関東大学ジュニア選手権 10月9日 対帝京大B 帝京大・百草グラウンド
早大Bは11月9日に関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)の最終戦に臨む。最後の舞台は帝京大・百草グラウンド。対するのは帝京大Bだ。帝京大Bは明大Bには敗れたものの、勝利した試合では60点以上の差をつけており、その得点力には特に注意が必要だ。ここまで全勝で来ている早大Bはこの最終節で帝京大Bを押しのけて、ジュニア選手権を有終の美で飾れるか。

味方のトライを喜ぶSO島田
早大Bは前節の慶大B戦で終始圧倒し、合計11トライの猛攻で3連勝を収めた。早大Bは試合開始早々、敵陣ゴール前のラインアウトを獲得するとモールからHO杉村利朗(社2=東福岡)がトライラインをたたき割り、先制に成功する。その後もFWとBKが多彩なアタックで得点を積み重ね、33ー0と差を広げる。しかし前半の終盤にはターンオーバーからディフェンスラインを整えきれずトライを許し、折り返す。後半に入っても主導権を渡さない早大Bは4分にCTB黒川和音(人4=茨城・茗渓学園)の突破からFL野島信太郎(教3=東海大大阪仰星)がインゴールに飛び込んだ。19分にはピンチを迎えるもここを凌ぎ、得点を許さない。終了間際にはWTB鈴木寛大(スポ3=岡山・倉敷)がこの日3本目のトライを奪って勝負を決した。相手を完全に抑えた早大Bは73ー5で慶大Bを下し、3連勝で第3節を締めくくる。

ディフェンスに仕掛けるCTB黒川
今試合、早大Bで注目すべき選手は鈴木。前節ではハットトリックでその決定力を見せつけ、試合を通して走り続けられる体力も魅力だ。ジュニア選手権初戦の明大B戦でも2トライを奪ったその圧倒的な攻撃力は帝京大Bにとっても脅威となることだろう。
一方、対する帝京大は持ち味の体格を生かして守備をはねのける言わずと知れたフィジカル軍団。ここまで全勝で来ている早大Bも接点では苦戦を強いられることになるだろう。そこでFWのキーマンとなるのが超重量級のPR平山風希(スポ1=大分東明)だ。恵まれた体格から繰り出される突破力に加え、スクラム技術なども着実に伸ばしており、その存在感が増している。スクラム、ブレイクダウンでの勝負に勝てば早大Bの得意とする攻撃的なラグビーを展開できる。接点での平山の活躍に期待だ。

力強いキャリーをみせるPR平山
BKのアタッキングラグビーによる点の取り合いだけでなく、FW同士の力と力の真っ向勝負という見どころ満載の今節。早大Bは帝京大Bとの戦いを制し、全勝でリーグ戦を終えられるのか。関東大学ジュニア選手権の終幕から目が離せない。
(記事:髙木颯人 写真:伊藤文音)
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