今季の関東大学対抗戦、順調に勝ち星を重ねる明大は、日体大との一戦に臨んだ。試合開始直後からFWを起点に攻撃を展開し、トライを量産。たびたびペナルティーを犯し、自陣でのプレーを強いられる場面も見られたが、最終スコア77-6で4勝目を挙げた。
先制したのは明大だった。開始2分、じわじわと敵陣に攻め込むと、パスを受けたWTB林祥太郎がディフェンスを抜き去り右隅にトライ。続けて5分、FWが相手ディフェンスを中央に集めたところで、右大外に展開しWTB成田秀平がインゴールを駆け抜けた。その後2トライを奪うなど勢いに乗ったかに思われたが、ノックオンなど簡単なミスを繰り返し、攻め込むもトライを奪えない時間帯が続く。さらに、自陣での反則から日体大に2本のPGを決められ連続失点。悪い流れを断ち切りたい明大は42分、マイボールスクラムで押し込むと、FB田村熙が相手を抜き去り大きくゲイン。パスを受けた成田がチーム7つ目のトライを奪い、43-6の大差で前半を折り返した。
この試合5トライを決めた成田
後半も明大のペースで試合を展開。キックオフ直後にボールを奪うと、中央から左へパスを繋ぎ、抜け出した田村が左隅にトライを決める。その後自らのミスから22メートルラインまで攻め込まれるピンチを迎えるが、相手のグラバーキックを外に蹴り出して難を逃れると、ここから怒涛の3連続トライで相手を引き離す。終盤やや失速し、自陣内でのプレーが続くが、持ち味の堅い守備でインゴールを割らせない。最後はゴール前のラインアウトからモールで押し込み、プロップ田代頌介がグラウンディング。後半を無失点に抑え、77-6でノーサイドを迎えた。
SH浜野は正確かつ安定したパスで起点をつくる
大量得点を挙げるも、たびたび自らのペナルティーからピンチを招いてしまった。スクラムで相手を押し込むFWのパワーとBKの得点力には光るものがあるだけに、自らのミスで失点するのは避けたいところだ。次戦の相手は今季好調の慶大。王座奪還に向けて、負けられない戦いが続く。
(記事 本田理奈、写真 杉野利恵、進藤翔太)
関東大学対抗戦 | ||||
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明大 | スコア | 日体大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
7 | 6 | T | 0 | 0 |
4 | 2 | G | 0 | 0 |
0 | 0 | P | 2 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
43 | 34 | 計 | 6 | 0 |
77 | 合計 | 6 | ||
【得点】▽トライ 成田5、林2、東、松橋、尾又、田村、祝原、紀伊 ▽ゴール 田村(6G) | ||||
※得点者は明大のみ記載 |