関東大学ジュニア選手権 東海大戦展望

ラグビー男子

関東大学ジュニア選手権 10月13日 対東海大B 早大・上井草グラウンド

 熱戦が繰り広げられている関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)。開幕から2連勝と勢いに乗る早大Bは、10月13日、東海大Bとの一戦に臨む。前節の慶大B戦は、伝統の早慶戦にふさわしい両者拮抗した展開に。その中でも、強みであるスクラムで優位に立ち、激闘を制した。ジュニア選手権の総当たり戦も残すところあと2試合。この勢いのまま次戦も勝ちきり、プレーオフトーナメントに向け、総当たり戦を1位で突破することができるか。注目の一戦が幕を開ける。

ライン際を駆け抜けるWTB清

 第2節の慶大B戦、早大Bは試合開始早々から攻め込まれ、先制点を許してしまう。FL城央祐(スポ1=神奈川・桐蔭学園)、FL多田陽道(商1=東京・早実)の1年生両翼が守備で躍動するなど、プレッシャーをかけ続けた早大Bであったが、慶大Bの安定感のあるアタックを乱すことができず、10ー14とリードを奪われたまま前半を折り返す。迎えた後半、再開直後のスクラムで慶大Bを圧倒し、認定トライで逆転に成功したものの、なかなか流れを掴みきれない早大B。再びリードを許したが、粘り強く攻め続け、立て続けに2トライをあげる。そして試合終了間際にはマイボールラインアウトからモールで押し込み、32ー21と接戦をものにした。

慶大C戦で存在感を見せたCTB守屋

 対する東海大Bはここまで明大B、帝京大Bと対戦し、2敗という厳しい状況にある。しかし昨季のジュニア選手権では、早大Bは後半に猛攻を受け、48ー46と苦戦を強いられた。伝統的に強いセットプレーとパワーを誇る相手だけに、今節も決して油断はできない。早大Bの注目選手は、WTB清透馬(商4=茨城・茗溪学園)。昨季まではケガに苦しみ、なかなかプレータイムを得られなかった清だが、ラストイヤーの春シーズンはAチームで先発出場。前節の慶大B戦でも2トライをあげるなど、早大Bの起爆剤としての期待が高まる。また、先月行われた慶大C戦で存在感を発揮したCTB守屋大誠(政経4=東京・早実)がスタメン、LO小林光晴(文1=福岡)、FL野島信太郎(教2=東海大大阪仰星)、SH宮尾昌典副将(スポ4=京都成章)らがリザーブに抜てき。試合の流れを大きく変え得る、インパクトある彼らのプレーにも注目だ。

安定感のあるゲームメイクで逆転の立役者となったSO吉岡

 チーム佐藤が始動してから無敗記録を更新し続ける早大B。彼らの活躍がチーム全体の士気を上げていることは間違いないだろう。Aチームはこれから帝京大をはじめとする強豪との試合を控える中、今節の勝利でさらなる追い風を吹かせたい。悲願の『荒ぶる』獲得に向け、重要な意味を持つこのジュニア選手権。全勝を継続することができるか、早大Bは負けられない一戦に挑む。

(記事 安藤香穂、写真 村上結太、安藤香穂)

早大メンバー

関東大学ジュニア選手権星取表