関東大学春季大会 5月11日 対東海大 早大上井草グラウンド
チーム野中の初陣から早1カ月。関東大学春季大会(春季大会)の開幕から2連勝と勢いに乗る早大は、今週末、3戦目となる東海大との一戦に臨む。昨季の春季大会の対戦では59ー26と勝ち越しているものの、東海大の粘り強いディフェンスに苦戦を強いられた早大。そんな難敵を制し、強豪がひしめく後半戦へ弾みをつけることができるか。注目の一戦が始まる。
初夏を思わせる強い日差しの下、行われた前節の東洋大戦。開始早々、先制トライをあげると、その後もSO服部亮太(スポ2=佐賀工)のロングキックを有効に使い、エリアを掌握。着実に得点を重ねた早大は、35ー14とリードを広げて前半を折り返す。後半開始直後、イエローカードにより数的不利な状況に陥るが、持ち前の堅いディフェンスで冷静に対処。後半から出場したメンバーのエネルギッシュなプレーも光り、52ー19で勝利を収めた。

春季大会・東洋大戦にてインゴールへ独走するWTB西浦岳優(社2=東福岡)
そんな早大の注目は、やはりHO清水健伸(スポ3=東京・国学院久我山)だろう。U23日本代表キャプテンとして、異国の地で経験を積んできた清水は、前節も圧倒的な存在感を発揮。セットプレーの中核を担いながらも、抜群のワークレートと外国人選手にも当たり負けないフィジカルで、攻守ともにチームを牽引した。激しいコンタクト戦が予想される東海大戦でも、爆発的なパワーでチームに勝機を引き寄せてくれることだろう。また今節は、Bチームで強いインパクトを残していたSO田中大斗(教2=東京・早実)、FL野島信太郎(教3=東海大大阪仰星)が初のスタメン入り。チーム内競争が激化するポジションを争う彼らのパフォーマンスにも期待が高まる。

春季大会・東洋大戦にてモールの最後尾でボールを持つHO清水
対する東海大は、前節で昨季・関東大学リーグ戦1位の大東文化大と対戦。試合は、序盤から一進一退の攻防が続くシーソーゲームに。それでも安定したセットプレーで主導権を握った東海大は、粘り強いプレーで終盤に2トライを追加。最終スコア55ー40と、合計スコア90点を超えるトライ合戦を制した。留学生選手を有し、伝統的に強さを見せるFWと精度の高いセットプレーは今節でも早大の大きな脅威となるだろう。

春季大会・東洋大戦にてタックラーをハンドオフするCTB金子礼人(法4=福岡・西南学院)
前節の東洋大戦をスタートとして、怒涛の6連戦に突入した早大。来週には京産大との対戦を控えるなど、強豪たちとの試合を前に、今節は結果だけでなく内容も重視される一戦となるだろう。「ここから試合が続いていくので、一試合一試合もっと成長して取り組んでいきたい」(FL田中勇成副将、教4=東京・早実)。これまでの経験を糧にさらなる飛躍を見せる早大フィフティーンに注目だ。
(記事 安藤香穂、写真 村上結太、安藤香穂)
早大メンバー