ルーキーたちが躍動し、上智大を圧倒 97ー5で勝利を収めた

ラグビー男子

春季オープン戦 5月24日 対上智大 早大・上井草グラウンド

 Aチームが慶大との試合に臨む前日、新入生の躍動も見られ、早大Dは上智大を終止圧倒した。試合開始早々、キックオフから圧力をかけて先制トライをあげると、早大Dはそのまま勢いに乗り、立て続けに得点をあげる。27分に早大Dはアタックミスから失点してしまうものの、CTB佐藤世那(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がトライを奪い返し、49ー5で前半を終えた。後半は無失点のまま試合を進め、前半同様の猛攻を繰り広げた。特に後半から入ってきたフレッシュなメンバーが積極的なプレーでチームをけん引。最終スコアは97ー5と、圧倒的な大差をつけて上智大に勝利した。

パスモーションに入るCTB佐藤世

 試合の開始とともに早大Dはキックオフから圧力をかける。ターンオーバーに成功し、CTB佐々木篤真(法3=福島)がいきなりグラウンディング。続く6分にもFL小林商太郎(教1=東京・早大学院)からのバックフリップパスがSO寺田結(スポ2=広島・尾道)に繋がり、そのままトライとなる。LO宮川侑大(スポ1=富山・砺波)が「アタックで前に出られる場面が多かった」と振り返るように、1年生FWの活躍が随所に見られた今試合。また、14分には持ち前の球捌きでチャンスを創出してきたSH川端隆馬(スポ1=大阪桐蔭)が自らトライし、スコアは28ー0になった。20分、24分と立て続けにWTB小澤ジョージィ(スポ4=千葉・流経大柏)がトライを奪うと、寺田がきっちりとコンバージョンキックを成功させて42ー0とさらにリードを広げた。しかしその後、早大Dは失点してしまう。相手ボールスクラムでターンオーバーをするも、アタックでのパスミスによりボールを奪取され、そのまま走り切られてしまった。敵陣の奥深くまで攻めるもトライを取りきれない時間が続いたが、最後に佐藤世がトライして流れを取り戻した。

ディフェンスに仕掛けるLO宮川

 後半で大きくメンバーを変えた早大D。6分に小澤がラックの逆サイドを攻めて今日3つ目のトライをとる。続く11分にはFB肥後直希(スポ1=早稲田佐賀)が、14分にはWTB渡邉琉斗(法4=東京・本郷)が追加点を挙げたように、BKのランスキルが光る。アグレッシブなアタックを続けた早大Dは32分までにスコアを78ー5までに伸ばした。早大Dはここで攻撃の手を緩めることなく、さらに得点を追加していく。後半37分から試合終了までの間にSO古瀬莊(スポ1=静岡聖光学院)と肥後のプレーを中心として3連続でトライをとる。「とにかくボールに触って、アタックでチャレンジし続けることを意識した」と語った肥後は後半からの出場だったが、この日3本目となるトライをマーク。フレッシュなメンバーが早大Dアタックを加速させ、97ー5と上智大に大勝した。

ボールを運ぶFB肥後

 ゲームキャプテンを務めた小澤は「下級生が多い中でキャプテンがチームの雰囲気を作る」と4年生としての責任感をあらわにした。小澤の強いリーダーシップがあったからこそ、下級生の伸び伸びとした多彩なアタックを生み出したに違いないだろう。上級生の責任感あるプレーと下級生の勢いあるプレーが見事にマッチし、大量得点を生み出した。チームとしてさらなる好循環を生み出していくために、お互いを刺激しながら成長していく早大に期待したい。

(記事 池田健晟、写真 安藤香穂、伊藤文音)

コメント

◆WTB小澤ジョージィ(スポ4=千葉・流経大柏)

ーー今試合のチームとしてのコンセプトはありましたか
 アタックはボールキャリアの低さ、ディフェンスはプレッシャーを意識し、それらを80分間体現し続けることです。

ーー多彩なアタックで次々と得点を加えていましたが、アタックの出来はいかがでしたか
 自分の強みである身体の強さでチームを引っ張りたいと最初から考えていたので、その点に関しては実行できたと思っています。

ーーゲームキャプテンとして意識していたことはありましたか
 声を出し続けること、身体を張り続けることです。下級生が多い中でキャプテンがチームの雰囲気を作る、それにチームメイトがついてくるという形を作ることを意識しました。

ーー今後の意気込みお願いします
 現状には全く満足していません。自分の強みを最大限生かし、一日でも早く赤黒を着てチームの勝利に貢献していきます。

◆LO宮川侑大(スポ1=富山・砺波)

ーー今試合の個人としてのコンセプトを教えてください
 仲間とのコミュニケーションを取り続けることと最後まで体を張り、チームの為に動き続けるということを意識しました。

ーーアタックでは接点で前に出る事ができていたかと思いますが、コンタクトの部分振り返って手応えはいかがでしたか
 アタックでは前に出られる場面が多かったのですが、ディフェンスではいいタックルをあまり決められなかったので次の試合ではディフェンスを修正して臨みたいです。

ーースクラムの出来栄えはどうでしたか
 良いスクラムを組めた場面が多かったと思います。より強いチームと組んだ時にもいいスクラムが組めるようにさらに成長していきたいです。

ーー1年生が多く出場した試合でしたが、どんなプレー、意識で試合に臨みましたか
 メンバーが入れ替わっても、コミュニケーションを取り、冷静にプレーしようということを意識して試合に臨みました。また、自分が他の1年生を引っ張るという意識でプレーしました。

ーー今後の意気込みをお願いします
 上のチームでプレーできるように、毎日成長する気持ちで練習に臨んでいきます。

◆FL小林商太郎(教1=東京・早大学院)

ーー今試合の個人としてのコンセプトを教えてください
 とにかく激しくコンタクトし、チーム全体の士気を上げ、前進させれるようなプレーを継続しようと試合に臨んでいました。

ーーアタックで次々に前に出ることができていましたが、チームとしてのアタックを振り返ってできたことや反省点を教えてください
 アタックで速いテンポを作り出すことはできていましたが、試合の入りのコンタクトの激しさと、後半疲れてくるタイミングでのコンタクトの激しさが足りなかったことが反省点です。

ーースピードをつけてボールを貰う場面が多かったと思います。何か意識していた点はありますか
 相手が作った隙にトップスピードでコンタクトすることは意識していました。

ーー1年生の多くが出場した試合でしたが、今後1年生全体としてチームにどんな影響を与えていきたいですか
 一年生のグラウンド内外での行動がチームの底力につながってくるはずなので、一年生が『荒ぶる』に不可欠な存在になるよう、意識高く行動していきたいです。

ーー今後の意気込みをお願いします
 ひとつの練習、ひとつのプレーにこだわり、早く上のチームで試合に出れるよう日々努力します。

◆FB肥後直希(スポ1=早稲田佐賀)

 

ーー今試合の個人としてのコンセプトを教えてください
 今試合のコンセプトはアタック、ディフェンス共にコネクトし続けることです。
ーー途中出場でしたが、アタックでチャンスを幾度も演出していました。今日の自身のアタックをふりかえっていかがですか
 コンセプトである横とのコネクトを意識することでいいボールの貰い方ができました。そのおかげで良いアタックに繋がったと思います。
ーー1年生が多く出場した試合でしたが、どんなプレー、意識で試合に臨みましたか
 とにかくボールに触って、アタックでチャレンジし続けることを意識して試合に臨みました。
ーー今後の意気込みをお願いします
 もっとフィジカルをつけて、見ている人をワクワクさせられるようなプレーヤーになれるように頑張ります。

写真ギャラリー

ライン際を駆けあがるWTB渡邊

力強くゲインするFL佐藤一

タックルをかわすSO古瀬

ラインブレイクするLO岩尾

インゴールへ走るFL髙橋

メンバー表