夏合宿も中盤に差し掛かり、早大Bは大東大Bと対戦した。ここまでの成果を結果で示したい早大Bは前半、ラインアウトからの攻めなどを活かして試合を優位に進め、21-12と9点リードで折り返す。後半もこの良い流れを維持したいところだったが、前半とはうって変わって押し込まれる展開に。最後までゲームの主導権を取り戻すことは出来ず、最終スコア35-38で逆転負け。今後に向けて少なからず課題の残る敗戦となった。
先制したのは早大Bだった。開始8分、右サイドのラインアウトからモールを組んで押し込み、最後はNO・8鶴川達彦(文構2=神奈川・桐蔭学園中教校)がボールを押さえた。その後も相手陣内で連続攻撃をミスなく続ける早大B。37分にはCTB盛田志(スポ4=広島・尾道)の突破からテンポ良くパスを回し、最後はWTB今岡晃大(商4=東京・早大学院)がトライ。そつのない攻撃から自分たちのリズムを生み出し、目指してきた試合運びを披露する。
2トライを挙げる活躍を見せた鶴川
エンド変わった後半、前半の勢いそのままに畳みかけたい早大Bだったが、後半開始早々に追加点を献上。17分にはキックカウンターからの失点と、難しい角度からのゴールキックで逆転を許してしまう。何とか試合の流れを手繰り寄せようとする早大Bだったが、攻め急ぐ気持ちもあってか要所でミスが散見され、なかなか決定的なシーンを演出することが出来ない。29分には再びトライを許し、この試合最大となる10点のビハインドを背負ってしまう。それでも38分、フランカー池本翔一(スポ4=愛知・千種)がタテに切り込みラインブレイクし、3点差まで詰め寄る。一気の逆転を試みる早大Bだったが、反撃もここまで。前半は出色の出来だっただけに、悔しさを拭うに拭いきれない一戦となってしまった。
攻守の要としてチームを支えた盛田
「後半のバテが負けてしまった原因だと思います」(フッカー周藤直也、社3=東京・早大学院)。いま自分たちに何が足りないのかを、選手たちはこの試合を通じて痛感した。そしてこの試合の経験を糧に、来週の帝京大戦へと向けてまた一歩踏み出すはずだ。残り2週間余りとなった夏合宿をより有意義なものとして終えられるか。早大にとって勝負の夏はまだまだ終わらない。
(記事 栗村智弘、写真 橘高安津子、榎本透子)
ジュニア夏季オープン戦 | ||||
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早大B | スコア | 大東大B | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
3 | 2 | T | 2 | 4 |
3 | 2 | G | 1 | 3 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
21 | 14 | 計 | 12 | 26 |
35 | 合計 | 38 | ||
【得点】▽トライ 飯嶋、中庭、鶴川2、池本 ▽ゴール 杉本頼(3G)、浅見(2G) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大登録メンバー | |||
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背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 石川 敬人 | スポ4 | 茨城・茗溪学園 |
2 | 周藤 直也 | 社3 | 東京・早大学院 |
3 | 渡瀬 完太 | 商4 | 東京・早大学院 |
4 | 水野 孟 | 基理2 | 東京・早実 |
5 | 飯嶋 進策 | 国教1 | 茨城・清真学園 |
6 | 中庭 悠 | 人4 | 茨城・水戸第一 |
7 | 佐藤 真吾 | スポ1 | 東京・本郷 |
8 | 鶴川 達彦 | 文構2 | 神奈川・桐蔭学園中教校 |
9 | 山岡 篤樹 | 教4 | 東京・本郷 |
10 | 杉本 頼亮 | スポ2 | 京都・桂 |
11 | 今岡 晃大 | 商4 | 東京・早大学院 |
12 | 盛田 志 | スポ4 | 広島・尾道 |
13 | 滝沢 祐樹 | 基理4 | 福島 |
14 | 山川 慶祐 | 社3 | 東京・早実 |
15 | 板垣 悠太 | 基理1 | 東京・玉川学園 |
リザーブ | |||
18 | 松井 丈典 | スポ1 | 愛知・旭野 |
21 | 池本 翔一 | スポ4 | 愛知・千種 |
24 | 浅見 晋吾 | スポ4 | 神奈川・桐蔭学園 |
25 | 中島 翼 | スポ2 | 千葉・流通経大柏 |
19 | 矢野 健人 | 商3 | 東京・早実 |
※監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷) |
フッカー周藤直也(社3=東京・早大学院)
――本日の試合の総括をお願いします
後半のバテが負けてしまった原因だと思います。
――どのような意識を持って試合に臨みましたか
大きい相手なので、帝京大をイメージしてこの合宿でやってきたことをしっかりやろうという意識で臨みました。
――この合宿でやってきたこととは、具体的に何ですか
エリア重視、敵陣での徹底した継続、自陣のセットプレーの安定の三つが大きな指針でした。
――試合ではその指針を遂行できましたか
まだまだ全然できていなかったです。この一週間でできるだけ帝京大戦に向けて仕上げていきたいと思います。
p>――フィジカルアップされたと思いますが、当たってみていかがでしたか
前よりは相手とのフィジカルの差を感じなくなりました。
――ラインアウトやモールはいかがでしたか
ラインアウトはすごく良くて、モールもすごく取れていたのでこの合宿でやってきたことは通用したなと思います。
――後半の序盤でモールからボールを持つ場面がありました
反則を取られてしまったので反省です。もっと早く出せるようにしなくてはいけませんでした。
p>――春シーズンの総括をお願いします
早大の戦い方の大枠を決めつつあります。その精度がまだ低くて、今日もまだまだという感じだったのでこれから精度を上げていければもっと完成していくと思います。
――帝京大戦への意気込みをお願いします
帝京大戦との一戦は良い意味での力試しになると思うので全力で向かっていきたいと思います。
NO・8鶴川達彦(文構2=神奈川・桐蔭学園中教校)
――試合を振り返ってみていかがでしたか
この夏合宿でやってるフィットネスの部分で最後走りきれない部分があったので、そこは修正したいと思いました。
――この合宿中で意識していることなどありますか
ポジションがCTBからNO・8に変わったので、新しく覚えなきゃいけないことをしっかり試合に生かせるように意識しています。
――新しいポジションはいかがですか
基本的にセットプレー以外は今までと同じような動きをしているので、上手く対応できてると思います。
――今後もNO・8のポジションでプレーする予定ですか
はい。そうです。
――Bチームとして久々の出場でしたが、どのような思いで臨みましたか
まだBチームで満足していないので、Aチームにあがって秋の試合に出られるように、意識してプレーしました。
――来週の帝京大戦に向けて意気込みをお願いします
帝京大は大東大よりもコンタクトのレベルもスピードも全然違うと思うので、この1週間できょうできなかった部分を修正していきたいと思います。
SO杉本頼亮(スポ2=京都・桂)
――この試合を振り返ってみていかがでしたか
SOとSHで出てどっちでも自分個人としては良く動けたなと思うんですけど、チームとしては負けたので残念です。
――試合中のポジション変更での影響は何かありましたか
僕はどっちでもやっているので、特に影響はなかったです。
――大東大は体が大きいですがスタンドオフとして何かプレッシャーを感じることはありましたか
体が大きい分、動きはこちらの方が速かったので、速さで勝とうということは意識していました。
――これからはどういった練習をしていく予定ですか
次の相手が帝京大で、体が大きくてうまいのでそれに勝てるように前に出るディフェンスを練習していきたいと思います。
――秋シーズンまでにはどのような選手になっていきたいとお考えですか
スタンドオフを主にやっているのですが、スタンドオフもスクラムハーフもできるような選手になりたいと思います。
――来週の帝京戦に向けて改めて意気込みをお願いします
相手は体が大きくうまい選手が多いのですが、そこで負けずに絶対強気でプレーしていきたいと思います。
CTB盛田志(スポ4=広島・尾道)
――この試合を振り返ってみていかがでしたか
チームとしては後半で集中力が切れて、最後に負けてしまいました。それでも練習している部分というのはいくつかできて、それがトライにつながったりしてたので、練習の成果は少しずつ出ているのかなと思います。まだまだではあるんですけど。
――Bチームでの出場となりましたが、けがの影響などはあるのでしょうか
そうですね。先週の終わりの練習中に顔をぶつけてしまって。そのときの脳振とうが 長引いている状態です。元からBチームではあったんですけどね。
――この試合でなにかその点で影響はありましたか
そんなに影響はなくできました。それでもまだまだですね。チームを動かしきれていないというか、ゲームキャプテンをさせてもらったのにまだそのところができていなかったのかなと思います。
――ラストイヤーということで、春からチームを引っ張る姿勢を感じましたがなにか意識していることはあるのでしょうか
そうですね。例年とはちょっと違って、周りを引っ張っていこうとは思っているんですけど、なかなか難しいですね。できなきゃだめなんですけどね。
――この夏合宿でチームとして特に意識していることはありますか
BKとしては一次攻撃の精度を高めていくことですね。この試合で言うと、前半はそれがうまいこと出たのかなと。100パーセントで一次攻撃取れていたので。そこが結果として出ていたのが良かったです。
――来週の帝京大戦に向けてはいかがですか
きょう負けてしまったので、まずはきょうの修正点を修正したいですね。あとは個人としてですね。ただ引っ張るだけではなくて、プレーで引っ張りたいなと思います。
CTB滝沢祐樹(基理4=福島)
――久しぶりのBチームでの試合でしたが、試合を振り返っていかがでしたか
「練習でやってきたことをやろう」と、みんなで試合前の練習からやってきたのですが、そこを冷静になった時にやり切ることができなかったです。相手の勢いのあるアタックにやられてしまったので、こういう結果になってしまったのかなと思います。
――今回の合宿ではどのような練習をされてきましたか
全体では、チームをつくるということで、テーマを掲げてやっているので、チーム練習が多くなっていました。あとは、ユニットではそれぞれのスキルの精度などを重点的にやってきたのですが、そこが試合で出せなかったので、まだまだ帝京大には届かないかなと思いますね。
――プレー面や練習面において、個人的に意識されていたことはありますか
僕はBチームなので、タックルに入って、前を止めるということを意識しています。試合でできなければ意味がないのですが、そういうところを意識してやっています。
――具体的な課題は何でしょうか
完全にタックル力ですね。CTBになって、前で止めなければならないという責任があるので、そこはしっかり前を止められるようにしたいと思います。
――ラストイヤーに向けて今後の意気込みをお願いします
あっという間に4年生になってしまったので、もう引っ張っていくとかではなく、自分からがつがつ1年生の頃の気持ちを思い出して、ここでやり切りたいと思います。
SO浅見晋吾(スポ4=神奈川・桐蔭学園)
――どのようなことを意識して試合に臨みましたか
練習でやってきたことをしっかりやろうとチームで話しました。ディフェンス面では前に出ることと、アタック面では一次攻撃をノーミスでやることを意識付けしました。
――そのディフェンス面に関して、後半は相手に押し込まれる時間が長く続いてしまいましたがその原因は何でしょうか
FW陣、BK陣共にセットが遅くて、セットが早かった相手に対応できなかったからだと思います。
――後半10分には右サイドでゲインを重ね、数的優位の左サイドに展開して決めた良いトライがありましたが、その場面を振り返っていかがですか
あれは練習通りでしたね。
――その直後の難しい角度からのキックを決めるなど全体的にキックの調子が良かった印象がありますが、どのように感じていましたか
そうですね、キックは安定していたかなという印象があります。
――後半は自らタテに仕掛ける場面が多くありましたが、やはり前への意識から出たプレーだったのでしょうか
はい。流れを変えるにはトライしかないと思っていたので、タテにいきました。失敗してしまいましたけど。
――ここまでの合宿でどのようなことを取り組んでいますか
3つテーマを挙げていて、エリアマネジメント・一次アタック・継続をテーマにしているのでその精度をもっと上げていきたいなと。
――では個人としてはいかがですか
このままでは赤黒に届かないですし、自分のちゃんとしたアピールをしていきたいです。
――どのような点をアピールしていきますか
こういうチームだからこそ、流れを変えられる選手になりたいなと。トライの部分もそうですし、タックルもアタックもすべての部分で流れを変えられる選手になりたいです。
――次には帝京大との試合が控えています。どのようなことを意識していきますか
本当にこのままでは話にならないので、相手どうこうではなく、自分たちのラグビーをするしかないと思います。