開幕戦、幸先の良いスタート

ラグビー男子

 大学ラグビー界の強化を目指し、きょねんから新設された関東大学春季大会。15人制としては、初の対外試合となった。初戦の相手は中大。早大は、主力を欠いた中でも序盤から相手を圧倒し、地力の差を見せつける。試合終盤に失点を許すも、結果は56-5と快勝。10人の選手がトライを決めるというチーム力の高さを発揮した。危なげない勝利で、次戦へつながる結果となった。

慣れないポジションでフル出場を果たした清水

 試合開始早々、SO間島陸(商4=東京・早大学院)が敵のギャップを突くランからパスを出し、フランカー小谷田祐紀(文構3=東京・早実)がトライ。幸先の良いスタートを切る。その後も早大はブレイクダウンで圧倒し、テンポの良いパスでチャンスを作っていく。そして前半8分、ゴール前でサポートに入ったロック桑野詠真(スポ1=福岡・筑紫)がインゴールに叩き込んだ。そのまま早大ペースで試合が進むかと思われた。しかし10分、相手に自陣での突破を許しピンチを迎える。幾度となくゴールラインギリギリまで攻め込まれるも、何とか守り切った。苦しい時間帯を耐え抜いた早大。再び攻めの時間帯が増えだし、23分にはWTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)が追加点。25分には廣野晃紀(社4=東京・早実)が自身で前に転がしたボールをキャッチし、グラウンディングした。その後もスクラムからのトライなどで得点を伸ばし、29-0で前半を終えた。

 後半開始直後、試合は拮抗(きっこう)状態が続く。その均衡を破ったのは9分。素早いパス回しからプロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)が体の強さを生かし、敵を押しのけてインゴールに飛び込んだ。16分には、モールトライで追加点。20分には途中出場のWTB山本龍平(商3=東京・都立武蔵)がゲインし、そのままトライ。その後1トライを追加して、迎えたロスタイム。ここまで失点を許さなかったディフェンスが一瞬の隙を突かれる。相手にパスを回され、左すみへのトライを許した。結果、スコアを56-5としたところでノーサイド。後味の悪い最後となったが、快勝で今大会初戦を終えた。

力強いハンドオフで相手を振り払う呉

 失点について選手たちは「完全に気の緩み」(NO・8呉 泰誠、スポ4=大阪朝鮮)、「あそこで取られては意味がない」(CTB飯野恭史、商3= 東京・早実)と次々と反省の弁を口にした。最後まで集中力を切らさないことが今後求められてくるだろう。しかしベストメンバーでない中でも、攻守において良いプレーが光ったこの試合は、自信へとつながるはずだ。次戦の相手は社会人の釜石シ―ウェイブス。早大は春季全勝へ向けて、歩みを止めない。

(記事 近藤万里奈、写真 森健悟)

★大型新人の桑野が堂々の赤黒デビュー

初トライを決める瞬間の桑野

 今季の新人のなかで唯一高校日本代表の経歴を持ち、新人総代も務めるロック桑野詠真(スポ1=福岡・筑紫)が見事、開幕戦にして赤黒を勝ち取った。新人での開幕スタメンは、2001年以降、2010年5月16日の東海大戦でデビューを果たしたフランカー金正奎(教4=大阪・常翔啓光学園)以来2人目の快挙だ。長身を生かした空中戦を得意とし、後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)も「動けるし、タックルもできるし、思ってたより全然いい」と一定の評価を与えている。だが、「赤黒を着続けるためには、まだまだ全然足りないと思います」と本人におごりはない。まだまだ荒削りな部分が多く、発展途上であるだけに今後の成長に期待が懸かる。

早大 スコア 中大
前半 後半 得点 前半 後半
34 22
56 合計
【得点】▽トライ 垣永、河野、桑野、小谷田、平野、廣野、飯野、荻野、岡田、山本
 ▽ゴール 間島3
※得点者は早大のみ記載


早大出場メンバー
背番号 名前 学部・学年 出身校
大瀧 祐司 文4 神奈川・横浜緑ヶ丘
清水 新也 スポ3 宮城・仙台育英
◎垣永 真之介
後半20分→交代17佐藤勇
スポ4 東福岡
河野 秀明 創理2 東京・早実
桑野 詠真
後半28分→交代18住友
スポ1 福岡・筑紫
金 正奎
後半10分→交代19古賀
教4 大阪・常翔啓光学園
呉 泰誠 スポ4 大阪朝鮮
小谷田 祐紀 文構3 東京・早実
平野 航輝
後半0分→交代20岡田
スポ3 長崎南山
10 間島 陸 商4 東京・早大学院
11 廣野 晃紀 社4 東京・早実
12 飯野 恭史 商3 東京・早実
13 金澤 男 社4 千葉・市川
14 荻野 岳志
後半10分→交代22山本
先理3 神奈川・柏陽
15 滝沢 祐樹 基理2 福島
リザーブ
16 菅野 卓磨 教3 東京・早実
17 佐藤 勇人 スポ3 秋田中央
18 住友 裕哉 政経4 徳島文理
19 古賀 壮一郎 教4 福岡・筑紫
20 岡田 一平 スポ2 大阪・常翔学園
21 水野 健人 人4 大阪・東海大仰星
22 山本 龍平 商3 東京・都立武蔵
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)


関東大学春季大会グループB順位表(5月5日現在)
順位 チーム 試合 勝点 勝数 分数 負数 得点 失点 得失
早大 56 51
法大 66 31 35
慶大 68 38 30
日大 38 68 -30
中大 36 122 -86
日体大
勝ち5点、負け0点、引き分け2点
勝敗に関係なく、4トライ以上獲得したチームに、勝ち点1を追加
負けても7点差以内ならば、勝ち点1を追加

関東大学春季大会グループB星取表
      早大 慶大 日体大 法大 日大 中大
早大 6/2 13:00
石巻総合
5/18 12:45
早大G
5/26 14:00
三ツ沢
6/9 13:15
早大G
〇56―5
慶大 6/2 13:00
石巻総合
6/16 14:00
三ツ沢
6/9 14:00
法大G
〇68―38 5/26 12:00
ケーズ水戸
日体大 5/18 12:45
早大G
6/16 14:00
三ツ沢
6/23 13:00
法大G
5/26 12:00
日大G
6/9 12:15
中大G
法大 5/26 14:00
三ツ沢
6/9 14:00
法大G
6/23 13:00
法大G
5/12 13:00
法大G
〇66―31
日大 6/9 13:15
早大G
●38―68 5/26 12:00
日大G
5/12 13:00
法大G
6/23 12:15
中大G
中大 ●5―56 5/26 12:00
ケーズ水戸
6/9 12:15
中大G
●31―66 6/23 12:15
中大G
※石巻総合は石巻市総合運動公園フットボール場、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場、
ケーズ水戸はケーズデンキスタジアム水戸

コメント

後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――ファーストゲームを振り返ってみて、感想をお願いします
最後一本取られましたが、ディフェンス面は締まった試合だったと思います。そのへんは評価したいです。
――運動量に関してはいかがでしたか
もう少し拮抗した試合で、大きな相手にぶつけられたときにどこまで耐えられるかを見てみないとなんとも言えないですね。
――ことしどのように勝っていきたいですか
次から次に人が湧いてくるラグビーを追及していきますが、最後に戦うのは自分たちよりも体の大きな相手なので、サントリーや帝京大のようにボールを保持し続けるのは厳しいと思います。それよりもキックや準備してきたことを効果的に利用して少ないフェーズで取りきるのが理想です。その代りディフェンスはしつこくしつこくやっていく、そのようなイメージですね。

プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)
――ファーストゲームを振り返ってみて、感想をお願いします
きょねんみたいなダイナミックなラグビーではないにしろ、僕ららしいラグビーの形ができたと思います。
――多くの主力を欠いてのファーストゲームでしたね
それでもすごくいいラグビーができたので、良かったと思います。
――ディフェンスの時間が長かったが、ディフェンスに関してはいかがでしたか
途中途中でターンオーバーであったり、ダブルタックルであったりといい場面もあったと思うんですけど、最後取られてしまいましたし、何点取ろうがあの失点が一番の課題だと思います。
――いまはどのようなことを重点的にトレーニングに励んでいますか
フィットネスと基礎作りを重点的にやっています。これから試合も多くなるんで、特に基礎を大事にやっています。
――80分間のゲームをやってみて、フィットネスの部分はいかがでしたか
かなりきつかったです。きょねんみたいに簡単に取れるチームじゃないんで。何度も布石を打つラグビーでしか取れないので、そういう意味できつかったです。でも全体的にいい動きができてたんじゃないでしょうか。

フランカー金正奎副将(教4=大阪・常翔啓光学園)

――試合の結果についてはどのように考えていますか

最後にトライを奪われてしまった点で悔いが残る試合でした。

――きょうは新体制では初の80分間の試合でしたが振り返っていかがですか

ファーストゲームだったので思い切ってやろうという話はしていました。その点についてはしっかりできていたのでよかったですね。いいスタートを切ることができたと思っています。

――試合の中で見つかった課題や収穫はありますか

収穫は普段から練習していることができた点です。課題としてはキックチェイスのディフェンス時に相手に抜かれる場面が多かったことですね。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

ブレイクダウンでの仕事はよくできていたと思いますが、もう少しディフェンスの面では頑張れたと思いますね。

――来週は釜石シ―ウェイブスとの試合ですが、意気込みはいかがですか

どんな対戦相手でも自分たちのラグビーをするだけです。しっかりと準備をして戦っていきたいと思います。

フッカー清水新也(スポ3=宮城・仙台育英)
――開幕戦でしたがいかがでしたか
ことしからポジションを変えて、初めての試合がAチームの試合ということで緊張していたのですが、やってるうちに楽しくなって、なんとか上手くできたかなと思っています。
――ディフェンスの時間も長かったですが、ポジションを変えてみて感じたことは
体重をすごく増やしたのですが、ワセダでは走る練習を多くしていて、体重が走りに慣れてきたかなと思っていました。でも、後半は全然走れなくて、後半ディフェンスに上手く戻ることができなかったですね。
――ポジションが変わって試合に対する意識は変わりましたか
全然違いますね。フランカーのときはただ思いっきり押すだけ。2番になってからはスクラムで自分がボールを出さないとゲームが始まらないし、ラインアウトも自分がミスったらプレーが始まらないし、そういうところは全然違いますね。
――新しいポジションでのプレーとなりましたが、監督コーチ陣にはアピールできたと思いますか
アタックやフィールドプレーは上手くできていたと思います。セットプレーは少し問題がある気がしました。相手チームのフロントはきょねんAチームにいたひとがだれもいなかったので、なんとかなりました。ただ、大瀧さん(プロップ大瀧祐司、文4=神奈川・横浜緑ヶ丘)と垣永さん(プロップ垣永真之介主将、スポ4=東福岡)に助けられて、なんとかなったので、自分でいけるようにしたいです。
――最後失点がありましたが
それは完全に疲れて走れていなくて、最後まで走れていれば失点はなかったと思います。ゲームセットまで走る体力が必要だと思います。
――見事快勝という結果でしたが、次戦に意気込みをお願いします
相手は社会人のチームなのでスクラムが強いと思いますが、しっかりボールを出せるように頑張ります。

ロック河野秀明(創理2=東京・早実)
――きょうの試合を振り返って
いままで春シーズンにずっとやってきたことはできたかなという感じがするんですけど、やっぱり昨年の課題であった、最後の集中力という部分で少し崩れてしまいました。
――赤黒デビューを果たされましたが、ご自身のプレーはいかがでしたか
赤黒デビューと言っても、ロックの先輩がどんどんケガをしてしまって、それで繰り上がったという感じなので。チャンスだと思ってものにしようとしたんですけど、あまり自分を出せなかったという気がします。
――ロックの選手は多いと思いますが、ご自身の持ち味はどこだと思いますか
ロック芦谷さん(勇帆、スポ4=京都・伏見工)とかロック桑野(詠真、スポ1=福岡・筑紫)みたいな身長はないので、その分体力とタックルで自分を見せていきたいと思います。
――いまの練習はフィジカルトレーニングが中心だとお聞きしましたが、どのくらい体重を増やされましたか
もう10キロくらい増えました。
――今季への意気込みを教えてください
ケガ人でが出てチャンスが回ってきたのでそれをものにして、ずっとAチームにくらいついていけるように頑張ります。

ロック桑野詠真(スポ1=福岡・筑紫)

――きょうの試合を振り返って
個人的にはまだまだ走れなくて、仕事も少なかったので、もっと仕事をしないと目指している芦谷さん(ロック芦谷勇帆、スポ4=京都・伏見工)のようなロックにはなれないので、もっともっと仕事を増やしていきたいです。チームとしては、最初で流れに乗って、我慢するところはしっかり我慢してディフェンスが出来ていたので、あまりチームのことは分かりませんが、良かったと思います。
――初出場で初めての赤黒でした
僕は寮に入っているので先輩たちの思いを間近で見ていますが、赤黒というのはそんな簡単に着れるものではないので、1年生の最初の試合で着れたということは本当に幸せで光栄なことだと思いますし、嬉しかったです。
――初トライのシーンを振り返って
たまたまです。垣永さん(プロップ垣永真之介主将、スポ4=東福岡)がしっかりヒットして、垣永さんは絶対突破してくれるので、そこでサポートに走っていればフォローで貰えると思っていました。もっともっと貰えるシーンがたくさんあると思うので、しっかり走りたいと思います。
――高校時代からビルドアップしたところは
新人練習で体脂肪率が結構減りました。それで体重が少し増えました。でもまだまだ細いので、もっともっと大きくします。
――高校時代から試合の長さが変わりましたが
全然違いますね。大学では相手の体も大きくなって、コンタクトフィットネスが厳しくなっていく中で40分やらなければならないのは、高校と比べると厳しいです。
――今後の個人的な目標
個人的にはもっともっと走って走って、サポートに付けるところは全部付いていかないと、赤黒を着続けるためには、まだまだ全然足りないと思いますし、レベルも周りの先輩たちに達していないです。周りからの信頼を勝ち取るようなプレーヤーになっていきたいです。

フランカー小谷田祐紀(文構3=東京・早実)
――きょうの試合を振り返って
春最初の試合だったので、ゴールデンウィーク中でたくさんやった練習を試合でだしきろうと思いました。
――トライを決めることができましたが
たまたま、ボールが来たところに自分がいただけですが、トライできて嬉しかったです。
――フランカーのスタメンを取ることができましたが
フランカーには布巻(峻介、スポ2=東福岡)とかがくるので、レベルが上がるということで切磋琢磨して頑張っていけたらな、と思います。
――オフシーズンは何をされていましたか
ラグビーのことはあまり頭にいれないで、家でゆっくりしていましたね。春シーズンは体重を増やすということがチームの目標で、自分自身も結構増やしたので、その分きょうはあまり動けなかったのですが、まぁ体づくりは頑張りました。
――課題は見つかりましたか
体重を増やした分、後半あまり走れなかったのと、金さん(金正奎、教4=大阪・常翔啓光学園)と垣永さん(垣永真之介主将、スポ4=東福岡)がいなくなってから、リーダーシップをとれるような人がいなくなっちゃったので、自分からもっと声を出してリーダーシップをとれていけたらな、と思いました。
――今シーズンの意気込みをお願いします
フランカーはすごく激戦になると思うので、1つの試合でアピールして、4年生のためにも3年生から日本一とれるよう頑張りたいと思います。

NO・8呉泰誠(スポ4=大阪朝鮮)
――きょうの試合を振り返って
前半も後半もファーストでミスが出てしまいました。ディフェンスも途中までは良かったんですが、ここぞっていうときのミスが目立ちましたね。チームにとって大満足といえる試合ではなかったです。
――昨シーズンと比べて調子はいかがですか
今回始めてAチームの試合に出たんですが、全然満足はしていないです。僕のポジションはタレント揃いなので、地味に、愚直に自分のやるべきことをやって赤黒を着続けていきたいですね。
――開幕戦でしたが、体は動きましたか
全然動かなかったです。みんな走力の部分を強化して練習していると思うんですが、いざ試合となるとコンタクトも増えて頭を使わないといけないので、なかなか思うようにはいかないです。
――最後の失点はどのように捉えられていますか
あれは完全に気の緩みですね。相手は点を取るのに必死で、こっちは守るのに必死という状態でしたが、まずは走力不足でした。あとは、試合の終盤、疲れ切ったときに集中力が欠けていて、自然に外が空いてしまいましたね。みんなで声を掛け合えば、防げたトライだったと思います。
――次に向けての意気込み
自分のやるべきことを120パーセント出し切りたいです。僕はみんなが納得するような赤黒選手ではないので、僕に任せておけば大丈夫だろうと信頼されるような選手になるために、慢心することなくこれから個人練習に励みたいと思います。

SH平野航輝(スポ3=長崎南山)
――春の開幕戦、試合を終えての感想はいかがですか
きつかったです…。それでも楽しくラグビーをできたのと、後藤さん(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)が目指すラグビーを少しは体現できたのかなと思います。収穫がある反面個人としては、相手を見て戦術を変えるというところに対応できていなかったので、次戦はしっかり改善していきたいです。
――「きつかった」というのは戦術面でうまくフィットできなかったということでしょうか
相手のディフェンスがこうだからそれに応じてどうプレーしていこうというような点がなくて、やみくもにパスを回してしまいましたね。非効率な点があったので、そこが修正していきたいところです。
――前半のブレイクダウン、球出しのテンポは良い印象を受けましたがいかがでしょうか
そうですね。球出しはFWが全部まくってくれたのできれいに出せて、僕としては苦がなくパスが出せましたね。
――その中で平野選手自身のトライもありました
あれはFWがこだわってこだわって行ってくれたところで相手もスペースが無かった場面なので、たまたま良い形でトライできました。FWの8人のおかげといったところです。
――春先のトレーニングの手応えは
昨季、今季と後藤監督のラグビーは理解できていると感じているので、それを信じてやっていくのみです。
――体作りの面でも上積みを感じているでしょうか
そうですね。少したくましくなったと思いませんか(笑)。(トレーニングは)それはもう厳しいですよ…。昨季とは違ってさらに一人ひとりの意識は高くなってきました。練習後にウエイトトレーニングをやり出す人も増えていますし、内容も質も昨季とは大きく変わった点だと思います。
――きょうは40分間のプレーとなりましたが、交代は事前のプランによるものですか
岡田(岡田一平、スポ2=大阪・常翔学園)と半分ずつというのは元々決まっていました。本当は80分出たかったですけどね…。いまのメンバーを見る限りは自分たちの代もその下もどんぐりの背比べといったところです。パスやフィットネスに特にこだわって、あらゆる面で勝ち抜いていきたいです。
――最後に今季の意気込みをお願いします
今季は最後にうれし泣きしか目指していません。『荒ぶる』を歌う気しかないので、まずはこの春全試合で圧倒していきたいです。

SO間島陸(商4=東京・早大学院)
――ゲームを振り返って
最初の試合ということで、みんな固くなるかなと思ったんですけど、練習でやっていることができました。失点ゼロに抑えられなかったことは悔やまれるんですけど、初戦にしてはいいイメージでラグビーできたかなと思います。
――ディフェンスについては具体的にいかがですか
コミュニケーションがまだとれていなくて、ひとりひとりのディフェンスというよりはチームとしていかに効率の良いディフェンスができるかということをもう少し突き詰めてやっていければと思います。
――プレースキックの成功が10本中3本という結果について
プレースキックは全然調整していなくて。任してください!来週までに調整しておきます。
――終盤にトライを奪われて完封できませんでしたが、運動量についてはいかがですか
春、みんな結構走っていたと思うんですけど、やっぱりまだ試合終盤で走りきれないという場面があったので、高いレベルでのフィットネスをつけていかなきゃなとは思いました。
――オフシーズンに体重はどれくらい増えましたか
12月にケガしてから9キロ増えました。
――これからの春シーズンに向けての意気込み
まずはずっとAチームで出続けるということと、帝京大と最後に対戦するので、帝京大との試合に向けていい意味でチームをレベルアップさせていって、帝京大に勝てるようにしたいです。

WTB廣野晃紀(社4=東京・早実)
――試合を振り返っていかがですか
初戦を勝利することができて良かったのですが、最後にゆるみがでてしまったので、引き締めなければいけないと思いました。
――トライシーンもありました
あれはラッキーですね。うまいところに転がってくれたので。初戦でトライを取ることができて、良いスタートを切れたと思います。
――ディフェンスの時間が長かったと思いますが振り返っていかがですか
待ってしまう部分があるので、もっともっと前に出るディフェンスを心掛けたいですね。
――タックルがよく決まっていました
たまたま良いタックルが決まっただけです。WTBとしてタックルをしっかり決めていくのが今シーズンの目標でもあるので、頑張っていきたいです。
――オフシーズンで体重など増やされたのですか
3~4キロ増えたのですが、もう一回り大きくなりたいですね。
――久しぶりの公式戦でしたがいかがでしたか
やっぱり赤黒は気持ちいいです。今季はチームに居続けたいので、絶対にケガをしないようにしたいです。
――課題などは見つかりましたか
やっぱりディフェンスでもっと前に出ることですね。もう一つは、BKのカウンターが機能していなかったので、そこを改善したいと思います。
――最後に今後の意気込みをお願いします
次戦も頑張るので応援よろしくお願いします。

CTB飯野恭史(商3= 東京・早実)
――開幕初戦でしたがどのような意気込みで望みましたか
初めてのAの試合で、緊張しないでやろうと思いました。
――オフシーズンのビルドアップは
失敗してしまって、あまり大きくなってないんですけど、またこれから夏に向けて増やしたいと思ってます。
――運動量は
今年のラグビーは結構動くので、疲れるというのは予想できたんですけど、思ったよりもきつい時間が長くて、まだまだ足りないなと思いました。
――ディフェンス面は
組織的には防ぐことはできてるんですけど、前に出れてないので、前に出ないともっと上にいったときに、勝ちきれないと思うので、前で止めて前でボールがとれるようにしていく必要があるなと思います。
――きょうのご自身のトライはいかがでしたか
あれはおこぼれみたいな感じなので、自分は別に何もしてないですけど、初トライだったのでよかったです。
――最後に相手にトライを奪われましたが
最後に全体でも話したんですけど、あそこで取られてしまったら意味がないので、それが今年の課題でもあるので、その最後の精神的な部分というのは。心が折れないようにしっかり今後の試合では最後の最後まで切れないで、自分のトライで行きたいなと思います。
――これからのシーズンに向けて
このままずっとAに残れるように努力して、ケガ人が今結構いるので、そういう人たちが帰ってきてきても、ずっとAで出て、最後秋もAでてきるように、頑張っていきたいと思います。

CTB金澤男(社4=千葉・市川)
――今日の試合を振り返って
ゴールデンウィークの総括ということで、今までやってきたことを基本的なことばかりですが、徹底してやっていこうとしました。
――初赤黒のお気持ちは
練習からいつも試合を想定してやっているので、緊張しましたけどいつも通り自分の出来ることを最大限にやりました。
――CTBのポジション争いが激しい中、先発を勝ち取りました
他にもいいプレイヤーはたくさんいるので、日々の練習から気を抜かないように、毎日毎日を死ぬ気でやり続けようとしてます。
――ディフェンスの時間が長かったところもありましたが、その点について
相手のキーマンを倒しきれないというところがあったので、上のレベルで戦うために、そういったプレーヤーを倒すためにも、個人でも組織でももっと質を高めないといけないと思いました。
――きょねんと比べて成長したところはありますか
きょねんは半年間ずっとケガしていて、そのころの悔しさを忘れないようにしていて、浪人してわざわざ入ったということもあるので、そういった思いを大切に出来ています。
――今後に向けて
自分が出来ることを本気で探し続けて、そうすれば最後までAチームに定着できると思うので、高いモチベーションをもってやっていきたいと思います。

WTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)

――きょうの試合を振り返って

きょうは全然ダメでしたね。

――ご自身でも1トライを決められましたが

カウンターだったり、チャンスはあったんですけど、そこでしっかり良いタックルができなかったです。持ち味があまり出ませんでした。

――開幕戦をどのような気持ちで迎えられましたか

やはりスタートが大事なので、垣永さん(プロップ垣永真之介主将、スポ4=東福岡)とかも練習から気合入ってましたし。そういう意味では最後まで0点に抑えたかったです。

――守る時間も長かったですが、きょうのディフェンスについては

カウンターからのディフェンスでうまくいかない場面がありました。でも後半に後藤さん(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)から話が合って後半は特に大きなゲインはなかったかなと。

――ご自身の運動量についてはどうですか

きょうは全然ダメでした。これから体重を増やして、スピードもつけたいと思います。

――今後の試合へ意気込みを教えてください

自分はU20の試合に出るので、そちらの方のチームで貢献していきたいと思います。

FB滝沢祐樹(基理2=福島)
――きょうの試合を振り返って
きょうの試合は、公式戦としての初試合ということで、みんなすごく気合いが入っていて、(試合の)入りもすごく良い感じでした。4月から練習してきたアタックフォーメーションと、そこからのボール継続を意識してやろうということで、前半はしっかりできたのですが、前半の後半や、後半の中盤あたりから、ディフェンスでメリハリがあまり無くなってきて、後手に回ってしまうところもあったので、そこを修正していかなくてはいけないなと思いました。
――春までにどのくらいビルドアップできましたか
きょねんのシーズン中からだと、5キロか6キロくらい増えました。
――きょうの試合では、しっかり走れましたか
そうですね。体重を上げつつも、毎日フィットネスをやっていて、きつい中で走りきるということには意識高く取り組んでいるので、きょうはその成果が出ていたところもあったと思います。
――きょうの自分のプレーでアピールできたところは
抜けてきた相手を止めるというところはFBの仕事なので、そこはしっかりできたと思いますが、最後に悔いが残ったのは1本取られてしまったところです。あそこでしっかり自分が戻らないといけないと分かっていながらも、戻れなかったというのは反省点です。そこは意識して取り組んでいかなくてはいけないと思います。
――これからに向けた意気込み
これから毎週試合が続いて、社会人とも試合できるので、そこから吸収するものは吸収して、最後の帝京大戦に向けて、しっかりモチベーションもコンディションも上げてやっていきたいと思います。