中大に快勝し、セカンドステージ突破!

ラグビー男子

 セカンドステージ最終戦、『荒ぶる』奪還を目指す早大が対戦したのは、関東大学リーグ戦2位の中大。前半に持ち味であるテンポの良いラグビーで中大を突き放すと、その勢いを落とさず得点を重ねる。後半残り5分という所でトライを献上するも、57-7で快勝。プールDで1位につけてセカンドステージを突破し、全国大学選手権(大学選手権)準決勝進出を決めた。

フィジカルの強さを生かし、攻守でチームに勢いをもたらした布巻

 風上に立った早大は、強い風を味方につけたキックで敵陣への侵入を図る。しかし相手の堅い守りをうまく崩せず、立ち上がりに苦戦。PGで先制点を奪うが、自身のペナルティーもあって攻め切れない。しかし開始20分、ラインアウトからFWで圧力をかけ、最後にWTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)が左隅に飛び込み5点を奪うと、そこから早大が試合の主導権を握った。右大外でのWTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)の突破が起点となりトライを決めたと思えば、その3分後に守備の穴をついて追加点。プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)も中央をブレイクして好機を演出するなど、FW・BK両方の活躍が光って、連続で3トライを挙げる。アタックのみならず、ラインアウトでも相手を圧倒。中大に攻撃の機会を与えず、早大は勢いを保った。ロスタイムにフランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)が敵3人を振り払い、36-0に得点を押し上げて前半を終える。

積極的なライン参加で、何度もディフェンスラインを破った垣永主将

 後半序盤は、風下で陣地を取れないことに加え、要所でのペナルティーで状況を打開できず、苦しい時間帯が続く。それでも早大は攻守ともに粘り強いプレーを見せる。ゴールライン前に迫られても、着実に相手を押し戻した。18分には垣永主将が再び守備に風穴を開けて大外へとすばやくパスをつなぎ、WTB土肥将也(人4=東京・三鷹)がトライ。35分に相手ボールラインアウトからモールで押し込まれ失点したが、決して攻撃の手は緩めなかった。試合終了直前に敵陣5メートルラインでのスクラムを獲得すると、中大ペナルティーからFB藤田慶和(スポ2=東福岡)がクイックスタートでゴールラインを割り、57-7でノーサイド。「おおむね満足」(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)という試合内容でセカンドステージを全勝で飾り、見事準決勝へと駒を進めた。

 早大が1月2日に国立競技場で相見えるのは、関東大学対抗戦2戦目に逆転PGで劇的勝利した筑波大。日本代表のSH内田啓介やWTB福岡堅樹などを擁する個が強いチームで、そこにどう対応していくかが重要となる。「どんな形であろうと勝ちにこだわって行きたい」(NO・8佐藤穣司、スポ2=山梨・日川)。選手たちが見据えるのは、日本一のみ。『荒ぶる』奪還へ、全力で勝利をもぎとりにいく。

(記事 田中みずき、写真 栗田麻里奈、目黒広菜)

全国大学選手権
早大 スコア 中大
前半 後半 得点 前半 後半
36 21
57 合計
【得点】▽トライ 金、布巻、水野、深津、藤田2、土肥2 ▽ゴール 水野(4G・1PG)、間島(3G)
※得点者は早大のみ記載

  

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
大瀧 祐司 文4 神奈川・横浜緑ケ丘
  後半26分交代→16光川    
須藤 拓輝 スポ4 東京・国学院久我山
  前半23分交代→17清水    
◎垣永 真之介 スポ4 東福岡
  後半30分交代→18佐藤勇    
黒木 東星 スポ4 東福岡
芦谷 勇帆 スポ4 京都・伏見工
金 正奎 教4 大阪・常翔啓光学園
  後半0分交代→20植田    
布巻 峻介 スポ3 東福岡
  後半0分交代→19大峯    
佐藤 穣司 スポ2 山梨・日川
岡田 一平 スポ2 大阪・常翔学園
  後半26分交代→21中尾    
10 水野 健人 人4 大阪・東海大仰星
11 深津 健吾 スポ3 東京・国学院久我山
  後半12分交代→23土肥    
12 坪郷 勇輝 商4 東京・早実
13 飯野 恭史 商3 東京・早実
  後半16分交代→22間島    
14 荻野 岳志 先理3 神奈川・柏陽
15 藤田 慶和 スポ2 東福岡
リザーブ
16 光川 広之 スポ3 神奈川・公文国際学園
17 清水 新也 スポ3 宮城・仙台育英
18 佐藤 勇人 スポ3 秋田中央
19 大峯 功三 スポ3 福岡・東筑
20 植田 耕平 スポ4 東京・本郷
21 中尾 康太郎 スポ3 福岡
22 間島 陸 商4 東京・早大学院
23 土肥 将也 人4 東京・三鷹
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)
全国大学選手権セカンドステージ プールD星取表(12月22日現在)
  早大 中大 京産大 大体大 総勝ち点 得失点差
早大 ○57-7
勝ち点 6
○48-18
勝ち点 6
○46-12
勝ち点 6
20

114
中大 ●7-57
勝ち点 0
●28-29
勝ち点 2
○17-10
勝ち点 5
-44
京産大 ●18-48
勝ち点 0
○29-28
勝ち点 6

○31-24
勝ち点 6
13 -22
大体大 ●12-46
勝ち点 0
●10-17
勝ち点 1
●24-31
勝ち点 2
-48
※順位決定は勝ち点制で、勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点、7点差以内の敗戦=1点、勝敗に関係なく4トライ以上を獲得したチーム=1点の勝ち点がつく。また、各所属リーグでの最終順位により、早大(関東大学対抗戦A 2位)に2点、中央大(関東大学リーグ戦1部 2位)に2点、京産大(関西大学Aリーグ 3位)に1点のアドバンテージポイントが加算される。
コメント

後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)

――試合の振り返りをお願いします

セカンドステージ3戦目で、勝った方が準決勝に進めるという試合でした。相手の中大が非常に良いディフェンスで、その堅いディフェンスに対してワセダがことしやろうとしてきた正攻法で、正面からぶつかってディフェンスを破って勝とうということでやりました。先週同様に風の強い影響を受けながら、風上に立ってシンプルにキックで敵陣に入っていこうとしましたが、ハーフ団がもたついてしまいました。最初のトライを取ってから、前半の中盤以降は落ち着いてプレーでき、順調に点を重ねていけたと思います。後半風下に立ったときも、粘り強いディフェンスができ、最後は1トライ取られましたが、おおむね満足です。

――SO水野健人選手(人4=大阪・東海大仰星)のパフォーマンスはいかがでしたか

前半は先週同様錯乱状態という感じでしたけれども、自分で突破してトライを取り始めてからは、落ち着いたかなと思います。彼の良い部分は自分で仕掛ける切れ味の良さだと思います。

――準決勝で対戦する筑波大の印象をお願いします

対抗戦序盤ワセダとやったときと、完全にいまは別チームです。もともと能力の高い選手がそろっているので、能力の高い選手たちがひたむきに勝利を求めている。手強い相手というしかないですね。

――準決勝に向けて意識していきたいことはなんですか

全国大学選手権(大学選手権)に入るときに申し上げたように、まずはコンディショニングですね。準決勝までの間にリフレッシュさせて、小倉(順平、スポ3=神奈川・桐蔭学園)などケガをしている人間を含めて万全の状態で臨むということです。

プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)

――試合を振り返って感想をお願いします

相手は4年間を懸けてきていたので、序盤は拮抗しましたけど修正できていい形で終われたことがよかったと思います。

――具体的にどんな修正をされたのでしょうか

まず1対1で、一人一人が前に出ることを意識するように修正しました。

――先週課題に挙げていたブレイクダウンについてはいかがですか

もう少し詰めていかないと僕らのラグビーができないので、意識してやっていきたいと思います。

――これからの戦いは接点の攻防がカギになりそうですが、どうお考えですか

レベルが格段に上がるので、もっともっと意識を高く持ってレベルアップしていきたいです。

――コンディションはいかがですか

今週は(練習の負荷を)だいぶ落としたので、コンディションはすごく良かったです。準決勝もいいコンディションで臨みたいと思います。

――2日に向けてどのような練習をしていきますか

細かいところの修正と、いいコンディションに持っていけるような調整をしていきたいと思います。

フランカー金正奎副将(教4=大阪・常翔啓光学園)

――ゲームを振り返って一言お願いします

準備してきたことをしっかり出せたのと、先週の課題だった風の使い方の部分でしっかり対応できたと思います。

――前半は風上だったが、チームとしてどういった戦い方をしようと考えていたのですか

しっかりと陣地をとってプレッシャーをかけていこうという話はしていました。前半の前半は苦しんだところもあったのですが、前半の後半はうまくやれたのかなと思います。

――中大ボールのラインアウトを制圧しました。読んでいましたか

読んでいたというか風もあったので、しっかり前と真ん中だけ競りにいこうと話をしていました。そこでうまく競りにいけたなと思います。

――前半で交代しましたが温存ということですか

まあ温存というそんなに良いものではないですが、戦術的な交代なのではないでしょうか。

――後半外から見てチームの出来はいかがでしたか

風下でもアグレッシブに攻めていたのでよかったんじゃないかと思います。

――セカンドステージを通してチームとして手応えは感じましたか

手応えというか、まあやっぱり試合は生き物なので。ファイナルステージに向けて最高の準備をするだけなので、しっかりと引き締めてやっていきたいです。

――準決勝の相手である筑波大にはどんな印象を持っていますか

個が強いということですね。そこをいかに抑えていけるかが大事になると思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

いままでやってきたことの集大成なので、しっかり100パーセントの力を出し切るようにコンディションを整えて、気持ちを高めていきたいと思います。

プロップ大瀧祐司(文4=神奈川・横浜緑ヶ丘)

――きょうの試合を振り返っての感想をお願いします

事実上の準々決勝ということで、気持ちで絶対に負けないようにいこうと臨みました。

――前半に関して、中盤から終盤にかけて良いペースでトライを取ることが出来ました

前半の特に前半部分は中大のディフェンスのプレッシャーが激しかったです。ただ、そこで受けに回らずに前に強く強く(体を)当て続けていたら前半の後半からはプレッシャーが引いてきて、そこからはワセダのペースになったのかなと思います。

――後半は苦戦した時間帯がありましたが、プレーしていていかがでしたか

後半は風下だったので、苦しくなる時間帯が長くなるだろうということは分かっていました。想定通りといえば想定通りですけど、トライを取られたのは課題だと思います。

――試合を通して、相手のラインアウトへの強いプレッシャーが目立ちました

きょうは風が強くて、ボールを後ろの方に投げれないだろうということで前に詰めてディフェンスをしていました。風の影響が強かったのかなと思います。

――ラインアウト時に前に詰めるディフェンスについては試合前から意識していたのですか

そうですね。試合前からも話していましたし、試合中にも少し変えたりしました。

――本日は途中で交代となりましたが、ご自身のプレーはどうでしたか

スクラムでプレッシャーをかけれたと思うんですけど、後半にフランカーが代わってスクラムが合わなくなったところがあったので、そこは改善していきたいです。フッカーも途中で代わりましたけど、そっちは問題なかったです。

――では、セカンドステージでの3試合を通したプレーについてはどのように思われていますか

ちょっと疲れが溜まっていて、あまり満足のいくプレーではなかったです。ここで出た課題を準決勝、それから決勝に向けて改善していけたらと思います。

――早慶戦以降、毎週試合をこなしています。コンディションのはいかがですか

疲れが毎週少しづつ溜まっていっているので、ケアをしたりして出来るだけ疲労を残さないように気を遣っていました。体重の方は安定してきていて、だんだん走れるようにもなってきているので上手くいっているのかなという感じです。

――次の準決勝、対戦相手は筑波大です

個々の能力がすごく高くてディフェンスの強いチームなので、精一杯やりたいです。

ロック黒木東星(スポ4=東福岡)

――きょうは中大相手に57—7で勝利となりました。振り返っていかがですか

自分たちのリーグの対戦相手で1番強いのは中大だろうなと思って本気で臨もうと思いました。

――きょうは強風の中での試合となりましたが、ゲームプランはどういったものでしたか

前半風上だったんですけど、風上を利用してキックに相手の陣地に食い込むことを徹底しようと思っていました。

――立ち上がりこそ苦戦しましたが、トライが生まれてからは立て続けにリードを広げる展開となりましたが、いかがでしたか

最初に自分たちのミスや相手の鋭いアタックに受けてしまったところがありました。後半はちょっと停滞した部分もありましたが、自分たちのやることが明確になってからは一歩でも前にという意識が高くなったので、良かったと思います。

――セットプレーに関して、相手のラインアウトの成功率が低かったですが、いかがでしたか

あれは狙い通りでした。研究して、自分たちのディフェンス時に上手くはまってくれたので、きょうは完璧じゃないかなと思います。

――終盤に失点がありましたが、いかがですか

0点というのが1番良いのですが、あれは仕方ないという感じで割り切って次にいきました。

――次は準決勝・筑波大戦になります。それに向けて

筑波大には勝ってるんですけど(◯20ー17)、3点差で最後にペナルティキックを決めたという競った試合だったの、気が抜けないというか。自分たちの目標に向けて繋げていくだけなので、気負うことなく思い切りいけたらなと思います。

ロック芦谷勇帆(スポ4=京都・伏見工)

――準決勝進出が決まりました。今のお気持ちをお願いします

素直にうれしいです。

――序盤はターンオーバーされるようなシーンも見られました

ブレイクダウンで躊躇(ちゅうちょ)してプレッシャーを受けてしまったのですが、後半は改善できたので良かったです。

――躊躇というのは、動きがかたかったというようなことですか

勢いで頭から突っ込んでいくプレーが少なかったですね。

――須藤拓輝(スポ4=東京・国学院久我山)選手のケガから、流れが変わって連続でトライを取りました

一人一人のボールキャリアーが強くいけたのがいいトライにつながりました。

――後半35分に中大にトライを取られましたがそのシーンを振り返っていかがですか

ペナルティーで前にこられてしまったのと、ラインアウトのモールで押されてしまったのが痛かったです。

――ですが、ラインアウト、スクラムともに保持率が100パーセントでした

風が強かったのと、須藤のケガでスローワーがチェンジしてしまったことがあったのですが、そこでも修正していいサインが選べたと思います。

――相手ボールのラインアウトをマイボールにしたシーンも多かったです

自分たちが研究したことが上手くはまりました。

――筑波大戦に向けて意気込みをお願いします

最後まで垣永組を終わらせたくないので、頑張るだけです。

フランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)

――準決勝進出を決めた感想をお願いします

まず国立に行くというのが目標だったし、この予選リーグを3勝して突破できたことは嬉しく思います。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

風がある難しい天候の中で、うまくキックを使いながら強気に攻めていけたと思います。

――立ち上がりから布巻選手のキックチェイスやタックルが目立ちました。ご自身のプレーはいかがでしたか

前半40分しかプレーできなかったんですけど、その中でペナルティーを取られてしまったりもしましたし、良いところと悪いところが半々かなと思います。

――先週に引き続きトライもありました

味方が出してくれたボールなので。あんまりトライは性に合わないです。

――後半は外から見ていていかがでしたか

風下での試合だったので前半よりきつかったと思うんですけど、我慢強くディフェンスをして、アタックでも我慢強く一歩一歩前に出ていて、そういう理想のラグビーというのができていたと思います。

――次の試合からは厳しい試合になると思いますが、チームの仕上がりはいかがでしょうか

負けられない試合というのは前から続いていて、次からという意識はなく、同じ気持ちでずっと戦っていきます。チームとしては段々調子も良くなってきていますし、このまま良い状態でいけるといいなと思います。

――次の相手は筑波大に決まりました。意気込みをお願いします

筑波大戦に向けてしっかりと準備をすること、できることは全部やって良い状態で挑むということを意識したいと思います。

NO・8佐藤穣司(スポ2=山梨・日川)

――試合を振り返って感想をお願いします

勝ちきれたという点は評価できると思います。

――ケガから復帰されましたが、調子はいかがですか

ケガはもう大丈夫です。ですが、ゲームフィットネスの部分で後半の最後の方はしんどかった場面があったので、練習から頑張っていきたいです。

――1トライを取るまでなかなか試合が動きませんでしたが、どのようなお気持ちでしたか

細かいパスミス等を引き締めていかなくてはならないと感じました。中大はいいディフェンスをしてくると分かっていたので、僕たちは真っ向勝負で行こうと試合前から言っていました。なので、それをやるだけだなと思っていましたね。

――最近相手ボールのスクラムで、ボールを奪う場面が多いですが、対策をされているんですか

はい、一応スクラムミーティングをやっています。相手はこういう組み方をするから、ワセダの組み方をベースに今回はこういうふうにやっていこうという感じで決めています。

――結果として大差での勝利でしたが、余裕はありましたか

そうですね。自分自身としては、今回は周りの動きをよく見れたかなと思いました。

――筑波大戦への意気込みをお願いします

負けたら終わりなんで、どんな形であろうと勝ちにこだわって行きたいと思います。

SH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)

――試合を振り返っていかがですか

お互い負けたら最後の試合なので、前半はディフェンスのプレッシャーをものすごくかけられました。自分も球を出すときにプレッシャーがかかって、てこずる場面もあったのですが、前半の途中から自分もパスをさばくことに集中してどんどんパスを回していきました。その結果がトライにつながったので、修正できてとてもよかったと思います。後半になって風下で、後半を通してきつい状況になってしまい、自分もスタミナ切れというのがあったので少し反省しています。

――SO水野健人(人4=大阪・東海大仰星)選手とのハーフ団としては2試合目でしたが、前回からの改善はうまくいきましたか

前回の試合で修正点もあって、今回はその分いろんなことをチャレンジしました。水野さんもキックを使ったり柔軟に対応してくれたので結構やりやすかったです。

――前半、トライを取るまでハーフ団のもたつきがあったと監督から指摘がありましたが

そこもやっぱり自分にプレッシャーがかかっていたことで全体が崩れてしまった原因かなと思っています。最初はどういう展開になるかはわからないので、前半の前半はどんな試合になるかで修正すべきところは修正していくことが必要です。前半の後半はトライできたので、いい修正ができたと思います。

――課題であるパスやスタミナについてこの試合はどのように評価しますか

80分間走りきれなかったですね。パスも後半スタミナがなくなるにつれてぶれてきたので、やっぱり後半の後半でしっかりとSOやFWに供給するのがSHの仕事だなと反省しています。

――次の筑波大戦にむけて意気込みをお願いします

僕たちの目標は優勝なんですけど、やっぱりまずは決勝に行くことが大切だと思うので準決勝は僕の中ではかなり大一番だと思っています。時間は空きますが気を引き締めて、自分の体のケアをしていいコンディションで迎えたいと思います。

SO水野健人(人4=大阪・東海大仰星)

――全国大学選手権に入ってから3試合目となりましたが、振り返っていかがでしたか

先週に引き続き負けたら最後というところで、相手がどんどん来るというのは分かっていたのでそこで受けに回らずに攻めていけたのが、こういう結果につながったのかなと思います。

――強風の中で前半は風上でしたが、ポジション的に意識していたことはありますか

前半は地域取りの面に関しては、かなりやりやすくてよかったと思うんですけど、後半に入ってからのキックが蹴れない状態の時の攻め方がまだ課題として残りました。

――立ち上がりは重苦しかった印象を受けたのですが、その時の心境はいかがでしたか

やはりどこのチームと試合するにしても前半の前半は相手も元気なので、それは想定内でした。

――その後途中から積極的なアタックが出るようになりましたが、変化があったのですか

最初にFWで当てることで布石が出来たので、僕の周りの一つ外であったりに結構穴が見つかったので、FWの布石がすごい効いていたかなと思います。

――ご自身のプレーに関してはいかがでしたか

先週よりも積極的に出来たと思うので、これを継続的にやっていって強気なプレーで行きたいと思います。

――次はいよいよ準決勝ですが、意気込みをお願いします

日本一と一年間ずっと言ってきたので、準決勝でいい形で勝って決勝戦をいい準備をした状態で迎えるためにも、絶対勝ちたいと思います。

WTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)

――試合を振り返っていかがですか

失点が少なかったのはすごく良いことだったと思います。

――失点が少なかった理由は何でしょう

ディフェンスがしっかりしていました。FWがラインアウトのところで相手ボールを取ったりすることが多くて、FWが頑張ってそれにBKがつられてちゃんとディフェンスできたかなと思います。

――前半にトライされましたが、トライシーンを振り返っていかがですか

あれはもう数が余っていて、金さん(正奎、 教4=大阪・常翔啓光学園 )がいいところを取ってくれたので、あとはもう飛び込むだけでいいとこ取りのトライでした。もう少し自分の力を発揮できるようなトライができればいいなと思います。

――試合全体を通してご自身のプレーはいかがでしたか

後藤さん( 禎和監督、平2社卒= 東京・日比谷 )が試合前に「きょうは準々決勝だ」という話をされていたんですけれど、そういうメンタルで試合に臨めていなかった部分があったので、もっと試合に集中して入り込めるように次はやっていこうと思います。

――課題はやはりメンタルでしょうか

ほとんどオフェンスしていましたしディフェンスがそんなに悪い印象はなかったので、課題はメンタルですね。

――準決勝までに具体的にやっていきたいことはありますか

痛んでいる体の部分をとりあえず全力で治して、万全の状態で試合に入れるようにケアをしっかりしていきたいと思います。

――準決勝に向けて意気込みをお願いします

相手もバックスリーにすごく自信を持っているチームだと思うので、そこでうちのバックスリーが負けないように3人で連携を取ってトライもちゃんと取ってしっかり結果を残したいと思います。

CTB坪郷勇輝(商4=東京・早実)

──中大戦を振り返っていかがでしたか

負けたら決勝リーグへ行くのが厳しくなってしまうという絶対に負けられない戦いだったので、意気込んで戦いました。前半からどんどん攻めて自分たちのペースに持っていこうと思っていました。最初は相手の良いディフェンスで結構プレッシャーがかかってうまくいかなかったのですが、タテに強いプレーを継続することでどんどんゲインできて、良い展開になったのかなと思います。

──中大の印象はいかがでしたか

中大は戦う前から組織で良いディフェンスをしてくるなという印象があって、簡単にはディフェンスラインを破れないだろうなというのがイメージとしてはありました。

──タテへの突破やゴールラインに迫るプレーが多く見られましたが、それについてはどのように思われますか

外に行ってもディフェンスラインに引っ掛かるというのが予測できていました。タテに強く行くことによってゲームの展開を良くしていこうということは強く意識していたので、良かったと思います。

──大体大戦では納得のいくプレーができなかったとおっしゃっていましたが、それ以来どのような取り組みをなさってきましたか

最近強みをあまりうまく出せていなかったので、ここ2試合は強くタテに行って粘ってゲインしようということを練習のときから強く意識していて、そういう所で貢献できているかな、自分の調子も上がってきているのかなと思います。

──意識の変化などはありましたか

大体大戦のときにハーフタイム明けから交代させられて…思い切ってプレーできてなかったというのがあって、思い切ってやろうと思ってそれを出せるようにはなってきました。

──準決勝の相手が筑波大に決まりましたが、そのことについてはどのように思われますか

関東大学対抗戦で勝ってはいますが、本当に強い相手です。今度こそ負けたら終わりですし気持ちの勝負になってくると思うので、絶対に勝つという意気込みで、一対一でもチームでも勝つという意識を持って次の試合に臨みたいです。

──準決勝までにどのような取り組みを行いたいですか

自分のコンディショニングを良いレベルまで持ってきて、120パーセント次の試合で出し切れるように準備していきたいなと思います。

CTB飯野恭史(商3=東京・早実)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

特に悪くも良くもないといった感じでした。でも1つチャンスでミスをしてしまったので、そこは少し心残りという感じです。

――中大の印象はいかがでしたか

プレッシャーが強いと思っていたのですが、最初は結構プレッシャーを受けてしまって思ったようにできなかったですが、徐々にワセダのリズムになっていったので、そこからはそんなには感じませんでした。

――きょうは早大らしいプレーができたという感じですか

そうですね。テンポよく回せて、要所でタテにもいけていたので、そういった部分はよかったなと思います。

――次は準決勝ですがどのような試合展開をしたいですか

きょうの感じではかなり厳しい試合になると思うので、出ることができたら、自分の売りであるディフェンスや堅実なプレーで流れを渡さずに、堅実にゲインして、数少ないチャンスをしっかりととることを意識してやりたいと思います。

――意気込みをお願いします

あとシーズン2試合しかないので、自分のできることを1日1日無駄にせずにできる限りのことをやっていきます。

WTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)

――試合を振り返ってどうでしたか

前半は風上だったので少しでもリードを広げたいと思っていました。でも前半20分までは相手の前へと出てくるディフェンスになかなか対応できなくて。なかなかリズムをつかめなかったのですが、前半の後半からワセダのペースになってきて、差を付けられたのはよかったです。

――最近の試合は試合の入りの悪さが目立ちますね

自分も含めて動きが硬くなってしまっていますね。

――それは緊張からですか

そうですね。負けたら終わりの試合が続くので。でも次の試合では80分間ワセダのペースで試合をしたいです。

――試合の途中から試合の流れがよくなりましたね

そうですね。途中からワセダのやりたいことができてきて。それでも練習でやっているアタックフォーメーションとかがまだできていない部分があったので、もっと早いセットをしたらもっとよくなるのかなと思います。

――筑波大の印象を教えてください

個々の力が強いと思います。特に僕の場合は相手の対面がWTB福岡堅樹という日本代表の選手なので、その部分は意識して1対1で負けないようにしたいです。

――次戦への意気込みを教えてください

負けたら終わりなので、形はどうであれ、勝つことを第一に考えてプレーしたいと思います。

FB藤田慶和(スポ2=東福岡)

――試合の振り返りをお願いします

個人的にはいいところでボールを受け取れなかったです。今後はどうにかしていい場面でボールをもらえるようにしていきたいです。コミュニケーションは取れているんですけど、スキルをアップして基本に忠実にやっていかないといけないと思います。

――基本的なスキルとボールをもらうというのはどう関係してますか

流れながらボールをもらったらいいところでもらえないので、みんながタテに行ってくれたら大外の人がいい形で受け取れると思います。この試合でも人数が余ってるところでトライを取りきれなかった場面があったので修正が必要だと思います。

――前半の連続トライの場面ではいいリズムで攻撃ができていましたね

しっかり皆が自分の仕事を果たしてくれてトライが取れたと思います。最初の方は相手に崩されてトライに結び付かなかったのではなくて、自分たちのミスで相手にボールを渡していたので、そこの精度を高めていきたいです。

――ここ3試合でその精度という点に変化はありましたか

最初の2試合よりもこの試合のほうが精度が高まってきたと思います。後半少し前に出られなかったところもありますけど、ボールをキープして継続できるようになってきました。

――ここまでの全国大学選手権を振り返ってみていかがですか

徐々に良くなってきていると思います。でも次からレベルが格段に上がって細かいところが勝敗を分けてくると思うので、そこを改善していけば問題ないと思います。あと多くて2つ、少なくて1つの試合を楽しみたいです。

――相手のレベルが上がるという点ではジャパンで経験したことが生きてくるのではないでしょうか

その経験は生かせると思います。やっぱり急にレベルが上がるとコンタクトの強さが違ってくるので戸惑うと思います。それを試合前の準備とか試合の中で修正することが大事になってきます。なのでこの一週間はしっかり体を休めて意識のチェンジというのを心に置きたいと思います。

――次は筑波大と対戦ですね

そうですね。結果よりも僕はプロセスのほうを大事にしてやっていきたいと思います。強い選手と戦うのも楽しみですし、国立競技場で試合ができる喜びを感じながら試合をしたいです。

プロップ光川広之(スポ3=神奈川・公文国際学園)

――試合を振り返っていかがですか

15分くらいしか出ていないのですが、風下で結構自陣でのプレーになっていたので、体力的にはきつかったです。

――立ち上がりがあまり良くありませんでしたが、ベンチからどう見ていましたか

最初は風上だったので、ゲームプランとしては陣地をとってどんどん攻めていこうという話でした。中大のディフェンスも良かったのですが、それにも負けずに1対1で勝てていたと思います。

――交替する時にどのようなことを考えていましたか

まあ自分のやるべきことをやろうと思っていました。

――チームの雰囲気はいかがですか

Aチームから下のチームまで、(全国)大学選手権優勝に向けてチームの雰囲気はとても良いです。

――準決勝に向けて見えた課題はありますか

1対1の場面ですね。1対1で当たり負けないこと、1人が負けても2人目3人目が寄っていくということだと思います。

――最後に準決勝に向けての意気込みをお願いします

出たら自分のプレーをするだけです。

フッカー清水新也(スポ3=宮城・仙台育英)

――試合を振り返って一言お願いします

きょうは前半の途中から出て久しぶりに長い時間出れたので嬉しかったです。

――フッカー須藤拓輝選手(スポ4=東京・国学院久我山)の負傷で出番が回ってきたと思うのですが、どのような意気込みでフィールドに入りましたか

きょうは試合に出たかったので、(須藤が)ケガをしたのが嬉しかったわけではないですが、出れるということに関しては嬉しくてやってやろうという気持ちでした。

――セットプレーに関してはいかがでしたか

ラインアウトに関しては前半しか投げていないですけど、落ち着いてできたと思いました。スクラムに関しては、相手案外重かったので押し切れないというがありました。スクラムで押すということがチームの目標だったのですがそこが上手くできなかったのが反省です。

――フィールドプレーに関してはいかがでしょうか

ボールをたくさんもらえとコーチに言われてそこはできたと思うのですが、ディフェンスに関してはファーストタックルが外れることが多かったのでそこは反省点です。

――準決勝では先発する可能性もあると思うのですが、意気込みをお願いします

もう負けたら終わりで、本当に一年間垣永さん(真之介主将、スポ4=東福岡)を優勝させたくてずっとやってきたので、1月12日(の全国大学選手権大会決勝)で垣永さんを胴上げできるように頑張りたいです。勝ちに行きます。

――どのようなプレーを目指しますか

きょうみたいにセットプレーを落ち着いてやって、アタックのところではアグレッシブにボールをもらっていきたいと思います。

フランカー大峯功三(スポ3 =福岡・東筑)

――きょうは後半からの出場となりましたが、後半を振り返ってみていかがですか

アタックもディフェンスもきつい時間が多かったのですが、アタックに関してはトライが取れたのでよかったです。ディフェンスは僕のミスから(トライを)取られたので反省しています。

――後半出場するにあたって、どんなことを意識していましたか

風下だったのでキックで前進できない分、アタックで前進しなければならなかったので、いいアタックフォーメーションを組んでいこうということをチームで意識していました。

――後半攻めあぐねていたところもあったと思いますが、風下の影響は大きかったでしょうか

そうですね。ですが、もっといいアタックはできたと思います。

――後半のチームのディフェンスについてはいかがでしょうか

一人目がもっと低くいければよかったかなと思います。

――準決勝に向けて抱負をお願いします

どういう形になるか分からないですけど、自分が出たときに100パーセントの力を出し、チームが勝って決勝に進めるように頑張りたいです。

フランカー植田耕平(スポ4=東京・本郷)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

全国大学選手権のリーグ戦なんですけど、チームとしてはそういうのを気にせずに準々決勝のような気持ちでやるということで、最高の準備ができたと思います。

――きょうは途中出場でしたが、何か意識したことはありますか

流れを変えることを意識して取り組んだんですけど、できた部分とできなかった部分があったので直していきたいなと思います。

――具体的にはどのような部分ですか

チャンスの時にどういう仕事をするのかっていう部分で、まだ自分の仕事がちゃんとできてないと思ったので、そういうところでしっかり仕事ができるようにしたいと思います。

――最後モールから失点してしまいましたが、あの場面を振り返っていかがですか

やっぱりメンバーが代わったとかそういうことは言い訳にできないし、僕としても悔しいのでそういうところはチーム力で無失点で切り抜けられるように改善していきたいと思います。

――セカンドステージ全体を振り返っていかがですか

どこの大学も4年間の集大成ということですごい気迫を感じて、僕たちもそれに負けないようにしてきたつもりなんですけど、そこで勉強になることがたくさんあったので、1月2日に向けてこのステージで学んだことを次につなげられるように頑張りたいと思います。

――準決勝にむけて抱負をお願いします

とりあえず1月2日勝って、決勝へのチャンスをつかむことが現時点での目標なので、最後まで諦めずにスタートで出られるように頑張っていこうと思います。

SH中尾康太郎(スポ3=福岡)

――本日の試合を振り返って、いかがでしたか

前半は風上だったので、先週と違ってしっかりキックを使っていこうと言っていました。でも中大のディフェンスがすごくよかったので、最初はあまり点を取れなかったんですけど、徐々に良いかたちになっていったと思います。

――本日のような風の強い日にSHとして気を付けることはありますか

僕がでたのは後半で風下だったのであまり気にしていないんですけど、風上だとSHのパスってちょっと乱れますね。

――アピールしたいとおっしゃっていたディフェンス面ですが、いかがでしたか

1本上にいってしまって食い込まれたのがあったので、そこは反省すべき点です。でも、相手のゴール前でしっかりと止められたとタックルもあったのでそこは良かったと思います。

――オフェンス面ですが、自らゲインを奪う場面もありました。振り返っていかがでしたか

だいぶAチームの試合に慣れてきて、今までは若干硬い部分もあったんですけど、思いきって緊張せずにプレーできるようになったので、それが良い方向にでたと思います。

――次は筑波大戦です。どのような試合にしたいですか

(関東大学)対抗戦で苦しんでいるので、しっかりと自分達のラグビーをすれば絶対に勝てると思います。

――国立という舞台、また筑波大には高校の同期のWTB福岡堅樹選手がいます。特別な思いはありますか

あいつはすごい選手なので、もし1対1で対することがあったら絶対に止めたいです。

SO間島陸(商4=東京・早大学院)

――後半からの出場となりましたが、試合を振り返っていかがですか

風下での試合で、攻めあぐねてしまうシーンが多かったので、もっとFWを楽をさせてあげられるように動ければ良かったと思いました。

――B