早大ラグビー蹴球部はこの日、大勢のファンが見守るなか、上井草グラウンドにて入部式を開催。毎年恒例の新歓試合は行われなかったが、厳しい新人練を乗り越えた新人選手27名と新人スタッフ9名は正式に部員として認められ、一人一人マイクの前で決意を述べた。
注目ルーキーのひとりである齋藤
入部式では、島田陽一部長、大東和美OB会長(昭46教卒)、山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)が順に挨拶。そこで山下監督は、「つらくなったときは共に頑張っている同期をみて、逃げずに立ち向かってほしい」と新人に激励の言葉をかけた。その後、新人一人一人がマイクの前で集まったファンに向かって部員としての意気込みを披露。その中で、注目ルーキーであるSH齋藤直人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)とCTB中野将伍(スポ1=福岡・東筑)は、「日々努力して、日本一のSHになりたい」(齋藤)、「帝京大を倒して日本一になる原動力になる」(中野将)とそれぞれの決意を語った。それが終わると、最後にロック桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)からの挨拶があり、全員で部歌『北風』を斉唱。入部式は幕を閉じた。
部員としての決意を語る中野将
例年に比べて、厳しいものとなったという新人練。それを乗り越えた選手たちの強い思いは、一つ一つの言葉から感じることができた。中野将や齋藤をはじめ、実績十分の選手が多く入部した今季。悲願の日本一達成のためには、ルーキーたちの力は不可欠になる。今後のシーズンで、どれだけスタメン争いに食い込むことができるか。今からその活躍が楽しみだ。
(記事 進藤翔太、写真 高橋団)
新人集合写真
コメント
SH齋藤直人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)
――進学先に早大を選んだ理由は何ですか
憧れからです。
――先輩にSO横山陽介選手(スポ3=神奈川・桐蔭学園)もいますが、同じ高校出身ということで仲は良いのでしょうか
そうですね。仲が良いです。
―練習中のコミュニケーションなどには役立ったりしていますか
まだ練習はやっていませんが、気を使わないくらい仲が良いので、いろいろ聞いています。
――海外遠征に行かれていましたが、Uー20では最年少でしたか
その遠征では最年少でした。
――年上の選手と混ざっての試合はいかがでしたか
トップリーグの選手などもいて、そういう中で生活面もラグビー面もいろいろ学べることは多かったです。
――ジュニア・ジャパンの試合はどうでしたか
試合しないとわからないことが多く、フィジーとかすごく強くて、自分の知らない世界でした。高校と大学以外の世界の広さを感じました。想像できないくらい強かったです。
――大学の組織の雰囲気など、高校との違いは何ですか
初めて寮に入りました。練習には混ざっていませんが、施設も違うですし食事面やトレーニングの面で全員が意識高く持ってやってるな、と思いました。
――大学での初めてのシーズンに向けて、目標はありますか
まずは試合に出られるように、それから、各カテゴリーの代表も選ばれていますがこれで満足しないで頑張っていきます。
CTB中野将伍(スポ1=福岡・東筑)
――早大を選んだ理由は何かあったのでしょうか
小さい頃から大学ラグビーを見ていて、その時に(全国大学選手権で)優勝もしていましたし、そういう姿を見ていたので、憧れていたのでワセダを目指しました。
――新人練がつらかったということでしたが、いかがでしたか
自分は高校日本代表の遠征に行っていた時にケガをしてしまっていて。今はリハビリ中なのでそんなに参加はしていないんですけど、見ている限りではきつそうでしたね。
――その遠征はいかがでしたか
自分自身としても、プレー面で成長できた遠征でした。最後にケガをしてしまったのは悔しかったですけど、成長して帰ってこられたと思います。
――遠征ではWTBとしてもプレーされていましたね
そうですね。WTBとCTBを交互にやっていました。
――大学ではどちらをメインにしてやっていくのでしょうか
CTBメインになると思います。
――今後に向けて意気込みをお願いします
大学日本一になるために、帝京大を倒す原動力になっていきたいです。あと、今後は世界でも活躍できる選手になりたいです。今シーズンは、どんどんチャレンジしていって、まずはレギュラーを取って活躍できるように頑張りたいと思います。