全国大学選手権は、激闘のセカンドステージが終了し、いよいよ1月2日には準決勝が行われる。見事準決勝へ駒を進めた帝京大、早大、筑波大、慶大の監督と主将は、23日に東京・大崎で行われたイベントに参加し、トークバトルを繰り広げた。1時間半に及ぶイベントは、トークバトルのほかに好きな選手ランキングやチームメートによるVTRなどのコーナーもあり、会場は大盛況。一般公募で招待されたファンを楽しませた。
左から宮川尚之主将(慶大)、中村亮土主将(帝京大)、内田啓介主将(筑波大)、垣永真之介主将
司会進行はNHKの冨坂和男アナウンサーが務め、コーディネーターとしてラグビージャーナリストの村上晃一氏、そしてお笑い芸人のスリムクラブもゲストとしてイベントに参加した。まず初めは、映像を交えながら各校のセカンドステージを振り返り。感想を聞かれ、後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)は、「関西リーグでは見たこともないような気迫と精度の高いプレーに苦しまされた」と第1戦の大体大戦、第2戦の京産大戦を振り返った。次に、5連覇を狙う帝京大学に対してどのように戦うかというテーマに移ると、垣永真之介主将(スポ4=東福岡)は、「いまは準決勝のことしか頭にないので、筑波大に勝ってから考えます」ときっぱり。ライバルと意識しながらも、まずは目の前の戦いに全力を尽くす構えを示した。
2年連続の参加となった後藤監督と、トークでは笑いも取った垣永主将
中でも盛り上がりを見せたのは、チームメートからの証言VTRを披露する「チームメートは見た!」のコーナー。早大は、呉泰誠(スポ4=大阪朝鮮)と池田良(法3=東京・早大学院)が、垣永主将にまつわる面白エピソードを暴露。「これまでうれし泣きしたことがない」(垣永主将)と言いながらも、自身の誕生日会で号泣した話や、我慢できず制限していたチーズケーキを食べてしまった話などが披露され、会場を和ませた。これを見た垣永主将は、「実は甘党なんです」と照れ笑い。意外な一面も垣間見せた。
最後にファイナルステージへの決意を述べ、垣永主将は、「ことしは日本一になるべく、素晴らしい組織を作り上げた。結果だけを追い求めてやっていきたい」、そして後藤監督は「絶対に勝ちます」と必勝を誓った。準決勝は、1月2日に筑波大と、そして決勝は1月12日に帝京大と慶大の勝者と対戦する。
(記事 坂田謙一、写真 戸澤美穂)