この記事には全国大学選手権準々決勝、明大戦を終えた選手のコメントを掲載しています。
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※上記のリンクにて大田尾竜彦監督、フランカー相良昌彦主将、CTB吉村紘副将のコメントも掲載しております。
コメント
フッカー安恒直人(スポ2=福岡 )
――『年越し』を決めた率直なお気持ちをお願いします
相手が明治で、僕自身もスタメンということで緊張をしていたのですが、勝ちきれてとても安心しています。
――今日の試合を振り返っていかがですか
フッカーとしてラインアウトのところで獲得率が悪かったのが反省点で、スクラムはいい形では組めていたのですが最後やられてしまったので、そこは反省点です。
――スタメンに決まった時の気持ちはいかがでしたか
緊張したのですが、周りの先輩に声をかけてもらい、やるしかないという気持ちになりました。健次(佐藤、スポ2=神奈川・桐蔭学園)がやってる事をやるのではなく、自分にできることを精一杯やろうと思っていました。
――今日自分の中でやろうと決めていたプレーは何ですか
結構ボールキャリーの回数が増えるというのは分かっていたので、とりあえずボールを持ったら前に出ようと意識していました。
――自身のプレーはいかがでしたか
フィールドプレーのところは、前にも出れましたし、ジャッカルもできて良かったと思います。ですが、フッカーとしてセットプレーがあまりうまくいきませんでした。(次戦の)相手がどこになるかは分からないですが、次の試合までにしっかり修正したいと思います。
――次への意気込みをお願いします
絶対に勝ちます。
ロック前田知暉(社4=東海大大阪仰星)
――昨年、そして対抗戦へのリベンジマッチとなりましたが、どんな気持ちで試合に臨みましたか
去年負けた相手ということもありますが、先週の4年生の早明戦でも負けたので、その時に同期と「あとは任せてくれ」という約束をしていました。その約束を果たすためにも今日は何がなんでも勝つという気持ちで臨みました。
――今日の試合を振り返って
今日は本当にチーム全員150人で戦った結果、つかむことができた勝利だと思っています。プレー面でも、FWが体を張って頑張りました。去年はスクラムで(明大に)圧倒されていたところを、今年はペナルティーを取ることもできましたし、ゴール前のディフェンスで粘ることもできました。タテの明治、FWの明治と言われている中で、(早大)FWがそこに対抗できたことが、大きかったのかなと思います。
――チーム力、結束力が東洋大戦以上に高まったと感じましたが、やはり先週の4年生の早明戦が何か大きなきっかけになったのですか
そうですね。対抗戦が終わってからの東洋大戦と、先週の(ジュニアの)早明戦とこの2週間ですごく結束が生まれてきました。その結果、今日も全員で試合に臨めたのかなと思います。
――ゴール前のディフェンスで粘れたとおっしゃられていましたが、ディフェンスについて振り返っていただけますか
今日のゲームテーマが『ゲインラインバトル』でした。ディフェンスでゲインラインを切られないことが大事になるということを試合前に話していました。自分たちが掲げたテーマに対して、全員がコミットできた結果、粘り強くディフェンスができたのかなと思います。
――最後の1トライ差で、明大にゴール手前まで攻め込まれながらのディフェンスはやはり気持ち的にもきつい部分がありましたか
本当に心臓が痛くて(笑)。僕たちも「(トライを)取られないぞ」という気持ちでいましたし、みんなで集中力高くディフェンスをすることができました。少し怖かったですが(笑)。
――では2年ぶりの年越し、今どんな気持ちですか
やはりラグビーがないお正月は楽しくなかったので、今年は年越しができて良かったなと思います!
――準決勝への意気込みをお願いします
準決勝の次に決勝がありますが、決勝を意識するのではなく、今日のようにこの一戦にかけるという気持ちで、目の前の試合に向かっていくための準備をしたいと思います。
――個人として準決勝で「こういうプレーがしたい」という意気込みがあればお願いします!
出られない人の分の思いも背負って、いろいろな人への感謝をプレーで表せていけたらなと思います!
フランカー栗田文介(スポ1=愛知・千種 )
――今の心境をお聞かせください
めちゃくちゃうれしいです。ラグビー人生で今、1番うれしいです。
――4年生ともまだラグビーができますね
本当にうれしいです!
――個人の良かった点は
強めのボールキャリーで前に出れたことはチームに勢いを与えられたのではないかなと思います。
―― ご自身、タックルなどでチャンスを生んでいたと思うのですが、チームのアタックやディフェンスについてはいかがですか
東洋戦であまりうまくいかなかったところをこの2週間修正してきた結果が今日に繋がったと思います。
――ではこの2週間でご自身が意識してきた練習は
僕はケガであまり参加できていなかったのですが、組織的なディフェンスと一人一人のコリジョンの強さを意識していました。
――準決勝への意気込みをお願いします!
次は京産大、慶大にしろ、どっちが相手でもしっかり準備して、絶対勝ちます。
SH宮尾昌典(スポ2=京都成章)
――先月、明大に負けてから3週間が経ちました。東洋大戦もこなす中で、チームはかなり良くなっているという感覚がありましたか
今日の試合は東洋戦も含めて一つになってきている感覚はありました。このままチームで一つになっていけば次の準決勝、決勝へと進めるのではないかなと思います。
――明大が優勢になる状況の中で危機感もあったと思うのですが、何が良い試合の流れに繋がったと思いますか
試合を見たら分かると思うのですが、明治さんがアタックを継続する中で僕らは劣勢になっていました。その分、僕たちの士気も下がっていたのですが、ディフェンスのところでしっかりトライとコネクトして、つながり続けて我慢しようっていうのを試合中ずっと話していました。体も次第にほぐれてきて、その後は割と心配するようなシーンはなかったかなと。
―― WTB松下選手のトライシーンについてお伺いします。トライ前にスクラムを組むところからデザインはあったのでしょうか
デザインはあったのですが、相手の一人のキーマンがどういう動きをするのかっていうのをみて試合中のプレーのコミュニケーションで判断してました。
――あのスペースに選手が入ってくるというのは分かっていたのですか
僕は分かっていました。
――あのインターセプトはかなり前から動いてましたよね
はい。ハーフがなった瞬間に動いてました。
――だいぶ復調してきたと思いますが、お気持ちはいかがですか
最高ですね(笑)。去年は僕のせいで負けたと思い続けてきたので、今日は最終的なスコアを見た時に僕のトライで締めくくれたので、個人的には去年の借りが返せたと思っています。
――メンバー落ちの時は大田尾監督(平16人卒=佐賀工)から何を言われていたのですか
とにかくリフレッシュして、自分が今何をすべきなのか、これからどうやって自分がチームを勝たせることができるのかを今の時期に考えた方がいいということを言われていました。あの期間はかなり僕にとってプラスになったなと感じています。
――ご自身もメンバーを外れる前から難しい状態だなと感じる部分はあったのですか
そうですね。だいぶ自分の中で行き詰まる部分はあって、うまいこといってないなと感じていました。あの期間でリフレッシュして頭もクリアになってラグビーがやりやすくなったかなと思います。
――やりやすくなったというのは、技術的なものなのでしょうか、精神的なものでしょうか
技術的な部分もそれなりに意識していますし、ゲーム中の考え方とかも変えて前よりも客観的に周りを見れるようになったと思います。あと、試合前に緊張しなくなりました。それまではドキドキしてたんですけどね。自分でも驚くくらい落ち着いていたので、それもこの期間で成長できた部分かなと思います。
――ベスト4を決めましたがいかがですか
僕が大学に入って初めて大学選手権(全国大学選手権)に出たのが国立ということで、国立は前に早明戦で負けたところでもありますから、もう一段レベルを上げた状態で準決勝に臨めるようにしたいです。
――チームとして今日まで2週間準備してきたことは
明治さんのゲームをみんなで見て、ミーティングを重ねていました。どうしたらスペースが開けられるのかっていうのをチームみんなで認識するようにしていました。
――独走トライシーンを振り返っていかがですか
気持ちよかったです!
――BKとして今日のセットプレーはどう感じていますか
僕が思ってた以上に安定していて、ペナルティーも取れたのでBKとしてもハーフとしても試合の運び的にはすごくやりやすかったです。FWにはすごく感謝しています。
――今回、チームとして、個人としてそれぞれの課題はありますか
トライを取られた時に、士気が下がった雰囲気が出ていたので、気持ちの部分を修正して、気にせず次に次にというマインドでやれたらもっと自分たちの良いゲームができるのではないかなと思います。個人的には強気でミスを恐れずにやるということが一つの課題でもあり、毎試合成長していく部分でもあるかなと思います。
――『荒ぶる』に向けて意気込みをお願いします
あと2勝なので、一戦一戦油断せずに上を目指していきたいです!
WTB松下怜央(スポ4=神奈川・関東学院六浦)
――トライを決めました。抜けた瞬間は
本当に気持ち良かったですし、前回のインタビューでもチームを勢いづけられるプレーをしたいと言ったのですが、本当にあれこそチームを勢いづけるプレーだったと思います。
――トライのイメージはついていましたか
1個目も2個目もサイン通りのプレーでした。ずっと練習してきたのでそのプレーが出せてよかったです。
――2本目も狙っていたのですか
そうですね。明大さんのスクラムブレイクが、バックローの選手が準面に早く帰って、それ以外の選手がレイジーに空くので、そこのスペースが空くということを分析して、そこに仕掛けるサインプレーだったので、それ通りにやったという感じです。
――今日のゲームテーマは「One Vision One Team」でしたが、ご自身の中でどんな絵を描いていましたか
去年負けた試合で、絶対に勝ち切らないと意味がない試合だったので、特に4年生が勝つマインドを持ってやっていこうと4年生のミーティングの中で話していました。僕自身も去年負けて、今までで1番悔しかった試合だったので、絶対に勝ってやろうと思っていました。4年生の早明戦で負けたあとAチームの4年生と「あいつらの分も勝とう」と話していました。
――ご自身の中で4年生の早明戦とはどんな意味を持つ一戦でしたか
メンバーに入れない選手が、チームとして戦ってるんだぞということを4年生が体現してくれた試合でした。結果負けてしまって、絶対にやり返してやろうという気持ちでした。
――試合後明大の選手と言葉交わしていましたが、印象に残った言葉は
頑張ってくれと言われました。優勝に向けて頑張らないといけないなという風に思いました。
――相良主将が松下選手に東洋大戦の前に「絶対勝ってお前を試合に出させるから」と熱く言われたと言っていました。
東洋大に負けてしまったら、昌彦(相良)が試合に出ずに引退してしまうので、それだけは本当に僕自身も嫌だったし、やっぱりキャプテンがグラウンドに立って勝つことにすごく重要な意味があると思うので、昌彦のためにという風に頑張っていました。
――次の週につなげることができました。今のお気持ちは
去年の先輩たちを超えられて、年越せたのでまずは一安心です。ただ「荒ぶる」を取らないと意味がないので、明大にリベンジできたことはうれしいですがあと2戦集中して勝ち切ることを意識したいです。