【ラグビー】後半で追い上げを見せた早大C 45ー24で天理大に快勝し、秋に向け磨きをかける

ラグビー男子

夏季オープン戦 8月23日 対天理大 早大・菅平グラウンド

 夏合宿も終盤に差しかかった菅平。言わずと知れた関西の好敵手・天理大とのA、B戦を翌日に控え緊張感が漂う中、早大Cと天理大との前哨戦が早大・菅平グラウンドにて行われた。試合開始のホイッスル直後に先制点を獲得した早大Cだったが、ゴール前でのモールによるトライを許し、19ー12と油断できない得点差で前半を折り返す。続く後半も天理大のゴール前アタックに対応しきれず一時は同点に追いつかれるが、FB島田隼成(スポ2=福岡・修猷館)のトライを皮切りに戦況は動く。試合終了間際まで粘り強く攻め上げた早大Cに45ー24で軍配が上がった。

ボールキャリーするFB島田

 早大Cのキックオフから幕開けした今試合は、開始早々動きを見せる。前半1分、天理大の反則を誘った早大Cは一気に敵陣ゴール前へと陣地を広げる。マイボールラインアウトから順調にモールを形成するとCTB菊川迪(スポ2=兵庫・報徳学園)からSO池山昂佑(商3=東京・早実)へとリズミカルに左へ展開。島田がトライラインを駆け抜け、早大Cを勢いづける先制点を獲得した。しかし前半9分、ハーフウェイライン付近でのマイボールスクラムから同じく左に展開すると、天理大のプレッシャーからかパスミスを犯してしまう。そのままインゴールへと運ばれ、同点へと追いつかれた。流れを止めたい早大Cは前半12分、スクラムから立て続けにペナルティーを獲得し、意地を見せつけた。ゴール前で再びオフサイドの反則を誘うと、マイボールスクラムからボールを受けたSH渡邊晃樹(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がそのまま中央へと飛び込み、スコアは14ー7。その後は予断を許さない戦況が続く中、互いに1トライを追加し、19ー12で前半終了。早大Cは1トライ差で前半を折り返した。

ボールを追うLO紀伊

 後半を迎え、さらなる追加得点で点差を広げたい早大Cだったが後半4分、マイボールスクラムのイリーガルホイールから天理大のペースにのまれてしまう。ゴール前で粘り強いディフェンスを繰り広げるも、ボールはトライラインへとねじ込まれ、後半初得点を許してしまった。さらに14分、焦りからかノックフォワードを犯し、自陣ゴール前で相手ボールスクラムという状況まで追い込まれる。このままトライを許すわけにはいかない早大Cはさらにディフェンスを強固にし、PR山口湧太郎(スポ4=神奈川・桐蔭学園)、FL山田凜太(法3=茨城・茗渓学園)のダブルタックルで天理大のミスを誘った。波に乗った早大Cはスクラムで圧倒。池山がハイパントキックしたボールをWTB高栁壮史(創理4=東京・早大学院)が見事にキャッチして突き進み、LO紀伊龍二(商4=東京・早実)がラインブレイク。SH宮下羚(文構2=東京・早実)の素早い球出しから島田、FL狭間大介(スポ3=福岡)と繋がれたボールは再び島田へ。インゴールへ力強く飛び込んだ。しかし、その後天理大の追加得点を許し、スコアは24ー24。一進一退のこう着状態が続いたが、均衡を破ったのは早大Cだった。後半29分、敵陣22mラインのラインアウトから左へと展開し、WTB小澤ジョージィ(スポ4=千葉・流経大柏) がゲイン。さらにCTB松本桂太(スポ1=神奈川・桐蔭学園)、高栁、WTB山下一吹(教4=東京・早実)らのパスワークでゴール前へとボールを運び、最後はNO・8龍康之助(文構2=東京・早大学院)がトライ。試合後には、「自分の持ち味であるスピードを活かすために、どのようなコースやタイミングでボールを受け取るかを意識していました」(龍)と振り返った。早大Cは勢いそのままに、さらにダメ押しの2トライを獲得し、45ー24と点差を広げて試合終了のホイッスルが鳴った。

仲間を鼓舞するNO・8龍

 今試合のゲームコンセプトは『One Shot』。「関東大学対抗戦(対抗戦)、全国大学選手権で活躍するために、残された時間を全力で過ごしたい」という紀伊の言葉通り、彼らが目指すものは更なる高みだ。今年度のチームコンセプトを掲げて挑んだ天理大との一戦では、自分たちの進むべき方向を明確にすることができただろう。菅平での17泊18日という長い夏合宿を通し、学び吸収したことをすべてぶつけてみせた早大C。この経験を上井草へと持ち帰り、さらに成長した彼らがひとつでも上のカテゴリーで迎える対抗戦、関東大学ジュニア選手権での活躍に注目が集まる。

(記事:伊藤文音 写真:ラグビー部提供)

コメント

◆LO紀伊龍二(商4=東京・早実)

ーー今日のゲームコンセプトを教えてください
『One Shot』です。夏に積み上げた練習の成果を一つ一つのプレーで発揮すること、シンプルで強いプレーを意識して戦いました。

ーーラインアウトの手応えはいかがでしたか
 早稲田ラインアウトの生命線であるテンポとスピードを意識することで安定して獲得できました。

ーー最後の夏となりましたが、振り返ってみていかがですか
 スクラムやコリジョンなど、課題が浮き彫りになった夏でした。対抗戦、選手権で活躍するために、残された時間を全力で過ごしたいと思います。

◆FB島田隼成(スポ2=福岡・修猷館)

ーー今日の個人のテーマと達成度を教えてください

 今日のテーマは、「自分のやるべきプレーを確実に遂行すること」でした。良いプレーもいくつかありましたが、テーマである役割の遂行においてはまだまだ課題が残りました。

ーー3トライ獲得となりましたが、ゴール前では何を意識していましたか

 ゴール前に限ったことではありませんが、味方がゲインして相手のディフェンスが内側に寄った際に、自分は外側からどのようにボールを貰いに行くかを常に考えてプレーしました。それが結果としてトライに繋がりました。

ーー夏合宿の感想と改善点を教えてください

 夏合宿においては、私自身の春からの課題である「プレーの一貫性」に欠ける部分がまだありました。今後上井草に帰ってから、細かいプレーの精度に磨きをかけ、ミスの少ない安定した選手になっていきたいと思います。

ーー今後の意気込みをお願いします

 夏合宿で見つかった課題をクリアしていき、秋には赤黒を着て、『荒ぶる』に貢献する選手になれるよう頑張っていきます。今後も応援よろしくお願いします。

◆NO・8龍康之助(文構2=東京・早大学院)

ーーディフェンスのテーマと完成度を教えてください
 ディフェンスはとにかく前に出て止め続けることをチームとして意識し続けてきた夏合宿でした。個人としても、前に出続け運動量にこだわることをテーマにしていました。まだまだ足りないですが、その意識はところどころに出たと思います。

ーーアタック、特にゴール前のアタックではなにを意識していましたか
 自分の持ち味であるスピードを活かすために、どのようなコースやタイミングでボールを受け取るかを意識していました。

ーー秋シーズンに向けて改善したいところはどこですか
 上のチームでの競走に参加するために、一対一のディフェンスで勝てるスキルとフィジカルをつけることです。

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