関東大学ジュニア選手権 帝京大戦展望

ラグビー男子

 関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)開幕から3週間、早大Bは帝京大Bとの2回戦に挑む。初戦では明大Bを相手に引き分けとなる熱戦を繰り広げた早大B。春季オープン戦、夏合宿の練習試合と続けて大差で負けている相手に対し、ひと皮むけた成長した姿を見せつけることができるか、期待が高まる。

 前節の明大Bとの重要な初戦は、接戦の末引き分けで終えた。先制点を奪われ、前半から流れをつかまれた早大Bだが、粘り強く攻め続け追い上げると、後半には逆転に成功。このまま逃げ切ると思われたが、試合終了間際に明大Bの意地のトライで同点に追いつかれ引き分けとなった。ゲームキャプテンを務めたCTB岡本大輝(スポ4=東京・本郷)が「勝ちきれなかったということは、プレー一つ一つの精度がまだ足りてない」と語るように、勝利を逃さないための細部へのこだわりを持って、今大会初の白星を挙げたいところである。

前節の明大B戦でラインブレイクを図るLO若松泰佑(文構3=東京・早実)

 そんな早大の次戦の相手・帝京大Bとは、今年3度目の対戦となる。過去2戦は相手の強烈なフィジカルとスピードに圧倒され、大差で敗戦を喫している。夏の戦いでは序盤から拮抗した試合展開を見せ、前半を21ー21で折り返したものの、後半に帝京大Bの猛攻を防ぐことができず、最終スコア21ー83で試合を終えた。「何度も同じ形で失点してしまった」と岡本が話すように、試合中での修正力が大きな課題として露呈するゲームとなった。あの対戦から1カ月あまり、課題を克服しチームの力を存分に発揮してほしい。注目選手はCTB金子礼人(法2=福岡・西南学院)。前節では2トライを挙げるなど、攻撃でチームに大きく貢献する姿を見せてくれた。次戦もゲインラインへ果敢に攻め込む姿勢で、チームを牽引してくれるだろう。

前節の明大B戦で2トライの活躍を見せたCTB金子

 早大は今年、全カテゴリーを合わせて7試合を帝京大と対戦してきた。その中で勝利を挙げたのは春季オープン戦の帝京大Cとの試合のみだ。『荒ぶる』に向けて帝京大へのリベンジは最も重要な要素の一つであると言える。関東大学対抗戦での帝京大との再戦を前に、勝利でチームに勢いをつけることができるか。チームの行方を左右する注目の一戦へ、早大Bは最大の正念場を迎える。

(記事 西川龍佑、写真 濵嶋彩加)

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
門脇 浩志 スポ3 神奈川・桐蔭学園
清水 健伸 スポ1 東京・国学院久我山
亀山 昇太郎 スポ3 茨城・茗溪学園
鈴木 風詩 社3 国学院栃木
若松 泰佑 文構3 東京・早実
萩原 武大 スポ2 茨城・茗渓学園
中島 潤一郎 教2 神奈川・桐蔭学園
粟飯原 謙 スポ2 神奈川・桐蔭学園
細矢 聖樹 スポ3 国学院栃木
10 吉岡 麟太朗 スポ3 東京・本郷
11 磯崎 錬太郎 商4 徳島・城東
12 岡本 大輝 スポ4 東京・本郷
13 金子 礼人 法2 福岡・西南学院
14 鈴木 陽結 政経4 東京・早大学院
15 久富 連太郎 政経4 島根・石見智翠館
リザーブ
16 真田 稜大 教2 東京・早実
17 杉本 安伊朗 スポ1 東京・国学院久我山
18 新井 瑛大 教1 大阪桐蔭
19 松下 慶伍 教4 東京・早実
20 西浦 剛臣 社3 ニュージーランド・ハミルトン・ボーイズ・ハイスクール
21 井上 泰志 スポ3 福岡・東筑
22 京山 秀勇 人4 福岡・東筑
23 三浦 哲 文構3 東京・早実
※監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)
 
関東大学ジュニア選手権カテゴリー1星取表
  帝京大 早大 明大 東海大 慶大
帝京大

10/7 13:00

早大G

10/22 13:00

明大G

○101―19

 

○61―0

9T8G

早大

10/7 13:00

早大G

△36―36

6T3G

10/22 13:00

早大G

10/15 13:00

慶大G

明大

10/22 13:00

明大G

△36―36

6T3G

10/14 13:00

東海大G

10/29 13:00

慶大G

東海大

●19―101

 

10/22 13:00

早大G

10/14 13:00

東海大G

10/8 13:00

東海大G

慶大

●0―61

 

10/15 13:00

慶大G

10/29 13:00

慶大G

10/8 13:00

東海大G

 

※早大Gは早大上井草グラウンド、帝京大Gは帝京大百草園グラウンド、東海大Gは東海大湘南グラウンド、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド