1点差で惜しくも敗戦

ラグビー男子

 春シーズン最終戦は、帝京大Bとの一戦だった。前半は攻めあぐねるも、先制点を奪ってからは互角の戦いを繰り広げる。10-14で折り返した後半、早大Bはペナルティーを連発。11点差まで引き離された。そこから意地の2トライを挙げたが、惜しくも20-21でノーサイド。帝京大Bを倒すことはできなかった。

 序盤は帝京大Bの強じんなフィジカルに圧倒されたが、相手のペナルティーを好機とし、徐々に敵陣に入り込んでいく。13分、早大Bはマイボールラインアウトからモールに持ち込み、フェーズを重ねる。最後はNO・8山口和慶(スポ2=福岡)が右中間にトライを決めた。だがリズムをつかめず、21分には自陣深くで痛恨のペナルティーを犯し7点を献上。敵の猛攻をなんとか耐えしのぐも、33分にまたも失点してしまう。前半終了まで残り時間も少ない中、SO浅見晋吾(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がディフェンスを突破。SH平野航輝(スポ4=長崎南山)がフォローに走り、最後はWTB本田宗詩(スポ2=福岡)がインゴールに飛び込んだ。10-14。4点を追うかたちで前半を終える。

何度もチャンスを演出した浅見

 後半、早大Bのミスが重なり、主導権は完全に帝京大Bのものに。6分には相手の得点を許し10-21。そこから試合は膠着(こうちゃく)状態となる。ブレイクダウンでは対等に渡り合ったものの、スクラムで劣勢に立ち攻撃の糸口をつかめない。均衡が崩れたのは29分。WTB鈴木亮(教3=神奈川・桐蔭学園)が相手のこぼしたボールを蹴り込み、チャンスメイク。右に左に揺さぶりをかけ、CTB久富悠介(文構3=福岡・小倉)がゴールラインを割った。その5分後にはマイボールスクラムから、山口が右隅に再び飛び込んで20-21。コンバージョンキックが決まれば逆転という展開に。全員が見守る中、鈴木亮の蹴ったボールはわずかに左にそれ、2点を逃してしまう。早大Bは最後まで攻めの姿勢を貫いたが、自らのペナルティーでチャンスの芽を摘み試合終了。1点差に泣く結果となった。

力強い突破で2トライを挙げた山口

 「集中力を前半から出せていれば、勝利もつかめていた」(ロック千葉巧也ゲームキャプテン、スポ4=宮城・仙台三)。ミスが勝利を遠ざけてしまったことは明白だった。しかしラインアウト、ブレイクダウンでは優勢となる場面もあり、「アタックでも負けていることはない」(千葉巧)と好材料が見つかったこともまた事実。目標としている帝京大Bには届かなかったが、早大Bはこの春確実に成長を遂げてきた。夏、それから秋と努力を重ね、必ず帝京大Bを倒しにいく。早大Bの挑戦と、赤黒をかけた戦いはまだ終わらない。

(記事 田中みずき、写真 末永響子)

練習試合
早大B スコア 帝京大B
前半 後半 得点 前半 後半
10 10 14
20 合計 21
【得点】▽トライ 山口2、本田、久富 
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
高橋 俊太郎 社4 東京・早実
菅野 卓磨 教4 東京・早実
  後半0分交代→17貝塚    
庄村 光史 スポ4 大阪・早稲田摂陵
◎千葉 巧也 スポ4 宮城・仙台三
河野 秀明 創理3 東京・早実
中尾 康太郎 スポ4 福岡
  後半12分交代→29大塚    
仲元寺 宏行 社3 広島・尾道
  後半0分交代→21小谷田    
  後半21分交代→7仲元寺    
山口 和慶 スポ2 福岡
平野 航輝 スポ4 長崎南山
  後半0分交代→23岡田    
10 浅見 晋吾 スポ3 神奈川・桐蔭学園
  後半29分交代→30渡辺    
11 鈴木 亮 教3 神奈川・桐蔭学園
  後半0分交代→24千年原    
  後半25分交代→15滝沢    
12 鶴川 達彦 文構1 神奈川・桐蔭学園中等校
  後半0分交代→26久富    
  後半34分交代→12鶴川    
13 丹野 怜央 教4 北海道・札幌山の手
  後半0分交代→25盛田    
14 本田 宗詩 スポ2 福岡
  後半0分交代→27山本    
  後半23分交代→11鈴木亮    
15 滝沢 祐樹 基理3 福島
  後半0分交代→28門田    
リザーブ
16 佐田 涼祐 社2 東京・早実
17 貝塚 隼一郎 政経3 埼玉・早大本庄
18 渡瀬 完太 商3 東京・早大学院
19 水野 孟 基理1 東京・早実
20 加藤 広人 スポ1 秋田工
21 小谷田 祐紀 文構4 東京・早実
22 五十嵐 隆介 教3 埼玉・早大本庄
23 岡田 一平 スポ3 大阪・常翔学園
24 千年原 旭 法4 東京・早大学院
25 盛田 志 スポ3 広島・尾道
26 久富 悠介 文構3 福岡・小倉
27 山本 龍平 商4 東京・都武蔵
28 門田 成朗 法3 埼玉・早大本庄
29 大塚 拓郎 人4 埼玉・早大本庄
30 渡辺 大輝 社2 国学院栃木
※◎はゲームキャプテン、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)
コメント

ロック千葉巧也ゲームキャプテン(スポ4=宮城・仙台三)

――この試合を振り返って一言お願いします

帝京大に勝つということを目標に春シーズンやってきて、FWは前に出てディフェンスできていましたし、BKも積極的に前に出られたということは良かったです。ですが、結局は最後の最後に追いつくというかたちだったので、その集中力を前半から出せていれば、もっといいゲームになって、勝利もつかめていたかなと思います。

――この試合に向けチームの雰囲気がどうだったか教えてください

自分のような昨シーズンとかは下のチームでやっていた人がゲームキャプテンということで、なかなかテクニカルな面でサポートはできなかったのですが、とにかく声を出して盛り上げて、雰囲気を良くしていこうということは練習から話していました。

――スクラムを組んでみて感触はいかがでしたか

苦戦は予想されていて、とにかくマイボールは100%出そうということだったのですが、特に前半はあまりうまくできなくて、そこが問題だったかなと思います。

――ブレイクダウンなどスクラム以外は負けていないように見えました

そうですね。例年は帝京大戦というと、どちらかといえば早大がひたすら守ってという展開になるのですが、この試合はアタックでゲインすることができて、アタックでも負けていることはないなと感じました。

――ディフェンスについてはいかがでしょうか

FWが特にゴール前などピンチの状態では前に出ることができたのですが、その気持ちを敵陣でも自陣でも常に緊張感を持ってやっていればもう少しトライを防げたのではないかなと思います。

――ペナルティーが多かったのですが、どのようなことが原因ですか

多かったのですが、修正できなかったことが大きな原因です。そこから相手にキックで下げられてしまったので、そこを修正できなかったこと、そしてゲームキャプテンとしてしっかりコミュニケーションをとれなかったことが残念です。

――春シーズン全体を振り返って感想をお願いします

今シーズンからBチームで出さしていただいて、常に100%でやるということが身に付いたかなと思います。

――最後に夏に向けての意気込みを教えてください

まずはしっかり体を大きくして、帝京大に負けないようにしたいです。また、夏合宿でも帝京大と試合があるので、そこで借りを返すことができるように頑張ります。

プロップ高橋俊太郎(社4=東京・早実)

――この試合を振り返っていかがでしたか

前半20分の入りを目標にしていて、20分間は耐えることができたと思うのですが、一つのミスからつけ込まれてそこからやられてしまったと思います。

――帝京大B戦ということで、どのような気持ちや戦い方で臨みましたか

帝京大は一番強い大学で春の集大成ということで、全力を出そうということと、粘り強くタックルしようという気持ちで臨みました。

――帝京大Bの印象はいかがでしたか

やはり体が大きくてフィジカルが強かったなという印象があります。

――スクラムで体を当ててみていかがでしたか

実際練習で組むよりも近い距離でスクラムを組むので、そこに対応できず、思うようにヒットができなかったなというのはあります。

――前半にスクラムターンオーバーをする場面もありましたが、そこについてはいかがでしたか

あれは運が良かっただけです。

――前半の後半から後半の前半にかけては攻められない時間帯が続きましたが、原因は何だと思いますか

追い上げやチャンスに対するフォローだったり、実際ディフェンスのときにも相手にゲインされたときにすぐに対応ができなかったりしたことが原因だと思います。

――この試合で良かった点はどこですか

相手のフィジカルは強かったのですが、攻撃面で比較的前に出られたことが今回は良かったなと思っています。

――逆に及ばなかった点や課題は何ですか

自身としてはやはりスクラムで安定したボールを供給できなかったということが反省で、夏に向けてやらなくてはいけないなと思いました。全体としては、ミスをしないこと、つけ込む隙を与えないということが課題になってくると思います。

――翌日のAチームとしての帝京大戦に向けて意気込みをお願いします

スクラムだけは絶対に押されたくなくて、むしろ押すような覚悟で全力で頑張りたいと思います。

フランカー中尾康太郎(スポ4=福岡)

――試合を振り返って感想をお願いします

一つのミスが失点につながっていたので、それをなくせば勝てたと思います。ワンプレーワンプレーにこだわってクオリティーを高めてやれば次は勝てると感じました。

――フランカーへの転向後、初の先発でしたが、手応えはいかがでしたか

手応えはないのですが、とりあえずタックルして前に出ることだけを意識してやったので、そこはこれからも追求してやっていきたいです。

――帝京大戦は春のターゲットだったと思いますが、印象はいかがでしたか

確かに強いのは強いのですが、全然通用しないわけではないですし、昨年と比べても勝負できていたと思うので、秋までにしっかり体をつくって当たり負けないようにしていきたいと思います。

――特に通用したと感じた部分はどこですか

しっかり低く一人目が入って、二人目がダブルで上に入って、そこで圧力を掛けられたときはどれだけ相手が大きくてもしっかりできたと思うので、そこの部分ですかね。

――前半はスクラムで劣勢に立たされていましたが、セットプレーはいかがでしたか

ちょっと押され気味で、自分はスクラムにもあまり慣れていなくてうまくいかなかったのですが、ハーフタイムにコーチとAチームの布巻(フランカー布巻峻介副将、スポ4=東福岡)からアドバイスをもらってしっかりマイボールはキープしようということで後半に臨みました。後半はマイボールをキープできていたので、良くなったかなと思います。

――あと一歩届かなかった要因はどこにあるのでしょうか

後半の入りで少し受けてしまったので、そこでしっかり入れていればもしかしたら勝てたのではないかなと思います。

――春シーズンを振り返って、ご自身が成長したと感じる部分はどこですか

春が始まったときには自分がフランカーになるとは思ってもいなかったですし、いまのポジションは始めたばかりでまだ課題しかないです。どんどん挑戦して自分の可能性を広げられたらなと思います。

――フランカー転向はご自身の意向ですか

一応監督(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)から相談されたので、自分なりにいろいろ考えた上でやってみようと思いました。

――フランカーはポジション争いも厳しいですが、ご自身の強みとしてアピールしていきたいところはどこですか

タックルだけは負けないように頑張ります。

――夏に向けて意気込みをお願いします

まずはケガをしっかり直して、あとは体を大きくして、帝京大に負けないくらいの体になって夏合宿に挑みたいと思います。

フランカー仲元寺宏行(社3=広島・尾道)

――この試合を振り返っていかがでしたか

自分は前半出ていたのですが、取られたトライは全部ペナルティーから自陣に入られて、帝京大BのFWなどに取られた不用意なトライが多かったかなという印象でした。

――スクラムについてはいかがでしたか

いままでやっていたことを出し切れていなかったかなと思います。

――マイボールスクラムの際に相手にボールを奪われるシーンが多かったように思えましたが、その点についてはいかがですか

ヒットの部分で8人でしっかり(力を)かけることができていなくて、相手の方が体重も重いのでそういった点で負けてしまいました。修正していきたいと思います。

――ご自身の運動量に関してはいかがでしたか

自分の中でアタックもディフェンスも出し切れなかったという後悔が少しあります。

――どのような気持ちでこの試合に臨まれたのでしょうか

今週の練習の中でアタックの良いシーンがあったので、それをもっとこの試合で出そうと思っていました。ですがそれを出せなくて悔しいです。

――力を出し切れなかった要因は何だったのでしょうか

やはり、FWがブレイクダウンでしっかり球を出せなかったり、自分のポジショニングが浅かったりした点だと思います。

――ブレイクダウンで思い通りにプレーができなかったということでしょうか

(相手に)圧力をかけられてしまったかなという感じです。

――攻撃の面ではある程度の基準は超えられたのではないかと思いますが、いかがでしょうか

取られたトライが不用意なものだったので、ディフェンスの面でも相手に点を取らせないように普段からもっと練習していきたいと思います。

――最後に夏の強化に向けて一言お願いします

これからまた体を作る期間に入るのでいまよりも体を作って、夏も帝京大とやるので、負けた1点差を詰めていきたいと思います。もっとボールを扱うスキル、パスやヒットといった個人的なスキルも上げていきたいです。

NO・8山口和慶(スポ2=福岡)

――この試合を振り返っていかがでしたか

ディフェンスでは前に出て止めるということが最初の方あまりできていなくて、でも最後の方はきちんとできたのでよかったと思います。あと、後半の最後の方の集中力を最初から出していればもっと楽な試合になっていたのかなと思います。

――どのような意気込みで臨みましたか

帝京大にはずっと勝っていなかったので、もうひたすら前に出てしっかり止めてタックルしていこうと思いました。

――先制トライを決めることができましたが、振り返ってみていかがでしたか

ただひたすらトライしようという気持ちで突っ込んで、みんなが周りに来てくれたので、みんなで取れたトライだと思います。

――試合終了間際のトライに関してはいかがでしたか

最後もみんなでつないで、ゴール前までたどり着いたので、それを無駄にしないで自分がしっかり取りきれるように気持ちを強くいきました。

――スクラムを組んだ印象はいかがでしたか

前半の押されていたスクラムは、自分が全然対抗できなくてうまく出せなかったのですが、後半は修正してボールを出すことができたので、その点は良かったと思います。

――翌日の帝京大戦に向けて意気込みをお願いします

タックルなどディフェンス面で悪かった部分があるので、次はしっかりディフェンスしていきたいと思います。

SH平野航輝(スポ4=長崎南山)

――試合を振り返っていかがでしたか

1点の重みを感じなければいけない試合でした。何で1点届かなかったのかにフォーカスしたいと思います。

――なぜ1点届かなかったと考えますか

ペナルティーが多かったということがあると思います。ボールを持てば攻めることができたのに、何で攻められなかったのか、もう少し何かできたのではないかなと思います。

――ペナルティーの多さについてはいかがでしたか

こういう展開になるだろうという予測があったので、今週は特に練習のときからノーペナルティーという声掛けをしていたのですが、まだ自分たちの甘さがありました。そこを4年生の僕たちが律し続けなければならなかったのですが、できなかった部分がありました。

――チームとして個人としてこの試合に向けて意識したことはありましたか

特に気負いせずに、下の学年が多いのでのびのびプレーさせてあげるということに重点を置いていました。そういった意味で、得点でリードを奪ってこの人についていけば大丈夫と思ってもらえるような心の余裕を持たせてあげられればと思います。

――球出しという点についてはいかがでしたか

それほどプレッシャーもかかっていなかったので、その部分については大丈夫だったと思います。

――スクラムを最も近くで見ていていかがでしたか

前半の中盤くらいまでは劣勢なことが多かったです。それでもボールを出すところは出してくれていたと思います。

――2トライ目のシーンは良いフォローの連鎖から生まれたものでしたね

あの時はかたちで抜いたというよりも、相手が乱れていた状態から生まれたものだったのでそこをうまく突けたのかと思います。

――後半は外から見ていてどう映りましたか

岡田(SH岡田一平、スポ3=大阪・常翔学園)を中心に良いアタックができていたのかと思います。ボールを前に持っていけるプレーヤーで、そこでゲインして前に進めていたので、安心してアタックを見ることができました。

――この試合で得たもの、課題として出たものはありますか

そこはおのおのだと思います。僕たちのプレーすべき場所はここではなくてもう一つ上なので、そこでプレーするためにおのおのが考えてBチームだけではなくAチームのレベルアップにつながればと思います。

――Aチームの帝京大戦に向けて一言お願いします

楽しみます!

WTB鈴木亮(教3=神奈川・桐蔭学園)

――試合全体を振り返っていかがでしたか

積極的にボールをもらって、トライの起点になれればと思っていたのですが、全然ゲインもできず、何もできなかったという感じです。先週から調子は良かったのですが、試合に臨んで改めて帝京大との差を感じました。

――今回の試合に向けてどのような戦略を立てていましたか

相手のディフェンスがそこまで上がってこないのでWTBで仕掛けていこうということだったのですが、さっきも言ったようにゲインができませんでした。

――反省点が多かったということですが、逆にこの試合で良かった点はありましたか

自分から声を出してディフェンスラインを作ったりと声は出ていたかなと。あとはFBとの連携は取れていたなと思います。

――試合後半にはご自身のキックからチャンスが生まれる場面もありました

蹴った時点でトライいけるなというのはありました。どちらかというとランで抜くというよりかはキックを絡めて地域を取っていく方が得意ですね。

――最後のコンバージョンキックはどういった経緯で蹴ることになったのですか

監督から蹴るように言われました。もともとコンバージョンキックはよく蹴っていたのですが、この試合は浅見(SO浅見晋吾、スポ3=神奈川・桐蔭学園)に任せていました。なので正直自分に来ると思っていなくて、それで監督から行けと言われたので、やはりプレッシャーですよね。決めれば帝京大Bに勝てると思って蹴ったのですが、駄目でした。左利きには蹴りやすい角度だったとは思うのですが、プレッシャーに負けました。

――スコアで言えば帝京大Bに1点差という結果でした。この試合を次にどう生かしていきたいですか

帝京大B相手に1点差までいけたのでそこは自信を持って、この試合で出た課題を修正して夏には絶対に勝てるように頑張りたいと思います。

CTB鶴川達彦(文構1=神奈川・桐蔭学園中教校)

――試合を振り返って一言お願いします

負けてしまったのが残念です。

――Bチームでの出場、そして相手が帝京大Bということでしたが、どのようなテーマで臨まれましたか

相手の体が強いということが分かっていたので、ディフェンスでしっかりと体を当てることを目標にやっていました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

ディフェンスでは体を当てられたのですが、ギャップを作られてしまう場面が何度かあったので次から改善していきたいです。

――帝京大Bを相手に手応えはありましたか

Aチームとはやっていないので分からないのですが、Bチームに関しては1プレーのミス、細かいミスが結果に響く相手だなと思いました。

――フィジカル面ではいかがでしたか

ブレイクダウンのところで特に体の強さを感じました。

――Aチームの試合でもメンバー入りされていますが、意気込みをお願いします

自分ができることはしっかりと体を当てて、トップスピードでボールをもらうということなので、基本に忠実にプレーしていきたいと思います。

WTB本田宗詩(スポ2=福岡)

――試合を振り返っていかがでしたか

帝京大だけをターゲットにしてきたので絶対に勝ちたかったのですが、1点差ということで、勝つことができない帝京大Bの強さも感じましたし、夏に向けて再スタートしたいと思いました。

――帝京大Bの強さを感じたということですが、どのあたりでしょうか

セットプレーが安定していて、体が大きいということがあります。ブレイクダウンで互角にやりあえて、ラインアウトも競っていたので、もっとBKがFWを楽にできる展開にして勝ちたかったです。

――どのようなことをテーマにして臨みましたか

1週間のテーマがクオリティーということで、ひとつひとつのプレーのクオリティーを高めていくことを目標にしていました。僕自身としてはWTBとして絶対取り切るということがテーマだったのですが、何回か裏に抜けたのですが取り切れなかったので、そこを夏合宿のテーマにしたいと思います。

――ご自身のアタック面への評価をお願いします

ラインブレイクが3回くらいできてよかったと思うのですが、最後抜けたあとに外で勝負するという基本的な所で内にいってしまって止められてしまったので、そこを取っていたら勝てていたなというのはあります。

――1トライを決めていらっしゃいましたが、振り返っていかがでしょうか

つないでつないで諦めずについていったら、平野さんが良いパスを出してくれたので、最後追い上げするという意味ではWTBらしいトライができたのでよかったなと思います。

――ディフェンス面への評価はいかがでしょうか

帝京大Bは内寄りだったので僕の所に来ることがあまりなかったのですが、1本内とのコミュニケーションができていなくて詰めさせてしまって、そこで僕も安易に詰めてしまってトライを取られてしまったシーンがあったので、もっとコミュニケーションを大事にして僕が指示をできるくらいになりたいです。

――リザーブに入っていますが、翌日の帝京大戦に向けて一言お願いいたします

何連覇もしている帝京大相手なのですが、リザーブに入ってテレビで見ていた相手とできるということで、このチャンスをものにしたいので、出たら絶対トライを取って勝ちたいと思います。

FB滝沢祐樹(基理3=福島)

――20-21というスコアはどう受け止めていますか

少しのミスで点を取れるところで取れなくなってしまったということが最終的な結果につながってしまったと思います。

――そのミスというのは何でしょうか

後半のキックオフのミスや小さいところでミスをしてしまいました。強い相手に勝つとしたら僅差での展開になってくるので、そういうところでミスがあると勝てないと思いました。

――帝京大Bが相手ということで事前に話し合ったことはありますか

いままでは敵がどうとかは気にしていなかったのですが、帝京大Bが相手ということで春の集大成として準備をしてきました。

――具体的にどのような準備をされてきたのですか

帝京大Bを見て、どこが空いているかというサインプレーなどの部分です。

――内容を振り返っていかがですか

入りのところで相手がミスをしてくれたのは良かったのですが、そこで乗り切れずに悪い空気のまま後半に入ってしまいました。勝ち切れるゲームだったので後半最初の方でミスをしてしまってずるずる引きずってしまったことは良くなかったと思います。

――滝沢選手は先週までAチームにいらっしゃいましたが、この試合でBチームに来た理由というのは何か聞いていますか

先週の慶大戦でキック処理などの部分でミスをしてしまったのが原因だと思います。でも帝京大とやることには変わりないので気持ちを切り替えてやろうと思っていました。

――この試合の自身のプレーはどう評価されていますか

僕自身としてはもっとアタックに絡んでタテでスピードをもらってやりたかったです。外に流れて押し出されそうになってしまうことがあったので。あと前半のところで流れを切ってしまったことがあったので修正していきたいです。

――春季はこれでジュニアの試合は終わりとなりますが、全体的に振り返っていかがですか

春の終盤になるにつれてAチームから下まで、いいイメージで試合に臨めるようになったと思います。最後は負けてしまったのですが、このまま絶対に流れを切らないで上がって上がっていって夏に帝京大にリベンジをしてシーズンに入っていきたいです。

――夏に向けての具体的な課題を教えてください

ディフェンスの精度の面で前に出てボールを取り返すまでの意識の高さと、あとはセットプレーを練習から意識してやっていきたいです。