北風祭 7月13日 早大・上井草グラウンド
今年も『北風祭』が上井草を賑わした。太陽が照り付け、次第に気温が上がる夏らしい一日となったが、早大・上井草グラウンドには多くのファンが足を運び、部員との交流の機会を楽しんだ。グラウンド内では昨年同様ラグビー体験のブースや出店など様々な催しが準備されたと同時に、選手のブロマイド配布など例年には見られなかった新たな施策で盛り上がりを見せた北風祭。笑顔の絶えない一日となった。

司会をする金子(右)と成戸(左)
金子礼人(法4=福岡・西南学院)と成戸風太(スポ4=埼玉・川越東)の司会で始まった今年の北風祭。初めに行われたのはパフォーマンスステージ。ワセダチアリーディングクラブ、早大応援部、早稲田大学お笑い工房LUDO、wasehula、SHOCKERSが順に演目を披露。観客たちを魅了する様々なパフォーマンスで上井草に集まったファンを温めた。特にSHOCKERSは披露後にチア体験会を実施。平山風希(スポ1=大分東明)が持ち上がるなど大盛り上がりとなった。
パフォーマンスタイムが終わると、ラグビー体験が行われた。グラウンドの各地にパスやキック、タックルやラインアウトなどラグビーならではの体験ができる様々なブースが設置され、子供から大人までラグビーを楽しむ時間となった。どのブースでも笑顔が溢れ、ファンと部員が直接交流する貴重な時間となったことは間違いない。

タックルブースで北風祭を盛り上げる荒木鷲摩(法1=北海道・函館ラサール)
次に行われたのは大運動会。借り人競争、二人三脚、綱引き、そして早稲田ダービー。特に盛況を見せたのは綱引き。初めに行われた子供たちとラグビー部員の対決では子供たちが圧勝してみせるまさかの結果に。狭間大介(スポ3=福岡)、勝矢紘史(スポ4=長崎北陽台)のマイクパフォーマンスで会場が盛り上がる中、行われたトーナメント戦。昨年に引き続き硬式野球部が参加し、ラグビー部FW、ラグビー部BK、そしてファンチームと4チームでの熾烈な争いを見せた。決勝ではラグビー部FWとラグビー部BKの対決が実現。福島秀法(スポ4=福岡・修猷館)率いるBKチームが松沼寛治(スポ3=東海大大阪仰星)をリーダーとするFWチームに勝利して綱引きを終えた。
続く早稲田ダービーでは荒田明彦(商4=北海道・函館ラサール)、小笠原正義(商2=東京・早実)、杉本安伊朗(スポ3=東京・国学院久我山)、成戸、平山の5名が出場。それぞれ個性的な衣装を身にまとい、独自ルールのレースで会場を大いに盛り上げた。

綱を引く福島(左)と野中健吾主将(スポ4=東海大大阪仰星)(右)
最後にはOB交流戦が行われた。OBチームには今年卒業した岡村圭悟(令7スポ卒=東京・本郷)、清水翔大(令7文卒=東京・早実)、永井新之助(令7スポ卒=東京・早実)、廣川凜太朗(令7スポ卒=北海道・函館ラサール)、吉岡麟太朗(令7スポ卒=東京・本郷)が出場。下級生中心の現役チームと20分ハーフの形式で行われた今試合は現役チームが運動量で勝り、わずかにリードして勝利。歴代の先輩方の胸を借り、春シーズンの成長を見せつける時間となった。

パスするHO矢澤翼(スポ1=神奈川・東海大相模)
閉祭式では入場時に配布したブロマイドを利用した抽選会を実施するなど、これまでとは異なった盛り上がりを見せた今年度の北風祭。今まで以上にファンと部員の距離が縮まり、全員が楽しめる一日となった。直接の交流を通じて早大ラグビー部を応援、支援する方々との絆を深めた選手たち。彼らは春シーズンを終え、夏合宿をはじめとする厳しい夏シーズンに突入する。昨年届かなかったあと一勝のために、一丸となって戦うチーム野中。ファンからの熱烈な応援が選手たちの背中を押す。
(記事 村上結太、写真 村上結太、安藤香穂、大林祐太、吉田さとみ)