鬼気迫る死闘。宿敵・明大に惜敗

ラグビー男子

 雨の降りしきる鹿児島県立鴨池陸上競技場で行われた伝統の早明戦。同大、慶大との連戦を大敗していた早大が、「自分自身もチームとしても何かきっかけをつかもう」とWTB本田宗詩副将(スポ4=福岡)が語るように、大きな覚悟を持って臨んだ試合だった。先制を許し、厳しい立ち上がりとなるも、この春鍛え上げたセットプレーで明大を圧倒。トライを取り返し、12-12で前半を終える。迎えた後半、一度は勝ち越しを許す。後半35分に逆転に成功した早大。しかし、試合終了間際に一瞬の隙を突かれ、失トライ。再逆転を許し、19-24で明大に惜敗した。

 早大ボールのキックオフで始まった前半。雨天ということもあり、お互いにキックで相手の出方をうかがう滑り出しとなった。試合が動いたのは前半4分。早大は自身のペナルティーから、自陣深くで相手ボールのラインアウトの危機を招き、先制を許してしまう。その後も攻め込まれ、明大に流れが渡るかと思われたが、FW陣がセットプレーで奮起。相手ゴール前でスクラムの好機を得ると、フロントロー陣を軸に猛プッシュ。ペナルティーを獲得するまで押し続け、明大フロントロー陣を制圧する。組みなおすこと3回、ついに早大FW陣はスクラムで明大を押し切り、インゴールをこじ開けた。5-5の同点と試合を振り出しに戻した早大。前半32分には、敵陣深くで激しくプレッシャーを掛け、ボールを奪う。そのまま展開すると、最後は本田が駆け抜け、トライ。12-5と勝ち越しに成功する。前半をリードして折り返したかったが、自陣ゴール前での明大ボールのスクラムからサイドを突かれ、前半を12-12の同点で折り返す。

明大を押し切り、スクラムトライを奪った

 後半は序盤からボールを保持し、優位に試合を進める。しかし、後半8分、SO岸岡智樹(教1=大阪・東海大仰星)がシンビンで一時退場に。司令塔を欠き、混乱を隠せない早大。自陣ゴール前まで攻め込まれ、一度はボールを奪い返すも、明大がここぞとばかりに圧力をかける。パントキックをチャージされると、こぼれ球を押さえられ、失トライ。その後も攻め込まれるも、ラインアウトやキックでプレスを掛け、追加点を許さない。岸岡の復帰やフレッシュな選手の投入により、攻勢に転じた早大は後半35分、敵陣ゴール前でのラインアウトから、CTB中野将伍(スポ1=福岡・東筑)が突撃。明大のディフェンスを引き付ける激しいクラッシュを見せる。最後は、明大ディフェンス網の穴を岸岡がかいくぐり、トライを奪う。ゴールも成功し、19-17と逆転に成功した。しかし、その後のキックオフでのこぼれ球がFB山崎洋之(明大)の手に渡ってしまう。激しい競り合いの結果、空白地帯となった左サイドを一気に駆け抜けられ、トライを奪われてしまう。結局このトライが決勝点となり、19-24でノーサイド。

ケガから復帰した本田。春シーズンは毎試合トライを決めている

 『スクラム・ディフェンス・ブレイクダウン』――。この春、早大が取り組んでいる三本の矢だ。相手フロントローをシンビンで退場させるほど、反則を奪いきるまで止まらない『スクラム』。ダブルタックルで相手を仕留める『ディフェンス』。そして、接点でラックを越えきる『ブレイクダウン』。この春の集大成がこの試合には表れていた。だが、これで満足してはいけない。山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)は「最低限の出来」と語るように、まだまだ発展途上の早大。日本一の座を射抜くため、さらなる戦略の徹底が必要だ。

(記事 浅野純揮、写真 黒田菜々子、寺脇知佳)

☆PICK UP PLAYER

2試合連続でトライを挙げるなど、得点力も岸岡の魅力の一つだ

 雨の影響から、キックとFW中心のゲームを展開した両チーム。その中でも、早大のSO岸岡智樹(教1=大阪・東海大仰星)が見せたゲーム運びは見事だった。陣地を取るキック、味方を生かすパス、みずから突破するラン。特にこの試合では、キックでチームを前に押し出した。ペナルティーからはゴール前ぎりぎりのタッチキックを、自陣からは状況を打開するロングキックを。1年生とは思えない冷静なプレーで明大を自陣にくぎ付けにし、ゲームを支配した。2試合連続でトライを挙げるなど、得点力も大きな力といえるだろう。「パス、キック、ランのすべてで高いレベルを持っている」と山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)からの評価もピカイチだ。赤黒ジャージーに初めて袖を通した先月の同大戦や、地元・大阪での試合となった先週の慶大戦では固さも見られた岸岡。しかし、試合を重ねるごとに落ち着きも生まれ、パフォーマンスは上がってきている。委員としてチームを引っ張る広瀬泰斗(政経4=東京・早大学院)や、今はケガで戦列を離れている横山陽介(スポ3=神奈川・桐蔭学園)など、多くのライバルがいるSO陣。先輩たちを押しのけ、岸岡が背番号『10』を、このまま着続けられるかに注目だ。

(記事 進藤翔太、写真 新庄佳恵)

定期戦
早大 スコア 明大
前半 後半 得点 前半 後半
12 12 12
19 合計 24
【得点】▽トライ 佐藤真、岸岡、本田 ▽ゴール 岸岡(2G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構3 神奈川・桐蔭学園中教校
鷲野 孝成 基理2 神奈川・桐蔭学園
柴田 雄基 文3 愛知・千種
  後半0分交代→18千葉    
山口 和慶 スポ4 福岡
◎桑野 詠真 スポ4 福岡・筑紫
加藤 広人 スポ3 秋田工
柴田 徹 社1 神奈川・桐蔭学園
  後半0分交代→20西田    
佐藤 真吾 スポ2 東京・本郷
杉本 峻 商4 東京・早実
  後半18分交代→21吉岡    
10 岸岡 智樹 教1 大阪・東海大仰星
11 フリン 勝音 スポ2 福岡・筑紫丘
  後半31分交代→22勝浦    
12 高橋 吾郎 スポ3 福岡・修猷館
13 中野 将伍 スポ1 福岡・東筑
14 本田 宗詩 スポ4 福岡
15 梅津 友喜 スポ1 岩手・黒沢尻北
リザーブ
16 佐田 涼祐 社4 東京・早実
17 井上 大二郎 スポ2 愛知・千種
18 千葉 太一 教4 東京・早実
19 吉満 慎吾 人3 東京・本郷
20 西田 強平 スポ2 神奈川・桐蔭学園
21 吉岡 航太郎 スポ3 国学院栃木
22 勝浦 秋 スポ4 愛知・千種
23 桐ケ谷 稜介 スポ2 群馬・太田
※◎は主将、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
コメント

山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)

――この試合を振り返ってみていかがでしたか

最低限の出来なんじゃないかなと。それでも、どんなレベルであれラグビーというのは、最初の接点の攻防のところで引いてしまってはいけないところなので、そこで強くいけたのは良かったと思います。先週の慶大戦は、そういったところで引いてしまっていたので。それに比べれば良かったとは思いますけど、これが最低限だと思います。あとは、ちょっと自分たちのラグビーをしやすくするために、アタックを少しだけ整備しました。(今の段階では)そんなに深くやるつもりはないんですけど。そこに関してはまだまだこれからなので。

――アタックに関して、これまでの試合よりも良かった印象を受けました

トライの取りどころの集中力を増すためにというのと、中盤での戦い方を少し整備したので、その結果かなと思います。でも、そこに関してはこれから夏合宿の前の一次合宿でみっちりやります。なのでアタックのことよりも、自分たちの強みにしていかなければならない部分(セットプレー、チームディフェンス、ブレイクダウン)にこだわってこれからもやっていきたいです。

――それらの部分について、この試合での評価をお願いします

最低限ですかね。スクラムはまあまあだったと思いますが、それ以外の部分については最低限のレベルだと思います。明大は素晴らしいチームなので、強い相手であるということもあるんですけど、そういう相手に対しては、自分たちが頑張れないと相手の強いところを出されてしまいます。それでも逆に、自分たちが頑張れれば相手の力を引き出させないということにもつながると思います。そういった最初のきつい部分を今までは避けていた、逃げていた、意識が薄かったと思うので、そこを頑張れたのは最低限の準備ですし、そこで戦えたのはこれからもしつこく積み重ねていきたいです。

――雨ということで、キック中心の組み立てでしたが、それは監督からの指示だったのでしょうか

あそこまでやれとは言っていないですね。そこは選手たちがオプションの中のひとつとしてそれを選んだということです。

――それに対しての評価はいかがですか

もう少しチャレンジしても良かったかな、というのもありますね。岸岡(智樹、教1=大阪・東海大仰星)はパス、キック、ランのすべてで高いレベルを持っているので、その三つの選択肢をいつも頭に入れている選手ですし、しっかりとチームに指示をして、ゲームメークしてくれたと思います。

――試合終盤でPGを狙う場面がありましたが、それは監督からの指示だったのでしょうか

いや、違います。周りにいたコーチ陣がタッチに出せ、という意味で指を差したらそれをショットと勘違いしたみたいです。そこのマネジメントはこちらのミスです。狙う意図はなかったです。

――来週の相手は大東大です。外国人選手中心にタテにくるプレーが目立つと思いますが、そこに関してはいかがですか

いや、そういう相手でも一緒ですね。逃げずに立ち向かっていくことは当たり前ですし、最初のところでしっかりと戦うことを変わらずに大事にしていきたいです。アタックは簡単に、スマートに、ディフェンスはハードワークで。しっかりやっていきたいです。

ロック桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)

――この試合を振り返ってみていかがでしたか

きょうのゲームは、接点にこだわっていこうということだったんですけど、試合を通してこだわれたのは良かったと思います。それでも、一つ一つの精度という部分ではまだまだ甘くて、明大の強いランナーに走られてしまって得点を重ねられてしまったと思います。

――春シーズンの試合の中で、内容としては良かった試合だったと思いますが、それに関して手応えなどはありますか

いや、負けてしまったのでそこはしっかり反省しなければいけないと思います。何が良くて何がだめだったのかというところをしっかりと確認して、自分たちの強みを出せるようにしていければいけないですね。

――試合前、試合中のチームの雰囲気はいかがでしたか

試合前から接点にこだわっていこうということを言っていたので、みんなそこを意識して試合中もやってくれていたと思います。

――ラインアウトでのスティールやスクラムなど、セットプレーが良かった印象ですが、何か特別な準備などはしていたのでしょうか

特に何をやったというわけではなく、今までやってきたことを試合で出すための良い準備ができたんだと思いますね。セットプレーにはこだわりをもっているので、きょうは良かったんじゃないかと思います。

――来週の大東大戦では、どのような試合をしたいですか

大東大に対してでも、今までやってきたことと変わらずに、接点にこだわってやっていきたいです。強い外国人プレーヤーに対してでも、そこをどれだけできるかを意識していきたいです。

WTB本田宗詩副将(スポ4=福岡)

――バックスに厚みが出たのではないでしょうか。手応えを教えてください

先週足首を痛めていて出れず、大差で負けてしまって、チームとしても流れが悪い状態でしたし、点差的にもラグビーになってないような状態だったと思います。なので今回は、ワセダが先週先々週と落とした同大や慶大に良い勝負をした明大ということで、自分自身もチームとしても何かきっかけをつかもうということで臨みました。

――ケガの調子はどうですか

テーピングを巻きながらという感じですが、なんとか大丈夫です。

――先発の試合でのトライが続いていますね

ことしはポットラグビーを継続していて、外に振るということを意識しています。WTBに必然的にボールが集まりますし、WTBはトライするためのポットなので、トライの数という意味では毎週意識しています。

――早大がキックしたときの追い方を教えてください

いまハイパントキックを中心に攻めているんですけど、WTBが一番早く到達すると思うので、一番にタックルして倒してそこからターンオーバーしてから攻撃するというのが一番良い流れだと思います。きょうはそういうシーンが何回かあって個人的には良かったと思いますね。

――逆に相手にキックされたときの反応はいかがでしょうか

ハーフタイムでコーチからも言われたんですけど、バックスリーがあまり戻れていなくて、競り負けというのもポジショニングの問題だと思うので、しっかりハードワークしてサボらずにということを意識したいですね。

――課題と収穫を教えてください

収穫としては、負けてしまってこういう言い方もあれなんですけどやっとラグビーらしい試合ができたというのがあって、一人ひとり入りのところから体をぶつけていましたし、そういった気持ちの部分が入っていればちゃんとラグビーが成り立つということですね。反省点としては、トライにつながるシーンというのに致命的なミスだったり、逆にアタックでトライを絶対取りきらないといけないところでミスをしてしまったり、やっぱり勝負どころで取り切れず与えてしまったのでそうさせないのが課題です。

――今回は鹿児島での試合でしたが、故郷の福岡の知り合いはいらしていたんですか

そうですね。親も見に来てくれて、ワセダのOBも来てくれて、電話でも頑張れと言われていたので、気合いが入ってましたね。

――次の大東大戦に向けて意気込みをお願いします

大東大は春も良い試合をしていますし、強いプレーヤーもいますが絶対に引かないで二人で止めにいくというのを意識してやっていきたいと思います。

プロップ柴田雄基(文3=愛知・千種)

――きょうの試合はいかがでしたか

目標にしていたファーストスクラムの部分で明大を受けるだけでなく、攻めることができました。この成果がきょうの試合の流れに大きく影響を与えたと思います。

――スタメンとして久しぶりの出場でした

正直、驚きました。スクラムやディフェンスなど自分の評価された部分を意識して、試合でも出していこうと考えていました。

――明大とのスクラムの感触はいかがでしたか

早大はスクラムを武器にするために春から取り組んできて、自身の課題を改善しようと模索する中で、スクラムを優位に進めることができました。全体的に見て、良い感触だったと思います。

――改善された部分を具体的に教えてください

スクラムのバインドや、最初の足の位置です。スクラムを組む時に浮かないようにしていました。

――雨の中での試合となりましたが、チームで特別に対策した部分はありますか

BKは雨の試合のアタックを想定して練習していました。FWは雨に備えて練習することは特になかったです。でも、雨ですのでセットプレーは自然に多くなりますから、通常の試合よりも注意して試合に臨みました。

――体が大きくなった印象です

ウエイトトレーニングに取り組む中で自分の体を強化することができたと感じています。

――体が大きくなったことでプレーに変化はありましたか

相手スクラムからのバインドの負担が軽くなりました。

――今回、スクラムで明大に勝てた意味は大きいですか

そうですね。早大の強みとしてスクラムを強化する中で、成果を出せたことは非常に意味があると思います。ゴール前で勝負してトライを決めた場面では秋につながる大きな手応えを感じました。

――次回の試合に向けてはいかがでしょうか

きょうの反省を踏まえて、大東大戦に臨みたいと思います。

フランカー加藤広人(スポ3=秋田工)

――今の率直な気持ちを聞かせてください

きょうは接点で受けない、セットプレーにこだわろうということを話していました。しっかりセットプレーで圧力をかけてエリアも取ることができて、最終的に残り5分で逆転して、ミーティングで話していた自分たちのやりたいことができつつあったのですが、最後に取られてしまったのが悔しいです。

――今までよりも失点が少ない試合となりました

しっかりエリアを取って、ラインアウトでプレッシャーをかけてターンオーバーを狙ったり、スクラムでターンオーバーを仕掛けてペナルティーを誘ってトライを取ったりと、セットプレーが良かったという印象があります。

――セットプレーに関して、この1週間どのような練習をしてきたのですか

明大は毎年スクラムが強くて、僕たちも今スクラムにこだわっているので、相手の強みを潰すということで、圧倒しようと話していました。

――加藤選手個人としても良いプレーが見られましたが、どのような点を意識してプレーしたのですか

明大のラインアウトはファイブメンが多いということで、しっかり研究して、どこでどういうタイミングで飛んでくるかを話していました。その練習の成果を出せたかなという印象です。

――明大との差はどのような部分だと思いますか

結局最後のワンプレーで一発でいかれてしまったので、勝ち切るといういう部分ですね。

――次戦に向けての意気込みを聞かせてください

大東大には去年、おととしと外国人の留学生にいいようにやられてしまっているので、しっかり自分が前に立って外国人選手を止めて、チームを勢いに乗せて勝てたらいいなと思います。

SO岸岡智樹(教1=大阪・東海大仰星)

――本日の試合の感想はいかがですか

自分たちが先週の慶大戦などを含めて、できなかったことを修正してやろうということがしっかりできたかなと思います。その中でミスもあったのですが、大まかに自分たちがやろうと言っていたことは体現できたのがこの点差につながったと思います。

――キックを多く蹴っていた印象ですが、試合前はキックゲームについてどう意識されていましたか

雨の中ではボールが滑ってミスが多くなる中で、FWはスクラムとかラインアウトなどのセットプレーを頑張ってくれています。そのFWの力を引き出すために、SOとしてのゲームメークの中でFWを優位に立たせる思いでキックをしていました。

――実際にプレーをしてみていかがでしたか

やっぱり良い部分と悪い部分があったのですが、全体的に良い印象が多いですね。

――先々週、先週と比べてアタックが改善されていたように思いますがいかがでしょうか

そうですね。今回は雨もあってパススピードとか、キャッチの部分でミスがありました。ですがやっぱり、良い流れでパスがつながっているときとあったので自分たちの強みになるかなと思っています。

――最後にはアタックからトライのシーンがありました。相手の選手を交わされていましたが、意識していたのでしょうか

そうですね。最後はバックスの中でゲインして、空いたスペースを見つけられたということで、良い部分であったなと思います。

――本日のディフェンス面での全体的な印象はいかがですか

相手のランナーが一人一人強い中で、自分たちのダブルタックルのフォービットというものをしっかり出せたかなと思います。

――シンビンで途中退場されていましたが、試合を外からどう見ていましたか

ディフェンスが頑張っているFWを優位に立たせるということで、後半もどのようにキックを使うのか考えていましたね。

――最後に次節に向けて意気込みお願いします

今回は雨の中でのパスミスがバックスの中で多く見られたので、そこを修正していければ自分たちの良いラグビーができるかなと思っています。

FB梅津友喜(スポ1=岩手・黒沢尻北)

――この試合の感想はいかがでしたか

ここ2試合、ディフェンスがやられてしまって大差で負けていたので、接点で前に出ようと思っていました。その結果、試合の入りも良くなって点差が縮まったのかなと思います。

――天候からキックゲームが予想される試合でしたが、どのような意識を持って臨みましたか

FBというポジションということもあり、バックスリーを中心に声をかけて、どこが空いているとかコミュニケーションを取っていこうと意識していました。

――実際にやってみていかがでしたか

キックの感触がすごく良かったので、相手の頭を越してエリアを取れたのは良かったと思います。

――ディフェンスについてはいかがでしたか

前のプレーヤーにしっかり声かけてどういうディフェンスをするのかを明確にして、空いたところに自分が入るというディフェンスの準備の部分がダメだったので、そこを修正したいと思います。

――前節よりもアタックでタテへ出る場面が目立ちました。この一週間でどのような修正をなさいましたか

この一週間、BK陣でアーリーキャッチ、パスのもらい方、パスのスピードの三点を意識した練習をしていて、それがつながったのかなと思います。

――次に向けた意気込みをお願いします

次の大東大には強い外国人プレーヤーなどもいるので、彼らに対していかに接点で負けないかということがカギになると思います。