部内戦 6月7日 白チーム対紺チーム 早大・上井草グラウンド
早大CDが武蔵大を94ー10で下した後、部内戦が行われた。お互い一歩も譲らない死闘を繰り広げた。前半が始まるとすぐに白チームの攻撃が続く。しかし激しいディフェンスでトライを許さない紺チーム。ボールを奪った紺チームは素早くカウンターを仕掛けるも阻まれる。その後、紺チームのモールも封じて再び白チームのアタックへ。すかさず紺チームは50ー22で応戦、またしても敵陣に入り込む。この均衡を破ったのは白チーム。24分にスクラムからのサインプレーでCTB佐々木豪正(文3=東京・早実)が力強いランでそのままトライ。7点のリードを最後まで粘り強く守り続けた白チームが勝利した。

ライン際を駆けあがるWTB小貫
試合序盤は白チームの攻撃が続く。連続アタックでペナルティーをもらうと、ラインアウトからのモールで得点を狙う。しかし紺チームが激しいディフェンスで圧をかけると、白チームが思わずパスミスをする。そのチャンスを逃さず、ボールに反応したWTB小澤アンディ(法4=千葉・流経大柏)がカウンターを仕掛ける。そのままパスで繋いでトライかと思われた瞬間、白チームWTB小貫壮太(教3=東京・早大学院)が追いつく。一度は白チームがボールを奪うものの、紺チームがスクラムでターンオーバーに成功する。紺チームはモールからトライを狙うがここは崩されてしまい、再び白チームのアタックが開始する。小貫のゲインもあり、白チームはさらに強い攻撃を仕掛ける。しかし紺チームも堅守を見せ、50ー22を成功させるなど両チーム全く譲らない展開に。すると24分に試合が大きく動く。白チームは2度目のモールを防ぐと、スクラムでもアドバンテージをもらう。さらに佐々木の力強いランで試合の均衡を破るトライが生まれた。コンバージョンキックも決め、7ー0と白チームがわずかにリードする。この得点で勢いがついた白チームはラインアウトスチールからまたしても連続アタック。ペナルティーを得るとタップで仕掛けてテンポよく攻める。やがてトライラインに食い込むも、小澤アのナイスタックルに阻まれてノックフォワード。7点というわずかな点差の中、試合は終盤にかけてさらに激しさを増す。目まぐるしい攻守の入れ替わりの中だったが、両チームの選手たちは最後まで集中を切らすことはなかった。白チームが果敢に攻め込んで紺チームに攻める機会を与えなかったが、ついに追加点は生まれず、7ー0で試合が終了した。

ラインブレイクするWTB小澤ア
武蔵大との一戦を終えた後だったが、強い強度でプレーをした選手たち。部内戦ならではの雰囲気の中、両チームの意地がぶつかった試合であった。1トライ差というゲーム内容がお互いのディフェンスレベルの高さを象徴している。絶対にトライをさせないという強い思いがプレーから伝わってきた。熾烈を極める部内競争の先に待つのはファーストジャージー。『赤黒』をかけた戦いはまだ始まったばかりである。
(記事 池田健晟、写真 安藤香穂、大林祐太)