日本ラグビーフットボール協会は19日、IRBパシフィックラグビーカップ2014(PRC)に臨むメンバーを発表した。20歳以下のメンバーで構成されたこのチームに、早大からはロック桑野詠真(スポ1=福岡・筑紫)が選出。またSH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)はバックアップメンバーとして名を連ねた。
桑野はこのツアーでどこまで成長できるか
桑野は早大でのデビュー戦で赤黒を着るなど、春シーズンはAチームを中心に活躍。そのキャプテンシーは高く評価されていて、昨季の新人総代を務めた。190センチを超える身長を生かし、ラインアウトでは軸となれる貴重な存在だ。「流れを変えられるような選手になる」ことが目標の桑野。あらゆる面を吸収し、進化して帰ってくることに期待が懸かる。
岡田は早大の中でも層が厚いSHで、レギュラーの座を確たるものにしつつある選手だ。小柄ながらも強靭(きょうじん)なフィジカルを持ち合わせている。隙があればボールを持ち出し、相手FWへ果敢に立ち向かっていく。またタックルの強さにも定評があり、ディフェンス面での貢献度は抜群だ。
バックアップメンバーとしての選出となった岡田
3月1日から18日まで行われるこの大会は、世界最高峰のリーグ『スーパーラグビー』のアカデミーチームなどが参加する。非常にレベルが高く、昨年度のジュニア・ジャパンは1勝もできなかった。厳しい結果になることも予想されるが、選手にとっては世界を体感できる機会となる。貴重な経験を積み、今後につなげる舞台にしたい。選手は20日からの事前合宿を終えると、戦いの地・オーストラリアへ旅立っていく。
(記事 御船祥平、写真 森健悟)