東海大に敗戦するも、秋への見通しが立つ結果に

ラグビー男子

 春シーズン最後の試合の相手は強豪・東海大。敗戦の続いた苦しいシーズンを勝利で終えたいところだったが、前半の失点が響き7-36で敗北した。開始すぐに失点すると厳しい暑さも相まってかミスが増え、攻められる時間が続く。結局1トライも取れないまま0-29で前半を折り返した。しかし後半、フロントローのメンバーが交代するとスクラムが優勢に。ディフェンスのプレッシャーで相手のミスも増え後半のスコアは7-7とほぼ互角。結果的には負けてしまったが、秋に向け日本一への突破口が垣間見えた。

 前半開始3分、左に展開され早々に失トライ。0-7と先制を許す。早大も自陣22メートルライン付近でターンオーバーすると、WTB勝浦秋(スポ4=愛知・千種)がキックしたボールを自ら拾い上げロングゲイン。しかし、フォローが遅れ得点には結びつかない。その後ラインアウトからのモールで押し込まれ失点。キックは外れ0-12と差が広がる。得点が欲しい早大は、前半15分にも22メートルライン付近で相手のノックオンでボールを得るも、チャンスをものにできない。終盤はラインアウト、タックル、ハンドリングなど随所でミスが目立ち始める。3トライを追加されてしまい、0-29で前半を折り返した。

力強いランが目立った勝浦

 後半はフロントローのメンバーが代わり、スクラムがプレーの起点となった。ゴール前のピンチでもディフェンスで耐え抜くなど接点での動きがいい。ディフェンスのプレッシャーにより相手のミスも増え始めたが後半15分、中央付近でラインブレイクを許しディフェンスが崩れると相手の速いフォローに追いつけずトライを許した。しかし、その後すぐにFB水谷彰裕(商2=埼玉・早大本庄)がキックカウンターから裏のスペースに蹴り込み、自らボールを拾い待望のトライを挙げる。得点が7-36となり、ここで試合は行き詰る。早大はキックで積極的に陣地を取りに行き敵陣でのプレーを続けるが一進一退の攻防が続き、両チーム得点を追加しないまま試合終了。7-36で敗戦となった。

この試合で唯一のトライを挙げた水谷

 前半は完敗だった。しかし、ロック桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)が「フロントローが変わったことが大きかった」と話したように、後半に佐田涼祐(社4=東京・早実)、千葉太一(教4=東京・早実)の両プロップ、フッカー周藤直也(社4=東京・早大学院)の4年生FW陣の活躍によりスクラムの精度が格段に増しチームの動きが変わった。後半だけ見れば7-7と決して内容は悪くない。しかし、トライは水谷の個人技で取った一本に留まり、やはりオフェンスの決定力のなさは拭いきれない。夏でのフィットネスとオフェンス精度の向上でチームは劇的に変わるはずだ。チーム完成へ道が明確になってきている。厳しい夏を越え秋にどのような姿を見せてくれるかが楽しみだ。

(記事 高橋団、写真 本田理奈、稲満美也)

☆PICK UP PLAYER

伸びのあるパスが持ち味の齋藤。ゲームメーク能力の高さも売りだ

 期待のルーキーがついにチームに合流した。1年生ながらUー20日本代表に選出され、イングランドでの遠征から帰ってきたSH齋藤直人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)だ。後半からの出場となったこの試合。スクラムで優位に立てたことに加えて、齋藤の投入が試合の流れを変えた。強みであるフィットネスを生かした冷静な判断力とコーリングでチームをけん引。前半に比べて失点が少なかった要因とも言える活躍を見せた。試合後は、「全然余裕が持てなかった」と控えめに振り返った齋藤。しかし、そのプレーに山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)は、「(試合に出た選手の中でも)直人は素晴らしかった」と太鼓判を押した。また、「これから直人がゲームの中心になってくる」と大きな期待も寄せている。ついに赤黒デビューを果たした齋藤が、きっと早大のラグビーに新たな風を吹き込むことだろう。

(記事 進藤翔太、写真 元田蒼)



※途中出場した佐田選手、千葉選手、三浦選手、水谷選手のコメントにつきましては、スタメンでの出場となったBチームの記事下部に掲載致します。そちらの記事も併せてご覧ください。

→後半に追い上げ見せるも…東海大Bに惜敗/ジュニア春季オープン戦(2016/07/03)


春季オープン戦
早大 スコア 東海大
前半 後半 得点 前半 後半
29
合計 36
【得点】▽トライ 水谷 ▽ゴール 岸岡(1G)
※得点者は早大のみ記載
早大登録メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構3 神奈川・桐蔭学園中教校
鷲野 孝成 基理2 神奈川・桐蔭学園
柴田 雄基 文3 愛知・千種
山口 和慶 スポ4 福岡
◎桑野 詠真 スポ4 福岡・筑紫
加藤 広人 スポ3 秋田工
西田 強平 スポ2 神奈川・桐蔭学園
佐藤 真吾 スポ2 東京・本郷
吉岡 航太郎 スポ3 国学院栃木
10 岸岡 智樹 教1 大阪・東海大仰星
11 勝浦 秋 スポ4 愛知・千種
12 高橋 吾郎 スポ3 福岡・修猷館
13 中野 将伍 スポ1 福岡・東筑
14 佐々木 尚 社2 神奈川・桐蔭学園
15 梅津 友喜 スポ1 岩手・黒沢尻北
リザーブ
16 佐田 涼祐 社4 東京・早実
17 周藤 直也 社4 東京・早大学院
18 千葉 太一 教4 東京・早実
19 三浦 駿平 スポ1 秋田中央
20 幸重 天 文構1 大分舞鶴
21 中山 匠 教1 東京・成城学園
22 齋藤 直人 スポ1 神奈川・桐蔭学園
23 宇野 明彦 スポ1 神奈川・横須賀
24 桐ケ谷 稜介 スポ2 群馬・太田
25 水谷 彰裕 商2 埼玉・早大本庄
※◎は主将、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
コメント

山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)

――きょうの試合を振り返ってみていかがでしたか

まず、東海大さんのブレイクダウンは強かったですね。そこで勉強になりました。

――後半に入ってから、スクラムを中心に流れが良くなった印象です

そうですね。スクラムは、変わった選手が頑張ってくれたかなと思います。あと、きょうの試合に関しては直人(SH齋藤直人、スポ1=神奈川・桐蔭学園)ですね。中野(将伍、スポ1、福岡・東筑)も一試合を通じて良かったです。岸岡(智樹、教1=大阪・東海大仰星)も梅津(友喜、社1=岩手・黒沢尻北)も良かったですし。(チームのスローガンが)『BE THE CHAIN』ということで、まずは個々の選手が強くならなきゃいけないんですけど、直人や中野、梅津や岸岡といった強い選手も出てきたと思います。

――1年生の活躍が目立っているということですね

そうですね。1年生は元気ですし、素晴らしいと思います。同じ練習をしていてもへこたれないですし、プレーに集中していますね。きょうのAの試合で出た岸岡、中野、梅津は良かったですし。中でも直人は素晴らしかったです。あと、1年生ももちろんのこと、2年生も良いですね。体もしっかり作れていますし、前向きに物事を捉えていますし。どんどん成長しているので、楽しみです。

――齋藤選手の良い点は具体的にどんなところなのでしょうか

基本的なゲームフィットネスが高いですよね。それがベースにあるので、判断が良いです。これから直人がゲームの中心になってくると思うので、非常に楽しみです。

――SH、SOというチームの核に良い選手がいるのはチームにとってもプラスなのではないでしょうか

もちろんですね。判断力の高い選手がいるということはチームにとって非常に価値があるのではないかと思います。

――SOには今はケガで戦列を離れている横山陽介選手(スポ3=神奈川・桐蔭学園)もいますが、岸岡選手とのポジション争いについてはどう思われていますか

横山には十分期待していますし、彼がどういう状況で戻ってくるのか次第ですね。ユニット練習には参加していますし、あとは体作りのベースのところ次第です。横山のゲームメーク能力には期待していますし、そこは岸岡との競争になると思います。あと、きょうのB戦で出ていた宇野(明彦、スポ1=神奈川・横須賀)もしぶとくやってくれました。そういうところは楽しみですね。

――フロントローのスタメン争いについてはいかがですか

基本的に、春は1番で鶴川(達彦、文構3=神奈川・桐蔭学園中教校)、3番は千葉(太一、教4=東京・早実)と柴田(雄基、文3=愛知・千種)でした。3番の争いは楽しみになりますけど、きょうの千葉は、3番のジャージーを着るんだ、という強い気持ちを出してくれたと思います。4年生を意地を感じました。話は飛びますけど、4年生の意地という意味では山口(和慶、スポ4=福岡)も言えますね。この試合でもいろんな場面で顔を出していましたし、しっかりと自分と向き合って、自分の弱さに立ち向かって春シーズンで大きく成長したと思います。まだまだではあるんですけど、その二人は信頼できると思います。

――この後の予定はどうなっているのでしょうか

来週は北風祭で新人早明戦があって、そこに向けてそのメンバーで練習していきます。それで、7月12日から、もう一度体を作って、ユニットのスキルをやっていきます。8月3日から、網走市長がワセダのOBということもあって、北海道の網走で合宿をする予定です。そこではラグビーに没頭した練習をしていきます。Aチームの選抜メンバーだけになるんですけどね。アタックの細かいところと、ユニットのスキルを磨いていきたいと思います。選手の顔を見えてきたので、そこでしっかりと詰めていきたいです。

――今一度、春シーズン全体を振り返ってみていかがでしたか

春シーズンは、当初のロードマップでも我慢の時期としていましたし、いきなり飛躍はできないと思っていました。そういう意味ではベースの部分はチームに浸透してきたのではないかと思っています。あと、今のワセダの現状というものをしっかりと選手たちも認識できたと思います。今の立ち位置をしっかりと認識して、これからどう進んでいくのか。春シーズンで築いたベースをもとに、しっかりとやっていきたいと思いますし、そのためにも必要だった春シーズンだったと思います。あくまでも本番は秋なので、これからデータをもう一度見直して、実戦にアウトプットしていきたいですね。

伊藤雄大スクラムコーチ(平17人卒=東京・国学院久我山)

――春シーズン、スクラムを強化していると思います。この試合を振り返ってみていかがでしたか

東海大は、渡邉や三浦といった日本代表にも入るような選手がいたので、一つのターゲットにしていました。もうちょっとやれるかなと思ったんですけど、なかなかうまくはいかなかったですね。なので、もう一度夏を通じてやらなければいけないなと、スクラムについては思いましたね。あと、FWとしてはモールについても、ゴール前で戦えるようにしたいなと思います。

――春シーズン全体を振り返ってみていかがですか

スクラムの結果が出る、出ないの部分は別にして、今のワセダの学生たちはスクラムに対してモチベーションを持ってやれていると思います。その点に関しては、徐々に浸透してきているのかなと思いますね。

――スクラムの中でフッキングをしない場面もありましたが、意図は何なのでしょうか

フッキングするということは、フッカーが一度足を上げるので。そうすると、8人が全員全力で押していないということになると思います。そういう意味で、まずは学生たちに8人で押すということを強く意識付けするために、そういったことをしています。でも、この試合はフッキングしていましたね。

――フッキングをするかしないかの判断は選手主体なのでしょうか

そうですね。僕はしてほしくないんですけど。でも、目的はボールを出すことですし、ボールが出なかったらしょうがないので。そこはグラウンドの選手の判断でやっています。

――フロントローのスタメン争いが激しいですが、伊藤コーチとして評価の基準のようなものはあるのでしょうか

基本的に、スクラムが強いか弱いかですね。そこ以外の評価は僕はしないです。

――これからの期間に向けて、スクラムとしてはどのような点を意識していきたいですか

スクラムについては、マイボールスクラムしっかりコントロールできるようにしていけるようにしたいですね。相手ボールのスクラムは、相手のフッキングだったり、ダイレクトでボールを出されてしまったりしますし、コントールし切ることは難しいので。でも、マイボールのスクラムに関しては強ければ強いほどコントールできるので、そこでしっかり相手をドミネートして、アドバンテージを獲得するまで押し続けることを目標にやりたいです。例えるなら、法大戦では15メートルくらい押し込んでトライを取れましたし、そういったことを意識してやっていきたいと思います。

ロック桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)

――試合全体を振り返ってみていかがでしたか

東海大のタテに強くくるシンプルな攻撃に、前半は受けてしまいました。ファーストタックルの部分ですね。そこからどんどんゲインされてしまいました。あと、前半にやられた要因としては、スクラムとモールもあります。しっかり止めきれなかったです。

――モールディフェンスの練習はしているのでしょうか

はい、しています。

――モールディフェンスの場面でレフェリーと話をしていましたね

そうですね。あれは、モールなのかまだモールじゃないのかという判断の部分を話していました。こちらがそれに対して認識しきれていなかったですね。

――スクラムは後半に巻き返したように感じました

そうですね。後半から、佐田と周藤と千葉が入ったので。そこで修正できたのかなと思います。フロントローが変わったことが大きかったと思います。

――これで春シーズンもひと段落だと思います。振り返ってみていかがですか

反省するべきところがたくさん出たので、そこはしっかり修正したいと思います。夏合宿で、しっかりと越えていけるようにやっていきたいです。

――夏合宿ではどんな点にフォーカスしていきたいですか

そこはまだこれから決めていきたいと思います。

SO岸岡智樹(教1=大阪・東海大仰星)

――今日の試合を振り返って、いかがでしたか

正直、完敗です。

――どのようなゲームプランで臨みましたか

相手がやってくる事に関係なく、自分たちの強みを前に出して、スクラムで圧倒するということ、やろうと言ったところはそこです。

――前半はなかなか陣地を奪えませんでした

そうですね。相手のFWに、タテに強くいかれてしまいました。バックスも余された状態で、バックスリーも上手く連動できず、キックでコーナーを取られるという場面が多かったです。

――前半と後半でSHが交代しましたが、影響はありましたか

フレッシュなメンバーが入ってきたということは、良いテンポにつながりますし、いいテンポでさばいてくれていたので、良いアタックができたということはあると思います。

――前半と後半で内容に変化があったように思いますが、チームとして意識したことはありますか

相手がすることは明確に分かっていたので、そこを徹底しようとさらに気を引き締めてやりました。相手のFWがくるところに対してディフェンスが前に出るというところは、修正できたと思います。

――来週の明大との新人戦には出場されますか

まだ決まっていないんですが、新人戦ということは関係なく、ワセダのラグビーというものを、ディフェンスでは前に出てスクラムでは圧倒する、そういうことは変わらずやっていこうと思っています。

――夏合宿に向けての抱負をお願いします

今まではなかなか勝ちがないですが、正月に勝つことを目標にしていきたいです。土台作りとして、夏合宿は走りこむことと新しい戦術を練るということを意識してやっていきたいと思います。

CTB中野将伍(スポ1=福岡・東筑)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

試合の初めから相手の良いテンポでやられたので、立ち上がりが甘かったと思います。

――後半は試合の展開が変わりましたが、要因は何ですか

相手のメンバーが変わったということもありますが、少しずつ自分たちが練習してきたことを出そうと意識できたからだと思います。

――春のAチームでの戦いを振り返っていかがですか

途中から試合に出始めましたが、ベース作りの面は毎試合ごとに良くなっていると思います。まだ良くないところは夏にかけて修正して、秋にはしっかり良いチームにしたいです。

――ご自身の課題は見つかりましたか

もっとボールをもらう場面を増やすことと、味方とコミュニケーションを取ってディフェンスすることです。

――これからに向けて、意気込みをお願いします

もう一度基礎を作り直して、一から頑張っていきたいと思います。

WTB勝浦秋(スポ4=愛知・千種)

――前半キックを自ら捕って走る場面がありましたが、狙いがありましたか

全く狙ってないです。あれは本当に偶然です。そういう技術はないので。

――オフェンスはキックを多く使っていましたが、敵陣でのプレーを心掛けていたのですか

自陣のときはしっかり前に出して、という意識でした。だからキックは多かったと思います。

――BKは全体的に試合を通してフォローの遅さが目立ちましたが、フィットネスの面が不足していたのでしょうか

その通りだと思います。僕とFBがもうちょっと前に出ていればオフロードパスをもらえたりとか、きれいにつなげたかなと思います。やっぱりそこで反応の早さとか体力の部分で走れていなかったと思います。

――BKのディフェンスをいかがでしたか

ディフェンスがそろっていたら上がる、FWも含めて上がるっていう意識でチームとして練習も統一してやってきたんですけど、言い訳はできませんが、暑さで体力がなくなってきてその部分がおろそかになって、なあなあに出てしまって抜かれるということが多かったと思います。前に出るならしっかり出るという意識をチームで統一しなければと思いました。

――やはりきょうの暑さというのは試合に影響しましたか

言い訳はできないんですけど、最初は暑かったです。でも、それは相手も含めてなので負けちゃいけないかなと思います。

――後半に流れが変わりましたが、変わった点は何だと考えていますか

僕が思うにですけど、スクラムの部分でプレッシャーを受けなくなったという印象がありました。アタックにしてもディフェンスにしても安定しました。

――春シーズンは最後の試合でしたが、春を通して課題などは出ましたか

BKだとハンドリングの部分を意識して練習してきたんですけど、基礎となる部分が完璧といえるレベルのチームではないので、僕も含めて引き続きオフシーズンでもおろそかにしないで練習したいと思います。

――夏に向けて意気込みをお願いします

Aチームで出ないと話にならないなと思っていて4年生で最後の年なので。それで出るだけじゃなくてチームの勝利に貢献できればいいかなと思います。

SH齋藤直人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)

――きょうは早大のジャージーを着る初めての試合となりました。振り返っていかがですか

思ったより疲れました。

――前半はベンチスタートでしたが、試合をご覧になって何を考えていました

セットプレーなどが安定していなくて、アタックよりもディフェンスの方が長い印象でした。なので、自分が入ったらどうするかということを考えていました。

――具体的にどのようなことを考えていましたか

倒れた後のつなぎが多かったので、倒されてもすぐに立ち上がるとか。そういうことを考えていたのですが、何回か弾かれてしまいました。

――Uー20日本代表にも選抜されていましたが、そこではどのような経験をされましたか

出場時間があまりなかったですが、ディフェンス面で海外の選手は大きくて、正面からぶつかるというよりはずらしてつなげてきたりするので、いかにつながせないようにするか、タックルしてすぐに立ち上がってつなげるかということを学びました。

――入学後、チームを離れることもありましたが、早大の選手とのコミュニケーションは取れましたか

コミュニケーションについては大丈夫なのですが、サインとかをなかなか覚えられていないので、合宿までに覚えて、馴染めるようにやっていきたいです。

――試合中は声も出している印象でした

そうですね、自分の強みとしてフィットネスとコールということがあるので、常にそこは意識しています。

――後半は流れも良くなったと思いますが、実際にプレーしていていかがでしたか

本当にきつくて余裕持てなかったので、これからビデオを見てそこは確認したいです。

――周りを見るというよりは自分のプレーに集中していたということでしょうか

そうですね、必死でした。

――春シーズンが終わりましたが、ご自身の課題はありますか

速くて長いパスとボックスキックをゲームを理解してコントロールできるような選手になりたいので、そういうところを合宿までにやりたいです。あと、体も作りながらしっかりスキルを高めていきたいです。

――これから夏を迎えますが、早大での初めての夏をどのようにイメージしていますか

ラグビーに集中できる時期だと思うので、他のことは考えず取り組んでいい夏にしたいです。