関東大学ジュニア選手権 慶大戦展望

ラグビー男子

 熱戦が続く関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)、10月15日に慶大日吉グラウンドにて第3回戦が行われる。ここまで早大Bは接戦を繰り広げ、一敗一分としている。ジュニア選手権の総当たり戦も残すところあと2試合となった。待望の初勝利を挙げられるか、注目の一戦となる。

 早大Bは前節、強敵である帝京大Bと対戦した。序盤に2トライを奪われるものの、その後は粘り強いディフェンスで相手を自陣に攻め込ませず、継続する攻撃で得点を重ねる。帝京大Bにワンチャンスから追加点を許したが、リズムをつかみながら12ー26で前半を折り返した。後半はディフェンスの精度がさらに上がり、勢いに乗った早大Bは、34分にWTB磯崎錬太郎(商4=徳島・城東)のトライで同点に追いついた。しかし、試合終了間際に突き放され、26ー40で悔しい敗戦となった。

帝京大B戦にて大外でゲインラインを突破するFB久富連太郎(政経4=島根・石見智翠館)

 次節の相手である慶大Bは、ここまでの2試合とも50点以上を取られての敗戦で、苦しい戦いを強いられている。一方で早大Bは、ここまで勝利こそないものの、内容では夏からの成長を感じる試合運びを見せている。特に後半に崩されることが多かったディフェンスにおいて、帝京大Bの攻撃を試合終了間際まで抑え込んだ。前節ゲームキャプテンを務めたCTB岡本大輝(スポ4=東京・本郷)が「アタックを継続すれば、トライを取れる」と語っているように、敵陣で攻撃をし続け、トライを取り切る決定力が勝敗のカギを握るだろう。堅い守りから流れを作り、継続するアタックでの大量得点を狙いたい。

帝京大B戦にて力強くドライブするPR亀山昇太郎(スポ3=茨城・茗溪学園)

 そんな早大Bの注目選手はPR亀山とPR門脇浩志(スポ3=神奈川・桐蔭学園)。前節ではFW陣を牽引(けんいん)し、帝京大Bの強力なメンバーに対して、終始互角以上の戦いを見せている。安定したセットプレーで、更なる勢いをチームにもたらしてほしい。いよいよ関東大学対抗戦も折り返しに差し掛かっている。『赤黒』へのアピールはさらに白熱することだろう。「試合の流れを左右するような状況でのプレーの精度や規律を高め」(岡本)、選手たちは伝統の早慶戦に挑む。過去2年間、僅差で敗れている因縁の相手に対して、夏から強化してきた実力を遺憾(いかん)なく発揮してほしい。

(記事 西川龍佑、 写真 村上結太)

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
門脇 浩志 スポ3 神奈川・桐蔭学園
安恒 直人 スポ3 福岡
亀山 昇太郎 スポ3 茨城・茗溪学園
鈴木 風詩 社3 国学院栃木
若松 泰佑 文構3 東京・早実
萩原 武大 スポ2 茨城・茗渓学園
中島 潤一郎 教2 神奈川・桐蔭学園
山本 竜大 教2 東京・早実
細矢 聖樹 スポ3 国学院栃木
10 吉岡 麟太朗 スポ3 東京・本郷
11 磯崎 錬太郎 商4 徳島・城東
12 岡本 大輝 スポ4 東京・本郷
13 京山 秀勇 人4 福岡・東筑
14 溝井 颯太朗 スポ3 北海道・函館ラサール
15 久富 連太郎 政経4 島根・石見智翠館
リザーブ
16 清水 健伸 スポ1 東京・早実
17 杉本 安伊朗 スポ1 東京・国学院久我山
18 新井 瑛大 教1 大阪桐蔭
19 西浦 剛臣 社3 ニュージーランド・ハミルトン・ボーイズ・ハイスクール
20 粟飯 原謙 スポ2 神奈川・桐蔭学園
21 清水 翔大 文3 東京・早実
22 金子 礼人 法2 福岡・西南学院
23 三浦 哲 文構3 東京・早実
※監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)
 
関東大学ジュニア選手権カテゴリー1星取表
  帝京大 早大 明大 東海大 慶大
帝京大

○40ー26

6T5G

10/22 13:00

明大G

○101―19

 

○61―0

9T8G

早大

●26ー40

4T3G

△36―36

6T3G

10/22 13:00

早大G

10/15 13:00

慶大G

明大

10/22 13:00

明大G

△36―36

6T3G

10/14 13:00

東海大G

10/29 13:00

慶大G

東海大

●19―101

3T2G

10/22 13:00

早大G

10/14 13:00

東海大G

○50ー31

8T5G

慶大

●0―61

帝京大G

10/15 13:00

慶大G

10/29 13:00

慶大G

●31ー50

5T3G

 

※早大Gは早大上井草グラウンド、帝京大Gは帝京大百草園グラウンド、東海大Gは東海大湘南グラウンド、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド