藤田が復帰! 多数OBもスコッド入り

ラグビー男子

 日本ラグビーフットボール協会は14日、11月1、8日に対戦するマオリ・オールブラック戦およびヨーロッパ遠征に参加するスコッドを発表した。6月7日に行われたIRBパシフィックネーションズカップ2014のカナダ戦で負傷し、戦列を離れていたWTB藤田慶和(スポ3=東福岡)の復帰がついに決定。また、早大OBも多数メンバー入りを果たす。プロップ垣永真之介前主将(平26スポ卒=現サントリー)が初選出、フッカー有田隆平元主将(平23スポ卒=現コカ・コーラ)とSH矢富勇毅(平18スポ卒=現ヤマハ発動機)は久しぶりに桜のジャージーをまとうことになった。

ケガ以前の春シーズン、好調を維持していた藤田

 通算トライ数ランキングを日本歴代5位にランクインするなど、驚異的なペースでトライを積み重ねていた春シーズンの藤田。しかし、カナダ戦でインゴールにボールを置いた際に肩にケガを負ってしまう。ここ最近はリハビリを重ねながら、コンタクト以外の練習には参加していた。現代表内WTBの中でも1番キャップ数を持つ藤田の帰還は強豪と対戦することになるチームにとって心強いだろう。

念願の初選出となった垣永

 これまでは育成選手として帯同していた垣永は正規のメンバーに昇格。所属先のサントリーでは主に同じく代表不動のプロップ畠山健介(平スポ20卒=現サントリー)の控えで出場している。114キロの巨体を生かしたダイナミックなプレーは健在。「求められる役割をしっかり全うし、このチャンスを生かしてアピールしたい」とコメントを出した。また5年ぶりに代表入りした矢富は「目指すラグビーをさらに理解し、全力でプレーしたい」と意気込んでいる。

 2015年のワールドカップまで1年を切り、残された試合も数少なくなってきた。この秋は復帰組、新加入組にとって格好のアピールの場となるだろう。FB五郎丸歩(平20スポ卒=現ヤマハ発動機)を含め6人の赤黒経験者が活躍することになる日本代表。11月開催のマオリ・オールブラックスとの2戦、ヨーロッパ遠征でのルーマニア代表戦、グルジア戦に注目だ。

(記事 御船祥平、写真 森健悟)