関東大学対抗戦(対抗戦)第6戦は、帝京大との全勝対決となった。「絶対に勝ちたいという強い気持ちで臨んだ」(プロップ勝木来幸主将)と意気込んだ明大は、PGで先制に成功。しかし徐々に試合のペースを相手に握られ、トライを重ねられてしまう。こちらも負けじと必死のアタックを重ねたが最後までインゴールを割ることができず、6-31で敗戦。対抗戦の優勝を帝京大に譲る結果となった。
先制したのは明大。相手が落としたボールを得て攻め込みペナルティーを得ると、SO田村熙が確実にPGを決めた。その後も力強い突進を見せ、ブレイクダウン・セットプレーも互角以上。最初の10分は明大が優勢と見て取れた。だが13分にミスと反則からトライを許してしまう。22分に再び田村がPGを沈めるが。ここからは相手ペース。懸命にディフェンスをするが少しずつゲインを切られ、逆にこちらのアタックは帝京大の鋭いタックルに阻まれた。ブレイクダウンでも劣勢となり、3トライを連取された明大は6-24とリードされて前半を終える。
帝京大に低く、鋭いタックルを浴びた
何としても逆転したい後半。入りから集中力の高いアタックを重ねるが、あと少しでトライというところでミス・相手のターンオーバーによりボールを失う展開が続いた。すると20分には相手の鮮やかなアタックを止めることができず、敵陣から一気にインゴールを陥れられる。6-31と点差を広げられてしまった。その後セットプレーの安定もあって何度もポゼッションを確保し攻め込む明大。だが有効な攻め手が無く、一度キャリアーが孤立すればたちまちボールを奪われる苦しい展開に。力強いランを見せたWTB梶村祐介・フランカー桶谷宗汰らの奮闘もむなしく、ついにトライを奪えぬままノーサイドの笛が吹かれた。
積極的なアタックを続けた桶谷
セットプレーは互角以上。最後まで攻める姿勢を失わなかった。それでもついてしまった25点の差。「1つのミスでチャンスを壊された」(勝木)と、素早いリアクションを誇る帝京大の強さを実感する結果となってしまった。対抗戦の優勝は逃してしまったが、まだ戦いは続く。なんといっても次は早明戦だ。2位の座を、そして明大の誇りを死守するために、早大を全力で倒しに行く。
(記事 鈴木泰介、写真 藤巻晴帆、中澤奈々)
関東大学対抗戦 | ||||
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明大 | スコア | 帝京大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
0 | 0 | T | 4 | 1 |
0 | 0 | G | 2 | 1 |
2 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
6 | 0 | 計 | 24 | 7 |
6 | 合計 | 31 | ||
【得点】▽ゴール 田村(2PG) | ||||
※得点者は明大のみ記載 |
コメント
プロップ勝木来幸主将
――試合を振り返っていかがでしたか
僕が入学してから帝京大には一回も勝てていなくて、この試合絶対勝ちたいという強い気持ちを持って挑んだのですが、結果として負けてしまいました。結果が全てだと思います。1つのミスでチャンスを壊されて、やはり強いチーム相手には1つのチャンスをモノにしないといけないなと思いました。まだ関東大学対抗戦もワセダ戦があって、これから全国大学選手権もやっていくので、しっかりと前を向いてこれからも頑張って行きたいと思います。