日本選手権1回戦、全国大学戦選手権(大学選手権)2位の早大はトップリーグワイルドカードトーナメントを勝ち抜いたヤマハ発動機と対戦。清宮克幸氏(平2教卒=現ヤマハ発動機監督)と後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)は早大の同期、また昨秋はヤマハ発動機で出稽古を敢行したこともあり、互いに手の内を知った相手だ。フィジカルで劣る早大は各局面に人数をかけて立ち向かいベストに近いパフォーマンスを見せたが、やはりトップリーグのカベは厚く、高かった。
試合開始早々、トップリーガーたちが牙をむいた。大学王者・帝京大とも張り合った早大自慢のFW陣が、モールで30メートル近く押し込まれる。2分にはヤマハ発動機WTBの個人技にディフェンスの間を抜かれ失トライ。早大も負けじとブレイクダウンで果敢に絡み、ペナルティーを誘発する。風上の利を生かしゴールを選択するとSO小倉順平(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が確実に決めた。しかし、前半を通じて自陣で守る苦しい時間が続く。体が一回り大きい敵の選手を止めるのに、早大は2人、3人と人数をかける。チームのテーマでもある『数で勝つ』だが、ヤマハ発動機の素早い展開の前には結果的にサイドが手薄になってしまい、早大OBが名を連ねる相手の強力BK陣に立て続けに攻め込まれた。フランカー金正奎(教4=大阪・常翔啓光学園)が守備の穴を突きトライを奪うなど反撃を見せるも、前半を11-24で折り返す。
持ち味のフォローランを存分に見せた金
後半に入ってもヤマハ発動機ペースは変わらない。1分、早大が警戒していた相手CTBにトライを許すと、14分にはラインアウトからそのままモールでインゴールに押し込まれる。25点差、また自陣で守り続けたことは早大の体力を奪った。しかし、ここでチームをけん引したのはやはりプロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)だった。声を張り上げ味方を鼓舞し、ヤマハ発動機の猛攻を凌ぐと22分、相手ペナルティーの好機に自らゲイン。金につなぐと左に展開し、最後はFB藤田慶和(スポ2=東福岡)が相手ゴールライン内に駆け込んだ。「つなぐラグビーと我慢強いディフェンスを全て体現できた」(垣永)。その後は結局得点にはつながらなかったものの、最後に本来のプレーを取り戻し意地を見せ、16-36でノーサイドとなった。
垣永は最後までチームの中心であり続けた
今季のラグビー部の挑戦は幕を閉じた。試合後、引退となる4年生の顔は、どこか寂しげでありながらもすがすがしかった。垣永は「本当に後悔はないです。出し切りました」と語る。それほどに、早大の持てる全てをぶつけた。ただ、それでも及ばなかった。後藤監督は下級生たちに「この試合のレベルを次のチームの最低ラインにしよう」と語ったという。チームは変わる。しかし、最上級生が残したものは大きい。「きょう活躍したのは4年生。学年関係なくあのメンタルに持っていけたらもっとチームが強くなれる」(フランカー布巻峻介、スポ3=東福岡)。垣永ら4年生の魂は、新生ラグビー部を担う選手たちの胸に深く刻まれている。
(記事 森健悟、写真 大口穂菜美、加藤千暁)
日本選手権 | ||||
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早大 | スコア | ヤマハ発動機 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
1 | 1 | T | 4 | 2 |
0 | 0 | G | 2 | 1 |
2 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
11 | 5 | 計 | 24 | 12 |
16 | 合計 | 36 | ||
【得点】▽トライ 金、藤田 ▽ゴール 小倉(2PG) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大メンバー | |||
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背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 大瀧 祐司 | 文4 | 神奈川・横浜緑ケ丘 |
後半36分交代→16光川 | |||
2 | 須藤 拓輝 | スポ4 | 東京・国学院久我山 |
後半31分交代→17清水 | |||
3 | ◎垣永 真之介 | スポ4 | 東福岡 |
4 | 黒木 東星 | スポ4 | 東福岡 |
後半14分交代→19大峯 | |||
5 | 芦谷 勇帆 | スポ4 | 京都・伏見工 |
6 | 金 正奎 | 教4 | 大阪・常翔啓光学園 |
7 | 布巻 峻介 | スポ3 | 東福岡 |
8 | 佐藤 穣司 | スポ2 | 山梨・日川 |
9 | 岡田 一平 | スポ2 | 大阪・常翔学園 |
10 | 小倉 順平 | スポ3 | 神奈川・桐蔭学園 |
11 | 深津 健吾 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
12 | 坪郷 勇輝 | 商4 | 東京・早実 |
13 | 飯野 恭史 | 商3 | 東京・早実 |
14 | 荻野 岳志 | 先理3 | 神奈川・柏陽 |
15 | 藤田 慶和 | スポ2 | 東福岡 |
リザーブ | |||
16 | 光川 広之 | スポ3 | 神奈川・公文国際 |
17 | 清水 新也 | スポ3 | 宮城・仙台育英 |
18 | 佐藤 勇人 | スポ3 | 秋田中央 |
19 | 大峯 功三 | スポ3 | 福岡・東筑 |
20 | 植田 耕平 | スポ4 | 東京・本郷 |
21 | 辰野 新之介 | 文構4 | 神奈川・桐蔭学園 |
22 | 間島 陸 | 商4 | 東京・早大学院 |
23 | 滝沢 祐樹 | 基理2 | 福島 |
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷) |
コメント
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――試合を振り返っていかがでしたか
まずは1年間ありがとうございました。対トップリーグ上位チームということで、帝京大よりも強い相手でした。我々としては基本的に、自分たちよりも強くて大きくて速い相手に対し、どうやって勝ちにいくかというところで、帝京大と戦うのと同じスタンスでした。テーマはマイボールスクラムから安定してボールを供給することや、相手の強みであるラインアウトモールを抑えることでした。ディフェンスに関しても相手はトップリーグなので、全員強いですが特にCTBが強いので、そこを抑えること。また、全国大学選手権の決勝で致命傷になったミスボールへの反応をしっかりして、積極的に攻めるけど、ミスをミスにしないことをテーマにして臨みました。後半の40分間はしっかりできたと思いますが、惜しむのは前半の入りで、キープレーヤーのFB五郎丸歩(平20スポ卒=現ヤマハ発動機)や両WTBに走られてしまいました。もう少しうまく守れたら抑えられるトライが二つ三つありました。そこは次のシーズンへの課題として、レベルアップしていきたいと思います。
――もう少しうまく守れたらというのを具体的に教えてください
大きくて速いプレーヤーに対してロータックルをしてからダブルタックルにいくことを1年間やってきました。突破されたシーンを見ると、高いタックルになっていて、引きずられてしまっていました。また『数で勝つ』という部分でキレとスピードがあるWTBを1人で止めるのは難しいので、2人や3人で止めたかったです。こういう部分がレベルの高いチームとやる時には大きな傷になってしまうので、そこを追及していきたいと思います。
――この試合はチームとしてどのように位置づけていましたか
次のチームの始動というところで、この試合のレベルが次のチームの最低ラインにしようということを学生には話しました
――ヤマハ発動機の監督でもあり学生時代の同期である清宮克幸氏(平2教卒=現ヤマハ発動機監督)と対戦した感想を教えてください
同期の清宮が監督ということと、自身がヤマハのOBということで思い入れがないはずがないという試合でした。色々なコメントを見ると意識をしていてくれたみたいで、その中で学生たちが思っていた通りの奮闘ぶりを見せてくれたので、勝てませんでしたがすごく楽しめました。
――1年間を振り返ってこのチームはどのように映っていますか
ケガ人が多かったというのもあったけども、春はいい結果が得られずに苦労していましたね。そのことや浮き沈みがあったことを考えると、最近は右肩上がりに伸びてきて、すごく成長してくれたと思っています。全国大学選手権が終わってからも成長してくれました
――この1カ月で成長した点はどこですか
理解度がより高まって精度高まっていきました。その背景にあるのは4年生が中心になってBチームを組んだのですが、そこで本気の練習をしてくれていい練習が続けることができました。最終学年の頑張りというのが大きかったです。
プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)
――試合の結果をどのように受け止めていますか
(悔いなくやれたので)結果に関してはいいかなという感じです。
――相手のヤマハ発動機は早大OBの多いチームですが、どのような意気込みで臨みましたか
特別な思いというのはなく勝つことを目指してやってきたのでこういう結果になって残念なのですが後悔はありません。
――今季こだわってきたスクラムについてはいかがでしたか
もっと崩壊するかと思っていたのですが、思っていたより組めたのでやってきたことが間違いではなかったのだなと思いました。
――チームのプレーを振り返ってどうでしたか
出だしは良くなかったのですが自分たちのやりたいことをしっかり貫き通して全てを出し切れた。そういう試合だったと思います。
――やりたいプレーというのはどのようなプレーでしょうか
ずっとやってきた、つなぐラグビーと我慢強いディフェンスをすべて体現できたと思います。
――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
まだまだ全然地味なプレーとかはできていないのですがチームに貢献できましたし、また上を目指してやっていきたいと思います。
――最後の試合となりました。思うところはありますか
もう本当に後悔はないです。出し切りました。
フランカー金正奎副将(教4=大阪・常翔啓光学園)
――最後の試合を終えて一言お願いします
4年間の集大成がこの試合で本当に出せたと思っているので、何も後悔はないです。
――全国大学選手権が終わってからの1カ月はどのようなところに力を入れてきたのでしょうか
フィジカルもそうですし、あとは組織の力をあげてきました。その成果が出せてよかったです。
――ディフェンスで前に出られていたときは相手を止めていたと思うのですがいかがですか
そこは練習通りですね。
――2トライをあげたチームのアタックについてはどう思いますか
あれが早大の形なので、練習通りできたのかなと思います。
――ご自身のトライについてはいかがでしょうか
あれは狙っていたのですが、(スペースが)空いているところを突けたのは良かったです。
――トップリーグのチームとの差が大きいと感じたのはどういうところですか
やっぱりフィジカルの差が1番ありました。
――この試合でも大きな声援を送っていたファンの方々に一言お願いします
4年間応援していただいてありがたかったですし、その声援が本当に力になりました。これからも引き続き早大の応援よろしくお願いします。
ロック黒木東星(スポ4=東福岡)
――この試合を振り返っていかがでしたか
自分にとっても最後の試合だったので、思い切り自分たちのラグビーをしようと思って臨みました。楽しくできたことが一番良かったかなと思っています。
――楽しむことがモットーだとおっしゃっていますが、この試合ではそれが十分にできましたか
足は痛かったのですが、楽しめました。
――全国大学選手権(大学選手権)後は、どのように練習してきましたか
普通通りというか、大学選手権と同じようなモチベーションで、みんな本当に真剣に練習してきました。
――トップリーガーと体を当ててみていかがでしたか
やはり体重の重い選手ばかりなので筋力も強くて圧倒される部分はあったのですが、こっちも自分たちがやってきたことを信じてやった結果戦うことはできたので、満足しています。
――具体的に、どういった部分で通用したと思いますか
仲間をサポートして走れたところと、みんなで気を使いながらしたディフェンスのところです。
――最後に後輩にメッセージをお願いします
苦しいときもあるだろうけど、そこを楽しめる人が一番強いので、その気持ちで絶対大学選手権で優勝してください。
フランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)
――トップリーグのヤマハ発動機と戦ってみて、率直な感想をお聞かせください
やっぱり強かったの一言です。
――ヤマハ発動機には早大の先輩も多くおり、また昨秋には出稽古した相手でもあります。何か思いはありましたか
先輩方とこのような形で戦えるのはうれしいですし、ヤマハ発動機さんはトップリーグ上位のチームなのでそういう面では面白かったですね。
――早大との差を最も感じたのはどのような点ですか
やっぱりフィジカル面でもそうですし、一人一人の1メートル前を取りにくる気持ちで差を感じましたね。
――FWとしてはいかがでしたか
スクラムに関しては思っていたより組めたと思っています。モールに関しては相手の強みでもあるのでそこはちょっと勝負できなかったですね。
――守る時間が長かった一方で、早大がボールを持ったときにはしっかりと攻め込むことができていました
そうですね。いつも通りです。あれが早大のラグビーです。
――立ち上がりの流れを悪くしてしまったのは何が要因だったのでしょうか
やっぱりミスだったり、一人一人が前に出られなかったりということですね。
――試合の中で得たものは何ですか
前に出ることの大切さですね。それは力じゃなくても技を使ったりとかもです。
――垣永主将が記者会見の中で「後輩たちに何か残せたのかな」とおっしゃっていました。最後の公式戦となった4年生の姿を見て感じたことはありますか
きょう活躍したのは4年生ですし、そこで下級生とどう違うのかなと考えるとやっぱり気持ちの面だと思うので、学年関係なくあのメンタルに持っていけたらもっとチームが強くなれると思います。
NO・8佐藤穣司(スポ2=山梨・日川)
――試合を振り返って感想をお願いします
スクラムやタックルの部分であったり試合前にやろうと決めていたことができていたのではないかなと思います。
――ブレイクダウンの印象はどうでしたか
すごく強いイメージがありましたが、実際にやってみて、予想を上回らずにむしろできたかなという感覚があります。
――最も差を感じた点はどこですか
やっぱりフィジカルの部分ですね。早大は『数で勝つ』というテーマがあって、一人目のタックルは良かったんですけど、ダブルタックルであったり二人目のブレイクダウンへの働きかけがまだまだだったかなというのはあります。そこの差があったと思います。
――4年生と一緒に出る公式戦は最後となりましたが、試合を終えていかがですか
すごく楽しかったですし、昨季は自分の意見を主張しにくかったんですけど、ことしのチームはみんな優しくて言いやすい環境があったので、すごく良い経験ができました。
――FWは4年生が多く抜け顔ぶれが大きく変わりますがそのことに対してはどう考えていますか
リザーブの人たちも良い選手が多いので、そんなに心配はしていません。でも、存在感の大きかった垣永さん、正奎さんが抜けるのはすごく大きいことだと思うので、自分と布巻さんが4年生以下でFWに入っていたんですけど、ことしの経験を下にも伝えていけたらなと思います。
――上級生になりますがチームにどのように関わっていきたいですか
個人的にまずフィジカルを強化して、ことしの経験をチームに浸透させていけたらおのずと結果はついてくると思うので、そこを頑張りたいと思います。
SH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)
――きょうの試合への意気込みを教えてください
4年生との最後の試合ということで、思い出に残そうと思って挑みました。また、雪かきなどを学生が頑張ってくれたので感謝の気持ちを込めてぶつかりました。
――トップリーグのチームとの試合でしたが、いつも戦っている大学生との違いは感じましたか
そうですね。自分はSHでブレイクダウンのプレッシャーというのは常に感じていました。そこは想定内だったので、どれだけプレッシャーをかけられても(ボールを)とにかくさばき続けるっていうのが目標でした。できたところもあればできなかったところもあるので反省して次につなげたいです。
――ディフェンス面で何か改善点はありますか
自分のタックルミスからトライを決められてしまった場面があったので、とにかくタックル強化をしていきたいと思います。
――来季へ向けて一言お願いします
4年生がしっかり残してくれたものを生かして、来季は必ず日本一を取れるように日々努力して練習していきたいと思います。
SO小倉順平(スポ3=神奈川・桐蔭学園)
――試合を振り返っていかがですか
4年生が色々と残してくれたので、それを自分たちの代でつなげられたらと思います。
――4年生が残したものとは具体的になんでしょうか
私生活での態度をはじめとして、色々とあります。
――ゲームプランはありましたか
相手が強かったので、攻め疲れが出てうまくいかなかった部分もありましたが、強気に攻めるということでした。
――良かった点を教えてください
最後までチャレンジしつづけられた部分です。
――収穫はありましたか
キャプテンとバイスが、練習での態度を試合でも出せなければ意味がないとずっと言っていて、そこの部分をつないでいきたいです。
――この1年間はどんな年だったでしょうか
努力したけれど、まだ足りなかったという1年ですね。
――4年生へ一言お願いします
お疲れ様という気持ちです。
――次シーズンへの意気込みをお願いします
春から妥協なしで、それをみんなに浸透させたいと思います。
CTB飯野恭史(商3=東京・早実)
――試合を振り返って感想をお願いします
結果は負けてしまったんですけど、やってきたことは出せたと思います。みんな一生懸命やって、格上相手にも全力で挑んでいけたので、すごく楽しかったです。
――トップリーグのチームと体を当ててみて、どのような点に違いがあると感じましたか
やはり体の強さ、一つ一つのプレーの精度であったりブレイクダウンの入りであったり基本的な部分が徹底されていて、その上で一人一人が強いだけでなく工夫していた点が一番違うなと思いました。
――全国大学選手権の決勝から1カ月、どのような練習を重ねてきましたか
シーズン中と変わらず走って走ってトレーニングをして、チームでコミュニケーションを取るという普段どおりの練習をしてきました。
――格上相手でしたが、どのようなことを意識して試合に臨みましたか
CTBの選手が相手のキーマンで、それを止めるのが僕と坪郷さん(勇輝、商4=東京・早実)の仕事だと思っていたし、それがなければ戦いにならないので、自分たちの仕事を全うするということを意識して臨みました。
――実際にどのくらい通用したと感じましたか
僕はあまり力になれなかったんですけど、坪郷さんがしっかり止めてくれて、最後に4年生らしいかっこいい姿を見せていただけたので、次は僕がそういった選手になれるよう頑張りたいと思います。
――垣永組で戦う最後の試合となりましたが、垣永組はどんなチームでしたか
最高のチームでした。
WTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)
――試合を振り返っていかがでしたか
仮想帝京大として、でも帝京大より強い相手とやれるということだったのでしっかり思い切ってやろうとチームで決めて臨みました。
――どのような意気込みで臨みましたか
帝京大より強い相手で、失うものは何もないので強気でどんどん勝負しようと決めていました。
――トップリーグのチームとの対戦でしたが、大学のチームとはどのような点が違うと感じましたか
一番感じたのはフィジカルの差で、体は大きいしそれに加えて強いという感じだったので、そういう意味では本当にイメージ的には帝京大と戦う上でこのレベルでやらなきゃいけないんだなというのを実感しました。
――この試合で通用した点、また通用しなかった点があると思いますがいかがでしたか
真正面から当たっても勝てないのでそこをしっかりずらしていくというのは、要所要所でうまくできたところもあったと思います。できなかったことはアタックフォーメーションで準備してきたことができなくて、そういうのは後悔していますね。
――具体的にはどのような点ですか
逆目で攻めようという話をしていたんですけど、それにこだわりすぎて今までの早大の順目順目のアタックがなかなかできなかったことですね。
――きょうでシーズンが終了しますが、1年間振り返っていかがでしたか
4年生には本当に垣永さん、正奎さんを中心に声を出してくれる人が多かったので寂しいですね。でも次はしっかり自分たちが声を出していかないといけないんだなという自覚もありますね。
――来シーズンへの抱負をお願いします
ことしやってきたことでは足りなかったということだと思うので、しっかりことしを超えるようにこつこつ努力して、1月、帝京大に勝てるように頑張っていきたいと思います。