課題が残る結果に 59点差で帝京大Cに大敗

ラグビー男子

 冬の訪れを感じさせる肌寒い気候の下、早大Cは帝京大Cとの試合に臨んだ。前半は自陣でのプレー時間が長く、苦しい流れが続き、0ー31と大量に得点を奪われてしまう。後半終盤に1トライを返した早大だったが、64ー5で試合終了。終始相手に押され、苦しい戦いを強いられた。

 前半開始直後から帝京大Cの猛攻が始まる。早大Cは相手の度重なるアタックを防いでいたものの、前半11分にトライを決められてしまう。その後もスクラムを中心に相手に一方的に攻められる時間が続く。なんとか得点したい早大Cだったが、相手のディフェンスを前になかなか敵陣に攻め入ることができない。キックの応酬で陣地の取り合いが繰り返された後、帝京大が15分間の間で3トライを挙げて0ー24。前半終了間近にも失点し、前半だけで合計5トライを取られ、点差を広げられてしまう。

 

突破を図るフランカー小池航太郎(商2=東京・早実)

 後半序盤は早大Cの巧みなパスやフィジカルの強さで前進するアタックが光った。しかし、敵陣ゴールライン手前でのスクラムも相手に押し切られ、チャンスを生かし切ることができない。後半12分、再び相手にトライを奪われ、そこから5分に1トライのペースで大量失点。この時点でスコアは0ー57。点差が広がり続けていく中、後半31分にCTB三浦称児(人2=大分舞鶴)がステップで相手をかわし、待望のトライ。続けてトライを奪いたい早大Cだったが、試合終了直前にも失点してしまう。最後まで帝京大Cに苦しめられ、5ー64でノーサイドとなった。

この日唯一のトライを決めた三浦

 前回の試合では慶大Cを相手に試合終了間近の逆転トライで勝利したが、今回は接戦とはいかず、帝京大Cに完敗。試合後のインタビューでは、ゲームキャプテンを務めたフランカー小柳圭輝(社4=東京・国学院久我山)、トライを取った三浦共に、帝京大Cとの戦いはスキルだけでなく戦う心でも負けてしまったと言及。一人一人が準備の部分、メンタルの部分も含めて足りなかったと語った。早大Cが安定した勝利を収めるには、技術面だけでなく精神面での更なる強化が必須。次戦では勝利を飾れるか、今後の成長に期待だ。

 (記事 水島梨花、写真 内海日和、塩塚梨子)

コメント

フランカー小柳 圭輝(社4=東京・国学院久我山)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 接点の部分が帝京さんの強みですが、「そこで戦おう」ということは話していました。そこで、一人一人が準備の部分、メンタルの部分も含めて足りなかったと思います。

――ゲームキャプテンとしてどのようなことを意識していましたか

 接点の部分が自分自身の強みでもあるので、そこは特に意識してやりましたね。

――自分自身としては今日の試合振り返ってどう感じていますか

 自分自身もう少しボールキャリーができれば(良かった)と思っています。ボールは多く持てましたが、前にあまり出られていなかったので、そこでチームを勢いづけられたり、流れを変えられたりするような選手にならなければいけないと感じました。

――この試合の一番の課題は何でしょうか

 ディフェンスの部分では接点であったり、回るスピードだったり、いろいろあったと思います。アタックのところで自分たちの準備不足であったり、メンタルのところで前半の部分簡単にやられすぎてしまったりしたので、一人一人の準備のところが課題だったと思います。

――前半はトライが取れそうで取れないシーンが続きましたが、足りなかったものは何だと考えますか

 自分たちの強みは継続してアタックするというところですが、その中で継続しきれなかったと言いますか、簡単なエラーをしてしまったシーンもありました。そこで自分達の強みを出していけるように、イージーなミスは無くしていきたいなと思います。

――今後の意気込みを教えてください

 今後Aチームは対抗戦で早慶戦と早明戦とあるので、自分自身はそこに出るために一つ一つの練習で努力し続けたいです。今日はCチームで出ていましたが、早稲田はどのチームでも勝たなければいけないと思っているので、次のジュニアの東海大戦などに向けて、そこで勝てるように、メンタル面でもスキル面でも準備したいです。

CTB三浦称児(人2=大分舞鶴)

――ご自身のトライを振り返ってください

 前半は全然戦えていなくて、ハーフタイムでコーチと監督から喝を入れられてもう一度マインドセットしました。後半、劣勢だったのですが、自分がチームに勢いをつけようと思い、内にステップを切って前が空いたので、走り込んでそのままトライしました。

――試合では何を意識しましたか

 自分の強みはボールキャリーなので、チームを前進させるということを意識しました。

――今日の試合の収穫と反省点をお願いします

 戦うマインドが足りなかったという部分です。Bチームは勝って、Cチームは全然ダメでした。自分たちは赤黒を目指しているので、スキルからではなくマインドから整えて強くしたいです。その部分が収穫と課題です。

――今後の意気込みをお願いします

 シーズンも終盤になって、慶大、明大と強いチームと大学選手権で戦うには、気持ちや練習したことが大事になってくるので、もっと練習でスキルと戦うメンタリティを高めていきたいです。

Cチームオープン戦
早大C スコア 帝京大C
前半 後半 得点 前半 後半
0 1 5 5
0 0 3 4
0 0 0 0
0 0 0 0
0 5 31 33
5 合計 64
【得点】▽トライ 三浦 
※得点者は早大のみ記載
早大Bメンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
長谷川 太 スポ4 群馬・太田
西野 直樹 法3 東京・早大学院
下村 勇貴 文1 東京・早実
藤井 将吾 スポ2 大阪・早稲田摂陵
池本 大喜 文構2 東京・早実
小池 航太郎 商2 東京・早実
◎小柳 圭輝 社4 東京・国学院久我山
宮本 大生 文構2 埼玉・早大本庄
桝谷 連太郎 スポ1 東京・本郷
10 吉岡 麟太郎 スポ1 東京・本郷
11 遠山 拓 教4 東京・国学院久我山
12 岡本 大輝 スポ2 東京・本郷
13 金井 奨 人3 群馬・太田
14 鈴木 陽結 政経2 東京・早大学院
15 堀尾 健太 スポ4 茨城・茗溪学園
リザーブ
16 渡辺 駿斗 商2 東京・早実
17 井元 正大 文3 東京・早実
17’ 川村 駿太 法3 北海道・函館ラ・サール
18 千葉 洋介 スポ2 東京・国学院久我山
19 松下 慶伍 教2 東京・早実
19’ 若松 泰佑 文構1 東京・早実
20 永井 新之助 スポ1 東京・早実
20’ 永瀬 功太郎 文構4 東京・早実
21 井上 泰志 スポ1 福岡・東筑
22 三浦 称児 人2 大分舞鶴
23 宮下 龍樹 人4 茨城・茗渓学園
23’ 京山 秀勇 人2 福岡・東筑
11’ 五十嵐 心之介 社2 埼玉・早大本庄
22’ 西浦 剛臣 社1 Hamilton Boys’ High School
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦監督(平16人卒)