青学大に完封勝利、全勝をキープ!

ラグビー男子

 関東大学対抗戦(対抗戦)も前半を折り返し4戦目。いったん関東を離れ、長野・松本平広域公園総合球技場で青学大と対戦した。ミスが散見されたものの、後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)が「決して個々の部分で弱いチームではない」と評する相手に完封勝利。前戦に引き続きベンチ入りメンバー全員が出場し、来る帝京大戦に向け弾みを付けるとともに、各選手が持ち味をアピールした。

 立大戦に引き続き、ハンドリングエラーが目立った。敵陣に攻め入るものの、フェーズを重ねる波状攻撃にはつながらない。むしろ序盤は青学大の集散の早い攻撃に押し込まれる場面も多かった。均衡が崩れたのは開始11分。ラインアウトのこぼれ球を拾ったSO小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が突破、左タッチライン際でパスを受けたNO・8佐藤穣司(スポ3=山梨・日川)がディフェンス網を破り先制した。その後はSH岡田一平(スポ3=大阪・常翔学園)のリスタートから2トライを奪い前半を17-0とするも、得点機を多くつくっただけに、物足りない点差。ハーフタイムにはボールキャリアーのミスやペナルティーの多さをチームで確認、再度気を引き締める。

敵の穴を的確に見抜き攻撃を組み立てた小倉

 後半、まずはFW陣が圧倒した。開始直後にスクラムターンオーバー、小倉のラストパスを受けてインゴール中央に駆け込んだのはフッカー菅野卓磨(教4=東京・早実)。これで勢い付くと、8分にはケガからの復帰戦となったSH平野航輝(スポ4=長崎南山)がラックからボールを持ち出して加点するなど、後半計5トライ。青学大に目立ったチャンスをつくらせず、50-0で快勝した。

菅野は低い当りからトライを奪った

 早大が奪った8トライのうち、反則からの早いリスタートやクイックスローインから4トライ。相手指揮官も「青学大のディフェンスの隙に攻めてきた」と舌を巻く積極的な攻撃が功を奏した。一方の守りではブレイクを許す場面もあったが、素早い戻りでカバー。ここまでの4試合中3試合で無失点とし、後藤監督も「練習でやっている成果が出ている。粘りについてはすごく評価しています」と手応えを感じている。対抗戦全勝を守り、次戦はいよいよ帝京大との対決。決戦で早大がどのような戦いを見せるのか、王者との力の差は縮まったのか。2週間後、早大の現在地が試される。

(記事 森健悟、写真 山口智子、藤巻晴帆)

関東大学対抗戦
早大 スコア 青学大
前半 後半 得点 前半 後半
17 33
50 合計
【得点】▽トライ 菅野、佐藤穣、岡田、本田、荻野2、布巻、平野 ▽ゴール 小倉(4G)、浅見(1G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
高橋 俊太郎 社4 東京・早実
  後半18分交代→16光川    
菅野 卓磨 教4 東京・早実
  後半25分交代→17貝塚    
佐藤 勇人 スポ4 秋田中央
  後半18分交代→18千葉太    
◎大峯 功三 スポ4 福岡・東筑
桑野 詠真 スポ2 福岡・筑紫
中尾 康太郎 スポ4 福岡
  前半36分交代→19山口    
加藤 広人 スポ1 秋田工
  後半11分交代→20布巻    
佐藤 穣司 スポ3 山梨・日川
岡田 一平 スポ3 大阪・常翔学園
  後半0分交代→21平野    
10 小倉 順平 スポ4 神奈川・桐蔭学園
  後半27分交代→22浅見    
11 本田 宗詩 スポ2 福岡
  後半11分交代→23深津    
12 飯野 恭史 商4 東京・早実
13 勝浦 秋 スポ2 愛知・千種
14 荻野 岳志 先理4 神奈川・柏陽
15 黒木 健人 人1 宮崎・高鍋
リザーブ
16 光川 広之 スポ4 神奈川・公文国際学園
17 貝塚 隼一郎 政経3 埼玉・早大本庄
18 千葉 太一 教2 東京・早実
19 山口 和慶 スポ2 福岡
20 布巻 峻介 スポ4 東福岡
21 平野 航輝 スポ4 長崎南山
22 浅見 晋吾 スポ3 神奈川・桐蔭学園
23 深津 健吾 スポ4 東京・国学院久我山
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)
関東大学対抗戦Aグループ星取表(10月19日現在)
  帝京大 早大 慶大 筑波大 明大 青学大 立大 明学大
帝京大 11/2 14:00

秩父宮
11/30 12:00

秩父宮
○31-10
11/16 14:00

秩父宮
○118-3 ○118-5 ○98-0
早大 11/2 14:00

秩父宮
11/23 14:00

秩父宮
○19-15 12/7 14:00

秩父宮
○50-0
○97-0

○104-0
慶大 11/30 12:00

秩父宮
11/23 14:00

秩父宮

○36-29 11/2 12:00

秩父宮
○38-7 ○57-14
○68-3
筑波大 ●10-31
●15-19 ●29-36 ●21-41 12/7 14:00

江戸川
11/23 14:00

熊谷
11/9 14:00

熊谷
明大 11/16 14:00

秩父宮
12/7 14:00

秩父宮
11/2 12:00

秩父宮
○41-21 ○80-0 ○92-0 10/26 14:00

三ツ沢
青学大 ●3-118 ●0-50
●7-38 12/7 14:00

江戸川
●0-80 11/9 12:00

熊谷
11/23 13:00

上柚木
立大 ●5-118 ●0-97 ●14-57
11/23 14:00

熊谷
●0-92 11/9 12:00

熊谷
12/7 12:00

江戸川
明学大 ●0-98 ●0-104 ●3-68 11/9 14:00

熊谷
10/26 14:00

三ツ沢
11/23 13:00

上柚木
12/7 12:00

江戸川
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷は熊谷ラグビー場、江戸川は江戸川区陸上競技場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(10月19日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 365 18 347 57
早大 270 15 255 42
慶大 199 53 146 30
明大 213 21 192 31
明学大 270 -267
筑波大 75 127 -52 11
青学大 10 286 -276
立大 19 364 -345
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。
コメント

後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)

――試合の振り返りをお願いします

帝京大戦の前の最後の試合ということで、コンタクトの部分で激しく、堅くということと、アタックの部分では思い切り良く迷わずにやろうと選手を送り出しました。内容的には前半に点を取れませんでしたがそれほど悪いということではなかったと思います。最後のここでボールを出せばという場面でキャリアーが片手で持ったりしていたという細かいところですね。取るべきところで取れないと、いまの早大は個々の能力ではそれほど高くないと思うので、流れを相手に渡してしまうと前半のようなかたちになるということです。後半に関してはそこの部分は改善できたと思います。

――0点に抑えたディフェンスについての評価を聞かせてください

実は僕の中では最低ノルマだったんです。理想を言えばピンチらしいピンチを招かずに0点に抑えたかったです。青学大は決して個々の部分で弱いチームではないので、何度かブレイクされたところは大きな問題があると思いますが、その後のFBのディフェンス、周りのプレーヤーの戻りも含めてかなり練習でやっている成果が出ていると思います。粘りについてはすごく評価しています。

ロック大峯功三主将(スポ4=福岡・東筑)

――試合の振り返りをお願いします

前半で自分たちのミスが重なって点が取れませんでした。後半に修正が少しはできたんですけどもっとできたと思うので、一人一人厳しくやっていかないといけないと思いました。

――今季3度目の無失点には手応えを感じていますか

このディフェンスでもっと強い相手を完封できるかというと、その自信はないので結果としてはプラスですけど、もっとできたなという印象はあります。

――学生の間で話したことなどはありますか

学生的には80分間集中して隙のないゲームをしようと話をしていたんですけど、まだ甘さがあるのかなと思います。0点に抑えてはいますし、後半も良い流れでできているので少しずつ改善できていると思います。

――50点を奪ったオフェンスはどのように評価できるでしょうか

前半にもっとできたという印象があります。一人一人のキャリアーがノックオンしていますし、片手でボールを持っていたりして甘かったのでそこを意識していきたいです。厳しくしていきたいです。

――一区切りしたここまでの完成度的にはいかがでしょうか

ここから最後のメンバーの入れ替えがあると思うので、そこに向けて部員全員が勝負すること。それから選ばれたメンバーがしっかり固まって、早大のラグビーを完成させることが大切だと思います。

フランカー布巻峻介副将(スポ4=東福岡)

――試合全体を振り返って感想をお願いします

みんな意識しているようには見えたんですけど、結果が伴っていない感じで、空回りしてミスをしてしまったり、チャンスをつぶす結果になってしまっていたので、やっぱりまだいろいろな面でスキルが追い付いていないのかなと思います。

――そうなってしまった要因は何だとお考えですか

ペナルティーが多かったのと、攻め込んでからのターンオーバーをくらったり、良い流れなのに相手に食い止められたりして、焦ってしまった部分もあったのかなと思います。

――立ち上がりの部分にもやはり課題が見えましたが、ハーフタイムにはどのようなことを話し合いましたか

もう終わったことだったので、ハーフタイムにはその点よりも後半の入りは大事にしようということを話しました。前半の入りに関しては今後の課題になると思います。

――ここまで4試合中3試合で完封勝利を収めていますが、ディフェンス面についてはどのように評価していますか

完封で終われたというのは良いことですし、ゴール前で2回くらい迫られた時も何とか止め切れたので、そういう意味で守りの意識は高いのかなと思います。

――オフェンス面はいかがですか

やっぱりミスが起きてターンオーバーされてしまったりということが多いので、トライを取り切れるようなコミュニケーションだったりスキルだったりを手に入れていかないと今後の戦いはキツくなってくると思います。

――今週特に課題として意識していた部分はどちらですか

やっぱり集中力ですね。80分間意識を途切れさせないとか、常に気を配ったりという点を課題として掲げていたんですけど、それが空回りする結果になってしまったのでもう少し冷静さが必要かなと思います。

――布巻選手ご自身の調子はいかがですか

もう結構上がってきている状態なので、この調子で上げていければという感じです。フル出場もそろそろしたいですね。

――プレー面の手応えはいかがですか

この試合はあまりボールに絡めなかったというか良い機会がなかったので、もうちょっとチャンスの場面やディフェンスに絡めるようにしたいです。

――帝京戦に向けて特に意識して仕上げていきたい部分はどちらですか

帝京戦だからというわけではないですけど、いままで自分たちがやってきたことをもう一度振り返るときだと思うので、原点の部分を見直そうと思います。

SO小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――試合の振り返りをお願いします

前半は点数があまり取れなくて、ブレイクダウンのところとキャリアーのところが自分たちのミスで全然駄目でした。それがハーフタイムで修正できて後半は点数を取れるようになったんですけど。キャリアーがすごくボールを落としていて、ブレイクダウンもペナルティーがかなり多くて、それが良くなかったと思います。

――今試合のテーマはありましたか

毎試合そんなに変わらないのですが、自分たちのいままでしてきたことをやるというものです。前半はそれができませんでした。

――青学大戦は試合の入りがいつもうまくいかないとおっしゃっていましたが、入りはいかがでしたか

いつもに比べたらまだ良かった方だと思いますが、点数を見る限りではあまり良くなかったのかなと思います。

――前半に比べ後半良くなったのはなぜですか

ハーフタイムに後藤監督からも言われ、キャプテンからも「キャリアーが悪いし、ブレイクダウンも甘い」ということを言われ、それでみんな意識することができて良くなったのかなと思います。

――キックの調子があまり良くないようですね

シーズン始まってからあまりうまくいかないと感じています。集中できていないんですよね、コンバージョンを蹴る時に。はっきりと原因が分かっているわけではないです。

――帝京大戦まで2週間ありますが修正していきたいことはありますか

前半はいつも入りが悪いのですが、入りが悪かった時点で帝京大には負けるのでそこをよりいっそう高めていくということが一つ。ブレイクダウンのキャリアーの寝方であったりとか、ブレイクダウンでオーバーする相手をしっかり見ることであったりとか、練習からそういった細かいところをお互いに言い合えるようにならないと帝京大に勝てるようにならないかなと思います。

――帝京大戦に向けて意気込みをお願いします

勝つと言っても勝つことは簡単ではないので、2週間の練習をしっかりやって準備したいと思います。

プロップ高橋俊太郎(社4=東京・早実)

――完封勝利となりました。ディフェンスを振り返っていかがでしょうか

前半はディフェンスの面ではタックルもよく入っていたので、良かったと思います。

――ブレイクダウンで苦戦する場面もありました。試合に出ていてどのように感じられましたか

ブレイクダウンはこのごろ練習してきていて、確実に成果は出てきていると思うので、突き詰めていきたいと思います。

――FW前列は対抗戦の中でもメンバーの入れ替わりが多くあります。その中で、ご自身ではどのようなところが評価されて先発起用されていると思われますか

そうですね…自分では難しいです。スクラムだったりだと思います。でもまだたりないところがあるので、もっともっと頑張っていきたいと思います。

――対抗戦4戦全勝、内3試合で完封。ここまでを振り返ってみていかがでしょうか

初戦に比べると成長していると思います。でもこのままでは帝京大に勝てるとは思えないので、そのへんを帝京大戦までに詰めていきたいと思います。

――帝京大と戦う上で、FWは一つのポイントとなります。帝京大FWとどのように戦っていきたいですか

スクラムは勝ちたいというのはあります。プラスでフィールドプレーでも前3列は本当によく動くし攻撃してくるので、僕たちはそれに負けないようなディフェンスをしていこうと思います。

――帝京大相手に、個人的にこういうプレーをしてやろう、と思っていることは何かありますか

やっぱりディフェンスで、相手がショートサイドにきても、仰向けに倒すつもりで押し返してやろうと思います。

――帝京大戦に向けて意気込みをお願いします

全身全霊でチームのために。何としても勝ちたいと思います。

フッカー菅野卓磨(教4=東京・早実)

――試合を振り返ってみていかがでしたか

チームとしては80分間、最初から最後までいい試合をしようということで臨んだんですけど、ミスとペナルティーが非常に多かったですね。

――序盤に攻め込まれて自陣でのプレーが続いていましたが原因は何でしょうか

青学大の前に出てくるディフェンスに対してあまりためきれずにいつも通りに当たってしまったり、ボールキャリアーの当たりも高かったりしたので、もっと手堅くプレーできればよかったなと思います。後半に入ってから修正はできたんですけど、もっと早い段階で修正できたら良かったですね。

――後半に入って修正できたとのことですが、ハーフタイムではどんなことを話されたのですか

後藤監督から、ボールキャリアーの部分とペナルティーのところを言われました。キャリアーが高く当たってターンオーバーされるケースが非常に多かったので、もう一回一人一人前に出ていこうっていうことを確認しました。

――1トライ挙げるなどフィールドプレーでも活躍されましたがそれについてはいかがでしたか

ハーフタイムの話でも出たように、ボールキャリアーがみんな高くてあまりゲインできていない印象があったので、自分がボールもらったらしっかり前に出てゲインしようと思っていました。トライのシーンも、しっかり当たったら前が空いたのでそこを走ったらトライという感じでした。

――セットプレーについてお聞きします。まずラインアウトについてはどうだったでしょうか

オーバーボールも1、2本あったんですけど、気にせず思い切り投げれたんで良かったと思います。

――スクラムのところでは両チームともに反則が多かった印象でしたが原因などを教えてください

レフェリーとのコミュニケーションがうまく取れなかったというのもありますし、相手チームも毎回修正して色んなことを試してきたので、まずは自分たちのスクラムを組むっていうのが大事なんですけど、それに対してこっちもちょっとずつ修正していっていたというところですかね。でもそんなに悪いイメージはなかったですね。

――次戦は帝京大戦になりますが、それに向けて意識していくことはありますか

まずセットプレーがすごい重要になってくると思うので、一つ一つ集中して、質の高い安定したセットプレーをしていきたいと思っています。他の部分でもいろいろな課題が出てきていて、あれやろうこれやろうということを言ってきたんですけど、やっぱりもう一回自分たちがやろうとしているラグビーをみんなが集中して規律高くやっていければ絶対に勝てると思うので、集中して、ミスなくノーペナルティでいきたいなと思います。

――帝京大戦に向けての意気込みをお願いします

次も出ることができれば、帝京大に対してもこの試合のように良い感じでボールを持って前に出ていければなと思います。

プロップ佐藤勇人(スポ4=秋田中央)

――試合を振り返ってください

前半、ミスは多かったので、入りにはちょっと手間取ってしまったかなと思います。

――無失点で抑えることができましたが、要因はどこにあると思いますか

まだまだミスは多いのですが、要所要所でコミュニケーションが上手く取れるようになってきてるかなと思います。

――実際に体をぶつけてみて、相手の印象はいかがでしたか

青学大はポテンシャルがあるチームだと思うので、個々の節点や強いところはあったと思います。

――スクラムを組んだ感触はいかがでしたか

まだまだ押し切れないというところがあったので、そこは全てプレッシャーをかけられるようにしていきたいです。

――ペナルティーに関してはどのようにお考えですか

ブレイクダウン周りでのペナルティーがちょっと多かったかな、と思ったので、ブレイクダウンをしっかりフォーカスして、ペナルティーはしないように頑張っていきたいです。

――何か課題は見つかりましたか

セットプレーは安定していたのですが、一つ一つのタックルのスキルや精度がまだまだだと思うので、そこは練習していきます。

――次戦は帝京大戦ですが、どのような取り組みを行っていますか

ブレイクダウンにフォーカスして、そこでは負けないっていうことと、ミスをミスにしないようにっていうことを意識して練習しています。

――ご自身の調子はいかがでしょうか

調子は上がってきてると思うので、次にベストを尽くせるようにやっていきます。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

相手が帝京大ということで、キツい戦いになるとは思うのですが、そこを受け身にならないで、どんどんチャレンジしていきます。

NO・8佐藤穣司(スポ3=山梨・日川)

――この試合を振り返ってみてください

テーマとして挙げていた堅くということなどがうまくいっていなくて、チームとしてたるんだ雰囲気というか、あまり締まらないゲーム展開となってしまったのかなと思っています。

――今季3度目の完封勝利ですが、ディフェンス面についての手応えはありますか

ずっと練習でやろうとしていたことが、チャレンジしてミスをしてしまった部分もあるのですが、できた場面もあり、ちょっとずつ大まかな部分は良くなってきてるかなと思います。一人一人のタックルスキルやタックル後に立ってボールに働きかけることなどを突き詰めていければ、もっといいディフェンスができるのではないかと思います。

――ディフェンス練習ではどのようなことを課題にしているのですか

外までボールを展開された後に逆へ回されたところのディフェンスで、(ディフェンスラインを前に)上げて、ターンオーバーを狙いにいくことや、ブラインドサイドのディフェンスなどが課題として挙げられているので、そこを意識してやっています。

――特に前半はペナルティーが多かったように見えました

一人一人の責任の部分で、締まりがないから起きたペナルティーかなと思います。

――前の試合では細かいミスの多さを指摘されていましたが、この試合ではいかがですか

もっと一人一人責任感を持ってやるべきだと思いますし、ここからまた試合も続いていくので、後戻りしないように一歩一歩進んでいけたらと思います。

――先制トライを決められましたが、あのシーンを振り返ってみていかがですか

これといって特にないのですが、僕がボールを持って一歩でも前に出ようと考えていました。

――この試合で自身の課題や収穫があったら教えてください

ノックオンやブレイクダウンでの軽いプレーは高いレベルだと通用しなくなってくると思うので、もっと突き詰めていきたいと思います。

――次は帝京大戦ですが、ポイントはどのようなところでしょうか

僕が思うカギはFWです。ブレイクダウンでしっかり球を出して早大のアタックができたらいいゲームができると思います。

――帝京大戦に向けて抱負を聞かせてください

勝ちにこだわっていきます。

SH岡田一平(スポ3=大阪・常翔学園)

――この試合を振り返ってください

自分たちのミスや反則を積み重ねて前半後手に回ってしまいああいう試合内容になってしまったので、ビデオを見てすぐに改善していかないといけないなと思いました。

――前回の試合からどういったことをご自身で修正されましたか

立教大戦の前半最後でパスミスを積み重ねてしまったので、40分間、80分間集中して冷静に球をさばきつつ自分は前見てしっかり仕掛けていこうということを目標にしていました。

――素晴らしいクイックスタートでチームに貢献されていましたが振り返っていかがですか

ペナルティーをもらった時は常に自分が先にボールを持ってクイックできるかを判断したいと考えているので、これからも継続してもらったらすぐにボールを持って判断していきたいと思います。

――ブレイクダウンでのペナルティーが多かったように感じますが

みんなブレイクダウンのところでチャレンジした中での反則が多かったので、そこはレフリーとのコミュニケーションだったり、レフリーの声を聞いて自分が復唱してあげて防げるところもあって、SHとしてディフェンス、FWを仕切れないといけないのでそこを減らすのが自分の役目でもあると思うので改善していきたいと思います。

――今後に向けていかがですか

次は帝京大戦で、自分たちがずっと目標にしてきた相手なので間が空きますが、まだ時間があるので詰めて詰めて帝京大に向かって良いチームづくりができたらなと思います。

WTB本田宗詩(スポ2=福岡)

――試合を振り返ってください

前半、青学大の前に出るディフェンスに苦しんで、10分間くらいは受け身になっていた部分がありました。今週は厳しくいこうということだったのですがハンドリングエラーなどが多かったので反省の多い試合でした。

――関東大学対抗戦(対抗戦)、2回目のスタメンでの出場でしたがどのような意気込みでしたか

WTBなのでトライ取ることと、相手ディフェンスをかき乱すことを期待されて起用されたと思うので、この試合では久しぶりにいいブレイクができたので良かったんですけど、もう少しトライが取れる場面があったので修正していきたいと思います。

――前半、ボールを多くもらえていたように思えたのですがコーリングについてはいかがでしたか

僕のいまの課題として、ボールタッチの回数が少ないことなので荻野さん(WTB荻野岳志、先理4=神奈川・柏陽)みたいに右にも左にも現れたいです。ボールを持ったらゲインできる自信があります。この試合はコーリングも良くでき、ボールタッチも増やせたので収穫があったと思います。

――フィールドプレイについて修正しなければいけない点はどこでしょうか

試合の中では小倉さんのキックパスがあったのですが、僕がもう少し外で待っていればトライになっていた場面があったので、視野を広く持ちたいと思います。

――本田選手自身のトライを決めたシーンについてはいかがでしょう

ペナルティーになった瞬間一平さんならもういくだろうなと思いフォローについていったら、穣司さんから良いパスがきてあとは走るだけだったので2人に感謝したいと思います。

――チームとして改善するべき点はありますか

前に出てくるディフェンスに対してプレッシャーを受けてしまったので、そういう場面こそタテに強いプレーでフィジカルの面とブレイクダウンの面で一番基本な部分からしっかりしたら改善できると思います。

――最後に次戦に向けての抱負をお願いします

一番ターゲットにしている帝京大戦なので、僕はどこで出場するか分からないですが、出たらトライを取りたいです。チームとしても一年間目標にしてきてる相手に対して初めて勝ちたいと思います。

CTB飯野恭史(商4=東京・早実)

――この試合のテーマは何かありましたか

厳しく堅くということと、判断を迷わずにということを持って臨みました。

――前半青学大に押されるシーンもありましたが、振り返ってみていかがですか

僕の個人的なミスで危ないところもあったので、そこは個人的には修正しなければいけないということと、普段練習しているところで、チームの苦手なところでゲインを切られてしまったので、そういったところは修正していかなければならないと思います。

――その後のハーフタイムでは何か話されましたか

キャリアーのミスが多かったので、キャリアーがしっかりすることと、ペナルティーが多かったのでそこを話しました。

――試合の中で意識したことはありますか

今週は個人的にはハンドリング、しっかりキャッチすること、練習からそこのミスが多かったので意識していたのですが、試合でもミスをしてしまったので、そういったところを修正していきたいです。

――対抗戦では無失点の試合が続いていますが、ディフェンス面で今試合も評価できるところはありますか

ゲインされてまずいところで誰かが流れを変えるようなジャッカルだったり、ターンオーバーをしてくれたので、そういったところはその選手に助けられたなと思います。

――次は帝京大戦ですが、そこまでに修正したいことはありますか

全部です。

――最後に意気込みをお願いします

まずは自分が出ること。さすがにそろそろ勝ちたいので、そのためにはぼくを含めた4年生のBKが責任をもって、しっかりとやることをやっていきたいと思います。

CTB勝浦秋(スポ2=愛知・千種)

――この試合を振り返っていかがでしたか

個人的な話になるのですが、あまり良くなかったなと思います。特にディフェンスとブレイクダウンの面で、体をぶつけられていない場面が多かったので、駄目でした。

――チームとして掲げていたテーマや課題は何でしたか

『強く迷わない』ということがテーマで、『強く』という面では自分がボールを持っているときはできたかなと思うのですが、ブレイクダウンなどで誰に入っていくかという面では迷ったりしていたので、ちゃんとできていなかったかなと思います。

――自分自身が試合前に意識したことはありますか

毎回同じになるのですが、ボールタッチを増やすということと、チームでとにかくブレイクダウンを意識するということだったので、ブレイクダウンでSHがボールを出しやすいようにしっかり掃き切ることを意識しましたが、ブレイクダウンに関してはあまりできなかったです。

――前半はなかなか攻め切れていませんでしたが、そこに関してはいかがですか

僕が感じたことは、試合の最初の入りがあまり良くなくて、ミスなどから相手にチャンスを与えている部分が多くしっかり取り切れていなかったので、次の試合からは入りから厳しくしたいと思います。

――前回課題に挙げていたBKのハンドリングは、まだ課題として残りますか

相手が詰めてくるときのディフェンスの立ち位置が浅かったり、一人一人の距離が遠くてパスが届かなかったり、細かい部分ですがそのようなところを修正して、もっときれいにBKをミスなく回したいと思います。

――ハーフタイムにはチームで何か話されましたか

一番言われたことはボールキャリアーについてで、ボールを持ち込んだ選手が簡単にボールを取られて攻められるというシーンが多かったので、一人一人がボールをしっかり両手で持って簡単に取られないように気をつけるということを言われて、みんなで意識して臨みました。

――ペナルティーの多さに関してはいかがですか

ブレイクダウンのときなどに多くて、僕自身も一回ゲートを守らずに取られてしまった場面があって、ノーペナルティーを掲げていながら今回の試合でも結構多かったので、次の試合ではそこを厳しく徹底してノーペナルティーにしたいと思います。

――残りの期間に重点的に取り組みたいことを含め、帝京大戦に向けての意気込みをお願いします

帝京大はディフェンスもすごくうまくて、そこでCTBが前に出るプレーをすればもっと簡単に外に回せたり、当たった状態でWTBなどに回せるので、体をぶつけて前に進みたいと思います。

WTB荻野岳志(基理4=神奈川・柏陽)

――どのようなことを意識して青学大戦に臨まれましたか

今回の試合はチームで80分間集中し切ろうというテーマで臨んだんですけど、やっぱり前半の入りの部分で少し良くないところがあったのかなと思います。

――青学大戦を全体的に振り返ってみていかがでしたか

前半、特にペナルティーとかキャリアーの部分でミスがあったのでうまくリズムが出なかったんですけど、後半はそこの部分が少し良くなったのかなと思います。

――どのように修正したか具体的に教えてください

ハーフタイムではボールを持ったプレーヤーがしっかり責任を持ってプレーすることを意識してやろうと話しました。

――2試合連続で無失トライでしたが、そのことについてはどのように思われますか

いくつかラインをブレイクされてしまうシーンがあったのですが、そこはFBとしっかりカバーディフェンスが組まれてるのかなと思います。

――ディフェンスを課題に挙げられることが多かったですが、ディフェンスについてはいかがですか

内側とのコミュニケーションがうまく取れなかったときにラインブレイクをされてしまう時があったので、早めのコミュニケーションが必要だなと思いました。

――帝京大戦までに修正していきたい点を教えてください

アタックのフォーメーションをやってきて、うまくいくシーンもいくつかあったのですがまだできてなかったので、その部分を残り2週間で詰められたらと思います。

――最後に意気込みをお願いします

しっかり2週間後にコンディショニングのピークを持ってこられるように調整していきたいです。

SH平野航輝(スポ4=長崎南山)

――対抗戦初出場となりました。後半、どんな気持ちでピッチに入りましたか

ケガをして他の人よりも3試合分休んでいたので、元気いっぱいでやっていこうかなというぐらいで、特に特別な気持ちは持っていなかったです。

――ケガを