたので自信になったというのもあります。ある程度の順位まではフィニッシュまでに上げられるようにはなったんですけど、でもまだ大きく順位を落としてしまうことがあって、原因を見つけられていないのでそこを探しているところです。
――今年1年を振り返って、印象に残った大会はありますか
田中 学生の大会ではないのですが、ジュニアワールド(470級ジュニア世界選手権)や世界選手権(470級世界選手権)に出た時にスピード感での差というよりもコースの取り方という面で置いていかれてしまうことがすごくあって。ジュニアワールドで一番になったスペインの選手は強風でも軽風でもスピードは変わらないのにいつもフィニッシュで前にいるというのが印象的でしたね。それを意識して夏の後半に練習したら、秋の六大戦(秋季東京六大学戦)で結果を残せたので良かったなと。
元津 私は結構満足のいくレースができたなという大会が少なくて、悔しいレースの方が多いです。一番印象に残っているのは全日本個選(全日本学生個人選手権)のレースで、1年生の時は出ることができて2年生は予選突破できなくて。3年になってギリギリで通過できて、入賞したいという思いはすごくあったんですけど、終わってみたら結果は全然良くなくて原因とかも考えてみたんですけど…。やっぱり気持ちの面でも弱い部分があると感じて、そのレースがことし一年で一番悔しいなと感じたレースだったかなと。特に470チームだと奎樹さん(岡田主将、スポ4=佐賀・唐津西)や田中が前を走っているのを見ると「自分もしっかり走らなければいけない」と感じるんですけど、でも結果はあまり良くない感じだったので、そこがすごく印象に残っています。
松岡 秋インカレ(関東学生選手権)です。初めてちゃんと使ってもらったというか。走るか走らないかはスキッパーの技量で、クルーは基本舵を取らないので、直接的に勝った負けたを実感しにくいんですけど。私は軽風クルーなので使われる部分がすごく限定的なのですが、その限定的な部分で乗らせていただいて少しでも勝利に貢献できたと実感できたのが秋の大会だったので、それが印象深かったです。
――新チームが発足してから一年。今年はどういうチームだと感じていますか
元津 今までにないチームだったかなと。
松岡 過去を振り返るとそういうチームもあったかもしれないのですが、三年間やってきた中ではいい意味でも悪い意味でも特殊です(笑)。いろんなことに挑戦して、それがいい面にいくこともあれば悪い面にいくこともある。『挑戦』ということを目標に一年間やってきただけあって、運営面でも練習面でも今までにないスタイルで挑戦してきました。結果はどうなるかは分からないんですけども、そういう意味では一年間挑戦してきたチームだなという印象はあります。
元津 ことしの部訓が『挑戦』なので、連覇ということが懸かっているけどやっぱり挑戦していくことが自分たちが結果を出すための近道だと考えています。その部訓に合ったチームで、何事にも挑戦して攻めていくという姿勢を4年生が一番持っていたので、自分たちもあまり守りに入らないような感じだったなと思います。
田中 去年代替わりして、部を一から動かす4年生を見ている中で、最初の方は挑戦という面でやっていてうまくいかないこともあったのですが…(笑)。春のインカレが終わってから、470級チームでいうと岡田さん(奎樹主将)が「俺に挑戦してこい」という感じで(笑)。全日本を優勝していたりする方なので、目標としてそこに自分たちが練習中とか挑戦し続けてもボロボロにされる、でも毎日それで課題を見つけられるっていう状況にあったので、自分自身も成長できるような環境を4年生がつくってくれていると思います。
「ある意味人間味のあるスポーツです」(松岡)
ヨット女子ならではの、あるあるトークが盛り上がった
――松岡選手は未経験からのヨット部入部。ヨットという競技を選ばれた理由は
松岡 それ結構聞かれますね(笑)。
元津 なんでなの。気付いたらもう隣にいたよね(笑)。
松岡 そんなに理由もないかな。単純に勧誘されて、「あ、いいな」と思って気付いたら入ってました。「なんで入ったの?」ってよく聞かれるんですけど、気付いたら…ですね(笑)。
――それまで興味はおありだったのですか
松岡 ヨット自体を知ったのが大学入ってからだったので。興味も何も…。
元津 ヨットに一目惚れしたってことでいいじゃん(笑)。
松岡 そういう運命だったんだと思います。結局入っていろいろありましたけど、3年目にして未経験ながらもオフィシャルな大会にも出させていただいているので、良かったなっていう。まだ一年あるし、なんなららいねんからが本番かなって感じもありますけど(笑)。運命だったということで(笑)。
――ヨットは特に天候に左右されやすいなどかなり特殊なスポーツだと思いますが、ヨットならではと感じられる点はありますか
田中 「絶対に勝てない」と思われる人の前を走る可能性がある。
元津 対戦する前から(勝敗が)決まっているスポーツってあるじゃないですか。「この相手は強い」みたいな。ヨットの場合は自然が相手なので「勝てないかも」と思っていても勝てるチャンスがたくさんあるスポーツだと思います。
田中 逆に言うと、「勝てる」と思って甘く臨むと負けるっていう。『絶対』がない感じですね。
松岡 審問があるっていうところですね。普通のスポーツだったら、選手じゃない第三者が審判としていろいろと審議をすると思うんですが、基本的にヨットは(審判の)エリアの規模が違うので、見切れないというところがあって、スポーツ選手としてのスポーツマンシップがすごく試されるというか。ここまで人間性が出るスポーツもないと思うんですよ(笑)。バレーボールとかでもネット越しに相手とにらみ合うみたいなこともあるんですが、でもあそこまで人間性をむき出しにするスポーツはなかなか…。結構そういうところが面白かったりするし。
田中 結構性格出ますよね(笑)。
松岡 出る。ある意味人間味のあるスポーツです。
――海の上では性格が変わってしまう選手とかもいたりするのですか
松岡・元津 (一斉に田中の方を見る)。
田中 見ないでください(笑)。
一同 (笑)。
松岡 基本的に声が聞こえるのは美紗樹じゃない?
元津でも美紗樹らしいなとは思う。びっくりはしない(笑)。
松岡 普段「きゃー」みたいな子が「おらあ!」みたいになるのがね。ヨット界あるある(笑)。
元津 女子の大会とか出るとやばいよね。
田中 逆に黙る(笑)。戦場ですよねもう。
――女子選手特有のあるあるなどはありますか
田中 艇のマストを立てるとき、だいたい立てられないんですよ。艇に入れるときに力と高さが足りなくてできないので、男子に「立てて~」とか言ってるんですけど、海の上では立場が逆になる。「おらあ!」みたいな感じに女子がなっちゃってみたいなことは結構ある(笑)。
一同 (笑)。
田中 結構自分はそうなんですけど、レースになると敬語なんて使ってられなくて(笑)。
元津 海の上ではね。
松岡 上下関係はなくなりますね。基本は同期か後輩と 乗るんですけど、秋の大会では後輩と乗って、普通にもう敬語もなくなり…。
田中 使ってたら間に合わないですよ。「こうしてください」の「してください」いらない(笑)。
元津 間に合わないからね!
――日焼けなどは気になりませんか
元津 こう見えて私たち結構頑張ってるんですよ(笑)。誰よりも日焼け止めを塗ります。
田中 日焼け止めで真っ白にします。
松岡 ヨットの中国の選手とかって真っ白に塗ってるんですよ。
田中 それみたいにね。ことし成人式があるんですけど、もう間に合わない…(笑)。けど、気持ちだけは頑張ろうと思って。
元津 2時間に1回塗り直します。
田中 真っ白にしてるんで、落ちると分かるじゃないですか。なのでいつもクルーに「日焼け止め落ちてないですか?」って聞いてます(笑)。
――ヨット部の合宿所は葉山ということで、女子におすすめのスポットはありますか
松岡 ・・・ないですね。残念ながら。
元津 ないね(笑)。
松岡 もはや地元民みたいな感じなので、よく地元の人は有名スポットを知らないみたいなのあるじゃないですか。そんな感じなんですよね。1年の半分ぐらいは葉山にいたりするけど、江ノ島とかも別に行こうとも思わないです。
元津 江ノ島、人多いじゃないですか。「多いなあ~」って言いながら、帰る(笑)。
――葉山はおしゃれなカフェとかも多そうですが
松岡 友達のインスタとかに書いてあったりするんですけど、「え?」みたいな。
一同 (笑)。
松岡 近いし!「海から見えるし!」みたいな。別に興味ないんですよね(笑)。
――遊ぶとしたら東京になるのですか
元津 どこで遊ぶんだろう。
田中 あんまりうまく遊べてないです。
元津 あしたも台風でオフになったんですけど、突然の日曜日のオフに戸惑う部員、みたいな(笑)。
田中 何かしたいけど何すればいいのか分からない。
松岡 「あしたどうしよう」みたいな、そこでそわそわする。
元津 日曜に家にいることなんてないんで。女子会するかな。女子部員で、チーズダッカルビを食べに行きたいっていう…。
田中 永遠に言ってますよね(笑)。
松岡 永遠に言ってたんですけど、もしかしたら行けるかもしれないですね。
「プレッシャーがないとは言えない」(元津)
真剣な面持ちで意気込みを語る元津
――ではそろそろ全日本インカレの話を。あと1か月を切りましたが、今の心境はいかがですか
田中 むしろもうあと2週間ですよね。
松岡 きょうの決起集会で、「あ、インカレなんだな」って思ってちょっとドキッとしました。
元津 あっという間にインカレが来たんだな、という感じです。
田中 1か月ぐらい前から、そう思うたびに緊張しちゃって。今までそんなに緊張することもなかったんですけど、「あと何日」とか数え始めるとすごい緊張しちゃってもういても立ってもいられなくなって(笑)。去年の部のモチベーションビデオとか、『デイリーセーリング』っていう動画に去年の簡単なインタビューが載ったりしてるんですが、それを見ちゃったりしてました。
――ことしのモチベーションビデオは完成しましたか
田中 あ、しました!今日発表されて、モチベーション上がりますね。
松岡 クオリティ上がってます。
田中 最初に部訓の『挑戦』って主将が書いたのが出てくるんですけど、それきのうタブレットで写真撮って夜やってました(笑)。
――元津選手はついにレギュラーとしての出場となりました
元津 美紗樹以上に緊張しています(笑)。秋インカレ(関東インカレ)の前から結構緊張してて、美紗樹と一緒でインカレのことを考えるとそわそわします。夜とか、私今までで初めての経験だったんですけど、秋インカレ前ぐらいに金縛りにあって。
一同 (笑)。
元津 で、「大丈夫かな?」とか思ってたんですけど、秋インカレで実際にレースに出てみて、思っていたよりは緊張しなかったので。インカレは緊張するとは思うんですけど、それをあらかじめ予想していつも通りできればいいなって。そわそわしてるときは私もモチベーションビデオ見ています。
――松岡選手はピンチクルーとして、いつ出番が来るか分からない難しい立場ですが
松岡 多分、二人よりは緊張してないです。
元津・田中 (笑)。
松岡 なんでかは自分でもよく分からないんですけど。そのときが来たら、自分の今までやってきたことをやるだけだと考えています。緊張すると逆に冷静になるというか、「今緊張するよりできることをやれればいいや」みたいな気持ちになるので。今までやってきた練習とか、どれだけ頑張ってきたかってことを振り返って、それが緊張のせいでできなくなるのはもったいない。緊張している暇があったらやることをやるって思うと切り替わります。それで緊張がなくなるわけじゃないいんですけど、いい緊張感に変わって「いいぞ今、よし」みたいな感じになるので。あと他人が緊張しているのみると「あ、こいつ緊張してるな」ってなります(笑)。
元津 だいたい私が緊張しているとき嶺実は「まあ大丈夫大丈夫」って(笑)。
松岡 まああと、他人を見ますね。「あ、こいつ緊張してる(笑)」って。
田中 その話、スキッパーでもなりました(笑)。奎樹さんが最終レースで緊張するらしくて、そのせいでちょっと変なことしちゃうみたいなことが去年あったらしくて。「緊張してたら『緊張してるんですか(笑)?』って言いにいきますね」って話をしました(笑)。
松岡 あえてそういうことを口にした方がいいのかなって。
元津 結構みんな言い合ってますね。秦(和也、基理2=東京・早大学院)とかめっちゃ言われてるよね(笑)。
松岡 「緊張してんの~!?」って言われて笑われてる(笑)。
――合宿も終わりましたが、練習ではどんなところに重点を置いていましたか
元津 夏からずっとスタートが課題で、スタートが決まればその後のレース展開も自分が行きたいポジションに行けるので。スピードはもともと他の艇と走り合わせても負けていないという自信はあったので、スタートが決まれば走れるということが分かって、でも決まらないというのがよくあることで…。で、スタートが課題ということが分かったので取り組んでいます。
田中 スタートもそうだったんですけど、私は一対一でやったときに勝てるようにするとか、集団の中で埋もれないようにするべきこととかが課題で。ある程度の順位まではいけるということは分かったんですけど、もう一個上の点数で安定させるためにしないといけないことを課題として教えていただいていたので、いつも東大の人と練習していて、その中でポジショニングというのを試行錯誤しています。
松岡 減量です。あと、スキッパーだけじゃなくて一緒に艇を走らせられるようにするっていうのを。直接的なのはスキッパーが主なんですけど、クルーも艇を速く走らせるにはどうすればいいのかということで、自分は軽風クルーなのでまずは体重を落とすことと、あとは細かい動作であったりミスをしないっていうことはすごく心掛けて今までずっと練習をしてきました。特に軽風は小さいミスが大きくスピードに関わってきたりするので、そういう点ではまずミスをしないっていうのが一番基本的なことであって、一番難しいことなので自分の中では目標です。秋インでもそんなに大きなミスはしなかったと思うので、それを福井にも持っていけたらなと思っています。
――今のお話も踏まえて、ご自身の調子は現時点ではいかがですか
元津 インカレまでにまだまだもっと前を走りたいなという気持ちがあります。抜かれなくてもいいところで抜かれてしまったりだとか小さいミスがあるし、抜かれるポイントとか自分の弱い部分も分かっているのでそこをしっかり克服できれば自分が思っている『一番』でいけるので、まだ現地に入ってからも時間はあるし海に出られる機会を有意義に使ってもう少し調子を上げて試合に臨みたいと思っています。
――元津選手は3番艇での出場ですが、役割は何だと思われますか
元津 奎樹さんや美紗樹がいつも前を走っているので、秋インカレでも前で赤いスピンが上がっていると安心して走ることができます。でもそれに自分も甘えることなく自分のベストを尽くして走りたいと思っているので、1、2番艇に頼ることなく自分の今の実力をちゃんと発揮できるように。今から技術を引き上げるのは難しいと思っているので、今ある技術をどれだけ発揮できるかというのを気持ちの面でもしっかりやっていきたいです。
――他の方はご自身の調子をどう感じられていますか
田中 今、マックスいいんですよね(笑)。
一同 (笑)。
田中 六大戦で思いもよらない成績を出せて、MVPを頂いたんですよ。人生で初めて奎樹さんに勝って。小学生の頃から何度か試合をさせていただく機会はあったんですけど、人生で初めて勝ててすごいうれしかったんですよ。そういうわけで、インカレでも同じ調子でいけたらいいんですけど緊張とか慣れない土地でとかもあると思うので、少し調子が落ちたとしても「それがいつもの自分で、元に戻っただけ」と思って焦らずに、現地に慣れてくればそれなりに成績も出せてくると思うので。あと、私が今一番いい艇に乗せてもらってるんですけど、いい艇に乗ってるからには成績を出さなきゃという使命感もあります。
松岡 私はいつも通りです。何も変わらないですね。
――ことしの全日本インカレは4連覇が懸かっていますが、プレッシャーなどは
元津 プレッシャーがないとは言えないですね。でも、部訓が『挑戦』ということもあってやっぱり連覇を意識するというよりはことしも総合優勝を狙うという意識で。連覇にこだわってしまうと、自分たちのプレッシャーを感じやすくしてしまうので、私は意識しないようにしていて、総合優勝に向かってやりたいと思ってしてきました。
田中 470チームだけでいうと、優勝は逃しているので、日大に勝ちにいくっていうイメージです。
松岡 4連覇しなきゃっていう意識は全然なくて、毎年のように総合優勝を狙いにいくという。4連覇を狙うんじゃなくて、このチームで優勝するって思うようにしていて、毎年毎年誰が出るかは違うのでその年で勝つってことを考えて、たまたまそれが4連覇だったとなればいい。あくまでこのチームで総合優勝するということを目標にしています。
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――最後に、全日本インカレへの意気込みをお願いします
田中 MVPを獲る。去年もそうだったんですよ。
元津 私は、今までやってきた練習だとか自分がレースや大会でできたことを、自信を持って発揮することが目標です。
松岡 最後まで挑戦者であり続けることです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 三浦遥)
華やかなヨット女子対談となりました!
◆元津志緒(もとつ・しお)(※写真中央)
1997年(平9)3月15日生まれのB型。身長154センチ。長崎工高出身。スポーツ科学部3年。470チームの合言葉にもなっているらしい『気合と根性』。470級スキッパー。ペアの深田龍介選手(政経4=東京・早大学院)が『気合』と書いてくださったということで、元津選手は『根性』と書いてくださいました。「これ、深田さんと映らなきゃ意味ないですよね・・・」と不安そうでしたが、ペアの絆は十分伝わるはずです!
◆松岡嶺実(まつおか・れみ)(※写真右)
1993(平5)年12月21日生まれのB型。160センチ。東京・国学院久我山高出身。先進理工学部3年。スナイプ級クルー。淡々と、しかしユーモアも交えて受け答えしてくださった松岡選手。対談中も仲良しの元津選手とのほほ笑ましいやり取りが何度か見られました。3人しかいないという3年生女子、実はなかなかみんなでご飯に行く機会がなかったそうなので、チーズダッカルビ女子会が実現できるといいですね。
◆田中美紗樹(たなか・みさき)(※写真左)
1997年(平9)11月23日生まれのA型。身長154センチ。大阪・関大第一高出身。スポーツ科学部2年。470級スキッパー「調子はマックスいいんですよね!」と答えてくださった笑顔がとても印象的でした。ことし、世界の選手とのレースも経験し一回りも二回りも大きく成長した田中選手。小学生の頃から戦ってきたという岡田奎選手と、ワセダとして共に出場するのは最後の大会になります。頼れる主将であり、良きライバルでもある岡田奎選手から学んだことを全て出し切って、最高のレースにしてください!