秋季オープン戦 11月16日 対東海大C 早大・上井草グラウンド

11月16日に上井草で行われた東海大との三連戦。二連勝の状態で迎えた早大Cと東海大Cの試合はクロスゲームに。早くも先制を許した早大Cだったが、すぐに奪い返すとそのままの勢いで逆転に成功。負けじと東海大Cも得点を追加し、12ー12と両者譲らないまま後半へ。後半の40分は立ち上がりで2トライを奪われ、10点差をつけられる苦しい展開に。しかし1年生WTB小野晏瑚(スポ1=徳島・城東)の連続トライで息を吹き返すと、試合終盤に再逆転のトライを挙げた。29ー22と僅差のゲームは早大Cに軍配が上がった。

ライン際を独走するWTB小野
古瀬健樹(令6商卒=現日本ラグビーフットボール協会)レフェリーの笛で始まった早大C対東海大Cの一戦。立ち上がりから両チームボールを継続し、体を積極的に当てる展開が続く。最初に試合を動かしたのは東海大C。中盤のラインアウトのアタックから少ないフェーズで裏の空いたスペースにボールを転がし、WTBが先制のグラウンディング。7点を先行されたが、すぐに早大Cが取り返す。再開のキックオフでボールを奪い、そのまま雪崩れ込むように東海大Cゴール前へ。最後はPR成戸風太(スポ4=埼玉・川越東)がHポール付近にトライ。キックも成功し、早くも同点とした。続く14分、ラインアウトの一次攻撃でCTB若林海翔(社1=東海大大阪仰星)がブレイクすると、最後はNO・8龍康之助(文構2=東京・早大学院)がインゴール左隅にグラウンディングし、逆転に成功した。しかし24分、早大Cはキックの攻防で後手に回ると二度のラインブレイクを許し、そのまま失点。キックは外れ、12ー12とまたも同点となった。31分、スクラムで完全に差し込まれ、ピンチの場面が続いたが鋭い出足のディフェンスで東海大Cの前進を許さない。そのまま前半の40分を終え、勝負の行方は後半へと託された。

ディフェンスに仕掛けるPR成戸
続く後半、立ち上がりで2トライを許した早大Cは12ー22と苦しい展開に。しかし、立て続けに反則を奪った早大Cはゴール前でモールを形成するとその後はボールを左に大きく展開。最後は小野がトライした。さらに14分、自陣まで攻め込まれた早大Cだったが、後逸のボールを拾った小野が70メートル超を走り切り、連続のトライを挙げ、22ー22と同点に追いついた。CTB松本桂太(スポ1=神奈川・桐蔭学園)のラインブレイクなど敵陣深くまで攻め込む展開が続くが惜しいところで反則を犯してしまい、得点に繋げることができない。しかし34分、FL山田凜太(法3=茨城・茗渓学園)がついに均衡を打ち破るトライを挙げ、キックも成功。29ー22と7点のリードを得た。緊張感のある試合展開の中、スクラムで劣勢を強いられた早大Cはピンチを迎えるが、こぼれたボールをFL谷司馬人(教4=東京・早実)が回収。SO池山昂佑(商3=東京・早実)がタッチラインに蹴り出し、ノーサイド。

ラインブレイクするFL山田
7点差のシーソーゲームを制した早大C。特に試合終盤でのゴール前ディフェンスでリードを守り切ったその姿は『早稲田プライド』を見せつけた瞬間であった。しかし、チャンスの場面での反則などミスで得点に結びつけられないシーンが多かったことから点差を思うように広げることができず、緊張感のある展開に持ち込まれてしまったことは否めない。『One Shot』にこだわりを見せ、わずかなチャンスをつかむ姿勢をジュニアチームから体現してくれることに期待したい。
(記事:村上結太 写真:早稲田大学ラグビー蹴球部)
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