【ラグビー】2025関東大学ジュニア選手権 東海大B戦 展望記

ラグビー男子

関東大学ジュニア選手権 10月5日 対東海大B 東海大・湘南グラウンド

 前節、明大B戦で幕が開けた関東大学ジュニア選手権。宿敵を下し、白星発進となった早大Bの次なる相手は東海大Bだ。舞台は敵地・東海大湘南グラウンド。ここで勝利を収め、さらに勢いを加速させたい。

ジュニア選手権・明大B戦にてトライを喜ぶ選手たち

 早大Bにとって初戦となった前節では、宿敵である明大Bと対戦した。開始早々、タレント軍団の明大Bが牙を剥く。素早いアタックから無念の先制トライを許してしまった。しかし、すぐに早大Bが反撃に転じる。PR前田麟太朗(スポ2=神奈川・桐蔭学園)やNO・8松沼寛治(スポ3=東海大大阪仰星)といったFWがゲインラインを突破すると、SO田中大斗(教2=東京・早実)がアタックラインをコントロールする。WTB山下恵士朗(スポ2=早稲田佐賀)と鈴木寛大(スポ3=岡山・倉敷)、FB植木太一(人2=神奈川・関東学院六浦)のバックスリーが躍動して28ー12で前半を終えた。迎えた後半、早大Bの勢いは止まらない。この日、先発出場となったルーキーのSH川端隆馬(スポ1=大阪桐蔭)も存在感を示して得点を重ねていく。そしてこの試合でも強みのディフェンスは顕在。後半は明大Bを無失点に抑えて、50ー12でノーサイド。快勝の結果とともにジュニア選手権を走り出した。

ジュニア選手権・明大B戦にてラインブレイクをする鈴木

 対する東海大Bは前節、帝京大Bと対戦。前半は帝京大Bのペースで試合は進められる。東海大BはSO山口幸信のペナルティーゴールで得点するも、3ー45で前半を折り返した。迎えた後半、帝京大Bは攻撃の手を緩めない。次々と得点を重ねられ、10ー76でノーサイド。80分間で12トライをあげた帝京大Bに軍配が上がった。

ジュニア選手権・明大B戦にてトライラインに飛びこむ植木

 注目選手はなんといってもLO龍康之助(文構2=東京・早大学院)だ。縦への推進力、そしてモールコントロールが強みの選手。ジュニアカテゴリーから着実に努力を重ね続け、今試合でついにスタメンの座を奪ってみせた。今試合でも龍がグラウンドで暴れてくれることだろう。そして司令塔の田中にも注目だ。冷静沈着なゲームメイクと左足から繰り出される精度の高いキックが最大の武器。今節も試合を支配してみせる。そしてルーキーのPR平山風希(スポ1=大分東明)と石原遼(スポ1=神奈川・桐蔭学園)もメンバー入り。そして、リザーブにはCTB福島秀法(スポ4=福岡・修猷館)が控える。彼らが早大Bに勢いをもたらしてくれるだろう。

秋季オープン戦・明大C戦にてラインに入る龍

 対する東海大Bはパワフルな留学生選手を多数擁し、ダイナミックなアタックが持ち味だ。早大Bとしては、自慢のディフェンスでその勢いを封じ込めたい。

ジュニア選手権・明大B戦にてゲームメイクをする田中

 関東大学対抗戦で存在感を示した実力者たちが、今節は早大Bとして試合に出場する。彼らの躍動が、そのままチーム野中の勢いを押し上げるだろう。ジュニア選手権は第2節へ。熱気のあふれる一戦が始まる。

(記事:大林祐太 写真:村上結太、大林祐太)

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