関東大学対抗戦(対抗戦)で開幕3連勝の早大は、前節の慶大戦で24-18と金星を挙げ、勢いに乗る青学大と対戦。試合は立ち上がりから青学大の前に出るディフェンスに手を焼き、なかなかペースをつかめない。それでもWTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)の2トライとスクラムトライで奪ったリードを守り切り、19-6で辛勝。開幕4連勝とするも、次戦の帝京大戦に向け課題を残すゲームとなった。
序盤から見せた青学大の勢いのあるディフェンスは早大を苦しめた。前へ前へと出てくるディフェンスを前にパスが回らない。さらに肝心なところでのハンドリングミスやペナルティーで流れを作れない。青学大の勢いに押されるまま22分、ゴール前のPGを難なく決められ、先制を許す。それでも28分、パスを受けた深津が左サイドを突破し、タッチライン際でインゴールに飛び込み逆転。さらに31分、鮮やかなクロスでCTB坪郷勇輝(商4=東京・早実)が中央を抜け出すと、フォローに入った深津がトライ。ペースをつかめなかった前半であったが、12-3とリードして折り返す。
2トライを奪った深津
主導権を握りたい後半は5分に好調のFW陣からスクラムトライが生まれ、リードを広げることに成功。ここから勢いに乗りたい早大であったが、前半同様に青学大の素早い集散と鋭い出足の前に、突破口を見出すことができない。自陣に押し込まれてのプレーが続き、22分に再びPGを決められ、19-6。その後もパスミスやペナルティーが目立ち、敵陣奥深くにすらボールを運べず。トライこそ与えなかったが、最後まで悪い流れを引きずり、笑顔のないノーサイドを迎えた。
好調を保つ坪郷
「あまりいい所のない試合でした」(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)という言葉が全てを物語る。収穫は苦しみながらも勝ったことのみといっても過言ではない。選手たちが口々にミスやペナルティーの多さを語るように、課題は明らか。ペナルティーに関してはレフェリーの基準に合わせて賢くプレーしていく必要もあるだろう。
次は全勝で迎える王者・帝京大戦。「帝京大だけをターゲットに1年間やってきた」(プロップ垣永真之介主将、スポ4=東福岡)と話すように、いまや早大にとって最大にして最強のライバルだ。「このまま帝京大戦に乗り込んだら、絶対に負けますし、圧倒される」(NO・8佐藤穣司、スポ2=山梨・日川)との言葉通り、きょうのような内容ではリベンジを果たすことはできない。いままで積み重ねてきた早大のラグビーをこの2週間で最高のものに仕上げられるか。11月3日、絶対王者との決戦を迎える。
(記事 下村龍史、写真 大口穂菜美、北田ゆず)
関東大学対抗戦 | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | スコア | 青学大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
2 | 1 | T | 0 | 0 |
1 | 1 | G | 0 | 0 |
0 | 0 | P | 1 | 1 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
12 | 7 | 計 | 3 | 3 |
19 | 合計 | 6 | ||
【得点】▽トライ 佐藤穣、深津2 ▽ゴール 浅見(2G) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大メンバー | |||
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背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 大瀧 祐司 | 文4 | 神奈川・横浜緑ケ丘 |
2 | 清水 新也 | スポ3 | 宮城・仙台育英 |
後半0分交代→17須藤 | |||
3 | ◎垣永 真之介 | スポ4 | 東福岡 |
4 | 黒木 東星 | スポ4 | 東福岡 |
5 | 芦谷 勇帆 | スポ4 | 京都・伏見工 |
6 | 金 正奎 | 教4 | 大阪・常翔啓光学園 |
後半33分交代→20植田 | |||
7 | 布巻 峻介 | スポ3 | 東福岡 |
後半15分交代→19大峯 | |||
8 | 佐藤 穣司 | スポ2 | 山梨・日川 |
9 | 中尾 康太郎 | スポ3 | 福岡 |
後半27分交代→21岡田 | |||
10 | 浅見 晋吾 | スポ2 | 神奈川・桐蔭学園 |
後半15分交代→22間島 | |||
11 | 深津 健吾 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
12 | 坪郷 勇輝 | 商4 | 東京・早実 |
13 | 飯野 恭史 | 商3 | 東京・早実 |
後半22分交代→23廣野 | |||
14 | 荻野 岳志 | 先理3 | 神奈川・柏陽 |
15 | 滝沢 祐樹 | 基理2 | 福島 |
リザーブ | |||
16 | 光川 広之 | スポ3 | 神奈川・公文国際 |
17 | 須藤 拓輝 | スポ4 | 東京・国学院久我山 |
18 | 佐藤 勇人 | スポ3 | 秋田中央 |
19 | 大峯 功三 | スポ3 | 福岡・東筑 |
20 | 植田 耕平 | スポ4 | 東京・本郷 |
21 | 岡田 一平 | スポ2 | 大阪・常翔学院 |
22 | 間島 陸 | 商4 | 東京・早大学院 |
23 | 廣野 晃紀 | 社4 | 東京・早実 |
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷) |
関東大学対抗戦Aグループ星取表(10月20日現在) | ||||||||
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筑波大 | 帝京大 | 明大 | 早大 | 慶大 | 日体大 | 青学大 | 成蹊大 | |
筑波大 | * | ●3-10 | ○50-10 | ●17-20 | ●12-20 | 11/3 14:00 ケーズ水戸 |
11/24 14:00 駒澤 |
11/10 14:00 熊谷 |
帝京大 | ○10-3 | * | 11/17 14:00 秩父宮 |
11/3 14:00 秩父宮 |
12/1 12:00 秩父宮 |
○147-0 | ○59-7 | ○92-0 |
明大 | ●10-50 | 11/17 14:00 秩父宮 |
* | 12/1 14:00 国立 |
11/3 12:00 秩父宮 |
○41-0 | ○45-0 | ○70-7 |
早大 | ○20-17 | 11/3 14:00 秩父宮 |
12/1 14:00 国立 |
* | 11/23 14:00 秩父宮 |
○69-0 | ○19-6 | ○70-7 |
慶大 | ○20-12 | 12/1 12:00 秩父宮 |
11/3 12:00 秩父宮 |
11/23 14:00 秩父宮 |
* | ○56-12 | ●18-24 | ○62-14 |
日体大 | 11/3 14:00 ケーズ水戸 |
●0-147 | ●0-41 | ●0-69 | ●12-56 | * | 11/16 14:00 三ツ沢 |
12/1 14:00 相模原麻溝 |
青学大 | 11/24 14:00 駒澤 |
●7-59 | ●0-45 | ●6-19 | ○24-18 | 11/16 14:00 三ツ沢 |
* | 11/3 14:00 熊谷 |
成蹊大 | 11/10 14:00 熊谷 |
●0-92 | ●0-90 | ●7-70 | ●14-62 | 12/1 14:00 相模原麻溝 |
11/3 14:00 熊谷 |
* |
※国立は国立競技場、秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷は熊谷ラグビー場、駒沢は駒沢オリンピック公園総合運動場、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場、ケーズ水戸はケーズデンキスタジアム水戸、上柚木は上柚木公園陸上競技場、新潟陸上は新潟市陸上競技場、相模原麻溝は相模原麻溝公園競技場 |
関東大学対抗戦Aグループ順位表(10月20日現在) | |||||||||
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順位 | チーム | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失 | トライ |
1 | 帝京大 | 4 | 4 | 0 | 0 | 308 | 10 | 298 | 47 |
1 | 早大 | 4 | 4 | 0 | 0 | 178 | 30 | 148 | 29 |
3 | 明大 | 4 | 3 | 0 | 1 | 186 | 50 | 136 | 30 |
3 | 慶大 | 4 | 3 | 0 | 1 | 156 | 62 | 94 | 24 |
5 | 筑波大 | 4 | 1 | 0 | 3 | 82 | 60 | 22 | 12 |
5 | 青学大 | 4 | 1 | 0 | 3 | 37 | 141 | -104 | 4 |
7 | 成蹊大 | 4 | 0 | 0 | 4 | 21 | 314 | -293 | 3 |
8 | 日体大 | 4 | 0 | 0 | 4 | 12 | 313 | -301 | 2 |
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。 |
コメント
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――この試合全体を振り返ってみていかがでしたか
あまりいい所のない試合でした。
――この試合展開は予想されていましたか
先週、青学大が慶大に勝った、勝たないはともかく、それ以前の明大戦、帝京大戦を見ても青学大は前に出るディフェンスを徹底してやってきてすごいいいチームだと思ってたので、そんなに楽な試合にはならないと思っていました。
――SH中尾康太郎選手(スポ3=福岡)が先発で出場しましたが、その意図はどのようなことがあるのでしょうか
実は、これまでSHは岡田(一平、スポ2=大阪・常翔学園)と平野(航輝、スポ3=長崎南山)が目立ってはいますけど、中尾や辰野(新之介、文構4=神奈川・桐蔭学園)まで実力的に横一線と考えていて、中尾もここ数試合調子が良かったので、先週の時点で一番良かった中尾を使ってみました。
――その中尾選手とSO浅見晋吾選手(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のHB団はいかがでしたか
ミスの多さという点から見ると、いま一つ、二つと言わざるを得ないですね。
――試合を通じてボールが手についてないように見受けられましたが、どう感じていますか
前半は甘く見ていたとしか言うしかないです。ボールキャリアが雑で、姿勢が高いままボールを片手で持っていました。逆に相手はそこを狙って徹底的に体をぶつけてくることを意識してやっていたと思うので、そこにはまったということです。
――前半で見つかった修正すべき点はどこでしたか
まずはそのボールキャリアのところと、寄りをもっと速くしようということでした。ですけどそれ以外のペナルティーというところで後半はもっと流れを悪くしてしまいました。
――スクラムではトライを奪うなど、相変わらず好調を維持していますね
スクラムでは優位に立てるという予測はあったので、チャンスがあればどんどん押していくという話はしました。
――次は帝京大との大一番ですが、カギを握るのはどのあたりでしょうか
まずはセットプレーのところと、帝京大に対してはディフェンスの時間が長くなるので、その部分で弾かれず、きっちり前に出て止めきれるかです。それと、この試合で駄目だったペナルティーなどの規律の部分ですね。
――その帝京大戦への意気込みをお願いします
昨年からずっと唯一にして最大の目標にしてきたチームとの対戦なので、その先もシーズンは続きますが、現時点でやれるだけの準備をして力を出し切ります。
プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)
――厳しい試合となりましたが、感想をお願いします
先週と同じくミスが多かったと思います。
――今週はどんな練習をメインにされましたか
走り込む期間だったので、走り込みを中心に練習を行いました。練習の雰囲気自体は悪くなかったです。
――青学大の出足の早いディフェンスにてこずった印象を受けましたが、いかがですか
素晴らしいディフェンスでした。相手のセットが早くてなかなか崩すことができなかったです。でも試合中に修正できたプレーがいくつかあったので、そこはよかったと思います。
――得点力に不安が残りました
ぼろ勝ちしようなどは考えていないし、得点を取られなければ負けることはないので、得点力に関しては全く気にしていないです。
――ペナルティーに関してはいかがですか
なくならないですね。規律の部分で今まで負けてきているので、いかに2週間きちんとやっていけるかが重要だと思います。修正すべき点をピックアップしてそこにフォーカスを当ててやっていきます。
――ラインアウトのミスがいくつかありました
サイン出しが無難というか、型にはまっているので、もっと攻めてもいいのかなと思います。
――帝京大戦までの2週間は、どんな期間にしたいですか
何かを変えるのではなく、今までやってきたことの精度を上げることに専念します。
――勝負の帝京大戦に向けて抱負をお願いします
帝京大だけをターゲットに1年間やってきたので、それが結果となって表れればいいなと思います。
フランカー金正奎副将(教4=大阪・常翔啓光学園)
――19―6というスコアでした。ゲームを振り返って一言お願いします
まーもうミスですね。あれだけミスがあったのに勝てたということで、それは良かったかなと思います。
――前回課題とおっしゃった基本的な部分の精度についてはいかがでしたか
まあまだまだ。そこは見ていても分かると思うんですが、帝京大までの2週間、ここはまた詰めてやっていきたいです。
――結果的にノートライに抑えました。手応えはいかがでしたか
まあディフェンスは良かったと思います。あれだけ我慢強くできていたのは良かったかなと思います。
――次戦はいよいよ帝京大戦です。どの部分を修正してやっていきたいですか
毎回同じことなんですが、基礎的な細かいところをいかに詰めてやれるかというところで、帝京大戦の結果も変わると思うんで、そこはしっかりやっていきたいです。
――意気込みをお願いします
ずっと負けてる相手ですし、次いつやるかも分からないので、しっかりリベンジできるように頑張りたいと思います。
プロップ大瀧祐司(文4=神奈川・横浜緑ヶ丘)
――きょうの試合を振り返っての感想をお願いします
自分たちのミスやペナルティーが多くて、なかなか思うような展開にはならなかったです。
――前半を振り返って、序盤から攻めあぐねた場面が続きました
レフェリーとのコミュニケーションがうまくいかない部分があって、それでペナルティーが増えてしまいました。
――ディフェンスに割く時間が後半は増えました
自分たちのミスやペナルティーから自陣まで攻め込まれてしまいましたが、トライを取られなかったところだけ良かったと思います。
――試合後、監督からはどのような話がありましたか
苦しい展開になってしまったんですけど、それはまだまだ自分たちの地力が足りないからだという話がありました。
――成蹊大、きょうの青学大戦と2試合通して自身のプレーについてどう思われていますか
あんまり調子は良くないけど…って感じですね。帝京大戦に向けて調子を上げていきたいです。
――運動量という部分を毎回課題にあげられていますが、その辺はいかがでしたか
成蹊大戦ではあまり走れなかったんですけど、きょうは天気が涼しいということもあっていつもより走れたと思います。
――次戦の帝京大戦への意気込みをお願いします
負け続けているので、絶対勝ちたいです。
ロック黒木東星(スポ4=東福岡)
――慶大に勝った青学大が相手でしたが、19-6での勝利となりました。全体的に振り返っていかがでしたか
勝つことは出来たんですけど、相手のディフェンスのプレッシャーがすごかったので、もうちょっと自分たちが冷静にミスを少なく出きれば…という印象てした。
――青学大は立ち上がりから勢いのディフェンスを見せましたが、いかがでしたか
前に出てくるのが特徴のディフェンスだったので、こっちは前を見てプレーしようとしたのですが、タックルされてからの向こうの働きかけがとても圧力があり、こっちも最初は戸惑ってしまいました。
――ミスやペナルティーの多さが気になりましたが、いかがですか
ペナルティーが一番得点に繋がると思うので、今回は反則が多かったですけど、これはずっと課題なので、意識して次に臨みたいと思います。
――自陣に押し込まれる時間が長かった中で、トライは奪われませんでした。それはいかがでしたか
絶対トライは取らせないように意識は常に持っているので、そこは自信になったんですけど、あとは本当に反則だけって感じです。
――今回の苦戦の原因としてペナルティーの他に課題はありますか
自分たちのミスからどんどんと悪い流れになっているところがあるので、もっとトライを取りきれるところでトライを取ったり、ミスを少なくして流れを持っていくというのを意識したいです。
――次はついに帝京大戦です。それに向けて
帝京大のためだけにやってきたという気持ちもあるので、後先考えず、そこだけに集中して帝京大に全力でぶつかっていきたいと思います。
ロック芦谷勇帆(スポ4=京都・伏見工)
――本日のの試合を振り返って
青学大のディフェンスが思った以上にプレッシャーをかけてきて、なかなか…。強いプレーをしようとしましたが、ブレイクダウンで圧力をかけられて上手く球出しができず、前に出ることができませんでした。
――FWも出し切れない部分があったのでしょうか
出し切れないというか、やはりブレイクダウンでもう少し前に行ければという感じですね。
――前回に引き続きペナルティーが目立ちました
きょうは自分たちとレフェリーとのペナルティーの基準が違って、それを最後まで修正することができませんでした。
――次はいよいよ帝京大戦です
帝京はもっと一人ひとりが強いと思います。ブレイクダウンでももっとくると思うのでそこで負けないように。FWから前に出ていきたいです。
フランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)
――試合を振り返って、感想をお願いします
ミスやペナルティーが多くて、うまくいかないゲームでした。
――ミスやペナルティーはどうすれば減らすことができるのでしょうか
やはり意識ですね。ボールの大事さをもう一回理解するということができれば大丈夫だと思います。
――青学大戦のために特に準備したことはありますか
対策してきたことはあるんですけどそれがうまく出せず、相手のプレッシャーを受けてしまいました。
――対策とは例えばどのようなものですか
出足の早いディフェンスというのはわかっていたので、その対応をしようと思っていたんですけど、それがうまくできずこのような試合になってしまいました。
――関東大学対抗戦は4試合まで終わりました。ここまでを振り返っていかがですか
良い試合、悪い試合、良い意味でいろんな形のゲームができたのかなと思います。次は帝京大なので、それを全部踏まえて良いゲームができればと思います。
NO・8佐藤穣司(スポ2=山梨・日川)
――試合を振り返って感想をお願いします
今回はいい面が一つもなくて反省しかない試合内容でした。このまま帝京大戦に乗り込んだら、絶対に負けますし、圧倒されると思います。しっかりと気持ちを切り替えてやっていきたいです。
――相手のどのような攻撃に手こずりましたか
出足が早く、しつこいディフェンスですね。僕たちの方もミスがあって自滅してしまったので、『規律』の部分をもう少し意識していればもっと簡単にワセダのペースで勝てたんじゃないかなと思います。
――帝京大戦に向けて改善したい点を教えて下さい
(得点を)取れるところでの細かいミスが今回はとても目立ったんですが、一発勝負の大舞台ではそういう一つのミスが命とりになります。もう絶対にミスをしないように集中力を高めて練習に臨みたいです。
――ご自身の調子はいかがですか
別に悪くはないんですが、少し上手くいかない部分もありましたね。
――帝京大戦への意気込みをお願いします
残された2週間、厳しい練習の中で集中力を高めていって、隙のないプレーをしてリベンジしたいと思います。
SH中尾康太郎(スポ3=福岡)
――初の赤黒。緊張しましたか
若干しました。
――どのような思いで試合に臨みましたか
チャンスをもらったので、とにかくそれに応えられるように。自分をアピールするよりは、チームを勝たせようという気持ちで。
――試合を振り返って、個人としてはいかがでしたか
僕がつかまる場面がけっこうあって、この試合の(チームの)テーマが『精度を高める』ということだったんですけど、その点自分は精度が悪かったな、と。実力不足なんですけど…それが反省です。
――チームとして見て、本日の結果をどのように評価されますか
ワセダのペースっていうのが、試合を通してなかったな、と。トライを取った後に、こっちがしっかり続けてもう1トライ、2トライすればこっちの流れになったと思います。
――青学大のディフェンスの寄りが早く、その中でSHとして意識したことはありますか
詰めてくる、早く前に出てくるディフェンスっていうのはもう分かっていたので、それなりに対策もいろいろしていたんですけど、ちょっと外に放りすぎたかな、というのはあります。もっとFWで、強く強く縦にいってからBKに回せばよかったかなと思います。
――Aチームに上がってきて、周囲との連係はいかがでしたか
そこは、同期も先輩もけっこう声かけてくれて、やりやすかったです。
――Aチームの試合に入って感じたことはありますか
やっぱり、一つのミスへのこだわり方が全然違うな、と。勝つ集団なんだな、と感じました。
――試合前に、プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)などから何か声をかけられましたか
頑張れよ、とみんなから言ってもらいました。
――SHのポジション争いの中で、どのような点をアピールしていきたいですか
自分でいっぱいいっぱいにならずに、周りを見て。自分の強みは体が大きいことなので、タックルしてそれを活かせるようにしたいです。
――次の目標は何ですか
あるかどうかわからないんですけど、次、もしチャンスをもらえたら、この試合よりもいいラグビーをしたいと思います。
SO浅見晋吾(スポ2=神奈川・桐蔭学園)
――試合を振り返っての感想をお願いします
個人的なことなのですが、よくなかったなと思います。
――具体的にどのようなところがよくなかったのでしょうか
風が強かったということもあるのですが、キックでもっと前に出られたということもありますし、キャプテンからも言われた通り、弱気な部分が出てしまったというのもあって、強気なプレーが出来なくて残念です。
――この試合ではどのようにゲームメイクしようと考えていましたか
とにかく前に前に出ることを意識していたのですが、それが出来なかったのでダメですね。
――得点を重ねることが出来なかったのはどのようなことが原因でしょうか
ペナルティーが多くて、ペナルティーさえなければもっと楽に点をとれたのではないかと思います。
――この試合で早大のペナルティーが多かったと思うのですが、それはどうしてでしょうか
どうしてですかね…。まだみんな納得していない部分もあって、そこは練習で修正していきたいです。
――青学大のディフェンスが前に出てきたことにやりにくさはありましたか
そうですね、やっぱりやりにくかったです。
――中尾康太郎選手(スポ3=福岡)とHB団を組まれましたが、いかがでしたか
僕はCチームやDチームだったときから(中尾)康太郎さんと一緒にやっていたので、全く問題なかったです。
――帝京大戦に向けて一言お願いします
出られるか分からないのですが、出たらチャンスだと思って思いっきりプレーしたいです。
WTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)
――試合を振り返って感想をお願いします
全体的にミスが多くて、自分たちのラグビーができていなかった部分が多いので、ミスを減らしていければ、もっといい試合ができたんじゃないかと思います。
――2回トライを決めましたが、トライシーンを振り返っていかがですか
1本目に関してはチャンスフェーズだったので、そこはWTBとして、やっぱりトライを取りきらないといけない部分で取りきれたので、良かったです。2本目は坪郷さん(勇輝、商4=早実)が抜けたところに、ちょうどサポートしただけなので、完全なラッキートライですね。
――自陣でのプレーが多かったように感じました
ミスが多くて自陣に来られることが多くなってしまって、そこでキックでエリアが取れなかったっていうのはもったいないというか、もうちょっとうまくできたところがあると思います。
――ミスをなくすために、今後どのような練習をしていく予定ですか
きょうはレフェリーと合っていなかった部分もあったのですが、やっぱりペナルティーが多いので、まずノーペナルティーで試合をすることと、あとはハンドリングミスもあると思うので、そこは練習でコミュニケーションを取り合ってなくせる部分も大きいと思うので、また練習でやり直したいと思います。
――帝京戦に向けた意気込みをお願いします
チーム全体としてターゲティングしているチームなので、まずそこに向けてしっかりとコンディショニングの面でも、メンタルの面でもいい状態に作りあげていくことが大事だと思います。
CTB飯野恭史(商3=東京・早実)
――この試合調子がいいようでしたが、振り返ってみていかがですか
個人的には、いつもよりはイメージしていたプレーをできたので、そういった部分は良かったと思います。
――前試合と違うメンバーとのコンビネーションに問題はなかったですか
全然ないです。(中尾)康太郎(スポ3=福岡)も(浅見)晋吾(スポ2=神奈川・桐蔭学園)もAチームに入る前、Cチーム、Bチームの時から何回も一緒にやっているので、それは問題なかったです。
――あまり点が取れない印象があったのですが、攻撃面を振り返ってみていかがですか
精度というものをテーマにしていたのですが、敵陣に行ってからBKがラインを深くしたりとか、的確な判断ができなくて、いいところでボールを取れなかったので、得点が伸びなかったのかなと思います。
――ディフェンス面はいかがでしたか
ディフェンスもそんなに悪くなかったと思います。風下をとったときに、(自陣に)張り付けられた時間があったので、そこを粘れたのは良かったですけど、エリアを取れれば、もう少し試合を楽に進められたのかなと思います。
――ここ数試合Aチームで活躍されていますが、いかがですか
いまは出させてもらっていますけど、次の帝京大戦がキーポイントになると思うので、出られるように頑張っていきたいです。
――次の帝京大戦に向けて意気込みをお願いします
次こそ勝ちます。負けたくないです。
WTB