日本代表は、日本時間の11日未明、敵地のドバイでUAE代表と対戦した。藤田慶和(スポ2=東福岡)は右WTBとして2試合連続で先発出場。昨年、UAE戦で奪った6トライには及ばなかったものの、持ち味のスピードと巧みなステップで何度も好機を演出し、日本代表の勝利、および大会6連覇に貢献した。
藤田
この試合、藤田は個人技だけでなく、サポートプレーや積極的なライン参加でも存在感を示す。前半36分にはCTB中村亮土(帝京大)がロングゲインし、相手に絡まれかけたところに走り込んでそのままトライ。続く前半41分では、ブラインドポジションからBKラインに入り、サインプレーで敵のギャップを突いた。後半はトライこそなかったが、華麗なタップパスでトライまで繋げるなど、チームプレーに徹する場面も多く見られた。
日本代表は、今月下旬から、IRBパシフィック・ネーションズカップ2013に挑む。日本よりも世界ランキングが高い強豪国が集まるだけに、これまでの格下相手とは異なり苦戦が強いられるだろう。だが、藤田にとってみれば、代表定着に向けた絶好のアピールの場だ。仮に出場機会を得たならば、強敵相手でも怯むことなく、持ち前のダイナミックなランでジャパンを勝利に導く。
(記事 坂田謙一)
結果
○日本代表93-3UAE代表