【ラグビー】2025ジュニア選手権プレーオフトーナメント 東海大B戦 展望記

ラグビー男子

関東大学ジュニア選手権 プレーオフトーナメント 11月16日 対東海大B 早大・上井草グラウンド

 9月の末から始まった関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)もとうとうプレーオフトーナメントに突入した。準決勝となる初戦の相手は東海大B。確実に白星をつかみ取り、決勝の舞台に駒を進めたい。

力強いキャリーをみせるCTB金子

 早大Bは前試合で帝京大Bと対戦した。試合開始早々、FB鈴木寛大(スポ3=岡山・倉敷)、CTB黒川和音(人4=茨城・茗渓学園)、SH川端隆馬(スポ1=大阪桐蔭)らのゲインにより敵陣ゴール前へ進み先制トライに成功する。幸先のよいスタートを切ったように見えたが、地力に勝る帝京大Bが持ち前のフィジカルで徐々に押し込み、試合の主導権を握り始める。帝京大Bの勢いを断ち切れず、7ー17で前半を折り返した。後半も帝京大Bの激しさは衰えず、次々と追加点を許す展開となる。最終スコアは12ー36でノーサイド。ジュニア選手権で無敗を誇ってきた早大Bは、この最終戦にして初の黒星を喫した。

ライン際を駆け上がるWTB鈴木

 早大Bは10月初旬に東海大Bと対戦しており、試合の立ち上がりは苦しい展開となった。FL野島のスティールで流れをつかみかけるも、東海大Bに追加点を許し、スコアは一時7ー17まで開く。しかし、早大Bはここから粘りを見せる。LO龍龍康之助(文構2=東京・早大学院)のボール奪取からWTB山下恵士朗(スポ2=早稲田佐賀)が力強いランでトライを奪うなど、徐々に勢いを取り戻し、21ー17と逆転して前半を折り返した。後半は完全に早大Bのペースとなる。次々と得点を重ね、最終スコア49ー24で試合を終えた。立ち上がりの苦戦から一転、徐々に自らのラグビーを展開し、流れを奪い返して東海大Bを突き放した早大B。この修正力が最大の収穫であったことは間違いない。

素早い球捌きをみせるSH川端

 それでは、今試合における早大Bの注目選手を紹介する。 まず注目すべきは、「優勝するためにはジュニアから巻き返していかなければいけない」と語るFL野島信太郎(教3=東海大大阪仰星)だ。持ち前の高いワークレートで攻守にわたって存在感を発揮。そして、野島の『One Shot』コールは味方にエナジーを与える。今試合でも、プレーと声かけの両面で早大Bに勢いをもたらして欲しい。 BKではCTB金子礼人(法4=福岡・西南学院)に注目したい。彼の持ち味はなんといってもアタックでの推進力だ。ボールを持てば確実にゲインする。今試合でも、金子の力強いキャリーからチャンスを作り出すに違いない。 そして、リザーブにはLO駒井良(スポ1=東海大大阪仰星)が控える。攻守ともにルーキーらしいアグレッシブなプレーが魅力の選手だ。荒削りな面はあるものの、後半から出場するであろう彼のプレーが、チームに新たな勢いを与えることに期待したい。

ディフェンダーをなぎ倒すFL野島

 いよいよジュニア選手権の試合も残すところ多くても準決勝と決勝の2試合。『赤黒』へのアピールの場もそう多くは残っていない。目先の勝利とラストチャンスをつかもうとする彼らの活躍から目が離せない。

(記事:大林祐太 写真:安藤香穂、清水浬央)

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