対抗戦4連勝! 後半で勢いを増し青学大に大勝

ラグビー明大

 時折強い日差しが差す中、対抗戦第4戦、青学大との一戦が行われた。序盤、青学大にペナルティーゴールを献上し先制されると、その後も明大にミスが続き思うように得点を重ねられない。リードは保っていたものの28ー20の僅差で試合を折り返す。しかし後半は明大が調子を取り戻し、主導権を握ることに成功する。巧みなパスで相手を翻弄し、さらにモールトライも量産。あっという間に70ー27と大差をつけ、勝利を収めた。

 試合は青学大のキックオフで始まった。前半開始6分、青学大のペナルティーゴールで先制されてしまう。しかし直後の攻撃では明治がボールを左右に展開し、青学大のディフェンスを機能させない。すると11分、敵陣10メートル付近から22メートルへとWTB原口虎太郎がボールを蹴り出し、FB安田昂平がそのボールを奪取しインゴールへ。すぐさま逆転に成功する。その後は明大にノックオンやラインアウトでの反則が続き、一進一退の攻防となった。前半に合計4トライを奪ったものの、二度のペナルティーゴールと認定トライを献上し、必死に食らいついてくる青学大を引き離すことができない。終盤にはモールでトライを奪うが、28ー20で試合を折り返した。

 

右端を好走するFB安田

 後半、明治が徐々に攻撃のテンポを早めていく。まずは後半7分、フランカー福田大晟が中央を突破し大きくゲインすると、明大は直後の敵陣右5メートル付近でのラインアウトからモールを組み、そのままフッカー松下潤一郎がトライ。さらに18分にも同じく敵陣右5メートル付近のラインアウトから素早くモールでフィニッシュ。その後も明大リードの展開が続き、自陣深くへの侵攻を許さなかった。今試合最後のトライは、41分、敵陣左5メートル付近でのラインアウトから右に展開し、CTB山村和也が右中間に勢いよくグラウンディング。明大の確実に得点へつなぐ決定力が光り、後半は連続得点によって余裕ある試合展開となった。最終スコアは70ー27で明大が圧倒し、対抗戦4連勝とした。

 

ゴールを全て成功させたCTB廣瀬。今試合のPOMに選出された

 対抗戦折り返しとなった今試合。前半はミスもあり苦しんだものの、フィールド中央でのラインブレイクや優位に立ったセットプレーで青学大を苦しめ、大差をつけて勝利した。特筆すべきは、今試合のPOMに選出され、10本中10本のコンバージョンを成功させたCTB廣瀬雄也だろう。前節に引き続き、持ち味のキックでチャンスを生み出し、抜群の安定感を見せた。次戦には、同じく対抗戦4連勝中である慶大との試合を控える明大。前半の課題を「自分たちで切り替えて、同じようなミスはしてはいけない」と廣瀬が振り返ったように、残り2週間の期間で細かな点を修正し、明大の強みを生かした攻撃で慶大を迎え撃ちたい。

(記事 濵嶋彩加、写真 谷口花)

コメント ※記者会見より抜粋

神鳥裕之監督

――今日の試合を振り返って

 我々としては青山学院さんともいいチームだと思ってしっかりと準備してきましたが、やはり素晴らしいチームでした。前半特に我々の不用意なペナルティーや連続したミスにつけ込む力があったので、セーフティーリードを作れない展開が出てきてしまいました。後半しっかりと自分たちの強みを生かしてスコアできたというのは次に向けての収穫になると思います。80分間通しての反省は次の慶應戦への課題となると思いますのでしっかりと準備していきたいと思います。

――青山学院はいいチームだというお話がありましたが、どのあたりでしょうか

  ディフェンスでしっかりと入って来ますし、前にプレッシャーをかけてくる強さに脅威を感じていました。そこで張り合っていい部分を出さないように準備してきたのですが、前半はそこがうまくできなかったのかなと思います。

CTB齋藤誉哉副将

――今日の試合を振り返って

 結果的には点差が開いて勝てたというかたちになりましたが、途中自分たちのミスで自分たちの首を絞めるような展開になってしまったので、次の慶應戦に向けてもう一回チーム全員でいい準備をしていきたいと思います。

――前半ミスが連続してしまった部分の原因はどこでしょうか

  せっかくトライを取ったあとミスが出てしまったので、そういった意味で1本取ったから自分たちの気持ちの面でスコアできたからという余裕があったのかなと思います。

――その時間帯はどのような声掛けを行っていましたか

 とにかく切り替えろという話をチーム全体でやっていて、チームとして自分たちにフォーカスしていこうと話していました。

CTB廣瀬雄也

――今日の試合を振り返って

 前半は、青山学院さんの激しいプレッシャーを受けながら想定内のゲーム展開でしたが、自分たちのミスでもっと試合の前半で修正できる部分はあったと思いますし、後半しっかりと修正できたことは素晴らしかったと思います。

――今日のプレースキックが10分の10ということで、どのような感触でしたか

  最初の1本目から自分のキックができたので、今日はいけるのかなと思いました。

――50:22もあってインプレーのキックも素晴らしかったように思いますがいかがですか

 自分がチームを引っ張っていくものと言ったらキックなので、隙があったらしっかりと見定めていきたいです。

――前半の修正点というのはどこでしょうか

 トライを取ったあとのキックオフを同じ場所でミスをしていました。ゲームは流れが大事ですが、トライを取った後に主導権を握れるリスタートの部分で自分たちのミスでトライを取られるシーンがあったので、すぐに切り替えるところと、この試合だけでなく他の試合でもキックオフでのミスを修正していきたいです。

関東大学対抗戦
明大 スコア 青学大
前半 後半 得点 前半 後半
PT
PG
28 42 20
70 合計 27
【得点】▽トライ 安田、松下(3T)、森山、山本、秋濱(2T)、伊藤、山村 ▽ゴール 廣瀬(10G)
※得点者は明大のみ記載
 
 
関東大学対抗戦Aグループ得点表(10月17日現在)
チーム 勝ち点 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 20 4 4 0 0 314 26 288 48
早大 14 0 163 25 138 24
明大 19 265 49 216 41
慶大 19 143 37 106 20
日体大 14 348 -334
筑波大 71 117 -46 11
青学大 45 208 -163
立大 212 -205
 
 
関東大学対抗戦Aグループ星取表
  帝京大 早大 明大 慶大 日体大 筑波大 青学大 立大
帝京大

11/6 14:00

熊谷

11/20 14:00

秩父宮

12/3 14:00

秩父宮

〇129-6

19T17G

〇45―20

7T5G

〇52-0

8T6G

〇88-0

14T9G

早大

11/6 14:00

熊谷

12/4 14:00

国立

11/23 14:00

秩父宮

〇102-0
16T11G

〇23-17
2T2G3PG

〇38-3
6T4G

10/23 13:00

新潟

明大

11/20 14:00

秩父宮

12/4 14:00

国立

11/6 11:30

熊谷

〇74-0
12T7G

〇33-22
5T4G

〇70-27
10T10G

〇88-0
14T9G

慶大

12/3 14:00

秩父宮

11/23 14:00

秩父宮

11/6 11:30

熊谷

〇43-8
7T4G

〇16-12

2T1G

〇48―10

7T5G1PG

〇36-7

5T4G1PG

日体大

●6-129

2PG

●0-102

 

●0-74

 

●8-43

1T1PG

12/4 14:00

熊谷

11/19 14:00

江戸川

11/5 14:00

熊谷B

筑波大

●20-45

2T2G2PG

●17-23

3T1G

●22-33

5T4G

●12-16

2T1G

12/4 14:00

熊谷

11/5 11:30

熊谷B

11/19 11:30

江戸川

青学大

●0-52

 

●8-38

1T1PG

●27-70

2T2G2PT2PG

●10-48

2T

11/19 14:00

江戸川

11/5 11:30

熊谷B

12/4 11:30

熊谷

立大

●0-88

 

10/23 13:00

新潟

●0-88

 

●7-36

1T1G

11/5 14:00

熊谷B

11/19 11:30

江戸川

12/4 11:30

熊谷

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、国立は国立競技場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、敷島は群馬・アースケア敷島サッカー・ラグビー場、新潟は、新潟市陸上競技場、月寒は北海道・月寒野外競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、太田は群馬・太田市運動公園陸上競技場、小田原は神奈川・小田原市城山陸上競技場、大和は神奈川・大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場。