12トライで高麗大に快勝

ラグビー男子

 国際交流を目的とした韓国の高麗大との定期戦。10回目となる今試合で、早大は74-7で勝利を収めた。相手の屈強なフィジカルに押される場面も見受けられたが、持ち前の展開力を発揮し挙げたトライ数は計12に上る。次戦の明大戦に向けた修正点も見つかり、多くの収穫を得た試合だった。

 前半は高麗大のキックオフで始まった。直後の3分、ラインアウトモールで相手を押し切り先制。追加点を取りたい早大は敵陣に攻め込むも、得点につながらない停滞の時間が続く。均衡を破ったのは19分。相手ラインアウトをスチールしBKのライン攻撃に持ち込むと、最後はWTB荻野岳志(先理4=神奈川・柏陽)が抜け出しトライ。これで波に乗のった早大は、続く23分にも点を加える。30分には、SO小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が相手の裏に蹴り出したボールを自ら取ると、フランカー小谷田祐紀(文構4=東京・早実)がパスを受け独走。26-0と点差を広げた。このまま前半を終えたいところだが、34分にディフェンスの隙を突かれ失点。この日最初で最後となるトライを献上し、26-7で前半を折り返した。

何度もサイドライン際でロングゲインをした荻野

 迎えた後半。開始早々、スクラムから出した球を受け取ったWTB深津健吾(スポ4=東京・国学院久我山)が、ゴール中央に走り込む。これを皮切りに早大の猛攻が始まると、試合は一方的な展開に。12分、途中交代したフランカー布巻峻介副将(スポ4=東福岡)がタックルでターンオーバー。左に展開し、小谷田のフォローに入ったCTB丹野怜央(教4=北海道・札幌山の手)がそのままトライを決めた。その後も次々と点を重ね、終了間際には深津がインゴールにたたき込み、ハットトリックを達成。後半だけで8トライを奪い、ノーサイドとなった。

小谷田は的確なフォローから得点を生み出した

 「詰めが甘い」(ロック大峯功三主将、スポ4=福岡・東筑)。点差は実に67点と大差をつけての勝利だったが、1トライを許した。「これだけ点数を取っているのに1トライ取られるという自分たちの緩さを悔いるべき」と小倉が断言するように、強敵相手にはわずかな気やプレーの緩みが命取りとなり得る。翌週に激突する明大、来月に控える慶大、帝京大といった強豪に打ち勝つために先を見据えて、これまで以上に己に厳しくやっていくことが、いま求められている。

(記事 加藤千暁、写真 山口智子)

☆PICK UP PLAYER

コンバートから1年が経ちWTBとして活躍する深津

 この試合ハットトリックの活躍を見せたWTB深津健吾(スポ4=東京・国学院久我山)。振り返るとちょうど1年前、WTBデビューした高麗大定期戦ではボールキャッチやディフェンスでの連携でミスを連発。フランカーからの転向になかなか慣れず苦戦する日々もあった。だが、いまこのコンバートを振り返って深津は「大成功ですね」とうれしそうに目を細める。自他共に認めるフィジカルの強さと足の速さを生かしたプレーでWTBというポジションを不動のものにした。今季の目標は実に明快。「一つでも多くのトライを取ること」。その目標の実現へ向けまい進する。

定期戦
早大 スコア 高麗大
前半 後半 得点 前半 後半
26 48
74 合計
【得点】▽トライ 大峯、池本2、小谷田、小倉、深津3、荻野、布巻、丹野、本田 ▽ゴール 小倉(6G)、浅見(1G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
高橋 俊太郎 社4 東京・早実
  後半23分交代→16光川    
菅野 卓磨 教4 東京・早実
  後半30分交代→17周藤    
佐藤 勇人 スポ4 秋田中央
  後半23分交代→18千葉太    
◎大峯 功三 スポ4 福岡・東筑
  後半30分交代→19河野    
桑野 詠真 スポ2 福岡・筑紫
池本 翔一 スポ3 愛知・千種
  後半8分交代→20布巻    
小谷田 祐紀 文構4 東京・早実
  後半30分交代→24仲元寺    
佐藤 穣司 スポ3 山梨・日川
平野 航輝 スポ4 長崎南山
  後半0分交代→21岡田    
10 小倉 順平 スポ4 神奈川・桐蔭学園
  後半31分交代→25浅見    
11 深津 健吾 スポ4 東京・国学院久我山
12 飯野 恭史 商4 東京・早実
  後半0分交代→22丹野    
13 勝浦 秋 スポ2 愛知・千種
14 荻野 岳志 先理4 神奈川・柏陽
  後半23分交代→23本田    
15 滝沢 祐樹 基理3 福島
リザーブ
16 光川 広之 社4 神奈川・公文国際学園
17 周藤 直也 社2 東京・早大学院
18 千葉 太一 教2 東京・早実
19 河野 秀明 創理3 東京・早実
20 布巻 峻介 スポ4 東福岡
21 岡田 一平 スポ3 大阪・常翔学園
22 丹野 怜央 教4 北海道・札幌山の手
23 本田 宗詩 スポ2 福岡
24 仲元寺 宏行 社3 広島・尾道
25 浅見 晋吾 スポ3 神奈川・桐蔭学園
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)
コメント

ロック大峯功三主将(スポ4=福岡・東筑)

――試合の振り返りをお願いします

前半に差がでたなという印象ですね。トライも取られましたし、ゲインもされましたし詰めが甘いと思いました。やはり翌週の明大戦に向けてそういうところをなくしていって、厳しくやっていきたいです。後半は逆にセットプレーも安定してやれました。スクラムなどは解釈の問題とかもあるので大丈夫だとは思いますが、もっと強くなれると思える試合でした。

――前半の入りがポイントとして挙げられると思いますがいかがでしたか

いいディフェンスをしている場面もあってそこは評価できると思います。だけどどうしても取られてしまったところを見てしまいます。一つ一つのブレイクダウンでゲインを許して、その後にFWが近場のディフェンスに立てなかったです。なのでまず一つ一つのブレイクダウンにこだわってセットしていきたいです。

――失トライが1つだけというディフェンスの手応えはありますか

素晴らしいディフェンスでした。相手のセットが早くてなかなか崩すことができなかったです。でも試合中に修正できたプレーがいくつかあったので、そこはよかったと思います。

――後半にもフィットネスは落ちていないように見えましたが実際はいかがですか

一人一人がしっかりヒットしてくる相手でしたが、そこに負けずに下に上にタックルに入っていければ相手がどれだけ大きくても大丈夫だと思うのでそこをやっていけばいいということをハーフタイムで確認しました。後半はそれで流れが良くなったのかと思います。

――この一週間は何をテーマに練習していましたか

大東大戦で1対1でやられてしまってそこに対して一人一人がどれだけ強くいけるかということをやってきました。

――次に対戦する明大の印象はいかがですか

開幕から負けなしできているので、こっちも負けずにまず勝つことを意識してやっていきます。

フランカー布巻峻介副将(スポ4=東福岡)

――この試合全体を振り返ってみていかがでしたか

相手が接点で強く、受けてしまった部分があったので、序盤からもっと体を当てていきたいと思います。

――全体的に体の大きいイメージのある相手でしたが、接点での感触はどうでしたか。また改善したいことはありましたか

チームとして体を強くしたいです。あとは技術的な面で、大きい相手をいかに倒すかという部分をトレーニングしたいです。1対1ではなく、こちらは二人でも三人でもいいので、一個一個の接点で負けなければ、人数がかかっても全然問題がないので、知恵を使って挑みたいです。

――後半からの出場でしたが布巻選手のタックルは目立っていました。その点はいかがですか

後半から入って、みんなと比べて元気があったので、力は出せたと思います。

――前回の大東大戦での反省点がこの試合で生きたということはありましたか

前の試合と変わらず、接点で受けてしまった部分がありました。確かに良くなった部分もありましたが、乱れてしまったので、そこをチームとして受け止めないといけないし、接点で前に出られるとどれだけきついかを本当の意味で理解していない人たちがいるので、理解するようにしたいです。

――翌週は明大戦になりますが、そこへ向けての課題や修正点があったら教えてください

明大も体の大きな相手で、タイプ的には似たような試合が続くので、一個一個の接点で前に出さないことと、またシーズンも最初のほうなので、各選手が自分の持ち味を出し、やってみたいことをチャレンジしてほしいと思います。

――最後に布巻選手の次戦への意気込みをお願いします

どんな相手でもいいパフォーマンスを出して、接点でも負けないようにいい手本になればいいと思います

SO小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――この試合を振り返って感想をお願いします

前半はいつもこっちのペースにならなくてちょっと駄目なのですが、相手に結局1トライされてまたいい立ち上がりができなかったという印象があります。

――前半に立ち上がりがうまくいかないことが続いているのは何が原因ですか

分からないです。

――前半、ご自身で良いタックルを連続していましたがどうでしたか

内と外がしっかり上がってきてくれたからできただけですね。

――ご自身の感触を教えてください

実際、理想はもう少し前でタックルしたいっていうのがずっとあって、それを改善できるようにやりたいと思っています。

――高麗大の印象、実際に体を当ててみて相手はいかがでしたか

相手が疲れて、崩れるのがすごく早かったのでコンタクト的にはそこまで強いとは感じなかったです。

――後半は相手を0点に抑えていましたがどうでしたか

一試合通して1トライされています。やはりこれだけ点数を取っているのに結局1トライ取られている。その自分たちの緩さというのを悔いるべきだし、改善するべきかなと思います。

――どんな気持ちで、どんなところを意識して試合に臨みましたか

定期戦は公式戦ではないので、とりあえず自陣でも回していこうという話はチームとしてもやっていました。みんな結構疲れたと思うのですが、良いかたちもいろいろ見られたかなと思います。

――課題は見つかりましたか

課題はまず1本トライを取られたということです。あと、狭いサイドで大幅にゲインされたところが多かったので、その改善が必要だと思います。

――次の明大戦への意気込みを教えてください

強いのはもう分かっているので、いま出ている課題をしっかりできるだけ克服していきたいと思います。

フッカー菅野卓磨(教4=東京・早実)

――この試合にどのような意気込みで臨まれましたか

昨年も高麗大への遠征に行っていて、対外国人選手ということで、大きい相手に対してずっとやってきた前に出るディフェンスで前半から圧倒しようということでした。

――この試合を振り返ってみて、ご自身はいかがでしたか

相手が外国人選手ということで、セットプレーの部分がいままで組んだことのないパターンだったので、それに対応するのがちょっと遅かったです。自分がコントロールできていたらもう少し攻撃的に試合を運べたのかなと思って、早く修正できていれば良かったと思っています。

――ラインアウトの手応えを教えてください

何本かうまくいったのですが、やはり相手が高く、それに対して自分があまり攻めきれずにボールが低く何回か取られてしまった部分がありました。次の明大にも高いジャンパーがいるので、思いっ切り高いボール投げたいなと思います。

――次週の早明戦に向けて抱負をお願いします

自分自身はAチームで早明戦に出たことがないので、自分がいまどれだけできるのかということを色々チャレンジしてみて、できるだけ活躍したいと思います。

プロップ佐藤勇人(スポ4=秋田中央)

――試合を振り返っていかがでしたか

チャレンジするということで、アタックの面ではチャレンジできたのかなと思います。ですが体の大きい相手に対してブレイクダウンなどもっと課題が出たので、そこを翌週の早明戦に生かしていけたらなと思います。

――この試合にはどのような意気込みで臨まれましたか

僕たちのテーマとしてチャレンジするということで、アタックにしてもディフェンスにしてもチャレンジするという意気込みで臨みました。

――スクラムを振り返ってみて手応えを教えてください

前半は自分たちの強みである低く早いスクラムができなくて、ちょっと戸惑っていたのですが、後半修正することができてたので、それを前半から出していきたいと思いました。

――フィールドプレーを振り返っていかがでしたか

ディフェンスは何度かタックルすることができたのですが、アタックでボールもらう場面が少なくて、もっと自分でコミュニケーション出してボールをもらう機会を増やしていきたいと思いました。

――翌週の早明戦に向けて意気込みをお願いします

いまのワセダの力具合が分かる試合だと思うので、自分自身の強みであるセットプレーを全面に出して、チームに貢献したいと思います。

ロック桑野詠真(スポ2=福岡・筑紫)

――試合を振り返っていかがでしたか

チームとしても前半30分で勝負が決まるということでそこを目標に掲げていたのですが、自分が前に出られずタックルミスでSOに抜かれてしまって、そのプレーからどんどん悪いプレーになってしまったというのが反省です。

――どのような意気込みで臨みましたか

レギュラー定着はまだ遠いし、早大の5番として出続けるためにはセットプレーの安定やディフェンス、アタックでのボールタッチ回数を増やすなどロックとしての仕事を全うするという目標でやっていたのですが、達成には遠かったです。

――セットプレーを振り返っていかがでしたか

スクラムは佐藤勇人さん(プロップ、スポ4=秋田中央)とちょっと合わなくて良くなかったです。ラインアウトではディフェンスで相手にプレッシャーをもっとかけたかったです。

――ロックのポジション争いは激しいですがどのようなところでアピールしていきたいと考えていますか

セットプレーではキックオフが安定していないので安定させることとディフェンスですね。自分はディフェンスが苦手なのでタックル力を上げて5番として試合に出たいです。

――早明戦に向けた意気込みをお願いします

(開催地の佐賀が)地元福岡に近いということもあり思い入れもあって、相手が明大となるとU―20で(一緒に)やっていた人もたくさんいて、今の早大の現状が明大に知れると思うので、今の自分の力がどれだけ通じるか。そのためにいい準備をしたいと思います。

フランカー池本翔一(スポ3=愛知・千種)

――試合を振り返っていかがですか

個人的には全然駄目でした。ノットリリースザボールも取られてしまいした。ディフェンスも僕のミスから抜かれたのでふがいないです。

――トライシーンを振り返って下さい

取るべくして取るトライでした。取れたのは良かったです。当たり前みたいなところです。

――高麗大の印象はどうでしたか

体が僕らより大きく、重かったです。

――チームとしての課題はペナルティーでしょうか

それも含まれると思います。ディフェンスセットも課題です。

――個人的な課題はどこですか

基本的なディフェンスだったり、キャリアーの寝かたです。基本に戻って今週また練習していきたいと思います。

――今シーズンの意気込みをお願いします

今日のような試合の初歩的なミスをなくすのは当たり前で、チームに貢献できる選手になりたいと思います。

フランカー小谷田祐紀(文構4=東京・早実)

――この試合を試合を振り返ってみていかがですか

前半のうちに試合を決められるような積極的なプレーをチームとして心掛けて試合に臨みました。帝京大に通ずる部分もある高麗大の強いフィジカルに、引かないディフェンスを個人的に意識していましたが、体の大きい選手に対するディフェンスでは課題が残りました。ただ全体的には試合の入りもよかったですし、粘れた印象があります。

――先週の試合から改善できた点を教えてください

同大戦や大東大戦が前半がもつれる試合になっていたので、前半で試合を決められるような試合運びができるように、試合の入り方は意識していました。その点は改善できましたが、この暑さの中でチームとしてまとまって動くことができなかった部分があるので、早明戦に向けて改善していきたいと思っています。

――この試合のチームの雰囲気はいかがでしたか

先週出てきた課題を一つずつつぶしていくという良い準備ができていました。また、今週出た課題をその先の試合に向けてつぶしていくという過程の中で、4年生が中心となり下級生が伸び伸びとラグビーができる環境作りを心掛けています。そういった意味でもまとまりのあるいい雰囲気でした。

――この試合でのアタック面の手応えを教えてください

この試合で何度か見られた、深津(WTB健吾、スポ4=東京・国学院久我山)が外でトライを取るというのは、今シーズンチームとして掲げている形なので、それを体現できたことはよかったです。ただ、帝京大のような体の大きい選手が多いチームを相手にするとなかなか前に進めないという場面も出てくるので、チームの動きを突き詰めていくことで、レベルアップにつながり、良いアタックができるようになると思います。

――ディフェンス面についてはいかがでしょうか

1トライ許してしまったのは、ポイントとなるサイドの選手がチームの決まりを守ることができなかったからだと思うので、チームの大原則を再確認して、体の大きい相手にも引かないで前に出るディフェンスを意識したいです。そういうディフェンスが出来れば日本一に近づくことができると思います。

――個人としてのパフォーマンスの評価を教えてください

順平(SO小倉副将、スポ4=神奈川・桐蔭学園)から何度か良いかたちでボールをもらうことができたという意味ではアピールすることができたと思いますが、ディフェンス面ではあまりうまくいきませんでした。体の大きい選手と戦うことを目標としていますし、体の大きい選手に対してしっかりとしたディフェンスができないとAチームにはいられないと思うので、そこを意識してやっていきたいです。

――次週の早明戦に向けての意気込みを聞かせてください

明大は非常に調子のいいチームですし、体の大きい選手や能力の高い選手も多いです。そういう相手に対して、いままで自分たちがやってきた春の集大成となる1つのキーゲームになると監督もおっしゃっていましたし、僕自身そう思っています。次週は本当に気を引き締めて、自分たちの立ち位置はどの辺りなのかということを意識して、最高のパフォーマンスができるよう頑張ります。

NO・8佐藤穣司(スポ3=山梨・日川)

――試合を振り返っていかがでしたか

良いアタックはできていると思うのですが、まだまだちょっとラインが浅くなったり、いいタテが孤立してしまったりしたところがあったので、そこはユニットランができるようにしたいです。あとはタメをつくっていきたいです。アタック面ではいいタメができていましたが、ディフェンスはまだ出るところと待つところの連携がうまくいっていない部分があったのでそこは修正していきたいです。

――この試合ではどのようなことを意識して臨みましたか

この試合については、いろいろチャレンジしていこうという話があったので、例えば自陣だったら蹴らずに回して攻めたりといったように、普段やっていないことにチャレンジしていけたらという意識で臨みました。

――ラインアウトスチールをする場面が何度かありましたが、事前に対策を練って試合に臨んだのですか

特に対策などはしていなくて、相手の動きを見て上げるだけです。本当はもうちょっと取れるところがあったと思いますが、そこについてはリフトの精度やジャンパーの精度を高めていきたいと思います。

――大差での勝利となりましたがチームとして見えた課題はありましたか

僕個人としては、ディフェンスの上がるべきところで受けにまわる時間帯があったところと、アタックで深い位置にポジショニングしたいというところですね。

――最後に早明戦に向けての意気込みをお聞かせください

今試合で出た課題を次に持ち越さないように、この一週間で自分がこの試合で何がいけなかったのかを、ビデオで確認や反省をして、どんどん良いプレーができるように改善していきたいです。

SH平野航輝(スポ4=長崎南山)

――試合を振り返って感想をお願いします

僕は特に何もできなかったというのが印象です。最近の目標で、入り30分が悪いという印象があったので、それを払拭(ふっしょく)しようとしようと思って試合に臨んだのですが、勝負を決めるというまでには至らず、またスコアも1トライ取られて、良いとまでは言えない結果だったので、次の明大戦こそ、本当にそこにフォーカスを当てて30分どれだけ粘ってどれだけ取れるか頑張ろうと思います。

――球さばきはいかがでしたか

可もなく不可もなくという感じです。特に悪くもなく、かといって特に良かったわけではないので、次の明大戦でどれだけ自分のテンポが出せるか楽しみにしています。

――Aでのスタメン出場が続いていますがいかがですか

ラストイヤーで、やることをやらなければいけないという思いが僕の中にあるので、頑張っていきます。

――スクラムはいかがでしたか

最初に少し不安な部分があったのですが、後々良いかたちになって、押されることなく組めたのではないかなと思います。

――今後どのように練習を積んでいかれる予定ですか

全体練習のときから、徐々に良くなっていくののがいまのチームだと思うので、全体練習のときにどれだけみんなを引っ張っていけるか、またみんなのモチベーションを上げられるかというところにフォーカスを当てていきたいと思います。

WTB深津健吾(スポ4=東京・国学院久我山)

――試合を振り返っていかがですか

チームとして前半でケリをつけるという目標でやっていたんですけど、前半でうまく自分たちのタックルができなかったりミスが続いて、きついディフェンスの時間が長くなってしまったので、次の明大戦に向けて最初から100%で自分たちのラグビーができるように修正していきたいです。

――後半は前半に比べチーム全体でトライが増えましたが、どのような点を修正しましたか

やっと自分たちのラグビーができるようになってきたというのが一番だと思います。

――自身も3トライの活躍でしたね

個人だけでできるものではなくて、あれはチームのみんながつないでくれたものなので、トライは目標にしていますけど、そこまでのボールをくれた仲間に感謝しています。

――個人的にディフェンスの面はいかがでしたか

バックスリーのWTBとFBの連携を取らなければいけない時が多かったんですけど、少し甘かったので修正していきたいです。

――後半相手の得点を0に抑えられた要因は何でしょうか

ずっとマイボールを継続してアタックし続けられたことが大きいと思います。

――最終学年として意識していることはありますか

練習も試合もラグビーをするのは自分たちなので、4年として雰囲気づくりをしていかないといけないと思っていて。練習の時から声を出したりとか、ラグビーのことをきょねんよりは考えるようにしています。

――次の明大戦に向けての意気込みをお願いします

明大も調子が良いみたいなので、自分たちのラグビーをして勝ち切りたいと思います。

CTB飯野恭史(商4=東京・早実)

――試合を振り返ってみていかがですか

後半は相手が切れたのでああいったかたちになったのですが、前半でいいかたちでトライして、失点を0にするというのが理想でした。

――CTBとしてディフェンスはいかがでしたか

基本的には問題なかったのですが、ライン全体として前に出れていないですし、ぼくも個人的にミスがあったので、そういった部分を修正していきたいと思います。

――チームとしてディフェンスで、前で止めようという意識はあるのですか

そういうことをやろうとしているのですが、いままでずっとできていなくて、この試合でもあまりできいなかったので、なるべくはやくできるようにしていきたいと思います。

――攻撃面はいかがでしたか

前半にぽんぽん外に離してしまって、いいタテを使わないとそういうことになってしまったので相手のディフェンスもしやすかったと思いますし、外で全然前に出られずにFWにつらい思いをさせてしまったので、しっかりとBKがもっといい組み立てして、いいアタックができたらなと思います。

――高麗大の印象はいかがでしたか

前半は圧力があって体も大きかったので、強かったです。

――現在のチームのテーマや課題はありますか

ディフェンスで前に出ることと、細かいところを修正していくこと、昨年やってきたことに積み上げて、もっとレベルを高くするということが、チームの課題だと思います。

――次の明大戦に向けて、意気込みをお願いします

まだメンバーが出ていないので出るか分からないですが、きょうより全然強い相手だと思うので、BもCも負けていますし、Aが勝っていい流れをつくりたいなと思います。

WTB荻野岳志(先理4=神奈川・柏陽)

――高麗大とは約1年ぶりの対戦でしたが、いかがでしたか

前半は体が大きい選手が多かったので、なかなかうまくいかなかったです。(相手に)元気があるうちは。後半は良い早大の展開になったと思います。

――前半は攻めあぐねている印象がありました

チームではどんどんボールを回して展開していこうという話を前半からしていたので、自陣からもおくせず回していったのですが、それがうまくいかなかったときにもう少しエリアの部分、キックとかを使っていっても良かったのかなと思います。

――1失トライしたことについてはどのように思われますか

ラックサイドの部分がいま早大がうまくいっていないので、FWの立ち位置を整備する必要があるなと思いました。

――左サイドで攻撃を仕掛けている場面が印象的でした

なるべくいろいろな所に行ってボールを触るように心掛けています。

――後半20分ごろに交代されましたが、ピッチの外から見た試合の印象はいかがでしたか

後半、最後の20分はだんだん早大の練習してきたアタックなどができてきたので、やはり相手が疲れた時間帯でしっかり取りきれるというのは良かったと思います。

――明大戦に向けて修正していきたい点を教えてください

ディフェンスが自分のところでまだうまくいっていないところがあるので、CTBとの連携をもう少し確認していきたいと思います。

FB滝沢祐樹(基理3=福島)

――試合を振り返っていかがでしたか

春、今までの試合だと、前半の30分で集中力が切れてしまったり抜かれてしまうことがあったりしたので、そこをしっかり締めて、前半で試合にケリをつけようと前半から飛ばしていったので、少し隙を与えてしまったところは修正しなければいけないのですが、前半はよく凌いで、後半畳み掛けられたかな、と思います。

――ディフェンスに関してはいかがですか

まだCTB間とWTB間の、コミュニケーションがうまくいかずに抜かれてしまったところがいくつかあったのですが、その原因はわかっているので、次の試合ではしっかり修正して失点0にできるように練習していきたいです。

――オフェンスに関してはいかがでしたか

相手のディフェンスがあまり強くなかったというのもあるのですが、自分たちのやりたいことだったタテにタテに強くいく、ということをしっかりやって、逃げるのではなく外で勝負する、というのがいいイメージでできたのではないかなと思います。

――ライン際を駆け抜けている印象がありましたが、何を意識してプレーされていましたか

僕自身はWTBにスペースがあるところで渡して勝負させるというのを思っていて、それがひとつのテーマになっているので、WTBに広くてスペースのあるところで渡すというのを意識してやっていました。

――課題は見つかりましたか

僕自身、7点取られてしまったので、抜けたあとBKでコミュニケーションをとって絶対に止めなければいけないところだったので、僕がBK陣を引っ張っていかなければいけないし、少しサボってしまった部分もあったので、次はしっかり引っ張っていきたいと思います。

――明大戦に向けて意気込みをお願いします

明大はこの春だと特に強い相手なので 今季の早大というチームを見せるいい機会だと思うので、逃げないで真っ向勝負でぶつかっていきたいと思います。

SH岡田一平(スポ3=大阪・常翔学園)

――試合を振り返っていかがですか

チームとしては最初の30分、出し切りでシャットアウトしようという意気込みで臨みました。高麗大のフィジカルや勢いに少し押された部分もありましたが、そこはこの春シーズン通しての課題なので秋までに修正できればと思います。

――高麗大の選手と実際に対戦して感じたことはありますか

体の大きさやスピードがかなりありましたが、それに負けないような自分のタックルなど持ち味を出せたのではないかと思います。これで満足せずに、フィジカル面でまだまだ頑張りたいと思います。

――外国のチームとの対戦でしたが、何か特別に意識などされましたか

あまり意識はしませんでしたし、やった感じもあまり特別な感想というものはありません。帝京大のように大きい相手なので、そこは絶対にフィジカル負けしてはいけないという気持ちで戦いました。

――ご自身のボールコントロールを振り返っていかがですか

自分がうまくブレイクダウンからボールを引き出す時に手こずったところがいくつかあったので、しっかりFWをコントロールしてクリーンなボールを出させるようにして、それを自分がスムーズにBKへ展開できればと思います。

――ご自身のディフェンスを振り返っていかがですか

(相手が)抜けてきた時に自分がしっかり止められたという感触があったのですが、もっと前の段階で抜けさせないように穴を埋めることができたのではないかと思います。抜ける前に自分がディフェンスラインをケアして指示できれば、あのようなピンチの場面もなかったのではないかと思います。

――ポジション争いが激しいですが、今後どのようなことを頑張りたいですか

自分が1年生の頃からずっと課題にしているパスがなかなか克服できていないのでまずそこからしっかり練習していきたいです。またもう3年生になったのでしっかりチームリーダーになれるように、SH団としてはリーダーシップを持って戦っていけば自然とスタメンも狙えると思います。