早明戦の激闘から1週間。戦いの場を今度は全国大学選手権へと移し、いよいよ『荒ぶる』への真の戦いが始まった。迎える相手は大体大。セカンドステージの初戦ということで相手を圧倒して勢いをつけたかったが、序盤からペナルティーの多さが目立ち試合を優位に進めることができない。結果として7トライ奪いボーナスポイントも獲得したが、課題の多く残る試合となった。
タテへの力強い突破で何度もチャンスを生み出した飯野
大体大のキックオフで始まった前半。3分に相手のペナルティーからPGを獲得すると、幸先よく先制する。しかし、この後は相手の強力なFW陣の前に攻め込まれる場面が続く。そんな中で迎えた14分、素早い展開でパスをつないでいき、WTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)のゲインから最後はフォローに走り込んできたプロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)がトライ。また23分にも、垣永主将がラックから相手ディフェンスの隙を突いたクロスプレーで抜け出しインゴール左隅にグラウンディング。徐々に早大らしい展開ラグビーが見られようになる。その後も相手陣内でプレーするが、「トライを取り急ごうとしたのが原因」(垣永主将)と言うように、要所でのミスが目立ち得点が伸びず、22-0で前半を終える。
途中出場ながら存在感を放った植田
迎えた後半、代わって入ったフランカー植田耕平(スポ4=東京・本郷)が積極的な突破を試みる。すると、10分にはSO間島陸(商4=東京・早大学院)のパスを受けた植田がタテに抜け出しインゴール中央にトライを決める。しかしこの後、メンバーを3人入れ替えると相手に攻め込まれ我慢の時間帯が続くことに。自陣ゴール付近での攻防に、耐えきることができずペナルティーを犯してしまい失トライ。早大もすぐに奪い返すが、32分にも再びトライを許してしまう。相手に疲れが見え始めた37分、間島のハイパントに対して相手がボールを弾いたところに、CTB藤近紘二郎(政経4=神奈川・桐蔭学園)が反応しボールを拾ってトライ。39分にも藤近がダメ押しとなるトライを決め、コンバージョンキックを決めたところでノーサイド。随所で苦戦を強いられたが46-12で勝利した。
試合後の選手たちは課題を多く挙げた。ディフェンスでは相手のアタックの前に1対1で止めきることができず、2トライを献上。オフェンスでもブレイクダウンでのターンオーバーが目立ち、自らチャンスを潰してしまっていた。ケガ人が多くこれまでとは大きくメンバーを変えての試合だったとは言え、不安の残る結果となった。次戦の相手は京産大。今試合で見つかった課題を一つずつ克服していき、今度こそ相手を圧倒して勝利を手にしたい。
(記事 岩本剛志、写真 加藤千暁、近藤万里奈)
全国大学選手権 | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | スコア | 大体大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
3 | 4 | T | 0 | 2 |
2 | 2 | G | 0 | 1 |
1 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
22 | 24 | 計 | 0 | 12 |
46 | 合計 | 12 | ||
【得点】▽トライ 垣永2、飯野、荻野、植田、藤近2 ▽ゴール 間島(4G・1PG) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大メンバー | |||
---|---|---|---|
背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 大瀧 祐司 | 文4 | 神奈川・横浜緑ケ丘 |
後半11分交代→16光川 | |||
2 | 須藤 拓輝 | スポ4 | 東京・国学院久我山 |
後半22分交代→17清水 | |||
3 | ◎垣永 真之介 | スポ4 | 東福岡 |
後半11分交代→18佐藤勇 | |||
4 | 大峯 功三 | スポ3 | 福岡・東筑 |
5 | 芦谷 勇帆 | スポ4 | 京都・伏見工 |
6 | 金 正奎 | 教4 | 大阪・常翔啓光学園 |
7 | 布巻 峻介 | スポ3 | 東福岡 |
後半0分交代→19植田 | |||
8 | 黒木 東星 | スポ4 | 東福岡 |
9 | 平野 航輝 | スポ3 | 長崎南山 |
後半22分交代→20辰野 | |||
10 | 間島 陸 | 商4 | 東京・早大学院 |
11 | 深津 健吾 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
12 | 坪郷 勇輝 | 商4 | 東京・早実 |
前半37分交代→22藤近 | |||
13 | 飯野 恭史 | 商3 | 東京・早実 |
14 | 荻野 岳志 | 先理3 | 神奈川・柏陽 |
後半36分交代→21水野 | |||
15 | 藤田 慶和 | スポ2 | 東福岡 |
後半11分交代→23土肥 | |||
リザーブ | |||
16 | 光川 広之 | スポ3 | 神奈川・公文国際学園 |
17 | 清水 新也 | スポ3 | 宮城・仙台育英 |
18 | 佐藤 勇人 | スポ3 | 秋田中央 |
19 | 植田 耕平 | スポ4 | 東京・本郷 |
20 | 辰野 新之介 | 文構4 | 神奈川・桐蔭学園 |
21 | 水野 健人 | 人4 | 大阪・東海大仰星 |
22 | 藤近 紘二郎 | 政経4 | 神奈川・桐蔭学園 |
23 | 土肥 将也 | 人4 | 東京・三鷹 |
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷) |
全国大学選手権セカンドステージ プールD星取表(12月8日現在) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早大 | 中大 | 京産大 | 大体大 | 総勝ち点 | 得失点差 | |||
早大 | * | 12/22 14:00 熊谷 |
12/15 12:00 瑞穂 |
○46-12 勝ち点 6 |
8 | 34 | ||
中大 | 12/22 14:00 熊谷 |
* | ●28-29 勝ち点 2 |
12/15 14:00 レベスタ |
4 | -1 | ||
京産大 | 12/15 12:00 瑞穂 |
○29-28 勝ち点 6 |
* | 12/22 12:00 花園 |
7 | 1 | ||
大体大 | ●12-46 勝ち点 0 |
12/15 14:00 レベスタ |
12/22 12:00 花園 |
* | 0 | -34 | ||
※熊谷は熊谷ラグビー場、瑞穂は名古屋市瑞穂公園ラグビー場、レベスタはレベルファイブスタジアム、花園は近鉄花園ラグビー場 ※順位決定は勝ち点制で、勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点、7点差以内の敗戦=1点、勝敗に関係なく4トライ以上を獲得したチーム=1点の勝ち点がつく。また、各所属リーグでの最終順位により、早大(関東大学対抗戦A 2位)に2点、中央大(関東大学リーグ戦1部 2位)に2点、京産大(関西大学Aリーグ 3位)に1点のアドバンテージポイントが加算される。 |
コメント
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――本日の試合を振り返っていかがでしたか
相手が大体大ということで、関西リーグでの試合の映像を見たときにスクラムにかなり自信を持っている印象を受けました。ですので、先日の早明戦同様にスクラムで優位に立とうということと、相手のキープレーヤーの5番と8番のような大きく強い相手にも思いっきり臨もうとしてきたんですが、試合通じて大体大のタックルに対して受けてしまいました。ここは反省して来週以降につなげていきたいと思います。
――ハーフ団などを変えてきたのはケガなどが原因なのでしょうか
先週から変えてきたところは全てケガですね。布巻(峻介、スポ3=東福岡)を後半から変えたのは戦術的なことです。
――早明戦が終わってから再び気持ちを持ってくることに関しては難しさなどありましたか
(早明戦は)半年間かけて作ってきたビッグゲームである程度の成果もあったので、もちろん達成感はありましたが、それできょうに向けて気持ちが切れるようなことはなかったです。むしろこれからの戦いに向けて上がってきたと思います。
プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)
――試合を振り返って感想をお願いします
ワセダのペースでうまく持っていきたいところだったんですけど、相手の強いフィジカルと粘り強いディフェンスに苦戦してうまくいきませんでした。上井草に帰って、根本的なところを見直して、もう一回仕切り直していきたいです。
――全国大学選手権の初戦でしたが、どんな気持ちで臨みましたか
負けられない試合だったので、とりあえず結果だけを求めて試合に臨みました。
――いざ試合が始まると、ミスが続きなかなかワセダのペースに持ち込めませんでしたが、その要因は何ですか
トライを取り急ごうとしたのが原因だと思います。
――かなり追い込んだ練習をされているようですが、コンディションのほうはいかがでしたか
各自でしっかりとリカバリーに励んでいるの、コンディションは問題ないです。
――早明戦ではゴール前のピンチを凌ぎましたが、今回は2度にわたってトライを許しました。ゴール前でのディフェンスについてはいかがでしたか
あそこはビデオを見て何が原因かを突き止めて、しっかりと修正したいと思います。
――コラプシングを3度取られましたが、原因は何でしょうか
うまくレフェリーとコミュニケーションを図ろうとしたのですが、レフェリーと考えの違いが再三あって、あのような結果になってしまいました。
――ケガ人が多いですが、チーム状況はいかがですか
誰かが欠けて負けるようなチームは、日本一にふさわしくないと思うので、それを言い訳にせずチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。
――次戦に向けて意気込みをお願いします
絶対に負けられないので結果だけを追い求めて、上井草での練習に励みたいと思います。
フランカー金正奎副将(教4=大阪・常翔啓光学園)
――試合を振り返っていかがですか
1対1の場面で受けてしまったという印象が一番強かったです。
――大体大の印象はどのようなものでしたか
フィジカルがめちゃめちゃ強かったです。試合の前から分かっていたのに受けてしまったので、良くなかったですね。
――スクラムはいかがでしたか
コントロールはこちらができていました。想定よりも良かったとおもいます。
――ペナルティーが多かった印象でしたか
規律の部分が欠けていたかなと。主にブレイクダウンでのペナルティーだったので、日ごろの練習の部分で意識が不足していたのが原因だと思います。
――スコアを見ていかがですか
スコアを取るというよりも、抑えたかったです。0にこだわっていきたいと思います。
――良かった点はありますか
そうですね、きょうはないですね。
――ご自身についてはいかがですか
僕自身も、積極性に欠けたかなという部分はあります。もっとボールをもらいにいったり、周りに出て行ったりする選択もあったのに、弱気なプレー選択をしてしまったので悔いが残ります。
――ケガ人も出ていますが、チーム全体の調子はいかがですか
全然悪くないですし、ここから進んでいければと思います。
――京産大戦に向けて意気込みをお願いします
試合を見ても弱くない相手なので、しっかり準備をしてワセダらしいラグビーができたらと思います。
プロップ大瀧祐司(文4=神奈川・横浜緑ケ丘)
――セカンドステージ初戦ということでしたが、きょうはどのような意気込みで臨みましたか
絶対に負けられない戦いという気持ちで臨みました。
――大体大の印象は
スクラムに力を入れているなと思ったのと、5番と8番をキープレイヤーとして挙げてマークするようにしていました。
――スクラムの調子はいかがでしたか
僕がペナルティーを2回取られてしまったので、そこは改善していきたいです。
――コラプシング3回取られていましたが
僕の組み方が少し印象が悪かったようなので、そこはビデオを見て改善していきたいです。
――大事な局面でのペナルティーが多かったように思いますが
少し慌てていたように思います。
――きょうの試合全体を振り返っていかがでしたか
内容があまりよくなかったのですが、とりあえず勝って次につなげることができたのでそこは良かったと思います。
――次節に向けての課題と意気込みを教えてください
ブレイクダウンでプレッシャーをかけられてしまったところです。明大戦からの課題なのでもっとこだわってやっていきたいと思います。
フッカー須藤拓輝(スポ4=東京・国学院久我山)
――試合を振り返っていかがでしたか
あまり内容の良い試合ではなかったのですが、結果的に勝てて良かったです。4トライ以上取れたのもよかったと思います。
――46ー12というスコアについてはどのようにお考えですか
やはり失点が多かったなという印象です。
――FW戦を振り返っていかがでしたか
セットプレーの面においては、ペナルティーがあったとはいえある程度成果が出ていると思うのですが、ショートサイドなどのフィールドプレーの部分でプレッシャーを受けたという感じです。
――大体大のFWの印象はいかがでしたか
個々が強くてしっかりしていて、ブレイクダウンでも圧力を受けたので、ああいう相手を止めていくのが今後の課題だと思います。
――最後に今後の意気込みをお願いします
とにかく落とせない試合が続いていくので一戦一戦大事に戦っていきたいと思います。
ロック芦谷勇帆(スポ4=京都・伏見工)
――46-12という結果でした
大体大も体の大きい選手が多いので、フィジカル勝負になる。1対1とかどういう部分で絶対に負けちゃいけないというのがテーマだったのですが、そこで負けてしまうシーンがいくつかあって、それが2本のトライを取られたことにつながったと思います。
――ターンオーバーされる場面が何度かありました
ブレイクダウンの部分が押され気味というか、プレッシャーをかけられてしまってダメでした。
――後半になるにつれて良くなったように思いました
ハーフタイムで、とにかくタックルとブレイクダウンで相手をねじ伏せようという話になりました。多少後半は改善されて良かったと思います。
――スクラムに関してはいかがでしたか
プレッシャーを受けたシーンもありましたが、自信のあるところなので、負けないという気持ちで押しました。
――大峯功三選手(スポ3=福岡・東筑)が4番に入りました
お互いどちらかというと派手なプレーはできないのですが、ひたむきにブレイクダウンに入ったり頭突っ込んだりするタイプの選手だと思います。大峯はいいプレーをしていたのですが、自分は(きょう)そういう激しいプレーができなかったので、反省点です。
――次戦に向けて意気込みをお願いします
取り敢えず勝つだけなので。頑張りたいです。
フランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)
――どのようなお気持ちでこの大会に臨んでいますか
負けられないので、とにかく勝ちにこだわってやっていこうと思っています。
――大学選手権に向けて普段と変わった練習はしてきましたか
変わらないんですけど、意識としてもう一回自分たちの強みや基本に立ち返って頑張ろうという感じです。
――強みというのはスクラムなどですか
スクラムだったり、アタックだったり、いろいろ自分たちがやろうとしていることを確認するということですね。
――きょうの試合のゲームプランを教えてください
とにかく強く強くやっていくつもりだったんですけど、ミスをしてしまってうまくいかなかったというのが良くなかったですね。
――ブレイクダウンでターンオーバーされる場面が何度かありました
ボールキャリアーがすぐに寝てしまったり、サポートが遅かったりというところが原因だと思います。
――ご自身のプレーについてはいかがでしたか
タックルミスが2、3本あってチームに迷惑をかけてしまったので、次はなくしたいと思います。
――以前にご自身の課題としてスタミナを挙げていましたが、スタミナに関してはいかがですか
ゲーム内容にもよるんですけど、これからまたタフな試合が続くと思うので、不安は少しありますけど、80分間戦えるように頑張りたいと思います。
――来週の名古屋での京産大戦に向けて意気込みをお願いします
慣れない場所での試合ですし、相手も死ぬ気で来ると思うので、そこを僕たちがどれだけ謙虚に戦えるかに尽きると思います。
NO・8黒木東星(スポ4=東福岡)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
良かった部分もちょっとあったんですけど、相手のFWに1対1で行かれる場面が多かったので、そこがちょっと課題が大きく残ったかなと思います。
――きょうはいつもと違うポジションでの出場でしたが、意識したことはありますか
特に無いですけど、3列なのでフランカーとNO・8が仲間のサポートだったりディフェンスの部分で一番走らないといけないので、そこは人手が足りないところに絶対入るとかはそういうところは意識していました。
――相手のFWの当たりが強かったですが、印象はいかがですか
やっぱり大体大も4年生の意地というか、懸けてくるのはリーグ戦の中でもワセダだったと思うので、最初からこっちも引いてしまった部分があったというか、それが課題なのでもう一回上井草に持ち帰って自分たち厳しいプレーができるようにしていきたいです。
――きょうのセットプレーの出来はどうでしたか
セットプレーはまあまあですね。ラインアウトでは結構いい感じで出せた部分もあったんですけど、もっと追求してスクラムももっとできると思うので、いい部分はもっと伸ばしていきたいと思います。
――次戦へ向けて意気込みをお願いします
一戦でも落としたら負けと思っているので、あと長くて4回、一個一個次のことを考えずに真剣にやっていきたいと思います。
SO間島陸(商4=東京・早大学院)
――試合の感想はいかがですか
勝てて良かったですね。BKで崩すべきところで崩しきれなかったという印象です。敵陣にいる時間が長かったのにトライを取りきれなかったのはSOの自分の責任だと思っています。
――久々のスタメン出場でしたが試合前の心境はいかがでしたか
ずっと準備をしてきていたので、やっと来たなという感じでした。自分の持ち味をどんどん出していこうと思っていました。
――ご自身のプレーは振り返っていかがですか
キックは徐々に良くなってきていますが、まだ物足りないという感じでね。自分の武器なので、もっと精度を上げていきたいと思います。ゲームメイクではもっと上手く攻撃を組み立てて、トライを取れるようにしていきたいです。
――現在のチームの状況はいかがですか
チームの練習の雰囲気はすごく良くなってきています。AチームもBチームも気迫のこもった練習をできていると思います。
――今後への意気込みをお願いします
ケガ人が出て今回は繰り上げでAチームの出場でしたが、これからもAチームのSOの座を勝ち取れるようにこのチャンスをものにしたいと思います。
WTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)
――試合を振り返ってみていかがでしたか
前半は自分たちのやりたいことができていて、良い具合に進んだのですが、後半はうまくいかない時間帯が長く続いてしまいました。ああいう時にチーム全体がしっかりと立て直せるようにならないと、これから上に上がっていくと厳しい戦いが続くと思うのでチームとして修正するべきだと思います。
――後半はどのような部分でうまくいかなかったですか
ブレイクダウンのところで前半からプレッシャーを受けていたのに、2人目の寄りが遅くてボールがうまく回らなかったり、相手のディフェンスに対応したアタックをワセダができていなかったので、相手に対応しながら試合運びをしないといけないなと思いました。
――積極的にゲインする姿が印象的でしたが、自身のプレーを振り返っていかがですか
いっぱいボールを持てたので、そこでトライまでいけたら良かったのですが、トライまでもっていけないことばかりでした。これから先何本トライできるか分からないですし、ここで勝負していかないとWTBとして仕事にならないのでトライにこだわっていきたいと思います。
――チームの状態としてはどのくらいでしょうか
50パーセントくらいじゃないですかね。ケガ人もいますし、その中で勝ち切れたというのは評価できることだと思いますし、勝って反省できるのが一番良いことなので、また上井草でしっかりと練習したいと思います。
――京産大戦へ向けて意気込みをお願いします
もちろん4年生のためにとかはあるのですが、4年間遠ざかっている日本一を獲るには勝ち続けなくてはいけないので相手がどこだろうと勝ちにいくだけです。
CTB坪郷勇輝(商4=東京・早実)
──対戦相手である大体大の印象はいかがでしたか
一人一人のフィジカルが強く、結構食い込まれて苦しい場面もありました。良いチームだなと思いました。
──試合を振り返ってみていかがでしたか
自分たちの思うようにプレーできなくて、流れがあまり良くならなかったかなと思います。
──試合の入りは雰囲気が緩かったように感じます
あまり緩かったとは思いませんが、相手も最後で負けたら終わりなので気合もすごく入っていて、最初はちょっと受け身になってしまったかなとは思います。
──良いタックルや突破がある一方で、迷いのあるプレーも見受けられました
思ったよりも相手のディフェンスのプレッシャーが早かったりしたので、迷ってしまって思い切りのあるプレーができなかったのは反省点です。
──途中交代の意図などは後藤監督から聞かされましたか
聞いてはいませんが、多分出来が良くなかったから途中交代になったんだと思います。
──後半の試合の印象はいかがでしたか
相手の早いディフェンスのプレッシャーに対して外へ外へというのが多くて、そこでプレッシャーをかけられて良いアタックができないという場面が外から見ていると結構ありました。そういうときこそ近いところでどんどん強く、タテへタテへっていうプレーをしなければいけないというのは感じましたね。
──次戦の対戦相手・京産大の印象はいかがですか
関西の大学でいままで対戦したことがないので分からなくて、結構怖いなというのはあります。自分たちのスタイルを貫いて自分たちのプレーをするというのが早大にとって次戦は大事になってくるかなと思います。
──京産大戦の目標を教えてください
きょうはあまりBKが合ってなかったので、アタックラインにためをつくったりとかそういったことをしっかりやっていきたいなと思います。
CTB飯野恭史(商3=東京・早実)
――試合を振り返って感想をお願いします
勝てたことはよかったんですけど、試合中にできなかった部分を修正することができなかったので、そこは課題だと思います。
――できなかった部分というのは具体的にどこなのでしょうか
相手のディフェンスのプレッシャーに対してラインを深くしようと話していたんですけど、なかなかそれができないでずっと同じアタックをして前で止められてしまいました。ディフェンスのところで相手の強いプレーヤーのアタックに対して前で止めることができなかったというのが問題かなと思います。
――飯野選手が突破を図るシーンが多かったですが、ご自身のプレーをどう評価していますか
抜けたところはたまたまだったり相手のミスだったりするのでそんなに意識していないんですけど、そうじゃないところのアタックとかを修正していければもっと良くなるんじゃないかなと思います。
――大体大に攻め込まれる場面もありましたが、相手の印象はいかがでしたか
個々の能力が高くて体も大きかったので、ブレイクダウンの部分は僕らもテーマとして挙げていたんですけど、大体大のプレッシャーに負けてしまうところもあったので、思っていたよりもすごいチームだと思いました。
――ペナルティーはまだ課題として残っていると思いますが、全国大学選手権が始まりチームの雰囲気はいかがですか
良いときも悪いときもあると思うんですけど、全体的に前向きにできていると思うので、このまま準決勝、決勝に向けて精度を高めていければいいなと思います。
――来週控える京産大戦に向けて意気込みをお願いします
きょう出た課題を改善し、次の試合では同じ過ちをしないようにして、良い試合にしたいと思います。
WTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)
――試合を振り返ってどうでしたか
相手の強い選手に対してタックルで倒せませんでした。自分も1対1で受け身になってしまったと思います
――ディフェンス面での課題が多かったということでしょうか
アタックもですね。アタックも相手のタックルに簡単に倒されてしまったりしました。とにかく1対1の部分で課題の多い試合でしたね。今回のような戦い方だと、帝京大と対戦した時もうまくはいかないと思います。
――2トライを許したことについてはどうでしょうか
そこも1対1の課題ですね。無失点で勝ちたかったのですが…。
――全国大学選手権の初戦をどのような気持ちで臨みましたか
今までも負けてはいけないということで特に心持ちは変わらなかったです。でもここからの3試合は負けたら準決勝に出られないので、そういう意味では緊張感はありました。
――細かいミスも目立ちましたね
そうですね。この前の明大戦も入りが良くなくて、軽くパスをしてしまったりしていたのをなくそうと言っていたのですが。京産大との試合では簡単にボールを離さないようにしたいと思います。
――次戦への意気込みを教えてください
これからも負けたら終わりの試合が続くのでしっかり緊張感を持って次の試合は軽いプレーをなくして無失点で勝ちたいと思います。
FB藤田慶和(スポ2=東福岡)
――試合を振り返っての感想をお願いします
ひと言で言うとミスが多かったと試合でした。
――ミスが多くなった要因に挙げられるのはどこですか
強いプレーをするということを口では言っていたんですけど、それを実行できなかったという部分がミスにつながったのかと思います。
――強いプレーというのはチームとして意識していたのですか
そうですね。大会の導入なので、どのチームにもフィジカル勝負でしっかり勝って、点を重ねていこうということはありました。この試合ではファーストコンタクトで勝てるという感触があったのかもしれないですけど、そこで安易にボールを放ったり、落としたりしていました。強いプレーができなかったということが結果に出たのかと思います。
――ゴール前で決めきれない場面も目立ちました
そこもミスだけだと思います。相手がどうこうというよりも、相手のディフェンスが前に出てきていたんですけど、そこで自分たちがタメを作れなくて相手にうまくタックルされてしまいました。5分10分で相手を分析してプレーできるようにならないと、これからどんどん上にいって相手が強くなってきたときに相手も試合内で修正してくるチームが増えると思います。そこで早大も相手に対応していかないといけないと思います。
――個人的なプレーについてはどう評価していますか
いい準備が試合までにできなくてスピードに乗りきれなかったです。いい準備ができなかったことに対して悔しい思いを持っています。
――セカンドステージを通してどのようなことをレベルアップしていきたいですか
ひとつひとつのプレーの正確性をあげていきたいです。この試合も入りでよくなかったんですが、積み重ねというのが大事になってくると思うので、しっかりスキルの精度を高めていきたいと思います。
CTB藤近紘二郎(政経4=神奈川・桐蔭学園)
――全国大学選手権の初戦でしたが、どのような気持ちで臨みましたか
もう負けられない試合なので、絶対に負けないということと、自分は普段通りやろうということを考えてプレーしていました。
――試合を振り返っていかがですか
お互い気持ちの入る試合なので、始めは向こうのプレッシャーにあおられてうまくアタックできなかったのですが、そこをなんとか我慢できて、勝ちきれたのかなと思います。
――2トライの活躍でしたが、振り返ってどうですか
たまたま良いところにボールが来ただけなので。トライは自分の仕事ではないんですけど、まあ良かったですね。
――チームとして、アタックの面ではいかがでしたか
ミスが多いので、そこを継続ができていればもっと良いアタックができていたのかなと思います。
――ディフェンスの面ではいかがでしたか
ノートライに抑えようと話していたんですけど、2トライされてしまったので、そこは課題だと思います。
――ブレイクダウンでターンオーバーされる場面もありました
ブレイクダウンで継続できずに、どんどんプレッシャーを受けてしまうので、ブレイクダウンのところからしっかり修正したいと思います。
――次の試合に向けての意気込みをお願いします
次も負けられない試合なので、練習からしっかりと修正して、次の試合に臨みたいと思います。
WTB土肥将也(人4=東京・三鷹)
――試合を振り返っていかがですか
受けてしまった時間が後半とか特に多かったので、もっと前に出るディフェンスができたらよかったと思います。
――久しぶりの赤黒でしたね
はい。日体大戦以来ですね。流れがよくなかったのでいい流れに変えようと思っていたのですが、そういうプレーがあまりできなかったので悔いが残っています。
――前半の印象は外から見ていていかがでしたか
事前の情報通り、FWが強いなとは思いました。FWが苦戦していましたが、頑張っていてくれていました。
――接点でターンオーバーされる場面が見られました
相手が接点かけてきて、ワセダのテンポを遅らせようとしていたので、そこでの対応が遅かったのかなと思います。
――後半は、ゴール手前でペナルティーをとられる場面がありましたね
ゴール前でペナルティーを取ってしまうとこれからの試合はきつくなってしまうので、規律が大事なのかなと思いました。
――ディフェンスをぬかれたところについては、BKとしてどう考えますか
FWにどんどん食い込まれていたので、そこを早めに止めていれば、失点はなかったと思います。受けに回っていたことが一番の問題だと思います。
――個人的な課題を教えてください
途中出場だったんですけど、守りの展開が多かったです。タックルだったり自分がボール持ったりして流れを変えていくのがこれからより大事になってくると思います。
――赤黒に定着するために、アピールポイントを教えてください
決定力とか自分の体の強さが持ち味だと思っているので、これからもそれを強みにしていきたいです。あと多くて4試合なので、毎日の練習から大事にしていきたいと思います。