入部式・新人試合 4月4日 早大・上井草グラウンド
桜の花びらを散らすように降る桜雨の中で、新入生を迎え入れる毎年恒例の入部式と新人試合が早大・上井草グラウンドで執り行われた。入部式では真っ白なジャージを身にまとった選手28人、スタッフ11人の新入生が並んだ。寺林会長からは「早稲田ラグビーらしく堂々と」という激励の言葉が送られた。⼤⽥尾⻯彦監督(平 16 ⼈卒=佐賀⼯)も「2年連続で決勝の舞台に進むも、準優勝という悔しい結果に終わり、今年こそ」とこの一年にかける想いを述べつつ、「苦しい練習の中には必ず成長がある。1年目から『赤黒』のジャージーを着るという強い意志を持ってほしい」と熱いエールを送った。

新人代表として決意表明をする東
新入生代表の東佑太(スポ1=東海⼤⼤阪仰星)は、「大学日本一に貢献するため、伝統ある早大ラグビー部の一員である自覚を持ち、4年間精進していく」と意気込みを語った。続いて清⽔健伸主将(スポ4=東京・国学院久我⼭)が登壇し、「優勝までのあと一歩を埋めるためにどうすればいいか考えたが、その答えは分からない。答えを知るには優勝するしかない」と語り、着実に一歩ずつ積み重ねていくことを誓った。最後は部歌『北風』を全員で斉唱し、入部式は幕を閉じた。

今年度の決意表明をする清水主将
その後に執り行われた新人試合。期待と緊張に包まれる中、2年生を相手とした新人試合のキックオフの笛が鳴り響いた。 序盤、自陣深くから脱出を図る2年生のキックを新入生チームがいきなりチャージ。ボールはタッチに出たものの、この積極的なプレーで新入生の緊張がほぐれたように見えた。しかし、最初にチャンスをものにしたのは2年生だった。新入生のペナルティーに乗じて敵陣深くまで攻め込むと、ゴール前5メートルでのラインアウトを獲得。これを確実にキープしてモールを形成し、精度の高いドライビングモールで新入生ディフェンスを粉砕。最後はHO 野村怜央(商2=兵庫・報徳学園)がグラウンディングし、早くも前半4分に先輩の意地を見せつける形で先制トライを奪う。その2分後、新入生ボールのファーストスクラムでも2年生が圧倒し、クリーンな球出しを許さない。何とか流れを掴みたい新入生は、SO⽵⼭史⼈(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が相手のノットリリースザボールを誘い、敵陣22メートル付近でのラインアウトを獲得。一気にチャンスを迎えたが、ここでもセットプレーの差が浮き彫りとなり、ボールをスティールされてしまう。ボールを奪い返した2年生は、NO・8荒⽊鷲摩(法2=北海道・函館ラサール)の抜け出しからテンポよく展開。守勢に回った新入生がたまらずオフサイドのペナルティーを犯し、13分には野村がこの日2つ目のトライを挙げる。さらに18分、PR阿部翔汰(スポ2=東京・本郷)の突破からバックスが左サイドへ展開して大きくゲインすると、最後は再び阿部が相手のタックルをはねのけてインゴールへ飛び込んだ。 一矢報いたい新入生も、24分にCTB吉廻温真(スポ1=早稲⽥佐賀)がステップでラインブレイクし、グラバーキックから再獲得を狙うなど見せ場を作る。しかし得点には結びつかず、0-24で前半を折り返した。

鋭いランをみせるCTB吉廻
後半に入っても2年生の勢いは止まらない。ラックで新入生ボールをターンオーバーすると、SH川端隆⾺(スポ2=⼤阪桐蔭)がディフェンスの裏へグラバーキック。そこに走り込んだWTB肥後直希(スポ2=早稲⽥佐賀)がそのまま右隅にトライを決めた。さらに後半から出場のSO古瀬莊(スポ2=静岡聖光学院)が攻撃のリズムを作り、テンポが一気に加速。フォワードとバックスが見事に連携し、7分、11分、18分と立て続けに追加点を奪う。大きく点差を広げられた新入生だが、最後まで諦めない姿勢を見せる。CTB髙野恵次郎(スポ1=福岡・⼩倉)からCTB⽮島快修(政経1=埼⽟・早⼤本庄)へのパスが通って大きくゲインすると、素早く左へ展開。大外での突破を図ったものの、惜しくもラストパスが繋がらずタッチラインを割ってしまう。 終盤、2年生は自陣からの展開力も見せつける。25分、CTB⿑藤慧⼠郎(社2=宮城・仙台第三)が強烈なハンドオフで相手をはねのけてNO・8國⽥泰裕(法2=東京・早⼤学院) へ繋ぐと、そのまま敵陣深くまでボールを運ぶ。最後は大外から走り込んでいたWTB若林海翔(社2=東海⼤⼤阪仰星)へとパスが渡り、左隅へ飛び込んだ。最終スコアは0-62。2年生が圧倒する形で新人試合は幕を閉じた。

素早い球捌きをみせるSH川端
セットプレーの精度、チャンスでの決定力、そしてディフェンスの連携。あらゆる面で2年生のレベルの高さが顕著に表れた一戦だった。早大ラグビー部における1年間の成長度の大きさを証明するとともに、新入生にとっては今後の基準となる大きな刺激になったことだろう。一方で、新入生たちも随所で得点機を演出し、ペナルティーを誘うなど、格上相手に個々のポテンシャルの高さを示した。彼らの成長は熾烈な部内競争を生み出し、相乗効果となり、チーム清水をより高みへと引き上げてくれるはずだ。2年連続で、あと一歩のところで日本一を逃してきた早大。この1年で、その「あと一歩」を埋めるためのピースを集めていかなければならない。もちろん、そのピースの中には、新たな仲間として加わった新入生たちも含まれている。 悲願の王者奪還へ。チーム清水の挑戦は、まだ始まったばかりだ。
(記事 髙木颯人 写真 伊藤文音、吉田さとみ)
コメント
◆CTB名取凛之輔(スポ2=大阪桐蔭)ゲームキャプテン

ーー試合の手応えはいかがでしたか
ピッチから長い間離れてたんですけど、みんな1年間でスキルやコンタクトの部分が成長したことを感じました。
ーー反省点はありますか
アタックはフォワードバックスでリンクできなかったことと球際のミスが多かったことで、ディフェンスはコリジョンの部分でプレッシャーはかけられてると思うんですけど、タックルの1枚目2枚目の強さが課題だと思います。
ーー今後の意気込みをお願いします
個人としては、去年1年間悔しい思いをしたので、偉大な先輩たちが抜けた穴を埋められるようにひたむきに努力して、赤黒ジャージつかんで荒ぶるに貢献したいです。同期としては、まだまだやらないといけないところがたくさんあるのでレベルアップしていきたいと思います。
◆河村和樹(教1=東京・早実)ゲームキャプテン

ーー早大ラグビー蹴球部として初の試合の感想を教えてください
先輩たちの1年間の重みを感じることが出来て、1年後、自分たちがその立場に立つことが出来るように頑張っていきたいです。
ーー上級生との差はいかがでしたか
前後半30分の試合でしたが、後半はフィジカルの差で体力が無くなって自分たちで自滅していったと感じていて、特にフィジカルの面で先輩との差を感じました。
ーーこれからの意気込みをお願いします
荒ぶるに貢献したいです。2年間決勝で敗北していることも含めて1年生としてチームに貢献したいです。
新入生
