【ラグビー】2025全国大学ラグビーフットボール選手権大会　３回戦　関東学院大戦展望

全国大学ラグビーフットボール選手権大会　１２月１４日　対関東学院大　秩父宮ラグビー場　

　早稲田大学対関東学院大学。20年ほど時を戻すと、2001年度から６年連続で全国大学ラグビーフットボール選手権大会（大学選手権）決勝で相まみえた屈指の好カードだ。その６戦は３勝３敗のイーブン。大田尾竜彦監督（平 16 人卒＝佐賀工）が主将として臨んだ2003年度の決勝は７ー33で敗北しているなど、関東学院大との激戦の記憶は色あせていない。ついに復活したかつての名勝負。あの日の借りを返し、大阪の地へ駒を進めることができるか。

対抗戦・明大戦にて円陣を組む早大選手たち

　早大は先週、優勝を懸けた早明戦に臨んだ。ＦＢ矢崎由高（スポ３＝神奈川・桐蔭学園）が先制トライを挙げたものの明大にすぐに奪い返され、10ー10で前半を終える。続く後半で先制された早大はペナルティーゴールで明大の背中にピッタリとくっついたが、最後まで逆転のトライを挙げることは叶わず、関東大学対抗戦（対抗戦）を３位で終えた。試合後にＳＨ糸瀬真周（スポ４＝福岡・修猷館）が「厳しい山に入ったことはもちろんわかっている、やるしかない」と力強く語ったように、早大の選手たちの『荒ぶる』への決意がより一層燃え上がった敗北であった。

　対する関東学院大は関東大学リーグ戦（リーグ戦）初戦で大東大との殴り合いを制し、白星発進に成功する。次節では東洋大に１トライ差で敗れたものの、続く立正大との一戦で35ー24で勝利し、迎えた第４節は東海大との一戦。リーグ戦内では盤石の強さを誇っている青のジャージに対し、モールでインゴールを叩き割るなどセットプレーでの成長を見せつけた。結果は20ー31で敗戦となったが、関東学院大復活の兆しを感じさせる一戦であった。ここから流通経大、法大、日大に３連勝した関東学院大は実に14年ぶりとなる大学選手権出場を決めた。

ジュニア選手権プレーオフトーナメント決勝・帝京大戦にてディフェンスに仕掛けるＰＲ勝矢

ジュニア選手権・帝京大戦にてタックルするＬＯ萩原

　今試合で注目したい局面はセットプレー。特に関東学院大のモールは要注意であり、ＮＯ・８リー・ティポアイールーテル（関東学院大）を中心としたＦＷの塊を押し返すことができるか、早大ＦＷの意地のディフェンスに期待したい。先週からメンバーを変更した早大は関東大学ジュニア選手権を主戦場としていた選手たちが並ぶ。ＰＲ勝矢紘史（スポ４＝長崎北陽台）、ＬＯ萩原武大（スポ４＝茨城・茗渓学園）、ＣＴＢ黒川和音（人４＝茨城・茗渓学園）、金子礼人（法４＝福岡・西南学院）、ベンチに控えるＰＲ山口湧太郎（スポ４＝神奈川・桐蔭学園）は４年生として出色の活躍を見せてきた５名。ラストイヤーに懸ける熱い思いが表れたプレーには目が離せない。