関東大学ジュニア選手権 9月15日 対帝京大B 帝京大・百草グラウンド
早大の関東大学対抗戦(対抗戦)開幕から1日遅れで関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)のシーズンもスタートする。帝京大、明大、東海大、慶大と同じカテゴリー1に属する早大B。総当たりのリーグ戦を行った後、プレーオフトーナメントで順位を決する形式だ。ジュニアカテゴリーから、チーム全体を勢いづける結果を残すことができるか。選手たちは何より『赤黒』を目指して戦う。悲願の『荒ぶる』のため、下のカテゴリーから『Beat Up』を体現できるか、注目の大会である。
注目すべきは明大Bとの一戦である。今季では一度も対戦していない屈指の好カードは最終節、早大・上井草グラウンドで実現する。昨季の対戦では先制を許したものの、後半に4トライを挙げ、一気に逆転。そのまま早大Bが逃げ切るかに思われたが、試合終了間際に被トライ。36ー36と同点で試合を終えた。勝負の行方は今季、10月20日に持ち越された。
初戦の相手は昨季、対抗戦とジュニア選手権でアベック優勝を果たした帝京大Bだ。今季もその層の厚さを見せつけており、慶大Bとの一戦では52ー21とダブルスコアをつけて勝利。雪崩れ込むような迫力のあるアタックで次々と得点を重ねるチームだ。帝京大Bとは今季2度対戦。春は38ー33、夏は41ー21で2連勝を果たしている。しかし、どちらも簡単なゲームではなく、苦戦を強いられたクロスゲームだった。公式戦となる今試合では、これまでの2試合とは比にならない熱量のバトルになるだろう。
早大Bの注目はやはりディフェンス。HO清水健伸(スポ2=東京・国学院久我山)や両CTBの森田倫太朗(スポ2=兵庫・報徳)、福島秀法(スポ3=福岡・修猷館)など守備の要となる選手も揃っている。帝京大Bとの接点の戦いで前に出ることができるかが勝負のカギになるだろう。PR山口湧太郎(スポ3=神奈川・桐蔭学園)、PR新井瑛大(教2=大阪桐蔭)のスクラムにも期待が高まる。帝京大Bをセットプレーでプレッシャーをかけることができれば、試合全体が早大Bの流れになることは間違いない。
昨季は準決勝で帝京大Bに敗戦。昨年の借りを返すため、早大Bは初戦からフルスロットルで戦う。1年生ルーキーも多くメンバー入りする中、最上級生も名を連ねる。ラストシーズンで『赤黒』を掴むため、選手たちは迫力あるプレーでアピールを図る。5年ぶりの『荒ぶる』へ。チーム一丸の勝負のシーズンが今、始まる。
(記事 村上結太、写真 安藤香穂)