北風祭 7月14日 早大・上井草グラウンド
時折小雨がちらつく早大・上井草グラウンドにて、恒例の『北風祭』が今年も開催された。あいにくの天気にもかかわらず、年に一度の特別な交流の機会を求めて、多くのファンが会場に足を運んだ。様々な催しや出店が準備され、上井草は終始笑顔が溢れる1日となった。
大田尾竜彦監督(平 16 人卒=佐賀工)と清水翔大(文4=東京・早実)の挨拶で今年の北風祭は開幕を迎えた。
開始直後はパフォーマンスタイム。ワセダクラブチア、早大応援部、SHOCKERSが順に演目を披露。集まった観客も一体となって声を出し、祭りの始まりを大いに盛り上げた。最後には初開催となるボディビル大会が行われ、ラグビー部の筋肉自慢が6人出場。様々なポージングで鍛え抜かれた肉体をアピールすると、観客からは大きな歓声が湧き上がった。最後は観客の採点により紀伊龍二(商3=東京・早実)が優勝を果たし、優勝賞品のプロテインとシェイカーが授与された。
パフォーマンスタイムが終わるとラグビー体験が行われた。グラウンドの各地にパスやキック、ラインアウトなどの様々なプレーを体験できるブースが用意され、貴重な体験を通して部員たちとの交流をさらに深めた。
次に行われたのは大運動会。借り人競争、綱引き、早稲田ダービーの3種目が行われた。特に盛り上がりを見せたのは綱引き。硬式野球部、準硬式野球部、ア式蹴球部が部の壁を越えて参加し、ラグビー部の2チームを加えた5チームでトーナメントが行われた。決勝ではラグビー部同士が対決、勝利チームは子供達とのエキシビジョンにも挑んだ。
またその後に行われた早稲田ダービーでは、独自ルールのレースで8人の選手が競い合った。出場者は特別な衣装を身にまとい、観客を楽しませた。
最後にはOB交流戦が行われた。OBチームには昨年Aチームで活躍した永嶋仁(令6社卒=東福岡)や久富連太郎(令6政経卒=島根・石見智翠館)なども参加。下級生中心のチームが歴戦の猛者たちに挑んだ。試合は互いに好プレーを出し合い流れを譲らない展開をみせ、前半を0ー0で折り返す。後半に入るとOBチームが勢いに乗り出し、連続4トライをあげ勝利した。
閉幕まで終始盛り上がりを見せていた今年度の北風祭。早大のラグビーを支え応援する人たちとの絆を深める特別な時間になった。選手たちは春シーズンの終わりを迎え、厳しい夏のトレーニング期間に突入する。悲願の『荒ぶる』奪還達成に向け負けられない戦いに挑むチーム佐藤。ファンからのアツい応援が選手たちの背中を押す。
(記事 西川龍佑、写真 清水浬央)